放送倫理・番組向上機構[BPO]


  ■放送
   番組委員会■

放送番組委員会は
2007年5月11日をもって
解散し、新たに
放送倫理検証委員会
設立しました。

 

   ■委員会の説明
   委員紹介
   ■議事のあらまし
   ■視聴者からの意見
   ■「声明」「見解」など

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■ 番組委員会 視聴者からの意見

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◆番組全般

 2007年1月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,348件)の95%にあたる1,277件が“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方についての指摘となっている。
  特に、納豆ダイエットのデータ捏造番組批判は一放送局の単一番組への1か月の意見としてはこれまでにない148件を数えている。更に批判はこの番組を放送したキー局や制作会社にも及び、夫々の責任を問う意見や処分を求める声は1月末で195件にのぼっており、“視聴率優先姿勢” “放送局と制作会社との制作責任体制” “健康情報番組のあり方” “放送への規制と放送の自主性” など、問題の大きさを示している。
  また、紅白歌合戦での裸と見紛うコスチュームとパフォーマンスやその演出および番組の倫理を問うものが112件と、NHKへの意見としては過去最も多くBPOに寄せられた。
  その他にも“死置人”と称し“代わって仇をとる”ドラマに対する批判は34件、年末の格闘技中継への苦情等は52件、ラジオ・パーソナリティーの“不適切な表現・発言”に対し21件の抗議など、上記の意見数だけで367件(全体意見の27%)に及び、1月の意見数の急増の要因となった。
  この他【情報番組(ワイドショー)・バラエティー・アニメ】に関する意見は259件(全体の20%)と多く、続いて“取材・報道のあり方”に関する意見(188件)、 “公共的な放送のあり方”(104件)、“放送の影響力”(101件)、“公正・公平・中立(内容が偏向との指摘を含む)”(57件)、“メディア規制の必要性”(30件)の順と、いずれも前月の倍の意見数となっている。
  とりわけ、事件報道の「過剰なまでの」詳細な犯行手口の報道や、事故被害者・遺族・関係者への「見識を問う」取材など“報道のあり方”について厳しく指摘している。
  一方、情報番組のキャスター・コメンテーターの「偏見・独断・無責任」な発言や、バラエティー番組の増加とその質の低下、女性占い師の出演やその過激な発言についての批判意見が目立っている。
  なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(16件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は242件で、前月(179件)から大幅に増えたが、これは事件報道に関する“人権・プライバシー”や、“いじめ”につながる表現を指摘した意見が増加したためである。
  【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は331件と前々月(64件)、前月(123件)から大幅に増えているが、視聴者応対に関する苦情がほとんどである。
  【CM関係】前月の75件から94件と増えており、その内容は「不適切な表現・内容」とするもので、「宗教団体の不透明なCM」への苦情が目立った。

◆概要

<特記事項>(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 納豆業者や消費者(視聴者)を混乱させ、あまつさえデータを捏造し虚偽を放送した罪は重い。放送免許を取り上げられてもおかしくない行為だ。今までの数年間、過去放送された全放送内容やデータにも疑問視せざるを得ない。即刻番組を終了させるべきである。また今回の捏造事件では制作局ばかりが糾弾され、系列会社の東京キー局は何の関係もないかのごとくでお詫びの言葉もない。当方はキー局で該当番組を見たのであり、お詫びがないのは納得できない。例えば洋菓子メーカーの場合などは全社的な責任を取らされているが、テレビ局も同様に同じ系列の不祥事には何らかの責任を負ってしかるべきである。関西のテレビ局だけに責任を取らせるのではなくキー局及び系列全体で責任を取り信頼回復に努めるべきである。BPOはこの問題について調査し、放送局はなぜこのようなことが起きたのか検証番組で放送させてほしい。

  • 番組評価は放送直後に下せるが、番組への反響や意見を踏まえての放送局の姿勢は一定の時間が必要と思い、この一か月公共放送NHKの動きを見守った。最近のNHKは前会長の更迭以降、一般視聴者への積極的な諸施策で少しずつ情報公開も進み経営の考えが我々にも得易くなった。そこで紅白について。NHKでは先の紅白の裸演出について「視聴者の期待を損ねるようなシーンがあったことは申し訳ない」と発表したが現場責任者は出演者が勝手にやったとの主旨を述べている。同番組に係わるスタッフは膨大な数と聞くし「全く予想外のこと」等の発言は言語道断。番組基準には「基本原則/公共放送としての権威と品位を保ち公衆の期待と要望に添う」「表現/下品な言葉、卑猥な言葉や動作による表現はしない。受信者の生活時間との関係を考慮」(この他娯楽番組についても表記)等とある。立派な放送番組基準違反ではないか。紅白に限らず最近のNHK番組の稚拙化には呆れるが、捏造番組と同じ視聴率追求と視聴質無視の姿勢は今の放送界共通の病巣と言える。BPOは民放の捏造のみならず紅白問題を如何お考えか。

  • この番組を企画・制作・放送したテレビ局に一言。反論は是非同局の検証番組でお願いする。昨今の悲惨な事件を利用し「代わって仇を討つ」などと暴力を前提としたドラマもどきの後に、下品を売り物にしかできないタレントを後生大事に起用し、彼が司会をする昼の番組のレギュラー出演者に似非ドラマの感想を語らせる陳腐な構成の番組は昔の紙芝居さながらであった。ひと頃言われた電気紙芝居の域から脱し得ないこの局を象徴している。タイトルはよもや「仕置人」を知らずしてつけたものではないと思うが、程度の低い造語はいい加減にしろと言いたい。つまり、最近の世情を利用し、暴力性向の強いスタッフによる、タレントを囲い込むための企画だったのか。こんな愚にもつかない番組を提供するスポンサーもお粗末の一言。

<取材・報道のあり方>

  • 今回の捏造番組で、自社の懲戒処分が極めて甘いのには驚いた。放送業界は企業に安全・衛生上の問題が発生した時などは、社長宅に押しかけたり、嫌がる社員を追っかけインタビューをするなど過剰なほどの追及姿勢で、時に若い記者が失礼な物言いをしたりする!今回の件はメーカーの品質不良以上の不祥事なのにそんなシーンはない。メーカーの場合は故意よりは過失が多いが、今回は故意に視聴者を欺いたもので責任は非常に大きい。当然社長は辞任の案件だ。他の業界へは追及・取材し報道するが同業には甘い放送界だ。

  • 今に始まったことではないが、連日のように悲惨な殺人事件のニュースがテレビで流れる。私は「バラバラ殺人事件」などの「手口の詳細」は知らせる必要がないと思う。一般社会人として当然、朝のニュースを見る。社会の流れを知るためだ。しかし「夫を殺して自宅の部屋でバラバラにし、大量の血を吸収させるために園芸用の土を使った」という内容を私は知る必要が全くない。インターネットであれば、ニュース記事のタイトルだけを読んで知りたい記事を選んで読む。新聞もそう。しかしテレビはそういう訳にはいかない。見なくても聞こえてくる。しかも念入りにCGで遺体損壊のシーンを再現している。テレビ放送全体を規制できないのであれば、それぞれのテレビ局の努力でもいい。このチャンネルのニュースは悲惨なことは伝えません、という姿勢を打ち出してくれれば、私はその番組を選んで見る。

  • 授産施設の男性が幼児を歩道橋から転落させた事件。なぜ加害者の母親にインタビューをする必要があるのか。41歳にもなった、しかも知的障害を持つ子供の行為について、親を責めるような事をするのは如何なものか。それでなくても充分辛い思いをしているだろうにと、心中を思うとやりきれない。

  • 事件、事故などで家族を奪われた被害者の家族にカメラを突きつけインタビューする手法が幾度も指摘され、非難されているにも関わらず一向に改善される兆しが見えない。それどころか益々酷くなっている。先日もある男性タレントの娘がトラックにはねられ交通事故死したが、通夜の席で愛娘を奪われ憔悴しきった父親に幾本ものマイクを突きつけ、心境を告白させる手法にはとても呆れた。芸能人であろうと一般人であろうと子を持つ親なら、ある日突然愛するわが子に先立たれる悲しみは計り知れないのは同じではないだろうか。芸能人の結婚や妊娠報告の記者会見は容認できるが、不祥事からの復帰離婚や身内の葬儀での記者会見の強要は自粛すべきではないか。

<不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢>

  • 放送って何だろうと考えさせられる事件。完全に放送を信じ切ってしまった私たちに、警鐘だったと思ってこの事件を終わらせなければならないのか。オレオレ詐欺に引っかかったわけでないし良かったね。健康が損なわれたわけでないし良かったね。でも、実態がわかるにつれて怒りがこみ上げてきています。捏造、無断借用、何よりも許せないのが英語の部分の翻訳を全くでたらめにおこなったということです。無知な視聴者を完全にだまして。これが、本当に放送局のすることなのでしょうか。詐欺師の行為。洋菓子メーカーの場合は営業停止になり、社長が辞め、そして今後も商品は売れないだろう。それなりのペナルティーは受けたと思う。在阪テレビ局の処分内容を見ると全く「アンフェア」。やったことはどちらも最低の行為なのに国民を騙して営業停止になるわけでもなく、社長が辞めるわけでもなく、ほかの番組が見られなくなるわけでもなく、何のペナルティーにもなっていない。絶対に許せない。信頼回復のためにも、真偽誠実の精神に基づき放送局自ら処分を科すべき。洋菓子メーカーと同様、営業停止も含めて考えていただきたい。

  • 当方は胃と食道を癌で摘出しているので、たんぱく質の摂取を主に納豆に頼らざるを得ない生活を送っている。最近のニュースや情報番組など複数の番組で納豆の効用を放送したらしく、関西圏でも納豆が売り切れて店頭から姿を消した。納豆を食べればダイエットや老化防止に即効性があるかのような報道をしたために納豆の買占めが起きたようだ。たんぱく質を納豆から得ていた当方としては入手困難になり非常に困っている。最近のテレビ報道は、ひとつの事柄を、ニュース、バラエティー、情報番組などで面白おかしく取り上げて大きな報道被害を生む構造になってきている。こうした報道のあり方について、BPOで何とかしてもらいたい。

  • 世間全般に関心の高いダイエットを題材に放送されたが、そのダイエット成分を多く含む食材に納豆を取上げた為、全国の大手スーパーより引合いが殺到し、地方市場や納品業者に全く入らなくなってしまった。納品業者のユーザーのうち、30%程度は介護事業や福祉施設、病院などのいわば弱者。関心があるからと言って世論を操作し弱者に被害を与える。こんな事が許されるのか?納豆は翌日すぐ出来る物ではない。今一度、放送のあり方を考えて下さい。

  • 血圧が高い事もありこの番組を見て納豆を買い集めていたが、放送されたデータに捏造があった事をテレビのニュースで初めて知った。キー局に苦情を言ったが、担当者の上司と名乗る男性が「在阪系列局が制作しているので、そちらに文句をいってくれ」と「すみません」の一言も無くケンモホロロに扱われた。制作したのが何処であろうと私が見たのはあくまでもキー局の放送である。放送局は総務省の許認可事業で、放送した内容はその局に法的な責務があるのだ。

  • 紅白歌合戦という家族団らんで視聴する番組(しかも今年は「家族」がテーマ)で女性の性を売り物にするかのような内容を放送することは非常に不適切であり、国民の公共放送への信頼を踏みにじる悪質なものであると感じます。国民はこのような番組に多大な予算をかける放送局のために、年間少なくない費用を強制的に徴収されなければならないのか。スポンサーである視聴者のコントロールが不可能ならば、NHKは税金で運営し国民の代表である国会議員の監視下に置いて欲しい。

  • 年末の格闘技中継について。高視聴率を取りたいための番組構成は理解できるが、過去の放送をあたかも生放送で放映しているかのような演出で番組開始から2時間、未だ本編が始まらない。視聴者が過去のものか生放送か判別できない放送は許せないし、この番組のスポンサーの商品は購入しない。

  • 先日の火曜日に放送のドラマは医療ミスや凶悪殺人などに対する被害者や遺族が、復讐を依頼して恨みをはらすといった内容。見ていて強い不快感が残り1週間経った今も怒りが治まらない。このドラマでは殺人シーンをリアルに描き、復讐のシーンは面白おかしく短時間で描かれていた。何がいけなくて復讐されているのかも加害者に理解させないで殺してしまう。内容も制作の意図も全く理解できない最悪のもの。実際に被害に遭った方や遺族は恨みを果たしたくても何もできず苦しみ続け本当に辛いと思う。現在も苦しみ続けていることを考えたらこのような番組は作れないはず。でもこの局は作っている。本当に気持ち悪くて制作者の心が信じられない。

  • 某占い師が出ている番組。日本民間放送連盟放送基準を見てみると『第8章 表現上の配慮』に「(46) 人心に動揺や不安を与えるおそれのある内容のものは慎重に取り扱う。(53) 迷信は肯定的に取り扱わない。(54) 占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない」という項目があった。この占い師の発言や態度はこれに抵触するのではないか?また、この占い師は調べてみると様々な黒い噂や情報も流れており、このような人物を番組にレギュラー出演させている放送局にはモラル欠如と思う。

  • 新春早々(大晦日から正月)不適切ないじめ番組があった。芸人が人をだまし車に手足を縛りつけ鉄缶に体当たりさせ、散々引きずりまわした後、とりもちに埋めるというシーンに見ていて恐怖を感じた。この番組に出演していた関西の芸人とお笑いコンビ、関係者を放送界から追放すべき。

  • この番組は日本の医療を誹謗・中傷していたずらに市民を不安に陥れ、医療に対する不信感を募らせることを目的とした極めて悪質な番組である。番組の中で三流役者を医師役に仕立て出演させている。あくまで本物の医師と言う設定である。このように国民に不安と虚偽の情報から医療不信をもたらす俗悪番組を放置するのであれば「放送の倫理」など無いに等しい。医師の多くが貴機構の動静に注目している。

  • 歯科医師の娘殺害に関連して法医学者が容疑者の深層心理を語るというものだったが、ただの憶測に過ぎないことをあたかも『間違いない』かのような言い回しで語ることに非常な嫌悪感を抱く。また、加害者とその家族への人権侵害ではないかとさえ思った。「性的な興味を持っていたと考えられる」などという発言に際してはあくまで仮説であるということを強調すべきではないか。私は精神医学に携っているが法医学者が何だ?と言いたい。あまりに偏った身勝手な放送で抗議したい。

  • この番組は一体いつまで続くのか。「子供に見せたくない番組No.1」等さんざん悪評高い番組でありながら未だに内容を変えず続けているのに腹が立つ。まるで批判している視聴者を挑発しているのかのよう。まだ家族全員がテレビを見ている時間帯に女性タレントまでもが聞くに耐えない言葉や下ネタを大声で言い、司会のお笑い芸人が女性タレントの目の前で素っ裸になって見せたり、「性欲の強い女ランキング」などという相変わらずバカげた内容で大騒ぎしたりとこんな事を面白がって騒いでいる出演者と制作側のレベルの低さに本当に呆れるばかり。貴重な時間帯にこんな酷い内容を垂れ流しにするのはいい加減にしてもらいたい。見なければいいという問題ではない。自分の国がこんな低俗な番組を娯楽番組として平然と普通の時間帯に流している事が恥ずかしくてならない。このような内容のない馬鹿げた番組はなくしテレビ番組の品格を取り戻してほしい。

  • 在阪局のお昼のラジオ番組。パーソナリティー(元同局アナ)が“吼える”というコーナー内で、公共の電波であまりにも不見識な「生きる価値が無い」「首くくれ」などの暴言を吐いた。反面「自分は正当な意見を述べている」と主張するなど人権・倫理について配慮に欠ける放送を行っている。

  • 秋田児童連続殺人事件のニュースをゲラゲラ笑いながら話し、容疑者を“ちゃん”付けで呼んだり、人の死に対する取り扱いが目に余る。今回の放送の冒頭でもバラバラ殺人の件で「切断が上手だった」とか、殺害方法について冗談半分で報じており、客席から大きな笑い声が聞こえるなど、社会的感覚が麻痺しているとしか思えない。司会の関西芸人は先日一般人への人権侵害で敗訴しているのに全く反省が見られない。日曜の午後という時間帯なのに、余りにも死に対する尊厳の軽視に呆れる。

  • 「芸能界のドン」と言われている女性大物歌手が司会をしている番組でお笑いタレント出身の宮崎県新知事との中継があったが、会話の中で新知事に対して女性大物歌手が「お前」と言って会話をしていたのが大変不愉快だった。たとえ昔からの知り合いであったにしても、いやしくも県民の期待を受けて知事となった「県民の代表者」である以上、プライベートではともかく、公の放送中ではもう少し丁寧な言葉遣いで話をすべきではないだろうか。また、番組側も彼女の発言については十分予想できたはず。なぜ、事前に申し合わせをしなかったのか。それとも出来なかったのか。バラエティーだから面白おかしくしようと思ったのか。いずれにしてもあれでは新知事に対しても、そして県民に対しても失礼だ。

<その他、番組全般>

  • 全国高校ラグビー出場校のドキュメント番組で、大会にかける様々なドラマを綴った素晴らしい番組であった。ただ、放送が深夜だったのが残念である。こういう番組こそゴールデンタイムにオンエアしてほしかった。

  • 捏造問題や戦争裁判番組高裁判決などをはじめ、それ以上に最近の放送には愚にもつかないお笑い番組、バラエティー、アニメ、そして無責任な情報番組ばかりで何かと疑問を抱かせる番組が目立つ。これらが監督官庁という大義名分で、総務省を中心に放送への干渉(注意や指導など)が従前に増して多くなる要因となっている。これは、とりもなおさず放送界が招いたことではあるが、それ以前に放送界自らが自浄作用を示すことが必要ではないか。これだけ放送が様々な問題を起こせば、視聴者としていわゆる「公権力の介入を招く」との警鐘を支持するよりも、「法による規制」を是認したくもなる。いっそ、各放送局は「検証番組」などという実は何ら検証しない番組の放送は止めて、「問題となった」前の放送と誤り(捏造)の事実関係や「問題となった」放送と改変後(国際戦争法廷)の放送の対比を視聴者が比較対照できるような番組枠を設けたらどうか。他の局の検証番組についても、視聴者からの支持意見ばかりではなく批判意見も紹介する義務を負わせるべきだ。

  • 近ごろこの局は世間に迎合したような番組が多くなったように感じる。騒ぎとなった大晦日の歌合戦などで顕著だが、そもそも視聴率などの市場原理に左右されないために受信料制度があるのになぜそうまでして視聴率や若者受けに卑屈になるのか?良い番組を目指した結果、視聴率が上がるのはよいことだが、最初から高視聴率を目指すのならばやっている事が民間の商業放送と変わらない。そうなると何のための公共放送か、その存在意義が分からない。

  • 早朝から始まる情報番組で朝8時前後に裁判官制度について説明をしていたが、その折「被害者・遺族側からの求刑が可能」とテロップを添えて報道していた。その背景には、『被害者からの求刑制度をつくらないと「報復」「私刑(リンチ)」が起きるからだ』と言うもの。これはあたかも報復やリンチを正当化するかのような発言で視聴者に誤解を与えかねないし、危険な解釈ではないか。深刻な問題でもあり、裁判官制度の解釈を正しく伝えるべきではないか。

<CM>

  • 何年か前にもBPOで取り上げられていたが宗教のCMは流す必要があるのだろうか?ラジオでは新聞、テレビでは宗教団体と宣伝しているが、どちらも宗教勧誘と同じ表現に過ぎないと思う。実際、宗教のCMは1団体のみが「入ってください」とCMで信者を増やすような感じである。

  • 「○○○の本を差し上げます」のCMは以前から不審な点があったので表示されている電話(フリーダイヤル)に連絡したが、本の内容は「この本を読んで成功した人の伝記だ」と紹介された。しかし、会社名・所在地を何度訪ねても答えなかった。この本を申し込んだ時点で、住所・氏名・電話番号などの個人情報が相手に知られている。振り込め詐欺の新しい手口ではないのか。

以上