放送人権委員会

放送人権委員会とは

委員の皆さん

委員長

曽我部 真裕(そがべ まさひろ)

一件一件を大事に、最善の解決へ

憲法学の観点からメディアの自由について研究してきました。公共性の高い放送の自由と個人の尊厳に関わる名誉権やプライバシー権などとが衝突する案件を扱う放送人権委員会の仕事は容易ではありませんが、一件一件を大事にして、最善の解決ができるように努力したいと思います。

曽我部 真裕
1974年生まれ。京都大学大学院法学研究科教授。同研究科修士課程修了、司法修習生、
京都大学大学院法学研究科講師、同准教授などを経て現職(専攻は憲法、情報法)。
その間、パリ第2大学、パリ政治学院、リール第2大学で客員研究員、客員教授を
務める。著作として『反論権と表現の自由』(有斐閣、2013年)など。

委員長代行 

鈴木 秀美(すずき ひでみ)

視聴者と番組制作者の声に耳を傾け

放送の社会的影響力に興味があり、視聴者の知る権利と放送局の表現の自由の観点から放送法研究をしてきました。視聴者と番組制作者の声に耳を傾け、人権侵害の救済に取り組みたいと思っています。

鈴木 秀美
1959年生まれ。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所副所長・教授。
大阪大学名誉教授。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。
ドイツ憲法判例研究会代表。ドイツ国法学者協会会員。著書に『放送の自由〔増補
第2版〕』(信山社、2017年)、主な共編著に『放送制度概論』(商事法務、2017年)、
『インターネット法』(有斐閣、2015年)など。

委員長代行 

二関 辰郎(にのせき たつお)

ひとつひとつの事案に即して

表現の自由は憲法上優越的地位を占めると言われますが、その分、マスメディアの職責は重いのだと思います。法律実務家としての経験を踏まえ、事実関係をなるべく正確に把握し、事案に即した結論を導けるよう尽力したいと考えています。

二関 辰郎
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1987年一橋大学法学部卒。1998年ニューヨーク大学
ロースクール卒。2017-2019年度、日弁連情報問題対策委員会委員長。2011-2013年度、
最高裁判所司法研修所教官。2008-2009年度、第二東京弁護士会情報公開・個人情報
保護委員会委員長。

委員

國森 康弘(くにもり やすひろ)

より成熟した社会づくりの一助に

表現の自由と個人の人権や尊厳がいかに両立して守られ得るのか、あるいは時に守られ得ないのか。委員会の仕事を通じて私自身も学び深め、より成熟した社会づくりへの一助を担えれば幸いです。

國森 康弘
1974 年生まれ。写真家、ジャーナリスト。京都大経済学研究科修士号、英カーディフ大ジャーナリズム学部修士号。新聞社から独立し紛争地や困窮地域を、国内では戦争体験者や
野宿労働者、震災被災者を取材。命の有限性と継承性がテーマ。近年は滋賀や東北、
東京で看取りや共生の地域づくりを撮影。写真絵本『いのちつぐ「みとりびと」』(12巻)、
『アンネのバラ』、『証言沖縄戦の日本兵』、『子ども平和未来 21 世紀の紛争』(共著)等。
2017生協総研賞、2012けんぶち絵本の里大賞、2011 上野彦馬賞等。

委員

斉藤 とも子(さいとう ともこ)

「放送されることの影響」を知る者として

テレビは、人の心を動かし、時に人生を変える力をもっています。一方で、その影響力は個人を脅かす恐れも併せもちます。「守られるべきもの」について、撮影の現場と、放送されることの影響を知る者として、考えていけたらと思います。

齊藤 とも子
1961年生まれ。15歳の時、NHK少年ドラマでデビュー。その後、テレビ、映画、舞台に
出演。38歳で東洋大学に入学、社会福祉を学ぶ。2008年~2019年、高齢者のデイサービス
センターで非常勤介護士として勤務。2018年~2021年、NHK関東甲信越地方番組
審議会委員。

委員

丹羽 美之(にわ よしゆき)

表現の自由と放送倫理は、アクセルとブレーキのようなもの

表現の自由と放送倫理は、車の運転に例えるなら、アクセルとブレーキのようなもの。アクセルばかりでは危険だし、ブレーキだけでは前に進みません。両者の上手な使い方を、私自身も学びながら、みなさんと考えていきたいと思います。

丹羽 美之
1974年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア研究、ジャーナリズム研究。
東京大学法学部卒。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。著書に
『日本のテレビ・ドキュメンタリー』(単著)、『NNNドキュメント・クロニクル
1970-2019(編著)、『メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災(共編著)など。

委員

野村 裕(のむら ゆう)

「新時代の放送」と「人権」

個人がミニ“放送局”として多数の視聴者を獲得する時代に、テレビ・ラジオは、いかに「個人の権利の尊重」と「意義ある番組/面白い番組の制作」との両立を図るべきか、わかりやすいメッセージを届けられたらと思います。

野村 裕
1973年生まれ。弁護士。東京大学法学部卒。2013年から3年間、石巻市役所に弁護士職員
として赴任して被災地の法的課題に取り組んだ。日本弁護士連合会 自治体等連携センター
副センター長。著書に『新・名誉毀損~人格権と企業価値を守るために~』(共著、
商事法務)。

委員

廣田 智子(ひろた ともこ)

取材・制作の現場と、人が生きる現場に向き合う

"伝える"ことが私の人生のテーマです。取材・制作の現場と、人が生きる現場。その両方に真摯に向き合い、伝えることの意味を問い、考え、守っていきたいと思っています。

廣田 智子
1963年生まれ。弁護士。早稲田大学政治経済学部卒。日弁連人権擁護委員会人権と報道
に関する特別部会特別委嘱委員、東京弁護士会人権擁護委員会報道と人権部会部会長。
高校卒業後、千葉県地方公務員となるも、"伝える"仕事をしたくコピーライターに転職、1991年東京コピーライターズクラブ新人賞受賞。1992年ジャーナリストをめざして
大学入学、その後弁護士を志し1998年司法試験合格、2000年弁護士登録。

委員

水野 剛也(みずの たけや)

「恋愛」「お酒」「放送」の共通点は?

1)人を豊かにし、また傷つける。2)「ちょうどいい加減」がむずかしい。3)人の本性がでる。結局、どれも特効薬のない永遠の課題なので、悩み、戸惑い、思案しつづけるしかなさそうです。

水野 剛也
1970年生まれ。明治大学政治経済学部教授。2000年、ミズーリ州立大学スクール・オブ・
ジャーナリズム博士課程修了。アメリカ・ジャーナリズム史、とくに日系アメリカ人の
新聞を研究。主要業績は、『「敵国語」ジャーナリズム 日米開戦とアメリカの日本語
新聞』(第4回内川芳美記念日本マス・コミュニケーション学会賞)、『「自由の国」の
報道統制 大戦下の日系ジャーナリズム』、『有刺鉄線内の市民的自由日系人戦時集合所と
言論・報道統制』(法政大学出版局、2019年)“Press Freedom in the Enemy’s Language: Government Control of Japanese-Language Newspapers in Japanese American Camps during World War II,” Journalism & Mass Communication Quarterly Vol.93, No.1.