放送人権委員会

委員会決定

2002年度一覧

「放送によって人権侵害を受けた」という申立てにより審理を行い、その結果を「委員会決定」として公表、掲載しています。

第20号 - 2003年3月31日 放送局:NHK

女性国際戦犯法廷・ 番組出演者の申立て

見解:放送倫理違反(少数意見・補足意見付記)
NHKは2001年1月末から4日連続でETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」を放送した。この2回目「問われる戦時性暴力」に出演した女性が、「何の連絡もなく発言を改変し放送した。この結果、発言が視聴者に不正確に伝わり、研究者としての立場や思想に対する著しい誤解を生み、名誉権および著作者人格権を侵害された」などと申し立てた。

第19号 - 2002年12月10日 放送局:NHK福井

福井・産廃業者行政処分報道

見解:問題なし
福井県は2002年5月、申立人である産廃の収集運搬業者の事業許可を取り消す行政処分を行なった。NHK福井放送局は同日のニュースでこれを伝えたが、申立人は「処分が発効する前の一方的な放送で、名誉・信用を著しく損ねた」と訴えた。

第18号 - 2002年9月30日 放送局:テレビ朝日

出演者比喩発言問題

見解:番組内・放送後の対応に問題あり(少数意見付記)
2001年9月のテレビ朝日の情報番組『サンデープロジェクト』の討論において、ゲスト出演者が「戸塚ヨットスクール」を比喩に用いて発言し、同スクールの校長が重大な名誉毀損だと訴えた事案。