BPO_20周年記念誌
11/280

003BPOの20年 そして放送のこれから大日向 本日は前理事長の濱田純一さんをお迎えすることができました。嬉しい再会です。2021年に私が理事長をお受けした際、濱田さんが理事長の仕事についてA4一枚の申し送り事項をくださいました。その中に「事務室の席に座って事務局の働きを見ることが、理事長の一番の仕事」と書かれていたことが心に残っております。申し送りの通り席に座っていると、BPOを支えている事務局の働きぶりが見えて、濱田さんのお言葉の意味がよくわかりました。就任して3年目の今年は設立20周年に当たり、記念事業として、6月にBPOの新しいPRスポットをリリースし、7月には放送の「いま」と「これから」を議論する記念セッションを開催いたしました。そして20周年の締めくくりとして、各界の方々からの提言やインタビューを掲載する記念出版を行うことになり、今日、ここに濱田さんをお迎えいたしました。本日は、BPOの「これまで」「いま」「これから」の三つの柱でお話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。濱田 よろしくお願いいたします。前例のない第三者機関の誕生大日向 最初の柱は「これまで」の振り返りです。民放連のウェブメディア「民放online」がBPO発足20年に合わせ各界の方からの提言を連載しました。濱田さんの寄稿を拝読したとき、BPOの「いま」と「これから」を考える重要なヒントをいただけた思いでした。具体的には、BPOが機能することを20年間の実績をもって証明でき、自由が鍛えられたと書いてくださいました。自由と自律は放送界における

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る