2006年12月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(664件)の53%にあたる350件が
“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方についての指摘となっている。
なかでも【情報ワイド(ワイドショー)・バラエティー・アニメ】に関する意見が多く、“不適切な内容・表現と不適格な出演者”(202件)、“低俗・下品”(109件)、“モラル・倫理観の欠如”(39件)の他、個別番組や特定放送局への意見では【情報ワイド番組】を中心に“取材・報道のあり方”に関する意見(92件)が多く、以下“放送の影響力”(43件)、“公共的な放送のあり方”(30件)、“公正・公平・中立(内容が偏向との指摘を含む)”(22件)、“メディア(取材)規制”(19件)、“実名・匿名報道関連”(14件)の順となっている。
特に“報道のあり方”や“放送のあり方”については「いじめ」と「自殺」に関する意見が121件(その内「いじめ問題」:98件、「自殺関連」:23件)にのぼり、その指摘は問題の取上げ方や番組自体の過剰なバラエティー化への不満、情報ワイド番組司会者やキャスター・コメンテーターの発言への批判が中心である。
この他、「政治関連報道(政治問題、政党関係、生活関連法案など)」に59件が寄せられた。
個別番組では、バラエティー番組の質の低下、スポーツ中継番組への苦情、中学生の妊娠をテーマにしたドラマや、女性占い師の不適切な発言や出演に対し放送倫理上問題であるとする批判などが目立っている。
なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(14件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は179件で、前月(218件)よりは少ないものの「自殺」報道を危惧(主として“いじめ”“差別”に関連)する意見が多い。
【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は123件と前月(64件)から倍増した。
【CM関係】前月の39件から75件と倍増している。意見としては、「不適切な表現・内容」とする意見や「差別を助長する携帯電話のCM」への苦情が目立った。
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近年、番組の質が落ち嘆いており放送の将来に危機感を感じざるを得ない。どの局を見てもお笑いタレントが出演し低俗な番組ばかりだ。視聴率を取るためだろうが残念でならない。また、テレビショッピングは番組全体がCMになっている。地方では、テレビショッピング番組の編成が全番組の35%を超えた局もある。もっと視聴者のための放送局であって欲しい。何らかの規制が必要ではないか?
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各局ともアナウンサーの教育が全くなされていないためか、イントネーションや言葉遣いの乱れがはなはだしい。「放棄」と「箒」、「厚い」と「暑い」などのイントネーション、湿度を「ひつど」と読んだり、フレーズ間の息継ぎが荒ら荒らしく下品だ。「○○会議が開催されました」とすべきところを「開催しました」と表現するケースが多い。身の「処し方」が(ほどこしかた)と、「遊興費」が(ゆうこうひ)と読まれたりしている。放送は免許事業なのだから、「日本語の乱れ」も免許条件のひとつにすべきだ。本来は各局が自主的にただすべきだが、今やそういってはいられないほど乱れている。
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お笑いコンビの片割れが司会の番組で、その司会がコンビの相方やコメディアンの頭を何度も叩いた。この男は他にも司会をしている他局の番組でもゲストの頭を叩く事があった。人気があるのだろうが、傲慢・思い上がりも甚だしく、よく「死ねばいいのに」などと発言している。こんな態度の悪い礼儀知らずな人物を出演させている日本のテレビは社会常識がない。
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医学的な誤りや制度に対する理解不十分に基づく不適切な内容が多く、勤務医の私は見ていて悲しくなった。特に産婦人科関係の部分は医学的に滅茶苦茶な内容だった。また、告発匿名産婦人科医として登場した医師は男性であるにもかかわらず、女性用の白衣を着用していた。現場の人間が見たらできの悪い芝居であることはすぐにわかるが、一般の方が見た場合には、本当の医師が告発しているように受け取ってしまうのではないか。医療関係の番組を制作する時はきちんとした考証が必要であると思う。
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精神障害の病名を笑いのネタにしていた。13時10分頃、ゲストのお笑い芸人が相方に対し「この子多動なんです」と病名をネタにしていじめ、観客の笑いを取っていた。自分の子供も自閉症で悩んでいるが、この様な行為を絶対に許すことは出来ない。また、録画番組にも関わらず何故担当者は編集しないのか、放送局の倫理観も欠落している。局に苦情を言ったが、女性担当者には「番組担当者が会議なので分かりません」と冷ややかな応対をされた。
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テレビはNHKと民放の2局しか受信出来ない地域のため、早朝は出かける前の支度をしながらラジオを聴いているが、早朝には相応しくない下ネタの話しが多い内容だ。山間部で生活しているため一般の企業勤めの人達に比べれば確かに早い時間帯だが、朝は交通や生活の情報番組にして欲しい。局にも苦情と要望を言ったが全然変わらない。
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潜水を競技する企画について一言。競技中に失神した人をゴールデンタイムでカットせずに写すとは何事だ?深夜でも映してはいけない上に、潜水をバラエティー番組の企画で安易に扱うスタッフらもどうかしている。潜水とは習得したものでも危険な面があり、真似をすると極めて危険な行為である。この番組では、それ以外に怯えている人に対して水中高飛び込みを無理にさせたり、陸上競技で敗北した者にパイを投げつける行為を行っているが、スポーツをバカにしているのではないかと思う。このテレビ局は、以前不祥事を起こした時に免許を剥奪された方が良かったのではないのだろうか。
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民放のフィギュアスケート競技の中継番組を見ていたら、画面の右上に”Taped Coverage”(録画報道)の字幕が出た。録画なら録画と正直に日本語で表示すればいいものを、この部分だけ英語にして誤魔化している。なぜこういう信用をなくす様な事をするのか。このテレビ局の視聴者を馬鹿にした放送は許せない。
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東京キー局のフィギュアスケート中継について局には何度も苦情を申し入れたが改善が見られない。過剰な女子種目偏重(特に10代の選手に執着)で、男子・アイスダンスがほとんど放送されない。アナウンサーがとてもうるさく他の局と比べても最低レベル。選手への敬意や配慮が不足しています。視聴率だけが目当ての放送権獲得のようですが、あまりにも勉強不足で耐え難いシーンがいっぱいです。今後はNHKに放送権が戻ることを切に願います。
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雇用についてフリーター、パート、アルバイトなどの言葉が乱発されるが、これらの言葉は差別語ではないか。自分は分類からいうとフリーターになるんだろうが、フリーターはぶらぶらしているという響きが強い。自分はフリーターで生計をたてているという自負があるがフリーターと表現されると差別表現だと強く感じる。マスコミとしてはそうした言葉の使い方が差別を生み出していることを反省し厳密な定義づけをして使用して欲しい。
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最近批判の多いこの局には倫理観というものが無さ過ぎる。いじめや女性差別をやめようと言っておきながら女性ペルー人出演者なら許すのか。年上の人を「こんな婆なんか誰も相手にしない」とか、一生懸命子育てをしている日本女性の事を「日本人母の格好は汚いから浮気されても仕方無い」などと好き放題言わせ、その一方で南米はこんなにも素晴らしいなどと根拠の無い事を言っている。こんな輩に好き放題言わせているから、日本人に対して罪を犯してもいいと思う愚かなペルー人が出てくるのだ。こんな人間を出している局も事務所もスポンサーも同罪である。これではいじめも差別もあっていいと言うのと同じだ。公共の電波を使った暴力行為ではないか。ペルー人なら何を言っても許されるわけではない。ペルー人と関係者に対し放送倫理上対処が必要だ。