視聴者からのご意見

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2017年10月

2017年10月に視聴者から寄せられた意見

衆院選に先立ち放送された党首会談への批判や、情報番組における選挙報道のあり方についての意見。投票日当日の放送では、開票速報よりも台風21号の情報を優先すべきとの意見が多く寄せられた。

2017年10月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,765件で、先月と比較して116件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話28%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性68%、女性30%、不明2%で、世代別では40歳代28%、30歳代27%、50歳代21%、60歳以上11%、20歳代11%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は863件【54局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、23件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

衆議院議員選挙が行われたが、それに先立ち放送された、各局ニュース番組での党首会談への批判や、情報番組における選挙報道のあり方についての意見、そのほか、投票日当日に台風21号が上陸したが、開票速報よりも台風情報を優先するべきとの意見が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は59件、CMについては36件あった。

青少年に関する意見

10月中に青少年委員会に寄せられた意見は115件で、前月から7件減少した。
今月は「表現・演出」が35件と最も多く、次に「いじめ・虐待」が13件、「暴力・殺人・残虐シーン」が11件、と続いた。
「表現・演出」では、バラエティー番組で、アマゾンでサルを殺して食べるシーンについて意見が寄せられた。「暴力・殺人・残虐シーン」では、アニメ番組で、ある家族を次々に殺害するシーンについて意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 選挙報道について、各局とも野党を擁護する内容が目立ち、与党を批判して政権を陥落させようとも思える報道が目立っている。あきらかな偏向報道ではないのか。公示日が近づくにつれ、有権者の判断を惑わせるような報道は、放送法に違反しているのではないか。ネット情報のほうがテレビよりまともなのではと感じる。選挙を平等な戦いにするために、きちんとした報道をしてもらいたい。

  • 衆院選はすでに始まったのも同然だ。その報道で、都知事周辺の情報量が他と比べて突出して多い。本人が「衆院選には出馬しない」と明言しているのに、「出馬あり」の憶測が飛び交い、出てくる話題すべてが都知事関連のものだ。彼女の言動は派手なので、テレビ向きということもあるのだろう。しかし、政権を決める選挙報道で最も大切なのは、テレビ映えするパフォーマンスではなく、各政党の政策を確実に伝えることだ。今のところ、他の政党は全く影の薄い存在になっている。このような異常な選挙報道は初めてだ。

  • 一斉に開票速報をやっていたが、全局でやる必要があるのか。あまり必要がない気がする。最近の選挙特番は、バラエティー番組のようで政治家をあおりすぎ。視聴率のためなのか。それならL字型で当選数だけを流し、通常放送に戻したほうがいい。深夜までやるなどテレビ局の自己満足だ。視聴者から受信料を取っている放送局だけがやればいい。台風が来ていたのに、その情報は伝えないのか。これでは誰も興味を持たない媒体になるのは確実だ。

  • 大型台風が来ているのにもかかわらず、各局とも選挙特番をメインに放送していた。近所のお年寄りは、台風状況がどうなっているのかわからず、困って私に電話してきた。選挙特番の画面下にテロップで無言の台風情報を流してもお年寄りには分からない。大きな被害が想定される台風が直撃する状況下で、命にかかわることではない選挙特番をメインにするべきではない。ネットを使えないお年寄りなど、早めの避難が必要な人達のためにも、台風情報をメインにし、選挙情報をテロップで流すべきだったのではないか。報道のあり方をよく考えるべきだ。

  • 大型の台風21号が接近し、大和川が危険水位に達し、人口密集地の大阪市などで、老人ホームが多い川沿いの地区に避難勧告が出ている状況にも関わらず、どの局もほとんど報道しなかった。大阪市のHPもアクセス殺到でつながりにくく、避難所等の情報を得ることができなかった。川が氾濫した場合、大規模な被害が予想される状況だ。国政は大事だろうが、関西地方だけでも災害情報を流せなかったのか。避難すべきかどうか、小さい子どももいて大変心配な一夜を過ごした。今後、このようなことがないようにしてほしい。

  • 各局の選挙特番の内容がひどいものだった。選挙前、テレビ各局は「今回の選挙は現政権の是非を問うもの」と連日のように言っていた。しかし結果が出た途端「これは民意ではない、必ずしも国民に容認されたわけではない」という解説を連発していた。次期総裁選の話題をどの局も出していたが、タイミング的に必要性が感じられず疑問だった。各局の解説者、タレント、アナウンサーの多くが、民意の反映である選挙結果を否定するような分析やコメントばかりで、有権者を馬鹿にしているとしか思えなかった。

  • 悪質運転による死亡事故が多発しているが、そのニュースに刺激され、面白半分の危険運転がむしろ増えていると聞く。特に民放の情報系番組では、SNSに投稿された危険運転の映像を流すなど、結果として、一部の不良運転者を煽るものが目立つ。少し前に問題になった、コンビニや飲食店での悪ふざけを競う投稿映像と同じだが、生死にかかわる分、はるかに深刻だ。悪質運転のニュースを扱う時は「トラブルに巻き込まれた際の対処法」といったことに重点を置いて伝えるべきで、SNS上の映像などを安易に使ってはならないと思う。

【番組全般・その他】

  • テレビの偏向報道がひどすぎる。ネット情報のほうがまだ真実を知ることができる。テレビとは何のためにあるのか。党首討論をネット討論から23時台のニュース番組まですべて見たが、ニュース番組の討論はひどすぎた。森友・加計問題の話をわざわざ司会者が聞きだし、総理批判をしていた。バラエティー番組などではちょっとしたことで問題になるのに比べ、偏向報道に罰則がないのがおかしい。日本は民主国家だ。テレビは、左も右もない平等な放送をするようにしてほしい。

  • 衆院選当日の番組で、政権与党への批判、そして野党への投票の呼びかけともとれる内容を延々と放送していた。これは明確な選挙違反ではないか。普段から公平であることは大切だが、特に選挙報道に際しては細心の注意が必要なはずが、コメンテーターが全員揃って口にするのは政権に対しての不満。選挙当日にふさわしい内容ではない。この番組によって投票に影響を及ぼされる可能性があり、あまりのひどさに唖然とした。

  • 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯の番組は、再現映像が古い映像に見えるように加工処理されていた。そのため、当時の映像なのか、再現映像なのか区別がつけにくかった。事件をリアルタイムで知る私ならともかく、それを知らない若い世代の人達にとっては、どちらが当時の映像か、それとも演出なのか、判断がつかなかったのではないだろうか。

  • 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯の再現企画は、素晴らしい番組だった。豪華な出演タレントや、煩わしい字幕などの派手な演出に頼らなくても、自然と画面に引き込まれた。綿密な取材に基づく再現VTRも丁寧な作りで良かった。事件を風化させないためにも、このような番組を定期的に放送するべきだ。

  • 夜の番組で、マンションの修繕における悪徳業者を紹介していた。その中で、元設計事務所社員のインタビューが放送されたが、彼は「設計事務所は高い金額で施工工事を受注している。浮いた分は事務所に入る。こんなことはみんな当たり前にやっている」という発言をした。私は建築業に携わっているが、これは当たり前ではない。ほとんどの業者はまっとうな金額でやっている。見ている人に誤解を招く内容だ。国土交通省のHPには「一部悪質な業者がいる」と注意喚起しているので、実際にこのような業者はいるのだろうが、"あたりまえ"でもないし"すべての業者"でもない。

  • 深夜番組で、歯磨きの仕方やトイレットペーパーの使い方をシニア世代の人に聞いていた。歯ブラシについては使う前に濡らすことは間違い、トイレットペーパーについては巻き方が違うと、些細なことを指摘し「残念」としていた。老人を小バカにしたような内容で、敬意の感じられない番組だった。

  • いじめに関する番組で、"いじられキャラ"の男子中学生が、いじられることに堪えられず自殺してしまったことを紹介していた。女性タレントが「みんなはいじっていて楽しいと思っているかもしれないけど、いじられているほうはつらい」という趣旨の発言をしていた。私の子はいじめが原因で自殺しているので、思いが重なった。心が強い子ばかりではないので、このような内容をもっと取り上げ、一人でも"いじられる子"を減らしてほしいと思う。

【ラジオ】

  • 土曜昼の番組で、人気女優の不倫問題を取り上げていた。その中で、パーソナリティーのベテラン歌手は、女優への個人攻撃とも思える話をした後、翌日のテレビ番組でも辛らつに批判していた。きっと今回の出来事とは関係無く、普段から女優のことを良く思っていなかったのだろう。人の好き嫌いは個人の自由だが、今後の仕事内容のことにまで言及していて、「彼女が大型ドラマに出演予定なのは、放送局の対応がおかしい」などの発言をしていた。この翌週に女優側はドラマの降板を申し出て、局側は了承している。いくら先輩とはいえ、芸能人が同業者の仕事内容、特に出演や降板に関するデリケートな問題を、公共の放送で言葉にするのは許されるのか。醜聞で番組に出る出ないは、その放送局と事務所が話し合い決定するべきことではないのか。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、アマゾンの部族を訪ねる企画で、サルを殺して食べていた。子どもが怖くて泣いている。人間の形をした動物を食べるシーンを放送するなんて信じられない。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • アニメ番組で、知らない家に侵入して、家族を次々に殺すというシーンがあった。見ていて残酷で不快だった。深夜の時間帯といえども、録画などで子どもたちが見てしまうと悪影響を及ぼすのではないかと心配だ。

【「差別・偏見」に関する意見】

  • 教育バラエティー番組で、「女子の嫉妬」の特集を放送していた。誰もが持っている感情を性別に関連付けることは不自然であり、性差別や偏見を助長させることになるのではないか。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • 最近、いじめで自殺した子どものニュースを多く目にする。教育委員会や先生の意見、今後の教育方針をまとめているという特集を何度も放送しているが、肝心の原因、自殺に追い込んだ同級生本人やその保護者が何を考えているかが、全く分からず、ニュースを見ているだけで不快だし、当の本人は全く反省していないのだと怒りがこみ上げる。いじめた側が擁護されるような放送の仕方は変えてほしい。

【「報道・情報」に関する意見】

  • ニュース番組で、保育園児にわいせつな行為をした容疑で男が逮捕されたことを、「幼児の身体を触る、なめる等の行為をした」と報じていた。「なめる」までを伝える必要があるのか。その子どもの将来を思うと心配だ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「深夜番組は子ども向けではない」「夜遅くまで子どもにテレビを見せるな」という意見が寄せられるが、僕はそう思わない。深夜番組は録画すれば昼間に見ることもできる。今はゴールデンより深夜のほうが良質な番組が少なくない。夜更かしは良くないことはわかるが、青少年にも深夜番組を見る権利はある。なんでもかんでも青少年の自由を奪ったら余計いじめや非行が起きるだけだ。