関西テレビの情報バラエティー番組『胸いっぱいサミット!』審議入り
放送倫理検証委員会は7月12日の第139回委員会で、関西テレビの『胸いっぱいサミット!』について、審議入りすることを決めた。
対象となったのは、関西テレビが4月6日と5月18日に放送した情報バラエティー番組『胸いっぱいサミット!』で、コメンテーターの作家が、韓国人の気質について、「手首切るブスみたいなもんなんですよ」と発言。民族差別や女性蔑視をあおる人権的配慮を欠いた放送であるとの批判的な意見がBPOに寄せられた。番組は生放送ではなく収録されたもので、編集でカットされなかったことについても批判が相次いだ。
委員会は、当該番組の制作の経緯を知る必要があるとして、当該放送局に対して報告書と同録DVDの提出を求めたうえで討議し、審議入りを決めた。
神田安積委員長は、民放連の放送基準が、人種や性別などによって取り扱いを差別しないとしていることを挙げ、「当該放送局がスタジオ収録を経て編集・放送、そしてお詫びに至った経緯について詳しく検証する必要がある」と話している。
委員会は今後、当該放送局の関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める。