BPO_20周年記念誌
104/280

096(なお、各調査の概要は文研の公式サイトから確認できるため、省略させていただいた。)10年間で進んだ「リアルタイム離れ」2013年はSNSが情報ツールとして注目された東日本大震災から2年、スマートフォンの利用が一般層へと広がりつつあった頃である。テレビではドラマ『半沢直樹』が大ヒット、まだまだテレビの力は健在だった。【図1︱1】は2013年からのNHKと民放を合わせたテレビ放送の「リアルタイム」接触と「録画再生」、テレビ局配信の有料と無料を合わせた「ネット動画計」の週間接触者率(調査週に接触があった人の割合)の推移である。2013年とコロナ禍前の2019年を比べるとリアルタイム接触が減少、ネット動画が増加した。とはいえ毎年の変化は緩やかだった。しかし20代では、【図1︱2】2015年から19年にかけて、リアルタイムが大きく減少、逆に動画での接触が増加していく。2015年は、TVerがスタートした年である。【図2】は20代がリアルタイム視聴と録画再生、ネット図1-1 テレビ 週間接触者率の推移〈全体(7歳以上※1 )〉  ※1 断りがない場合は以下同(%)(年)89.8 91.1 89.9 89.3 87.7 87.5 86.3 89.8 88.4 86.6 46.2 46.5 46.0 45.4 50.4 48.4 47.7 51.3 55.0 52.0 16.2 14.4 15.6 16.3 19.2 21.5 22.1 29.7 24.4 26.8 0.010.020.030.040.050.060.070.080.090.0100.02013201420152016201720182019202020212022リアルタイム録画再生ネット動画計※2020年以降、調査手法が変更になったため、前後で数字の単純な比較はできない。

元のページ  ../index.html#104

このブックを見る