日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」審議入り
放送倫理検証委員会は1月11日の第133回委員会で、日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」について、審議入りすることを決めた。
審議の対象となるのは、「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」というコーナー企画で、2018年5月20日に「ラオスでの祭り」として放送された「橋祭り」と、2017年2月12日に「タイでの祭り」として放送された「カリフラワー祭り」の二つの企画。
この企画内容について、でっち上げの疑いがあると一部週刊誌が報じるなど一連の報道を受けて、日本テレビは自社のホームページで、「祭り企画をめぐり、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます」と謝罪したうえで当面、「祭り企画」は中止にした。
委員会は、当該番組の制作の経緯を知る必要があるとして、当該放送局に対して報告書と同録DVDの提出を求めたうえで討議。さらに、二つの「祭り企画」以外にも確認したい放送内容があり、考え方を重ねて聞きたい点があるとして追加の報告書を求めて討議を継続した。その結果、『世界の果てまでイッテQ!』の二つの「祭り企画」を審議の対象として審議入りすることを決めた。
審議入りについて升味佐江子委員長代行は、「どういう制作過程を経て番組ができたのか、番組制作者から直接、話を聞きたい。番組に放送倫理上の問題があったのかどうか、事実を確認したい」と述べた。委員会は今後、日本テレビの関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める。