放送人権委員会

委員会決定

1998年度一覧

「放送によって人権侵害を受けた」という申立てにより審理を行い、その結果を「委員会決定」として公表、掲載しています。

第6号~第10号 - 1999年3月17日

大学ラグビー部員 暴行容疑事件報道

1998年、大学ラグビー部員らあわせて8人が婦女暴行容疑で逮捕されたが、示談の成立で全員処分保留で釈放になり、その後起訴猶予処分となった。申立人は部員2人とその家族で、「暴行に加わっていないのに犯人として放送され、本人と家族の名誉が著しく損なわれた」などとして、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京を相手に名誉毀損や肖像権侵害を訴えた。

第10号 - 放送局:テレビ東京 見解:問題なし
第9号 - 放送局:テレビ朝日 見解:放送倫理上問題あり(少数意見付記)
第8号 - 放送局:フジテレビ 見解:放送倫理上問題あり(少数意見付記)
第7号 - 放送局:TBS 見解:問題なし
第6号 - 放送局:日本テレビ 見解:放送倫理上問題あり(少数意見付記)

第5号 - 1998年10月26日 放送局:NHK

幼稚園報道

見解:放送倫理上問題あり
1997年12月、NHKの『クローズアップ現代』は「赤ちゃん預かります~保育に乗り出した幼稚園の戦略」と題した放送をした。この番組で取り上げられた幼稚園と理事長らが「取材趣旨の説明と異なり、経営状況の厳しさだけが意図的に強調された」などとして、幼稚園の信用が毀損され、関係者の名誉が侵害されたと申し立てた事案。