TBSテレビの『白熱ライブ ビビット』審議入り
放送倫理検証委員会は4月14日の第114回委員会で、TBSテレビの情報番組『白熱ライブ ビビット』について当該放送局に追加の報告書の提出を求めた上で討議し、審議入りすることを決めた。
対象となったのは、TBSテレビが2017年1月31日に『白熱ライブ ビビット』で放送したホームレスに関する企画で、多摩川の河川敷で生活している男性について「犬17匹飼うホームレス直撃」として紹介した。これに対し放送後、河川敷で暮らす人たちへの偏見や差別を助長するという指摘があり、TBSテレビは3月3日、「不適切な表現ならびに不適切な取材方法が用いられていたことが判明した」として、番組内で謝罪放送を行うと同時に、番組ホームページ上にその経緯を掲載した。
審議入りの理由について川端和治委員長は、「TBSテレビの放送後の対応は評価できるが、放送倫理違反という問題について言えば、ホームレスの男性に対する明らかな偏見と名誉毀損的な表現があって、看過できない」と述べた。
委員会は今後、TBSテレビの関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める。