視聴者からのご意見

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2017年1月

2017年1月に視聴者から寄せられた意見

大みそか恒例の歌番組の演出や審査方法に対する批判や、正月のバラエティー番組のドッキリ企画への批判が目立った。長期化している豊洲市場への移転関連や、沖縄の基地建設反対運動を取り上げた番組への意見も多かった。

2017年1月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,810件で、先月と比較して190件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール80%、電話18%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性62%、女性37%、不明1%で、世代別では30歳代29%、40歳代29%、50歳代18%、20歳代13%、60歳以上9%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は991件【39局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

年末年始に放送されたスペシャル番組への意見が多く寄せられた。大みそか恒例の歌番組の演出や審査方法に対する批判や、正月のバラエティー番組のドッキリ企画への批判が目立った。そのほか、長期化している豊洲市場への移転関連や、沖縄の基地建設反対運動を取り上げた番組への意見も多かった。
ラジオに関する意見は56件、CMについては29件あった。

青少年に関する意見

1月中に青少年委員会に寄せられた意見は129件で、前月から19件増加した。
今月は「表現・演出」が34件と最も多く、次に「いじめ・虐待」が29件、「性的表現」が21件、「暴力・殺人・残虐シーン」が10件、「報道・情報」が8件と続いた。
「表現・演出」では、少女の芸能活動の取り上げ方についての意見が複数寄せられた。「いじめ・虐待」では、いわゆる"ドッキリ番組"やお笑い番組での企画がいじめのように感じるとの意見が多かった。「性的表現」では深夜アニメでの表現についての意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • クリスマスの夕方、1月放送のドラマの撮影が自宅付近であった。帰宅途中、警備員から「撮影が始まるので」と通行を止められた。私の前の人は通行でき、かつ自宅が目の前であり寒空の下で待ちたくないので、「自宅がすぐそこなので」と通してもらった。ところが、今度は玄関前に撮影クルーが陣取っていた。「自宅なので通してください」という声も聞かないので、無理やり玄関に割って入ったのだが、謝罪の言葉も一切なかった。マスコミが偉いのか、テレビが偉いのか。道を開けるのが普通だが、そんなことまで一般人がマスコミに説明しないといけないのか。常識の範囲内で行動してほしいが、その常識がかけ離れ過ぎていて話にならない。

  • ニュースになった宅配便の動画について、街頭インタビューしていた。声を掛けられやんわりと断ったが「動画だけ見て」と言われ、スマートフォンでの動画について、「荷物を蹴飛ばす配達員をどう思いますか?」「この宅配便会社にはどのようなイメージがありますか?」などと聞かれ、簡単に答えた。その後「ありがとうございました」の言葉だけでその場を去ったが、その時にもう1人のスタッフが撮影しており、翌日その映像がテレビに流された。初めに番組名を言われただけで「いつ使うか、放送しても良いか」などの説明や確認はなかった。ホームページ上の番組宛メッセージに投稿したが、返答はない。インタビューの仕方も強引だったが、放送される可能性がある以上、きちんとした説明をすべきではないか。

  • 私は、豊洲市場移転のために準備をしてきた。小池知事の決定で移転が白紙になり、今も築地市場で営業しながら豊洲市場のための借金を毎月返済している。豊洲への移転を一刻も早く決めてもらいたいと思っており、築地の劣悪な環境を認識し、移転時期を計画より早くしてもらいたいと願っているが、結局、移転問題は知事にとって政治の駆け引きであり、モニタリングの結果が良くても悪くても、解決する気がさらさら無いのが分かり、心より失望している。出口の見えないトンネルの中にずっといるようで、何を拠り所に頑張れば良いのか分からない。メディアで築地市場の実情を正しく伝えてもらいたいが、そういうことも無く、日々のニュース報道も見ていて辛いだけだ。築地の劣悪な環境をメディアで伝え、全国の人に認識してほしいと願うばかりだ。

  • 「『保護なめんな』などと英字でプリントされたジャンパーを、生活保護担当者が着用することは不適切だとして、市が職員の使用を禁止した」というニュースを見た。どこの局でも「今回の件は良くない、職員が悪い」という論調で伝えていた。果たしてそうであろうか。生活保護の不正受給は良いことではない。社会問題にもなっている。この件を伝えるのであれば、不正受給の実態なども併せて報道するべきだ。本来批判されるべき人間が擁護され、真面目に仕事をしている職員が批判されてしまうことは気の毒だ。

【番組全般・その他】

  • 大みそか恒例の歌番組で、視聴者投票と会場の観客投票で大差がついていたにもかかわらず、審査員票だけでそれら全てが覆った。何のための視聴者投票、会場の観客投票だったのか。視聴者からは、最初から結論ありきの出来レースにしか見えない。データ放送での投票などするだけ無駄という印象すら抱きかねない結果だった。残念だ。

  • 大みそか恒例の歌番組は、どちらが勝っても良いと視聴前から思っていたが、最後の結果発表と投票システムは一体何だったのだろう。視聴者の意見はどうでも良かったのだろうか。番組の冒頭で、投票システムについて細かく説明してほしかった。また、スペシャルゲストの2人が警備員に止められていたが、途中から座席に座らせてあげれば良かった。茶番とはいえ可哀想に見えた。色々な面から制作体制を見直してもらいたい。

  • 歴史ある音楽賞の新人賞に、韓国のグループが選ばれた。このグループは、日本国内でほとんど名前さえ知られていないのではないか。私だけかと思ったが、周りに聞いても誰も知る人がいなかった。そもそもこの賞に限らず、何を基準に選んでいるのか分からないものばかり。週刊誌で、この賞の金銭による不正疑惑が暴露されていたが、今回も同じことが行われたのかと勘ぐってしまう。この賞は今の時代にそぐわないし、放送する意味も感じられない。

  • 正月のバラエティー番組で、女性芸人にドッキリを仕掛けるという企画は、いじめとしか思えない内容で、新年早々大変嫌な気持ちにさせられた。立場の強い者から、一般の観客の前で執拗な要求を突き付けられ、罵倒され号泣していた。テレビだから事前の打ち合わせがあったかもしれないが、気持ちのいいものではない。年配の方も、子どもたちも、家族団欒でテレビを囲む新年のゴールデンタイムだ。心が痛む内容の放送をしてもいいのか。これを面白いとしてはいけないし、いじめを助長するような放送はやめてもらいたい。

  • 日曜夜の番組で、低年齢アイドルの活動が特集されていた。ある幼児アイドルのイベントに成人ファンが押し寄せ、写真撮影やグッズを収集していた。それが批判的であれば別だが、一貫して明るい演出となっており、ファンや関係者の意見も好意的に伝えられていた。最後に司会者が遠回しに批判的意見を述べていたため、本来はそのような趣旨で問題を取り上げたかったのかもしれないが、結果として不十分で、好意的に受け取られかねない特集になっている。このような放送内容が許されると、社会の基本的な道徳規範意識を歪めるおそれがある。改めてテレビによる影響が多大なものであることを認識し、社会規範を考慮した番組作りに努めてもらいたい。

  • 異国の地で暮らす日本人を紹介する番組は、フィリピンのピナツボ火山の噴火により親を失った孤児が、ゴミの山から売れるものを見つけて売って生きていく姿を紹介し、その逞しさに心を動かされたという内容だったが、ピナツボ火山の噴火を説明するVTRに何故か、長崎県雲仙普賢岳で発生した火砕流の映像が流れていた。迫力ある火山の噴火映像を出したかったのかもしれないが、全く繋がりのない映像を安易に使用したとしか判断できず、制作者の意図が理解できなかった。

  • 午後の情報番組は、都知事の定例会見を毎週生放送している。知事は各機関の報道を見て、自分に有利な報道をする局や記者を中心に質問させており、知事と記者の馴れ合いを毎週見させられてウンザリする。メディアの仕事は、権力の監視と批判のはずなのに、その機能が全く無く、知事側に気に入られるような内容を毎日放送し、視聴率を取ることしか考えていない。メディアは完全に知事に舐められているが、気づいておらず、見ている側だけが飽き飽きしている。いつまでも知事との馴れ合いをしているから都政が良くならず、オリンピックと豊洲移転の失敗のツケが都民に回される。いい加減やめてほしい。

  • 月曜夜の番組で、沖縄・高江ヘリパッド問題を特集していたが、建設に反対している人たちの印象を悪くする演出を意図的に多用し、公平性に欠くものだった。反対派の取材を試みたようにしていたが、さしたる根拠もなく「このままだと危険と判断、ロケ中止」なるテロップを流し、あたかも反対派が危険であるかのような印象づけをしていた。その後は、賛成派のみが登場し、反対派の活動の問題点を一方的に指摘していた。在日韓国・朝鮮人に対する言説も、いわゆるヘイトスピーチのレベルであり、公共の電波を使用するものとしてふさわしくない内容になっていた。

  • 固定電話に無作為で予告なしに電話をかけてくる行為が不安になる。特に高齢者は就寝が早いので、夜9時すぎなどに繰り返し電話が鳴ると、知らない電話番号で不安がっている。留守電も途中で切れたりしてなおさらな様子だ。年老いた家族から連絡があり、いろいろ調べた結果、夜のニュース番組からの電話と分かったが、当たり前のように、予告なしに世論調査や家族構成など聞き出すのはおかしくないだろうか。委託業者に頼んでいるので対応も悪いらしい。田舎の高齢者は不安でいる。無作為な世論調査などのいきなり電話はやめてもらいたい。

  • 番組への意見を言いたいと思い、局の視聴者窓口に電話をした。しかし対応に出た女性は、話を聞いているのかいないのか分からないような適当な対応だった。「はいはい、伝えます」と言えば良いというものではない。視聴者からの意見は、時にうっとうしいかもしれない。しかし真摯に意見を聞き、正確に関係部署に伝えることが仕事であろう。働く以上、あるいは視聴者窓口が存在する以上、きちんと機能するように仕事をするべきだ。

【ラジオ】

  • 深夜番組の司会者が、自ら作詞作曲した歌をフルコーラスで流していた。プロミュージシャンならともかく、大学教授の彼が趣味で作ったものだ。これは放送の私物化ではないのか。本人も「公共性がない」と言っていたので確信犯だ。例年このようなことをやっているが、今まで批判がなかったのが不思議だ。ラジオ番組司会者なら、何をやっても許されるという風潮が理解できない。

【CM】

  • アイドル育成ゲームのCMは、極めてギャンブル性が高く、課金しなければまともに遊べないゲームだ。子どもの起きている時間帯に、しかも数多く放送されている。未成年のゲーム課金が問題視されている中、注意喚起文も添えられていない。流すべきではないと思う。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 幼稚園児アイドルのライブやイベント活動に成人ファンが押し寄せ、写真撮影やグッズ購入する様子を取り上げていた。私はこのような芸能活動は青少年の健全な育成を阻害すると思っているのだが、番組では批判的な意見は少なかった。テレビは社会の規範意識形成への影響が大きいので、このような考えを持つ視聴者のことも考慮した番組作りを期待したい。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • いわゆる"ドッキリ番組"で、ベテランタレントが若手お笑いタレントに無理な要求を執拗に繰り返していた。とても笑える内容ではなく、いじめのように感じた。こうした内容を面白いものとして放送することで、善悪の判断が未熟な子ども達が間違った理解で人をいじめるのではないかと心配だ。

【「性的表現」に関する意見】

  • アニメ番組で高校生キャラクターの過激なキスシーンがあった。深夜の時間帯ではあったが、誰でもが簡単に視聴できる地上波で放送するような内容ではない。

  • 深夜のトークバラエティー番組で、男性器の俗称をそのまま発言したり、女性タレントが自慰行為について話をしたりしていた。テレビとは思えない下品さだ。私の住んでいるマンションは24時間分のテレビ放送を自動録画するシステムになっており、子どもがこのような番組を隠れて視聴しないか心配だ。

  • 昼間に子どもと外出していたところ、ラジオで性風俗店についての話題を取り上げていた。ラジオは飲食店やガソリンスタンドなどでかかっていることも多く、聞かなければいいというわけにはいかない。せめて時間帯に配慮して放送してほしい。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • バラエティー番組で、出演者にプロレスラーが平手打ちしたり、キックボクサーがお尻を蹴ったりするなどの暴力的なシーンがあり、他の出演者がその様子を笑って見ていた。実際に痛いかどうかはさておき、笑いがあれば暴力も見過ごしていいと青少年が受け止めかねない。