BPO_20周年記念誌
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131BPOの20年 そして放送のこれから放送そしてBPO 14のメッセージ1 BPOの存在意義2003年に発足した放送倫理・番組向上機構(以下では、「BPO」)は、「世界に類のない、メディアの自主・自律機関」である。BPOは、表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、自主的に、独立した第三者の立場から迅速・的確に対応し、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的として設立されている。BPOが、第三者の目線を活用したメディアの自主規制機関として独自性を発揮している背景には、日本の放送法が、他の先進国の放送BPO設立20周年に寄せてBPO放送人権委員会委員長代行 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所副所長・教授鈴木 秀美(すずき ひでみ)慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所副所長・教授。大阪大学名誉教授。博士(法学)。北陸大学、広島大学、日本大学、大阪大学を経て2015年4月より現職。著書『放送の自由〔増補第2版〕』(信山社・2017年)など。現在、NHK「受信料制度等検討委員会」委員、日本原子力研究開発機構「情報公開委員会」委員長などを務める。

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