BPO_20周年記念誌
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187BPOの20年 そして放送のこれからBPO設立20周年記念セッションす。今度は支持していた人たちが、「あっ辞めちゃうんだ、今までありがとう」という話をするわけです。このように偏りはあるし、投稿する人が替わるので「一部の切り取られた世界を我々は見ているんだ」という意識を持つこと、これが重要です。フジテレビの事例では、『テラスハウス』の後、社内に委員会を立ち上げ、研修講座を作り、私も何回か講師をしましたが、定期的なペースで事例を紹介して、社員が常にアクセスするようにしているということでした。研修に参加した人はそのときは「あ、なるほどなー」となりますが、半年後には忘れているので、継続させる仕組みを作るということが重要です。瀬地山さんのお話にあった性別の多様性で、「モモレンジャー」という言葉も、そのとおりだと思います。「モモレンジャー」をやめることに加えて、スタッフの心理的安全性の確保が大事だと思います。たとえば、若い女性と若い男性と中高年という構成のスタッフでコンテンツを制作したとして、若い女性や若い男性が率直な意見を言える空気になっていなかったら、若い人の意見を聞いたと言っても意味がないのです。そういうケースがものすごく多いと思っています。スタッフが率直に意見を言える心理的安全性を確保することをぜひ意識していただきたいと思います。会社としてのサポートが重要(質問) SNS炎上について、先ほどネットのSNS上の意見はきわめて少数だという意見もありましたが、一人に言われたらその後ろで何十万人が見ているのかなという恐怖がありますし、炎上

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