放送人権委員会

委員会決定

2010年度一覧

「放送によって人権侵害を受けた」という申立てにより審理を行い、その結果を「委員会決定」として公表、掲載しています。

第46号 - 2011年2月8日 放送局:テレビ朝日・朝日放送

「大学病院教授からの訴え」事案

見解:放送倫理上問題あり
テレビ朝日・朝日放送の報道番組『サンデープロジェクト』で2010年2月に放送した「密着5年隠蔽体質を変える~大学病院医師の孤独な闘い~」 の特集に対して、大学病院教授が、自分が直接当事者ではなかった過去の出来事に関連して、取材を強行されたことや番組で実名や取材映像を使用されたのは人格権の侵害だと訴えた事案。

第45号 - 2010年9月16日 放送局:TBS

「機能訓練士からの訴え」事案

見解:問題なし
TBSの報道番組『報道特集NEXT』が2009年4月と11月に放送した車イスの少女の普通中学校入学をめぐる問題を扱った特集について、映像に登場した少女の機能訓練士が無断で訓練 の映像を使用されたとして肖像権や名誉、財産権等の侵害を訴えた事案。

第44号 - 2010年8月5日 放送局:テレビ朝日

「上田・隣人トラブル殺人事件報道」事案

見解:放送倫理上問題あり(意見付記)
テレビ朝日は、2008年12月の『報道ステーション』において、長野県上田市で夫婦が殺害され隣家の男が逮捕された事件を特集で取り上げた。この放送について、遺族が、夫婦が長年にわ たって加害者やその親族に嫌がらせをしてきたことが、殺害の動機を形成したかのような事実に反する内容だったとして、名誉毀損などを訴えた事案。