放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 議事概要

第140回

第140回–2019年8月

関西テレビ『胸いっぱいサミット!』について審議

第140回放送倫理検証委員会は8月9日に開催された。
出演者の不適切な差別的発言を放送し、前回の委員会で審議入りした関西テレビの情報バラエティー番組『胸いっぱいサミット!』について、当該放送局社員など番組関係者に対するヒアリングが行われ、その内容について担当委員から報告があった。
街頭取材で、取材協力者の性別を執拗に確認する内容を放送した読売テレビのローカルニュース『かんさい情報ネットten.』について、前回の委員会以降に実施された当該放送局の社員など番組関係者に対するヒアリングの報告があり、担当委員から提出された意見書の構成案が示されて意見交換をした。
内容が番組か広告か曖昧であるとして審議中の長野放送のローカル番組『働き方改革から始まる未来』については、担当委員から提出された意見書案について議論された。

議事の詳細

日時
2019年8月9日(金)午後4時~午後9時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、鈴木委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、高田委員、長嶋委員、中野委員、藤田委員、巻委員

1. 出演者の不適切な差別的発言を放送した関西テレビ『胸いっぱいサミット!』について審議

4月6日と5月18日に放送された関西テレビの情報バラエティー番組『胸いっぱいサミット!』で、コメンテーターとして出演した女性作家が、韓国人の気質について「手首切るブスみたいなもんなんですよ」と発言し、民族差別や女性蔑視をあおる人権的配慮を欠いた放送であるという意見や、生放送ではなく収録番組であるのに編集作業で発言がカットされなかった点などについて、BPOに多数の批判が寄せられた。
委員会は、民放連の放送基準が人種や性別などによって取り扱いを差別しないとしていることに照らし、収録番組であるにもかかわらず適切な編集が行われず放送された経緯や放送後におわびに至るまでの経緯について、詳しく調査し検証する必要があるとして、前回、審議入りを決めた。
委員会では、担当委員が8月に行った当該放送局や制作会社の担当者に対してのヒアリングの内容が報告された。次回委員会では、意見交換を踏まえた意見書の骨子案が示される予定である。

2. 人権にかかわる不適切な取材と内容を放送した読売テレビの『かんさい情報ネットten.』について審議

読売テレビは、5月10日夕方のローカルニュース『かんさい情報ネットten.』のコーナー企画の中で、取材協力者に対して性別確認のために名前や住所、異性の恋人の有無を聞くなどしたうえ、本人の健康保険証の性別欄を撮影し、胸部に触るなどの執拗な確認行為をする模様を放送した。ロケのVTR終了後、スタジオで見ていたレギュラー出演の男性コメンテーターから許し難い人権感覚の欠如であって報道番組としての感覚を疑う旨の厳しい叱責があったが、特に他の出演者からの反応はなく当該コーナーの放送は終わった。
委員会は、当該放送局の事後の自主・自律の迅速な対応は評価できるものの、なぜこの内容が放送されるに至ったかの経緯等を解明する必要があるとして審議している。
今回は、前回の委員会以降に実施された当該放送局の社員など番組関係者に対するヒアリングの報告と意見書の構成案の説明が担当委員から行われ、意見交換した。次回は意見書の原案が提出される予定である。

3. 内容が番組か広告か曖昧だとされた長野放送の『働き方改革から始まる未来』について審議

長野放送が3月21日にローカル放送した持ち込み番組『働き方改革から始まる未来』について、5月の委員会で、民放連放送基準に照らし番組で取り上げている特定企業の事業紹介が広告放送であるとの疑いが大きい内容になっているのではないか、考査が適正だったか検証する必要があるとして審議入りしている。
委員会では、前回の議論を受けて担当委員から示された意見書案の内容について意見交換が行われた。次回も意見書案について議論を続ける予定である。

以上