BPO_20周年記念誌
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094つまり、青少年にとってはテレビもインターネットも、どちらも物心つく前から当たり前に存在している社会基盤です。そのようななかで、中高生モニターのみなさんはテレビをどのように面白がっているのでしょうか。テレビとインターネットをどのように使い分け、そして放送に何を期待しているのでしょうか。こういったことを深く理解することが、放送の未来を前向きに構想することにつながるはずで、その知見を放送局のみなさんと共有することが、私たち委員の使命であると考えています。注(1) NHK地域放送局(首都圏局を含む)54局、および民放連会員社205社を対象にアンケート調査をおこなった。調査期間は2021年3月19日から5月10日で、回収率は80・3%であった。青少年の育成を目的としている取り組みであれば、「メディア・リテラシー」という言葉を掲げているものに限らないこととし、集約の対象としている。本調査の全容については、BPOのウェブサイトに公開されている報告書をご覧いただきたい。(2) 「送り手のメディア・リテラシー」という考え方については、以下を参照いただきたい。飯田豊「送り手のメディア・リテラシー ―2000年代の到達点、10年代の課題と展望」 浪田陽子・柳澤伸司・福間良明編著『メディア・リテラシーの諸相 ―表象・システム・ジャーナリズム』(ミネルヴァ書房、2016年)。

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