BPO_20周年記念誌
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192神田 セッション第2部、テーマは「オワコン化しないために難題山積の放送業界が取り組むべきことは何か」です。ドラマ、バラエティー、情報番組など、いま番組制作の最前線に立っている方からお話を伺います。TBSテレビで『サンデー・ジャポン』のプロデューサーを務めていらっしゃる久我雄三さん。関西テレビで『エルピス』などのドラマを制作されている佐野亜裕美さん。讀賣テレビで『ダウンタウンDX』などの制作を手掛けられた西田二郎さんにご登壇いただきます。BPO放送倫理検証委員会の小町谷育子委員長が加わります。ネットとテレビの現在地池上 本日は「テレビがオワコン化しないために」というテーマです。「もうオワコンしているじゃない!?」っていうツッコミも入るかもしれませんが、今テレビは何をすべきなのか。最近ネット系のメディアからドラマもバラエティーも出ていて、地上波テレビが駆逐されてしまうのではないかという危機感も出てきていると思いますが、いかがでしょうか。讀賣テレビ 西田二郎 バラエティーの世界では、SNSの縦動画、TikTokやLINEのVOOM、リールなどのネット動画に、今びっくりするぐらいテレビが近くなってきています。縦動画は見る時間は短いですが、見られ方がテレビの深夜番組に近い。ひとつひとつがメチャメチャおもろいわけじゃないけど、そそるんです。訳は分からないけどなんとなく見続けさせながら、いろいろな動画に出会う、リコメンドにも出会うという部分が、テレビの本質、特にバラエティーに近いと思います。縦動画みたいなものとの掛け合わせを積極的に

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