BPO_20周年記念誌

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196います。西田 ＢＰＯさん自体が表現を委縮させる存在になったらあかんと思うんですよ。もしかしたら「言われたままに従おう」みたいに、対症療法的に萎縮している人もいるんじゃないかな。久我 コンプライアンス的なことは制作者も意識していて、ＢＰＯのことを考えるよりも前に「これは倫理的にいいのか？」という意識が出てきています。芸人さん同士がふざけ合ったときに、ツッコミで頭バシッて強めに叩くのはいいですか？　と聞いてくるようになってきています。これぐらいはみんな楽しくやっているからと思いつつ、これが良いか悪いかは僕も迷います。演出する人間たちがある種萎縮ということで感じ取っているのかもしれないと思うと、楽しい、面白いという空気を出し切れなくなっている場面はあると思います。BPOは放送局の上にあるのではない小町谷 育子（こまちや いくこ）BPO放送倫理検証委員会委員長。弁護士（第二東京弁護士会）。米国ニューヨーク州弁護士。最高裁判所司法研修所民事弁務教官、日本弁護士連合会事務次長など歴任。