BPO_20周年記念誌
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098が各戸を訪問する手法から郵送法に切り替えたため数字の単純比較はできないが、2020年7月調査のリアルタイム接触は89・8%と極めて高い水準に達した(図1︱1)。新型コロナ報道への関心は勿論だが、物理的に在宅率が高かったのが大きな要因である。しかし、2022年にかけてリアルタイム接触は再び減少傾向に転じた。特に20代の落ち込みが激しく、2022年は20代のほぼ半数が1週間に一度もテレビをリアルタイムで見ていなかった(図1︱2)。録画再生や動画視聴といったリアルタイム以外のみでの接触は21%に達しているが、リアルタイムの大幅な減少を補い切れていない(図2)。名実ともに20代では「テレビ離れ」が起きてしまっている。 背景にあるのは何か。回答は難しいが、例えば2020年7月の視聴者へのインタビュー調査では「新作のドラマも始まらなかった。ニュースは暗い雰囲気のニュースだし、(略)つまらないと思ってテレビ視聴が減った」(45歳女性)、「色々な所に行く番組は成り立たなくなって、ダイジェストばかり。(略)出演する図3 「好きな番組でも、毎回決まった時間に見るのは面倒だ」(年層別)(「とても」「まああてはまる」計)(%)「コロナ時代のテレビの価値調査」(2020)※各調査で調査手法が違うため、単純な数字の比較はできない「日本人とテレビ調査」(2010)2020年2010年61 66 60 47 37 31 41 42 41 30 27 23 0102030405060708016~29歳30代40代50代60代70歳以上

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