放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 議事概要

第121回

第121回–2017年12月

2件の刑事事件で容疑者や処分内容を誤って放送したフジテレビの『とくダネ!』を審議など

フジテレビの情報番組『とくダネ!』で、刑事事件の容疑者の映像と処分内容という最もセンシティブな情報についての間違いが2件続いた事案について、担当委員から、ヒアリングの結果を踏まえ作成された意見書の原案が示され、意見交換が行われた。今回の議論を受けて、担当委員がさらに検討を加えた意見書の修正案を作成し、次回の委員会で意見の集約を目指すことになった。

議事の詳細

日時
2017年12月8日(金)午後5時00分~7時00分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

川端委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、神田委員、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 2件の刑事事件で容疑者や処分内容を誤って放送したフジテレビの『とくダネ!』を審議

フジテレビの情報番組『とくダネ!』は、2017年7月、医師法違反事件で逮捕された容疑者として別の男性の映像をインタビューも含めて放送し、謝罪した。翌8月には、放送した時点では書類送検されていなかった京都府議会議員について「書類送検された」などと放送し、事実の確認がとれていない報道だったと謝罪した。委員会は10月、刑事事件の容疑者の映像と処分内容という最もセンシティブな情報について、同じ番組で間違いが続いたことは大きな問題だとして審議入りを決めた。
委員会では、担当委員から、ヒアリングで明らかになった点や先月の委員会で出された意見を踏まえた意見書の原案が示された。原案について「広く放送現場に伝わる内容の意見書にしたい」「どうしてミスが起きたのか、もう少しわかりやすくできないか」など、表現や構成についての意見交換が行われた。今回の議論を受けて、担当委員がさらに検討を加えた意見書の修正案を作成し、次回の委員会で意見の集約を目指すことになった。

以上