青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第200回

第200回-2018年2月27日

視聴者からの意見について…など

2018年2月27日、第200回青少年委員会を午後4時30分からBPO会議室で開催、6人の委員が出席しました(1人は所用のため欠席)。
委員会ではまず、1月16日から2月15日までに寄せられた視聴者意見について議論しました。
アニメ番組に残酷なシーンがあるとの視聴者意見が寄せられたことについて、委員から、「アニメでは、多少大げさな表現をするものだ、という考え方もあるが、普段あまりアニメに親しんでいない人にとっては、それが強い印象を与えてしまう。このことに放送局側がどう配慮するのか、今後議論する必要があるだろう」などの意見が出されました。
ほかに、犬の訓練士が凶暴化した犬を叩いて訓練する様子を紹介したドキュメンタリー番組に対して、「動物虐待ではないか」といった意見が寄せられたことについて、委員からは、「虐待という印象はなかった。番組では、叩くという行為への批判があることも、両論併記的に紹介していて、全体として十分配慮はできていたと思う」などの意見が出されました。
議論の結果、いずれの番組も討論など次の段階に進む必要はない、となりました。
2月度の中高生モニターのリポートのテーマは「テレビ・ラジオ番組の企画を考えよう」で、テレビ28番組、ラジオ3番組の企画が提出されました。また、青少年委員会からの依頼に応えてくれた在京放送局の番組制作担当者から、中高生モニターが考えた番組企画に対する丁寧な講評が寄せられました。
委員会では、中高生モニターが考えた番組企画から垣間見ることができる今の中高生たちの関心事などを読み取るとともに、制作者の講評から伺われる番組に対する思いなどについて議論されました。
調査研究については、委員会に先立って開かれた調査研究報告会に関する小委員会で話し合った内容を担当委員が報告しました。調査研究報告会は3月13日に開催される予定です。
次回は3月27日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2018年2月27日(火) 午後4時30分~7時00分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見稔幸委員長、最相葉月副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、中橋雄委員、緑川由香委員

視聴者からの意見について

休日の早朝に放送されたアニメ番組での暴力・残虐シーンについて、「子どもが見る時間帯に、あんな残酷なアニメを放送する気がしれない」「どれだけ青少年に影響があるのか考えていただきたい」などの意見が寄せられました。これに対し、委員からは、「アニメでは、多少大げさな表現をするものだ、という考え方もあるが、普段あまりアニメに親しんでいない人にとっては、それが強い印象を与えてしまう。このことに放送局側はどう配慮するのか、今後議論する必要があるだろう」「同じアニメということで、放送を単純に時間帯で区切ることについては、考えなければならない」などアニメについて議論を深める機会を持ちたいとの意見も出されましたが、当面、討論等に進む必要はないということになりました。
ドキュメンタリー番組で、犬の訓練士が凶暴化した犬を叩いて訓練するシーンについて、「訓練とはいいがたい暴力を使った虐待であり、犬ならば許されるというものではない」「しつけのためなら暴力も許されるという誤った価値観を拡散しかねない」などの意見が寄せられました。これに対し、委員からは、「虐待という印象はなかった。番組では、叩くという行為への批判があることも、両論併記的に紹介していて、全体として十分配慮はできていたと思う」などの意見が出されました。この件については、これ以上、話し合う必要はない、となりました。

中高生モニター報告について

34人の中高生モニターにお願いした2月のテーマは、「テレビ・ラジオ番組の企画を考えよう」です。全部で27人から31本の企画が報告されました。
人気タレントを起用したバラエティー番組や、ドラマ、音楽・紀行などの教養番組、骨太なドキュメンタリー番組まで、10代らしい視点の企画が集まりました。テレビ・ラジオの内訳は、テレビの企画が28番組、ラジオが3番組でした。また、在京放送局の番組制作担当者がモニターの企画の一つひとつに目を通し、温かく細やかな講評をしてくださっています。

◆委員の感想◆

  • 【テレビ・ラジオ番組の企画を考えよう】について

    • 今回、「星を見上げる」など星をテーマにした企画がいくつかあった。今の子どもたちはいろいろな刺激があり過ぎる社会の中で、自分をじっくり見つめる時間をなかなか得られないという実感があるのかもしれないと思った。もう一度、自分ときちんと向き合うために、空を見るのだろうか?うまく番組にできるかどうかは別として、今の若者たちが求めているものが少し感じられて、興味深かった。
    • 大人の常識や当たり前の日常を疑い、若者の小さな疑問や反感を取り上げたいという企画があった。足元の疑問から大きな問題を見つけていくことは大切で、若い世代らしい良い発想だと感じた。
    • 「被爆遺構」を通して平和を考えたいという企画を長崎に住む高校生が考えていた。毎月9日の11時2分になると流される音楽やゼノ神父の存在など、彼の暮らしの近いところに多くの物語があって、日々それらに触れながら丁寧に生きている大勢の子どもや大人たちが彼の周りにはいるのだろうと感じた。企画自体も、とても丁寧に考えられていた。
    • 放送局の方からの講評に、「戦争や被爆については高校生の目線がほしい」と書かれたものがあり、制作者たちは若い世代の年齢に応じた視点というものを必要としているのかもしれないと感じた。

◆モニターの企画を講評してくださった番組制作者の紹介◆

  • 【NHK】 青少年・教育番組部チーフプロデューサー
  • 【日本テレビ】チーフプロデューサー
    • 『踊るさんま御殿』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』を統括
  • 【TBSテレビ】マネージメントプロデューサー
    • 『東大王』『ピラミッドダービー』『ペコジャニ』などを担当
  • 【テレビ朝日】
    • 『マツコ&有吉 かりそめ天国』
    • 『ごはんジャパン』『題名のない音楽会』『スマートフォンデュ』
    • 『chouchou』『お願い!ランキング』
    • 『林修の今でしょ!講座』
    • 『今夜、誕生!音楽チャンプ』
    • 『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』
    • 『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』 7人の各番組担当者
  • 【フジテレビ】 編成部アニメ担当
    • 『ノイタミナ』『サザエさん』など担当
  • 【テレビ東京】 制作局CP制作チーム
    • 『THEカラオケバトル』『おしゃべりオジサンと怒れる女』など担当

◇番組制作者の総評◇

  • 日本テレビ チーフプロデューサー/『踊るさんま御殿』『笑ってコラえて』などを統括
    大変心のこもった、しっかり構成された企画が多く感心しました。また、企画書の中に「私たちはテレビ局を信用している」という表現がありましたが、テレビ制作に携わる者として、とてもありがたく、気が引き締まる言葉でした。また、様々なコンプライアンスに配慮した様子は時代を感じさせます。YouTubeなど、ショートコンテンツが全盛の時代となっていますが、テレビ番組やラジオ番組が負けないような、斬新なアイデアを今後も期待しています。
  • TBSテレビ マネージメントプロデューサー/『東大王』『ペコジャニ∞!』などを担当
    大変楽しく拝見させて頂きました。企画提出、有難うございました。更に皆さんの【視点の鋭さ】がテレビ制作を生業としている者として、大変勉強になり、今すぐにでも番組として見てみたい企画が多数ありました。また中・高校生の皆様が【将来】や【仕事】に対し、強く興味を持っている印象を受け、なんとか【テレビの力】で若い世代の不安を払拭できるよう、制作者として襟を正して番組制作にあたらなければ…と思いました。メディア利用形態の多様化が進む昨今ですが、まだまだテレビへの期待の高さを感じられる企画が多かったのも幸いでした。皆様、お疲れ様でした!
  • フジテレビ 編成部アニメ担当/『ノイタミナ』『サザエさん』などを担当
    等身大の中高生を描くことに、デジタルネイティブ世代らしい、昭和世代にない番組を作っていくパワーを感じました。また、タイトルのつけ方が上手いことに感心しました。タイトルが番組を想像できることがテレビは大切です。ぜひ、この感性を磨いて行って欲しいと思います。ただ、タイトル負けして番組の内容に工夫がない企画もありました。ぜひタイトルやコンセンプトから、番組の中身のイメージも膨らませていく力がつくと、企画力はぐーんとあがります。

◇モニターの企画書と番組制作者からの講評◇

  • ● 神奈川・中学1年男子
    [番組名]:「ANZEN漫才みやぞんのぽじてぃばー」
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:金曜 午後7時~7時30分
    [出演者]:みやぞん・悩み迷う中学生
    [ねらい]:みやぞんの一番の魅力である彼の笑顔と笑い声から醸し出る人の良さやポジティブシンキングで、今悩んでいたり壁にぶち当たっている中学生に寄り添い、一緒の時間を過ごしてもらうことによって、少しでもこじれた心を救ってもらう。ひいては同じような悩みを持っているテレビの視聴者も癒す。
    [内容]:(ケース1) 友人関係の悩み・・・みやぞんに聞いてもらう
    (ケース2) 部活動で上達しない・・・みやぞんに一緒に練習してもらう
    (ケース3) 学校に行きたくない・・・みやぞんにアドバイスをもらう
    (ケース4) 将来への不安・・・みやぞんが芸人になった経緯など語る
    (ケース5) 親とのけんか・・・普段の生活を録画し客観的にみてみる
    みやぞんと関わった後、中学生がポジティブに考えられるようになればよいと思います。

≪企画の講評≫

  • 【日本テレビ】
    シンプルな王道の企画ですが、旬の「みやぞん」をキャスティングすることで中学生にも、大人にも身近な内容になりそうです。内容のケース案も、非常に具体的にシミュレーション出来ていて、素晴らしいです。内面的な、深い「お悩み」の際、みやぞんが、どうさばいていくのか、見てみたくなりました。
  • 【TBSテレビ】
    【中学生の悩み】とポジティブ芸人の【みやぞんさん】の掛け算。面白い着眼点だと思います。まさに中学生ならではの発想で、実際放送しても同世代の若者は感情移入して見てくれるでしょうし、その世代を子に持つ親世代も気になる番組となるでしょう!
  • 【テレビ東京】
    「番組を通して悩んでいる視聴者も癒してあげたい」という企画意図はほほえましく、人気芸人のみやぞんと、悩みを抱えている中学生との交流を想像するとほっこりしました。みやぞんに「悩みを聞いてもらう」「一緒に練習してもらう」などだけではなく、それぞれの企画にゴールがあるとテレビとしては見やすいのではないかと思います。
  • 【フジテレビ】
    等身大の中学生のホンネを掘り下げるとても良いコンセプトの企画と思います。寄り添うための演出方法に工夫があれば可能性がありそうです。ぽじてぃばーというタイトルが秀逸です。

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  • ● 東京・中学2年男子
    [番組名]:「カズレーザーの本読みガチ勢」
    [放送媒体]:ラジオ
    [放送日時]:土曜 午後10時~10時30分
    [出演者]:カズレーザー・芦田愛菜・みやぞん
    [ねらい]:最近問題になっている「活字離れ」を食いとめるべく、楽しくわかりやすく本の魅力を紹介する。
    [内容]:本の面白さを若年層の人にも分かりやすく伝える、教養とバラエティを織り交ぜた番組。
    みやぞんに毎回課題図書を出す。本のタイトルから受ける印象を歌にしてもらい、読後に感想文を書いてもらう
    カズレーザーのおすすめ本の紹介
    カズレーザーが石川啄木や森鴎外などの昔の作家にインタビューをし、意外なエピソードなどを聞き出す(作家は役者や芸人が演じる)
    芦田愛菜が作家の部屋を訪ねて、書斎や本棚の本などをレポートする作家本人と本について語る。
    「AIは名作を生み出せるか!?」をテーマに、人工知能で小説を作ってみる

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    番組のねらいがハッキリしていて良いと思います。あとは「活字の魅力」を音声でどのように伝えるか、その演出の工夫が番組の成否を決めることになるでしょう。ストレートインタビューばかりだと視聴者は番組に飽きてしまいます。人工知能が書く小説はラジオで聴いても面白いかもしれません。
  • 【日本テレビ】
    活字離れが叫ばれていますが、AIの作る名作、や「森鴎外」にインタビューなど、斬新な企画で活字離れを止めたいという大きな目的に向かう点は大変素晴らしいと思います。どう映像で表現するのか、踏み込んで考えるのもいいのではないでしょうか?
  • 【テレビ東京】
    「本の面白さ」だけに焦点をあてた切り口は大胆で、具体的なキャスティングも、企画趣旨に合ったものだと思います。既に亡くなっている作家にインタビューする、という形でその作家の人物像を掘り起こすという企画は、これまで世に知られていないような新しい、興味深い情報があれば、面白くなりそうだと思いました。
  • 【テレビ朝日】
    この企画は、出演者のカズレーザーと芦田愛菜の特性をよく活かせていると思います。二人が本に対して強い思いがあるので、リポーターとして説得力のあるコメントをしてくれると思います。あとは、本に対して興味の無い視聴者がどうしたら観てくれるのか、その工夫の仕方がポイントだと思います。

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  • ● 千葉・中学2年女子
    [番組名]:
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:夜遅い時間の30分
    [出演者]:高校生か中学生の女の子
    (毎日の生活を楽しみつつも、友人たちのインスタやツイッターに反応したりしないといけないことに、頑張らなくてはいけない気がするが、頑張れなくて落ち込んだりする)
    司書の人(出来れば光浦靖子さん)
    ネコ
    [ねらい]:中学生の私は学校の外でもSNS等で常に友人たちと繋がっていて、それが楽しくもあり、息苦しくもあります。(とは言ってもその繋がりは楽しいし断ち切る勇気もありません)友人に「いいね」したり、されたり、時々すごく頑張らないといけない気がします。
    そんな時ふらりと学校や地域の図書館に一人で行くと、一人でボッーと居てもいいような気がして落ち着きます。私にとって安心して孤立できる場所=図書館です。
    学校の中でも、図書館は教室と違う空気があり、時間の流れがあります。図書館から別の世界に(本を通して)タイムトリップして、また新たな気持ちで生活に戻っていくような、背中を押してくれるゆるい哲学的番組があればいいなと思います。
    [内容]:30分程度のミニドラマ。
    主人公は気分が落ち込んだり、モヤモヤすることがあると図書館に行く。
    ボーっと座っていると、司書が一冊の本を持ってきて無造作に置いていく。何気なく本を開くことで、主人公が本の世界にトリップしていく。
    最後にその日の本を紹介するのはネコ。
    本1)「本日はお日柄もよく」原田マハ著
    友人が生徒会選挙に立候補をし、主人公が手伝いを依頼される。

    選挙の応援演説、また立候補の演説も一緒に考えてと頼まれ、断れず何となく依頼を受ける。「支えてくれる周りに感謝します」的な友人のスピーチに心の中でウンザリした主人公(どこでも、メディアでもスポーツでもこうしたことを言い過ぎると感じている)は何だかなと一人図書館に行く。
    不愛想な司書の人が一冊の本「本日はお日柄もよく」(原田 マハ著)を置いていく。主人公がそのページを開くと……。

    本の中のいくつかの場面がドラマ仕立てで再現され、主人公がそれを少し引いた視点から俯瞰してみている。本を通して「言葉の力」を感じた主人公は友人の生徒会選挙を新たな気持ちで手伝おうとする。

    ネコが最後に取り上げた本の紹介をする。
    本2)「ユルスナールの靴」須賀敦子著
    年1回の三者面談。

    明確な進路希望があるわけでない主人公。親や先生からのアドバイスもあまり響かず、かと言って自分で決めるほどの勇気も指針もない状態でいる。

    司書が差し出した本は「ユルスナールの靴」(須賀敦子著)
    本の中の「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」を目にする。そこから須賀さんのエッセイの回想…

    自分の靴は?自問しながらも親の希望や偏差値に拘らないことが決まりすっきりする主人公。

    ネコによる本の紹介(終わり)

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    上品な雰囲気の素敵な番組だと思いました。須賀敦子さんのような方の著書を、いまの中高生が手に取るきっかけになればよいと強く感じました。このあとは、実際にどのような脚本を書くことができるか、ということになると思います。
  • 【日本テレビ】
    SNS時代を謳歌しながらも、どこか疲れを感じるという、今の若者の価値観が反映された素敵な企画だと思います。30分のミニドラマの入り口が図書館になっているのは、とても理にかなった設定です。
  • 【TBSテレビ】
    哲学的番組…それをミニドラマで…なかなか斬新な着眼点でユニークな企画だと感じました。今の若者の『悩み』などを本の世界に入り込み解決していく設定が、深夜ドラマ枠で今の若者にササリそうですね。ラストでの本の紹介も突然【ネコ】なのにビックリしました。【ネコ】が大好きなのでしょうか?
  • 【フジテレビ】
    SNSに疲れた少女が図書館で本に救われるコンセプトはとても良いと思います。等身大のストーリー設定にも、大人にはわからないハードル3者面談を迎える憂鬱など、とても可能性を感じます。ぜひ脚本まで仕上げて欲しいです。
  • 【テレビ朝日】
    独特の世界観のある企画だと感じました。一見、ドラマなのですが、主人公の悩みの解決に必要な書籍の情報が得られるなど、「物語」と「情報」の二つが当時に楽しめる番組になると思います。しかし、逆に「物語」と「情報」の相反するものを同時に伝えるのは難易度が高いので、その伝え方の工夫をより深く考えないといけないのかもしれません。

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  • ● 富山・中学2年男子
    [番組名]:ドラマ「空で星が光っている」
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:月曜から金曜 午後9時55分~9時59分
    [出演者]:女子中学生:藤嶋花音(ふじしまかのん)
    男子中学生:藤本 哉汰(ふじもとかなた)
    星ナビゲーター:中嶋朋子
    [ねらい]:夜空の星を見ていると、ちっぽけなことは全部吸い込まれていく気分になる。それにロマンチックだ。街の光が強い所では星空はなかなか見られない。阿智村の中学に通う中学生同士の淡い恋と美しい星空を高精細の4Kの映像で届ける番組。
    [内容]:『星は輝きによってお互いを知ることができる。同じように、人も光を与え合うことで星のように輝くことができる。(凰宮天恵)』
    日本一星の美しい場所と言われる長野県の阿智村を舞台に、季節ごとに変わる星座にまつわる話や星や月にまつわる名言を、高校生の2人のドラマ仕立てで紹介する4Kの5分間の番組。番組中では日本各地の美しい星空スポットや、プラネタリウムなども紹介する。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    美しい映像がたくさん見られそうな楽しい番組です。番組のねらいはよくわかるので、実際に5分間をどのように構成するか、具体的に考えてみてください。
  • 【TBSテレビ】
    【夜空の星を見ていると、ちっぽけなことは全部吸い込まれていく気分になる…】なんともロマンチックな書き出しで始まる企画書だ。【星空】をテーマに高校生の男女を見ていくドラマにホンワカさせられるだろう。この高校生の男女に恋愛的発展はあるのだろうか?
  • 【テレビ東京】
    4Kという、まさに“これからのテレビ”の企画。美しい映像と、中学生の淡い恋、星にまつわる名言と見るところが盛りだくさんですが、うまく構成出来れば素敵な番組になりそうです。
  • 【テレビ朝日】
    美しい映像や感動的なストーリーは、ドラマだけでなくバラエティーでも視聴者を惹きつける魅力的なファクターになりますが、5分という短い放送尺の番組だからこそ、視聴者が「ぜひ見たい!」と思えるものでないとなかなか見てもらえないと思います。そういう意味では、阿智村という特定の一か所で星座の話や名言を紹介するドラマというのではいささか弱いかと思います。毎回ドラマ仕立てで日本中の星空スポットを紹介していくなどの方が、より訴求力があるのではないでしょうか。

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  • ● 秋田・中学3年女子
    [番組名]:「大喜利×未来大予想!!」
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:
    [出演者]:様々な分野の専門家・芸人・タレント
    [ねらい]:バラエティーとして未来予想をすることで多くの人に今、日本にある問題を考えてもらい、若者や子どもたちのニュースへの関心を高める
    [内容]:専門家チームとタレントチームの対決
    2100年を舞台に「日米関係は?」「AI技術は?」「大人気歌手は誰?」など様々なジャンルのお題について大喜利で回答
    回答をもとにそれぞれのチームで2100年の東京を作り上げ、最後に子ども審査員がジャッジ!「未来っぽい街」が優勝

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    未来を予想するという発想は面白いと思います。ただ、予想すること自体は誰にでもできます。その上、当然ですが番組内で未来を確認することもできないため、「言いっぱなし」にならないような工夫が必要でしょう。
  • 【日本テレビ】
    2100年の未来を考える、というとても夢のある企画です。最後の2100年の「東京」を作るというゴールは、是非視聴者として見てみたいと思いました。未来はを語るのは楽しいですが、映像にするには難しいジャンルです。映像化をしっかり考えることが必要です。
  • 【フジテレビ】
    2100年となっていますが、2022年ぐらいの5年先ぐらいの予想の方が、現実味があって面白そうな気がします。
  • 【テレビ朝日】
    若者や子供たちのニュースの関心を高めるという狙いは非常に良いと思います。ただ、その方法が「審査されて優勝」とゲーム性が強くなった場合、ウケ狙いの発言や子ども審査員に気に入られようとする発言・発想ばかりになり、本当に2100年の東京を作れるかどうか、今日本にある問題を考えてもらえるかどうかを今一度精査する必要があるかと思います。番組のねらいは本当に魅力的だと思うので、ぜひ遊びだけで終わらない方法を考えてみてください。

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  • ● 東京・中学3年女子
    [番組名]:
    [放送媒体]:
    [放送日時]:
    [出演者]:
    [ねらい]:
    [内容]:私たちはいずれ社会に出て働くことになります。この先の進学で、どんな学校がいいのか?その学校でどんなことができるのか?という情報を知りたいです。そして、実際の仕事や職業とどうつながっていくのかも気になります。若い人たちの将来につながる情報をリアルに教えてくれる、そんな番組があればいいと思います。バラエティー形式でクイズのように職業を解説しわかりやすくするのもいいと思います。私たちはテレビ局を信用しているので、テレビ局がしっかり取材し、ためになる情報をもっと教えてほしいです。

≪企画の講評≫

  • 【日本テレビ】
    若者にとって「役立つ」バラエティのコンセプトの提案ですが、文中に「私たちはテレビ局を信用している」という言葉がありました。制作者としては、とても励みになる言葉です。
  • 【TBSテレビ】
    この企画書から今時の中学生の『将来への不安』『将来への希望』が見え隠れしました。また【私達はテレビ局を信用している】という言葉にドキっとさせられました。テレビ番組作りというのは、それだけ責任感のある仕事だと…改めて考えさせられました!
  • 【フジテレビ】
    子供達の未来に必要な情報を今の放送局は放送できていません。反省しました。
  • 【テレビ朝日】
    世の中の仕事内容や施設、企業の中を見せる番組はすでにたくさんあります。その中でいかに視聴者が分かりやすく、楽しく知ることのできるオリジナリティ溢れる番組をどうすれば作れるかをぜひ考えていただき、意見を発信していっていただきたいと思います。また、大学などは非常に数が多く、一部の学校だけを紹介するのは公平ではないので、その中からどうすれば公平に視聴者が求める情報に絞っていけるのか、その方法も考えてみてください。

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  • ● 埼玉・高校1年女子
    [番組名]:極み~あらゆるもののトップとは~
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:土曜 午前10時~11時
    [出演者]:その業界で日本国内ナンバーワンの人、ものなど。
    例)個人資産を1番持っている人
    今まで1番借金を作った人
    持っている敷地の面積が1番多い人
    バッティングセンターで使ったお金が1番多い人(自称でも良い)今まで1番浪人したことがある人
    1番たくさんの資格を持っている人など、
    1番がある人ならどんな人でも。
    芸能人だと売名行為などがあるのでできる限り一般人。
    [ねらい]:何かを極めてその頂点に立つと言うのはとても難しいことであり、1つを極めるだけでもとても大変です。人生の中で何かを極めると言う経験をすることがない人もいるかもしれません。1度しか経験できない人生だから、できることが無限にあるわけではなく、だからこそ自分の経験することがない他の人の人生も見てみたいです。
    テレビを通してでも擬似的に体験できるというのは人生を2つ味わえるようで自分の世界観も広がります。今も話題になっていますが卓球やテニスやフィギアスケートで1になる事はとても素晴らしいと思うし、メディアでも取り上げられることが多いです。しかし、不名誉なことであったとしても何かを極めたりするのは、裏には隠されたドラマやその人の人生があると思います。そういうのをテレビで流すことで、高いハードルに望まなくてもいいんだと思えることで気持ちが楽になる人もいると思うのです。
    グローバル化が進む中で、国や性別や年齢宗教が違えば様々な考え方を持った人持った人に出会うことが多くなり、そうするとお互いを認め合い尊重することが大切で、今後求められていくと思います。この番組を通して、今までスポットライトが当たってこなかった人も取り上げて紹介することでそれらの認め合いや尊重することにつながると思います。
    [内容]:駅や人の多い所で何かこれだけは日本で1番だと確信を持って言える人を探しその人に密着取材をします。またはインターネットや電話を通じて身近にそういう人が居ると言うのを視聴者の方に情報提供いただいて、取材交渉をして密着取材をする。または、視聴者からこんなものの頂点にいる人を調べてほしい、といった要望を募り、スタッフが調査して、取材交渉をする。その中で見つけたその人ならではの暮らし方や考え方や常識をテレビで放送する。ドキュメンタリー番組です。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    ナンバーワンを紹介するという番組のねらいはシンプルで良いと思います。ただ、個性的な「一般人」を紹介する番組は現在もさまざまあるので、この番組ならではの魅力をさらに深めて考えると良いでしょう。
  • 【テレビ東京】
    「あらゆるもののトップ」が、「業界ナンバー1」から「日本一と確信してる人(自己申告?)」「不名誉な事でも一番を極めた人」とさまざまで、料理の仕方(演出)にかなりの腕が必要だなぁと思いました。ただ、本当に何かを極めた人の話は興味深く、得るものも多いので、そちらをメインにしたものは見たいとおもいます。
  • 【フジテレビ】
    極めた人は何かをもっているはず。素晴らしいコンセプトです。ドキュメンタリーっぽい作りもありですが、バラエティー的に少し斜めに見る切り口もありではと思います。
  • 【テレビ朝日】
    なにかしらのナンバー1である人を取り上げる番組は、これまでもありました。問題は、いま、その人を取材した場合、我々は、その結果しか見ることができません。密着取材の中で語られることを再現VTRにするなど手法はありますが、ありきたりになってしまいます。インタビュー以外で、その人が、どんな苦労や経験をしてきたのかを「映像」にするアイデアが必要だと思います。書籍ではなく、テレビは「映像」が命なので。

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  • ● 東京・高校1年女子
    [番組名]:13歳のハローワーク ~仕事とは~
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:日曜 午後10時~11時
    [出演者]:そのときそのときに応じて取り上げる職業に従事している人
    [ねらい]:ドキュメンタリー番組で現実に視聴者の目を向けてもらう。
    仕事の良いことだけでなく、あまり美しくない面も見せる。
    中高生が将来の職業選択の参考になるような番組を作る。
    (簡単に言ってしまえば、本『13歳のハローワーク』のテレビバージョン)
    [内容]:『プロフェッショナル』に似ているが、収入やその仕事に就くにあたって必要なスキルや試験も取り上げる
    存在すら知らなかった仕事や、意外と何をやっているのか知らない仕事を取り上げる。最近、インターネットの普及で様々な職種が誕生しているので興味深いと私は思う。したがって、なるべくよく知られていない職業が望ましい。個人的に世界を飛び回る人など特に関心がある。例えば、エンジニアだけでもプログラマー、データベースエンジニア、ネットワークエンジニア、フロントエンジニアなどがある。さらに、番組の裏側で制作において欠かせないカメラマンはどのように他のカメラマンと違のか、など細かいところで、実は少し予想と違う仕事の実情も良いと思う。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    番組のねらいはハッキリしており良いと思います。ひとつ気になったのは、タイトルに「13歳」と付けることで視聴者を限定してしまう可能性があることです。実際には誰に向けて番組を作りたいのか、あらためてターゲットについて考えてみてください。
  • 【TBSテレビ】
    高校1年生からの企画提出にも『将来(仕事)』への興味が強い事がうかがえます。しかもディープな職業紹介ドキュメンタリーという事で幅広い視聴者層に見て頂けるのではないでしょうか…更にガチの体験ロケなど広がりもアリな企画でしょう!
  • 【テレビ東京】
    すでにいろいろなメディアにある「13歳のハローワーク」を、テレビバラエティーでやるためにどう立体化するか、掘り下げて考えてみて欲しいです。
    これからの日本を担う学生さんたちに有意義なテレビになると良いですね。
  • 【テレビ朝日】
    中高生が将来を見据え、様々な職業について興味を持つきっかけになる良い企画だと思います。ただ興味のある仕事とは十人十色で個人差があるので、TV番組にする時に何の職業を取り上げるか判断が難しいなと感じました。現在は本やネットで職業についての情報は簡単に調べる事が出来るので、TV番組にする意義、例えば映像で仕事ぶりをみたい職業とは何か?を考えてみるのも良いかもしれませんね。

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  • ● 青森・高校2年女子
    [番組名]:明日天気になあれ
    [放送媒体]:ラジオ
    [放送日時]:毎日 午後10時~10時10分
    [出演者]:優しく語りかけるような声・話し方を得意とする人
    [ねらい]:「明日を生きよう」を伝える
    [内容]:オープニング→明日の天気・見える星の紹介
    →明日の年中行事やイベント紹介→エンディング
    今日が楽しかった人は明日も晴れやかな気持ちに、イマイチだった人は明日が楽しみになるような番組を作りたいと思い、企画を考えました。天気コーナーに星の紹介を入れたのは、この番組を聴いた人の心が軽くなればいいと思ったからです。星を見るには必然的に上を向くことになるので、嫌なことがあった日でもラジオを思い出し、夜空を見上げれば星に癒され、心が軽くなるかもしれません。年中行事やイベントを紹介する理由は、明日が楽しみになるスパイスのひとつにと考えたからです。この番組は「明日」にだけ特化するように作りたいと思いました。

≪企画の講評≫

  • 【日本テレビ】
    ラジオで表現された星を、実際に見上げてみるとは、とてもロマンチックですね。映像が無い状況から、想像し、それを実際目にするというプロセスは、テレビのような直接的、刺激的なものでないため、ソフトで、生活に潤いが感じられるに違いありません。
  • 【TBSテレビ】
    ラジオの企画書。【明日を生きよう】というポジティブキーワードは視聴者から共感を得ると思います。素敵なコンセプトですね。またラジオで星の紹介をする事で夜空を見させる狙いは抜群ではないでしょうか…テレビでもこんな番組があるとイイですね!
  • 【フジテレビ】
    ミニ番組にぴったりのコンセプトですね。明日を楽しみにする仕掛けが行事やイベント以外にもたくさんありそうな気がします。明日のイベントや新発売の商品とか?明日のエッセンスが広がればありな企画と思います。
  • 【テレビ朝日】
    「明日が楽しみになる」という番組の狙いは素晴らしいと思います。番組で扱う内容が、明日の天気や年中行事、見える星の紹介などということですが、インターネットなどで簡単に手に入る情報をわざわざラジオで聞きたいと思わせるオリジナリティが必要だと思います。「明日の天気によって伝えるDJが変わる」など、番組ならではの工夫があると楽しいかもしれません。

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  • ● 愛知・高校2年女子
    [番組名]:当たり前の先にあること
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:日曜 午前8時~8時30分
    [出演者]:小さな疑問の発案者・調査解決役
    [ねらい]:日々の生活で浮かぶ、ふとした疑問。それは他人にとっては当たり前のことかもしれない。しかし発想力や見方を変えることによって同じ事柄でも違うことが見えてくる。当たり前のことが大発見の糸口になると証明する。
    [内容]:大人になると気にならなくなることってありませんか。
    高校生の私が言うのもなんですが,私たち学生は他人にとってはくだらないことでも自分にはすごく重大なことに感じたり,当たり前のことに反感を持つことがあります。大人は言います。多感な時期だから,経験が足りないからだと。
    本当にそうなのでしょうか。
    くだらない疑問って、ホントにくだらないことなのでしょうか。常識は正しいことなのでしょうか。ニュートンだってくだらないことに疑問をもって重力を見つけたのです。ならば、ふとした疑問には今学んでいる英語や数学にも負けない大切なことが隠れているかもしれません。
    全力でくだらないことを掘り下げて調べてみましょう!追及するまでもないと思えるほど身近な疑問を様々な角度から考察・調査する。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    「ふとした疑問」にフォーカスするという番組のねらいはよいと思いました。このあとは、番組の具体的な映像を思い浮かべてみてください。ロケなのかスタジオなのか、誰が何をしているようすを放送するのか。具体化することが大事です。
  • 【日本テレビ】
    くだらない疑問の具体例があると、とてもイメージしやすくなると思います。疑問解決バラエティーの新しいスタイルを是非創造してみてください。
  • 【TBSテレビ】
    【当たり前のこと】が果たして本当なのか?を切り口に選んだ興味深い企画。高校2年生ならではの具体的な【当たり前のこと】が書面で分かれば、更に企画のイメージがしやすかったでしょう。【当たり前のこと】を掘り下げて大発見、見つけたいですね!
  • 【テレビ東京】
    「学生にしか重要性が分からない、くだらない事」にフォーカスをあてて調べてみるのはとても楽しそうです。確かに大人になったら忘れてしまう、若い時にしか分からない大切なことがあるかもしれません。「あなたたち大人は全部忘れちゃったんでしょ」と言われているようでドキっとしました。
    ただ「高校生が重大に感じるくだらない事」というのが具体的には何なのか、どんな「くだらない事」を調べたいのかが分からないので番組がイメージできなかったのが残念です。
  • 【テレビ朝日】
    どういう素朴な疑問をどう掘り下げるか、そこを具体的に考えるのが番組を作る上で一番大事かもしれません。「小学生の疑問を街での聞き込みだけで掘り下げる」「ギャル高校生が本人たちの疑問を自分たちだけでリサーチ」など、答えが出るまでの過程を楽しめる工夫を考えると、視聴者を飽きさせない番組になると思います。

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  • ● 長崎・高校2年男子
    [番組名]:被爆遺構の今。復興への道筋。
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:8月9日 午後7時~9時
    [出演者]:福山雅治、草野仁
    当時を知る方・長崎だけでなく、他県の学生。
    [ねらい]:この番組を通して、戦争で多くの人が苦しみ悲しんだことを学ぶ。
    原爆を投下されてから復興までの歩み。被爆遺構の現在の姿を通して、改めて平和について考えるものにしたい。平和でいるためには、その陰で努力している人がいる。例えば、広島、長崎、沖縄で平和活動をしている人たち。もっと多くいるでしょうが。そうでなければ、戦争のことは忘れられていたかもしれない。都合よく書き換えられていたかもしれない。戦争のことを話題にすることは大切です。
    [内容]:自分にとって当たり前の戦争のことが、身近でない人がいる。長崎では毎月9日の11時2分に音楽が流れます。新聞には毎日戦争に関連した記事が載っています。これは長崎だからなのだと思うようになりました。平和である今を続けるためには、戦争の恐ろしさを知ることが大事です。戦争が実際に起こって、多くの人が悲しみ苦しんだこと。被爆遺構にはそれらの記憶があります。戦争をしないためにも忘れない。
    この番組で、今ある被爆遺構を多くの人に知ってもらいたい。自分にとって身近な遺構が、それすらも知らない同世代の人がいる。それが平和ということかも知れないが、その先の未来に不安を思う。
    防空壕や原爆で被害にあった場所や木の現在の姿。当時の姿が残る小学校や新しい建物で塞がれてしまった、当時のトンネル。家の近所にトンネルがあります。普段は公開されていませんが、定期的に入り口だけ入ることができます。その奥がどうなっているのか、TVカメラに入ってもらいたい。普段私たちが立ち入ることのできない、被爆遺構の今、その奥を伝えてほしい。そして、戦争の悲しみを伝えてほしい。
    私はこの夏、ゼノ神父の本を読み感想を書きました。今の長崎では多くの人が忘れてしまった人です。ゼノ神父の当時の姿も取材してほしいです。隠れキリシタンや26聖人などは多くで取り上げられていますが、戦後の長崎を支えた人の姿も伝えてほしい。私が通っている学校のすぐそばにも、戦後バラックがたてられていたようですが、その記憶は消されてしまっています。私が習わなかった戦後を知りたいと思い企画しました。ゼノ神父のドラマ仕立ての物も入れてほしい。ただ、けがの具合などの演出は映像を控えたい。昨年、まる焦げの子供の遺体が何度もニュースで扱われましたが、やけどの映像など、見ることがつらいと思う方もいるだろうから。多くの人に見てもらいたいので。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    番組のねらいはよく伝わります。「身近な遺構」という視点もとても興味深いと思います。ぜひ、平和や戦争について多く人々が考えるきっかけになるよう、この番組の演出をさらに考えてみてください。
  • 【日本テレビ】
    戦争の悲劇を繰り返さないように、次世代へメッセージをいかに送るか。我々大人の大切な義務ですが、企画者のような若い方にも熱い思いを持っている方が沢山いるはずです。同年代より下の世代へ向けて、どう伝えるのが良いのか、どうすれば沢山の若者に見てもらえるのか、若者ならではの工夫を是非考えてみてください。
  • 【TBSテレビ】
    被爆機構のドキュメント企画は是非見てみたい番組です。戦後72年たち『語り部』の方々も減ってきた今だからこそ伝える必要があるでしょう。日本国内の人々は勿論だが、できれば世界中の人々(世界には今も戦争は無くなっていません)にも配信して見て頂きたい企画だと思います。
  • 【テレビ東京】
    長崎に住んでいる高校生だからこその企画提案だと思います。
    住んでいる地域に色濃く残る「戦争」の爪痕を単に紹介するだけでなく、高校生の目線で「戦争」を切り取るような番組になると、この企画の意味がもっと出てくると思います。
  • 【テレビ朝日】
    戦争の記憶が風化される今、長崎の被爆遺構や知られざる戦争秘話を広く視聴者に伝えること、それこそテレビが担う大切な使命であり意義も大きいと思います。是非とも成立していただきたい企画です。ドキュメント番組は企画者、取材者の熱意で深みも迫力も変わります。熱い気持ちを持ち続け、これからも研究してください。

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  • ● 東京・高校3年女子
    [番組名]:Hit The Stage
    [放送媒体]:テレビ
    [放送日時]:土曜 午後10時~11時
    [出演者]:司会、演者
    [ねらい]:土曜の夜にテレビの前でリラックスしながら、ライブに来ているような感覚を味わってもらう。
    本気のエンターテイメントをつくりあげ、提供する。
    新しい音楽、芸術との出会いを生み出す。
    [内容]:毎週土曜の夜に1時間、ライブショーを生放送する。トークやつなぎの時間は極力少なくし、最大限時間を使って様々な演目を放送する。
    主な内容は音楽で、ジャンルを問わず様々なアーティストに出演してもらう。大衆音楽以外を多く取り上げ、クラシックやR&BやHip-Hopなど幅広く放送する。また、アンダーグラウンドで活躍するアーティストや、海外のアーティストなどにも出演してもらう。
    音楽とともに、ダンサーや芸術家、パフォーマーともコラボレーションし、その一瞬でしか味わえないショーをつくり上げる。

≪企画の講評≫

  • 【NHK】
    「本気のエンターテインメント」を作りたいというねらいはよくわかりました。どのような演出をすれば、多くの人々が音楽を楽しんでくれるかを検討してみてください。一般的に視聴者は、馴染みのない音楽をあまり聴いてくれません。そこをどのような工夫で乗り切るか、そこがポイントです。
  • 【日本テレビ】
    こういったストロングスタイルの音楽番組が少なくなりましたので、是非見てみたいと思います。ただ、音楽番組が少なくなった背景には、嗜好の多様化があります。できるだけ多くの人に見てもらう工夫をする必要があるかもしれません。
  • 【TBSテレビ】
    土曜日の夜の音楽番組といえば『THE夜もヒッパレ』。若者に大人気番組であったように、この時間帯での音楽番組には魅力があると思う。更に高校3年生の感性で、これからのミュージック界を牽引するかもしれないアーティストを教えて欲しい!
  • 【テレビ東京】
    土曜の夜に良質なライブショーの生放送、というのはいいと思います。「じゃあ、どんな番組なの?」というのが見えてこないので、コンセプトや出演者、演出などもう少し掘り下げて考えるといいと思います。
    MTVの「アンプラグド」のような、アコースティックを基調としたものなのか、シルク・ドゥ・ソレイユのようなパフォーマンスメインのものにするのか…FNS歌謡祭のような「コラボ」を売りにしたものなのか、既存の物でも実は様々な切り口がありますので、この番組ならではの新しい何かを見つけてもらいたいです。
  • 【テレビ朝日】
    個人的には非常に興味がありますが、アンダーグラウンドで活躍する人たちを地上波の22時に放送するにはやはりショーだけではなく、その人の人となりをしっかり紹介しなくては、なかなか視聴者はついてきてくれないと思います。特に日本人はなかなかこの手のエンターテインメントへのアレルギーがあるので、大衆向けでない場合はここで紹介披露する意味を丁寧に描かないといけないかと。そうすると他と大差がなくなるので、オリジナリティがさらに必要か思います。

調査研究について

2月23日に調査研究に関する小委員会を開催、委員会ではそこで交わされた議論を担当委員が報告しました。
小委員会には菅原委員と中橋委員が出席し、1月23日に行った在京局の担当者らと行った意見交換会で出された意見などをどのように報告に反映するかなどについて話し合い、分かりにくいとされた表現を改めることや、誤解を招きかねないデータの扱いを精査するなどの修正を加えました。
調査研究報告会は、3月13日午後に開催する予定です。