放送人権委員会



放送人権委員会とは

委員の皆さん

委員長

奥 武則(おく たけのり)

あるべきジャーナリズムの姿とは?

歴史のダイナミズムの中で「あるべきジャーナリズム」の姿を考えています。長く新聞記者をしていましたから、マスコミの「現場」を知っている立場からも委員会の仕事にかかわっていければいいと思っています。

奥 武則
1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞社で学芸部長、論説副委員長、特別編集委員などを務めた後、2003年4月‐2017年3月、法政大学社会学部教授。近現代日本のジャーナリズム史が専門。現在は毎日新聞客員編集委員。著書に、『論壇の戦後史1945‐1970』『熟慮ジャーナリズム』(ともに平凡社新書)、『露探‐日露戦争期のメディアと国民意識』(中央公論新社)、『メディアは何を報道したか』(日本経済評論社)、『ジョン・レディ・ブラック‐近代日本ジャーナリズムの先駆者』(岩波書店)、『幕末明治 新聞ことはじめ‐ジャーナリズムをつくった人びと』(朝日新聞出版)など。

委員長代行 

市川 正司(いちかわ まさし)

表現の自由の尊重と、人権救済の実現

弁護士会の人権擁護委員会で人権救済申立事件の調査を担当してきました。BPOでも、プライバシーや名誉などに対する侵害からの救済の実現に向け、表現の自由の尊重というもう一つの要請にも配慮しながら委員を務めていきたいと思います。

市川 正司
1959年生まれ。弁護士。東京大学経済学部卒。2008年第一東京弁護士会人権擁護委員会委員長。2014年日本弁護士連合会人権擁護委員会委員長。元法務省難民審査参与員。最近の論文に『人権救済申立事件から見たわが国の人権状況~外国人・民族的少数者からの人権救済申立事件』(日弁連『自由と正義』2011年5月号)。

委員長代行 

曽我部 真裕(そがべ まさひろ)

一件一件を大事に、最善の解決へ

憲法学の観点からメディアの自由について研究してきました。公共性の高い放送の自由と個人の尊厳に関わる名誉権やプライバシー権などとが衝突する案件を扱う放送人権委員会の仕事は容易ではありませんが、一件一件を大事にして、最善の解決ができるように努力したいと思います。

曽我部 真裕
1974年生まれ。京都大学大学院法学研究科教授。同研究科修士課程修了、司法修習生、京都大学大学院法学研究科講師、同准教授などを経て現職(専攻は憲法、情報法)。その間、パリ第2大学、パリ政治学院、リール第2大学で客員研究員、客員教授を務める。著作として『反論権と表現の自由』(有斐閣、2013年)など。

委員

紙谷 雅子(かみや まさこ)

かけがえのないもの

「表現の自由」と個人の名誉やプライバシーなどの人権は、どちらも「自由で民主的な社会」においては、かけがえのないもの。一方を軽んじる社会はもう一方をも軽んじる傾向があります。どちらの大切さも伝わるように工夫したいと考えています。

紙谷 雅子
1952年生まれ。学習院大学法学部教授、法学博士(専攻:英米法)。ブリティッシュ・コロンビア大学、コロンビア大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校などのロー・スクールで客員教授を務める。著書に、「アメリカ憲法判例の物語」(共著、成文堂)、「かけがえのない個から」(共著、岩波書店)、「アメリカ最高裁とレーンキスト・コート」(共著、早稲田大学比較法研究所)、「デジタル・コンテンツ法のパラダイム」(共著、雄松堂)、「表現の自由とプライバシー 憲法・民法・訴訟実務の総合的研究」(共著、日本評論社)など。

委員

城戸 真亜子(きど まあこ)

視聴者の立場から、表現者の立場から

放送における表現の自由は確保されるべきですが、そこで扱われる個人は、大変デリケートなものであることを。放送は流れては消えていくもののように思うけれど、そうではないのだということを。視聴者の立場から、同時に表現者の立場から考えていきたいと思っています。

城戸 真亜子
1961年生まれ。洋画家。武蔵野美術大学油絵学科卒。現在、株式会社学研ホールディングス社外取締役、中部国際空港株式会社顧問、学校法人田中千代学園理事。東京アクアラインPAほか各地に壁画等のパブリックアート制作。著書に、「ほんわか介護」集英社、「記憶をつなぐラブレター」朝日出版社、画集「伽羅」「東京プライベートライフ」など。近年は、水や自然の中にたゆたう情景をテーマに制作活動を展開。

委員

白波瀬 佐和子(しらはせ さわこ)

多数派と少数派

流行りや主流派というのは、人々の価値観や行動に影響を及ぼします。だからこそ、多数派でない意見、少数派であることを決して排除しない放送環境の整備に少しでも寄与できれば幸いです。

白波瀬 佐和子
1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。国立社会保障・人口問題研究所室長、筑波大学大学院システム情報工学研究科助教授を経て現職。専門は、社会学。特に、社会階層論、少子高齢化論、社会保障論を中心に実証研究を行っている。著書に、『生き方の不平等 お互いさまの社会に向けて』(2010年)、Social Inequality in Japan (2013)、Demographic Change and Inequality in Japan (ed., 2011)、 などがある

委員

二関 辰郎(にのせき たつお)

ひとつひとつの事案に即して

表現の自由は憲法上優越的地位を占めると言われますが、その分、マスメディアの職責は重いのだと思います。法律実務家としての経験を踏まえ、事実関係をなるべく正確に把握し、事案に即した結論を導けるよう尽力したいと考えています。

二関 辰郎
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1987年一橋大学法学部卒。2008年4月-2009年3月、第二東京弁護士会情報公開・個人情報保護委員会委員長。2011年4月-2014年3月、最高裁判所司法研修所教官。2017年6月-、日弁連情報問題対策委員会委員長。

委員

廣田 智子(ひろた ともこ)

取材・制作の現場と、人が生きる現場に向き合う

"伝える"ことが私の人生のテーマです。取材・制作の現場と、人が生きる現場。その両方に真摯に向き合い、伝えることの意味を問い、考え、守っていきたいと思っています。

廣田 智子
1963年生まれ。弁護士。早稲田大学政治経済学部卒。日弁連人権擁護委員会人権と報道に関する特別部会特別委嘱委員、東京弁護士会人権擁護委員会報道と人権部会部会長。高校卒業後、千葉県地方公務員となるも、"伝える"仕事をしたくコピーライターに転職、1991年東京コピーライターズクラブ新人賞受賞。1992年ジャーナリストをめざして大学入学、その後弁護士を志し1998年司法試験合格、2000年弁護士登録。

委員

水野 剛也(みずの たけや)

「恋愛」「お酒」「放送」の共通点は?

1)人を豊かにし、また傷つける。2)「ちょうどいい加減」がむずかしい。3)人の本性がでる。結局、どれも特効薬のない永遠の課題なので、悩み、戸惑い、思案しつづけるしかなさそうです。

水野 剛也
1970年生まれ。東洋大学社会学部教授。2000年、ミズーリ州立大学スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了。2013年より現職。アメリカ・ジャーナリズム史、とくに日系アメリカ人の新聞を研究。主要業績は、『「敵国語」ジャーナリズム 日米開戦とアメリカの日本語新聞』(第4回内川芳美記念日本マス・コミュニケーション学会賞)、『「自由の国」の報道統制 大戦下の日系ジャーナリズム』、“Press Freedom in the Enemy’s Language: Government Control of Japanese-Language Newspapers in Japanese American Camps during World War II,” Journalism & Mass Communication Quarterly Vol.93, No.1.