第184回–2016年9月27日
視聴者意見を中心に意見交換…など
2016年9月27日に第184回青少年委員会を、BPO第1会議室で開催しました。7人の委員全員が出席し、8月の委員会が休会だったため、7月16日から9月15日までの2ヶ月間に寄せられた視聴者意見について意見を交わしました。そのあと、8月と9月の中高生モニター報告、今後の予定について話し合いました。
次回は10月25日に定例委員会を開催します。
議事の詳細
- 日時
- 2016年9月27日(火)午後4時30分~午後7時30分
- 場所
- 放送倫理・番組向上機構 [BPO] 第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
今後の予定について
その他 - 出席者
- 汐見稔幸委員長、最相葉月副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、菅原ますみ委員、中橋雄委員、緑川由香委員
視聴者からの意見について
-
視聴者からの意見が多かったバラエティー番組や、クイズ番組については、特に議論を深める必要はないとなりました。
-
埼玉県河川敷少年殺害事件における被害少年のプライバシーについて、なぜ保護されないのかという視聴者意見がありました。加害少年には法的制限があるが被害者には無い。事件報道で情報の開示はある程度必要であると思うが難しい問題だ、などの議論があり、今後も必要に応じて検討していくことになりました。
-
「子どもに悪影響だから放送しないでほしい」という保護者からの視聴者意見がよく来る。問題が無いような番組を放送することが大前提であり、放送時間帯にも関わってくるが、保護者も一定の責任を担うことを考えていただきたい。
1999年6月17日に日本民間放送連盟・放送基準審議会が公表した『「青少年と放送」問題への対応について』には、「17時~21時に放送する番組については、児童および青少年、とりわけ児童の視聴に十分、配慮する。(中略)なお、21時以降および休日の児童および青少年の視聴については、その保護者の方々にも一定の責任を担うことをお願いしたい」とある。また、2001年7月19日に同じく放送基準審議会が公表した『「番組情報の事前表示」に関する考え方について』には、「4.午後11時以降の番組については、主として保護者が児童・青少年の視聴について責任を負う時間帯と考え、原則として事前表示は行わないこととする」とある。放送局のいっそうの配慮と、保護者に理解を深めてもらうための努力が必要だとなりました。
中高生モニター報告について
【8月の報告】
32人の中高生モニターにお願いした8月のテーマは、「テレビまたはラジオ番組の企画を考えよう」でした。また「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組について」の欄も設けました。全部で23人から報告がありました。
「テレビまたはラジオ番組の企画を考えよう」では、テレビ番組の企画が21本、ラジオ番組は1本、ラジオ・テレビ同時放送という企画が1本寄せられました。企画内容は、バラエティー番組が11本、教養系番組が7本、クイズ番組が4本、ドラマが1本でした。またこのうち、データ放送を活用した双方向の番組など、視聴者参加型の企画が10本ありました。企画のねらいには、「大人も子どもも一緒に見られる」「だれでも楽しむことができる」と多世代で視聴し会話のきっかけにできる番組や、「翌日、学校で番組の話題で盛り上がることができる」という自分たちが見たい、若い世代をターゲットにしたものなど、コミュニケーションツールとしての番組を意識した意図が多くみられました。
「自由記述」では、オリンピック関連放送への意見が6人から寄せられました。「普段あまりスポーツは見ないが、オリンピック放送は楽しんでいる」という意見の一方、「放送局がそれぞれに、1人の選手に何度も同じ質問をするので、重複しがちで選手の負担が心配」や「オリンピック以外のニュースがいつまでたっても見られない」といった取材方法や放送枠への疑問の声もありました。
「青少年へのおすすめ番組」では、『熱闘甲子園』(朝日放送)に対し、「同じ高校生として共感した」や「思わず感動してしまうドキュメンタリー」など同世代ならではの意見が2件寄せられました。
◆委員の感想◆
- 具体的に番組企画を考えることでより深いところから番組を見ることができるようになる。個性あふれる内容が多かった。ラジオとテレビの融合企画はいろいろ空想できて面白かった。
- シンプルに書いてあるが、面白い企画が多かった。何より感想を書いてくれたテレビ局の対応に感謝したい。モニターもきっと喜ぶだろう。
- 絵本で大人にも安らぎの時間を提供できるという若者目線の企画や、昔と今のテレビ・ラジオの番組を比較する企画、タイトルは4文字でまとめるなど、着眼点に光るものがあった。
- 自分が見たいと思っている番組を企画したのか疑問が残るものもあったが、昭和へのタイムスリップ企画や、埼玉に特化した企画、dボタンを使った企画など、彼らの年齢だから発想できるものも多かった。
- 寄せられた企画を専門家が洗練させていけば、今の若者が何を見たいと思っているかが分かる気がした。知識への欲求が強いことを感じた。
- 作り手の事を考えることによって、メディアリテラシーが涵養されていく。学校の授業に番組企画を取り入れても良いのではないか。
- いじめや犯罪の無い学園ドラマや絵本の朗読など、ほのぼのとしたものを求めているようだ。
- 番組タイトルは4文字が良いという、実際に放送局の現場で実践していることを考え付いたのは素晴らしいと思う。YouTube に触れた企画が無かったのが残念だ。メディアとコンテンツの関係を考えてもらうと、もっと斬新な企画が生まれるかも知れない。
◆在京キー局番組制作者の感想◆
●NHK制作局青少年・教育番組部 チーフ・プロデューサー(『Rの法則』担当)
- 「スマホ世代にテレビを見てもらうには?」10代向けの番組を制作しながら、常に考えていることです。そんな中、まさにターゲットである高校生からの企画書・・・興味深く拝見しました。データ放送やSNSを連動させた提案が多く、やはりテレビに対して"参加感"を求めているのだなと感じました。「目指せ!あなたも漢字マスター」はありそうでなかった番組。資格取得という目的に向け、出演者と視聴者が一緒に学びながら問題に取り組む・・・リアルタイムで正答率が出れば盛り上がりそうです。また、「ラジwatch」「テレ・ラジ」のように、"テレビ×ラジオ企画"が印象に残りました。ラジオの魅力をテレビで再発見するという発想が斬新でした。テレビで見てもラジオで聴いても面白く、成立する番組に仕立てるには相当力量が必要ですが、"波の垣根"を越えれば、もっと新しい番組が生まれるかもしれない・・・そんな可能性を感じることができました。
●日本テレビ チーフプロデューサー(『踊るさんま御殿』『笑ってコラえて』担当)
- とても、テレビの力を信じてくれている企画が多く、テレビ制作に携わる者として単純に嬉しく思います。具体的なキャスティングもイメージした企画も多くあり、すぐにでも試せる企画も幾つか見受けられました。"双方向"や、"一般視聴者の出演"といった、視聴者参加型番組の提案も多かった印象があります。デバイスの進化に伴い、テレビの企画も進化しなければなりませんが、そういった時代の変化に敏感な企画が多く、大変楽しみです。
●TBSテレビ 制作局 制作一部 プロデューサー(『水曜日のダウンタウン』『クレイジージャーニー』担当)
- 今回皆さんの企画書を読ませていただいて、感じた事が2点あります…それは…
(1) 【dボタン】や【視聴者参加企画】など、テレビ番組への参加意識の高さ
ただ面白い番組・興味ある番組を見るだけでなく、視聴者自らが動いてる感…テレビ放送の相互性などの重要性…などが感じられました。
(2) 【家族みんなで見られる番組】への期待
現在家族の団らん時間の減少がよく聞かれますが、実は中高生の皆さんの家族への意識は高く、
これは、昭和も平成も、根っこは変わっていない感じがしました。
上記2点は、実は番組制作を仕事としている僕らも意識しなくてはならない事で、中高生の皆さんの着眼点の鋭さを感じるとともに、番組作りの基本とは何か、を改めて考えさせられました。
●テレビ東京 制作局 ディレクター(『ありえへん∞世界』『やりすぎ都市伝説』『じわじわチャップリン』担当)
- 全体を通し、今放送されている番組と似通っているものが、あまりなくてビックリしました。普通なら「あの番組を少しパクってやろうかなぁ…」など、考えがちですが、どれも王道の企画を少しずらして、皆さん考えていたので、どれも読みごたえがありました。
個別の企画ですが…「1泊2日昭和へタイムスリップ」。こちらはすぐやってもいいんじゃないかぐらい、いい企画だと思います。若い層も、年配の層にも、どちらにも刺さる、間口の広い企画でありながら、独自のメッセージ性もある、素晴らしい企画だと思います。
「その先の物語」は、夢のある企画でいいなぁと思いました。業界にすっかり染まってしまった僕は、「魔女の宅急便」「花より男子」の先なんて、大先生方が書いてくれるかなぁ…と疑心暗鬼になってしまうのですが、そんな下らない常識を捨てて、こんな夢のある企画を実現できたら最高だと思います!
「目指せ!あなた漢字マイスター」は、dボタンを使った企画というところが素晴らしいです。今、各局がdボタンの扱いに悩んでいる所だと思うので…。漢字に限定し、漢字検定を最終的に取ろう!というゴールもちゃんと設定していて、とても素晴らしいなぁと思いました。
●フジテレビ 制作局第二制作センター プロデューサー(『バイキング』担当)
- 【総評】
今回、皆さんの企画を拝見し、まず率直に感じたのは「知識」「課題」「学ぶ」「授業」というワードがたくさんあり、「テレビから知識を得たい」という期待があるのだと実感しました。テレビではなく、インターネットでいつでも知識が得られる時代になっても、テレビから発信される"映像を伴った情報"に、多くの期待が寄せられているのだと改めて感じました。
また「大人も子どもも」「友達との話題になるような」といった世代間、家族、友人同士のコミュニケーションの手段としてもテレビの価値を見出している方が多く、SNSなどとは違った対・人間同士の会話を生むためのツールとしてテレビの役割を担っていることも再認識しました。 - 【特に印象に残った企画】
「先生たちのワイドショー」
自分が担当している『バイキング』や『ワイドナショー』のように、ニュースを取り上げる番組が多いなか、この企画は"先生"という立場に目をつけ、教育者だからこその目線で取り上げるニュースってどんなものだろう?と興味をそそります。事件やニュース、社会問題の裏には必ず「教育論」が存在するので、尾木ママだけではなく様々な先生が独自の理論でディベートすると熱い番組になるかと思います。
敬老の日スペシャル「1泊2日昭和へタイムスリップ」
若者ならではの視点で企画が考えられています。敢えて不便な生活を強いられたらどうなるのか?ちゃんと昭和40年代の家具や家電をそろえることで世界観を作ろうと練られています。ノスタルジーな感覚を生むことで、若者だけでなく大人も懐かしく見ることができる番組になるだろうと期待が持てます。
◆モニターの番組企画◆
- ●東京・中学1年・女子
タイトル:「そういえばあの人何した人だっけ!?~日本に名を刻んだ偉人たち~」
出演者:高橋英樹 黒柳徹子 トレンディエンジェル 林修 桐山照史(ジャニーズwest) 鈴木福
番組のねらい:今の小中高生に名前は知っているけど何をしたかは分からない日本の偉人たちの偉業を知ってもらう
番組の内容:番組では中高生から質問が出た偉人についてゲストが一人ずつ考えた答えを出し2分という制限時間で話し合って1つの答えにします。最後に司会の鈴木福君と質問をした中高生に納得のいく説明ができたらミッションクリアとします。ミッションがクリアしなかった場合は皆でセンブリ茶100mlをいっき飲みするというちょっとした罰ゲームをします。歴史という事に興味を持ってくれる事が目的なので誰でも楽しめるような番組を作りました。日本テレビ チーフプロデューサー(担当番組『踊るさんま御殿』『笑ってコラえて』): 難解で狭いターゲットになりがちな「歴史」を工夫してバラエティー化しようという心意気が伝わってきます。キャスティングも具体的にイメージ出来ていて素晴らしいです。歴史的な事象には様々な見方があり、それが歴史の面白い点でもあります。どうやって、意見に集約するのか気になります。
テレビ朝日 Aプロデューサー: 楽しく歴史を知ろうというのは大変意義のある番組だと思います。ただ「知りたい」という小中高生の前向きな姿勢に、「是非知ってもらおう」と出演者が一所懸命答えることを考えると、「上手に説明できなかったら罰ゲーム」なのではなく「上手に説明できたら報奨」といったポジティブな形がいいのではないかと思います。 - ●長崎・中学1年・女子
タイトル:「その先の物語」
出演者:青島広志さんの講演を見に行った時に面白かったのでゲストにしてほしい。小さいときの夢が女の子になることとおっしゃっていました。漫画も上手でした。他に、スポーツ選手や俳優、歌手、作家、ジャンルを問わず見てみたい
番組のねらい:物語や歴史のその後の物語を想像して作る、大人も子どもも楽しめる
番組の内容:例えば、魔女の宅急便のキキのその後。キキがお母さんになって、その子どもが魔女だったり、13歳の修行に出たり、学校生活を送っていたりなど。その後の物語を新しく作る。その都度ゲストがいて、そのゲストが、思い出に残っている物語や歴史などのその後を自由に考えて、アニメや、ドラマにする。そのゲストが、演じたり、声優になったりしても面白そうです。日本テレビ チーフプロデューサー: 今流行の、2次創作的なニュアンスもあり、面白そうな企画です。著作権者と、上手くコミュニケーションが取れる作品ならば、可能性もありそうです。
テレビ朝日 Aプロデューサー: 想像力が広がる良い企画だと思います。ただし、視聴者が前提となる物語や歴史を知っている必要があると思うので、まずは誰もが知っている童話や史実を題材にしたらいいのではないでしょうか?また、先の物語を発表した後に、面白いと思った観客にボタンを押してもらって得点制にするなど、どう終わらせるのかを考えた方がよいと思います。 - ●宮城・中学1年・男子
タイトル:「めざせ!あなたも漢字マスター」
出演者:宮崎美子 やくみつる 加藤シゲアキ 桐谷美玲 橋本環奈 城島茂 バカリズム
番組のねらい:dボタンを使って番組参加型形式で漢検取得を目指す番組
番組の内容:毎回テーマを決めて問題に取り組んだり、豆知識などを紹介して漢字に対する知識と理解を深め、将来役に立つ資格取得に向けてエールを送る。dボタンを使って一緒に問題を解きながらポイントも学べる形式で送る番組。視聴者も含めて出演者も資格取得を目指しお互いに励ましながらゴールを目指す。日本テレビ チーフプロデューサー: 今後のメディアの課題ともいえる、「双方向」を意識した、アカデミックな企画コンセプトだと思います。実際、漢字クイズは、クイズ番組の中でも定番で、それを漢字検定に絞ったのは、新しい要素だと思います。
テレビ朝日 Aプロデューサー: 漢字検定合格を目指している人にだけ向けた番組ではなく、漢字検定を目指していない人たちにも、どうしたら番組を楽しんでもらえるかをもっと工夫すれば、より多くの人が見てくれる番組になると思います。dボタンを使っての演出は可能性が広がりますのでぜひ研究を続けてほしいと思います。 - ●石川・中学2年・女子
番組名:「ゲーム頂上作戦」
出演者:ゲームが得意な人(予選をする)
番組のねらい:ゲームが好きな人が楽しむ
番組の内容:マリオカートやドンキーコング、バイオハザードなどの有名ゲームを、同じ条件で何人かの人にトーナメント形式で戦わせる。出演者は、一般人でも芸能人でもOKです。日本テレビ チーフプロデューサー: 今、You Tubeなどでは、ゲームをする、PLAY動画が人気ですね。ゲームごとにユーザーが限られているため、幅広い人達が、興味を持てるように工夫することが重要だと思います。
テレビ朝日 Aプロデューサー: すでに世界では、eスポーツと呼ばれる高額賞金を獲得できるゲーム大会が存在しています。ゲーム頂上決戦を見せるのであれば、その大会を中継すればいいことになってしまうので、例えば、海外の大会での優勝者を実際に紹介したり、海外の大会への挑戦権をかけて番組内で競い合うなど、テレビ番組ならではの見せ方を工夫したらいかがでしょうか。 - ●岡山・中学2年・女子
番組名:「俺らの青春」
出演者:中高生5人~10人のグループ
番組のねらい:出ている人、見ている人に新しいいろいろなことを知ってもらう
番組の内容:中高生5~10人のグループが共同生活をしながら、出された課題をクリアしていくサバイバル番組テレビ朝日 Aプロデューサー: サバイバルということは、課題をクリアできなかったら脱落していくということでしょうか?となると、出演者はなぜ生き残りをかけて課題をクリアしていくのでしょうか?最後まで残ったらどうなるのか?それよりも、番組タイトル「俺等の青春」からは、若者たちが協力し合って課題をクリアしていくことで生まれる友情や絆を描くという方が番組として見えるかと思います。
- ●北海道・中学2年・男子
番組名:一般人が挑戦!~番組チャレンジャー~
出演者:オーディションで受かった一般人 それぞれの番組に合わせた芸能人
番組のねらい:テレビを見る側の人には芸能人ではないときの面白さを伝え、一般人の出演者にはテレビの身近さを体感してもらう
番組の内容:日本テレビのレギュラー番組や特番のバラエティーを最初に芸能人がやってみて、その次に同じ内容の同じ番組を一般人にやらせてみるとどうなるのかを検証する。それを2番組くらいやり、最後にd投票でどちらが良かったかを決める日本テレビ チーフプロデューサー: 一般の皆さんが参加する際に、単純にタレントと比較にされるのはハードルが上がった状態になってしまうかもしれません。(面白く見えない可能性が高い)。一般参加の持つ意味を、別に見つける必要があります。
テレビ朝日 Aプロデューサー: 1番組を丸々、芸能人版と一般人版で放送するという形だと、途中から見た人(特に後半の一般人の番組から)はついて行けず最初から見ていないといけない番組になってしまいます。コーナー企画規模のものを比較するのであればまだ現実味があると思いますが、その場合は「○本勝負」など、見せ方に工夫が必要かと思います。 - ●東京・中学2年・男子
番組名:「クイズ しりとりでHow much?」
出演者:トレンディエンジェル・アンガールズ・椿鬼奴、毎回ゲスト
番組のねらい:出演者達がクイズ形式でしりとりをするので、視聴者には、楽しく視聴しながら色々なものの値段を知ってもらう
番組の内容:出演者達が毎回出されるお題・テーマに合った物をしりとりで答えていく。さらに言った物を売っているお店に行って値段を当てていき、しりとりで「ン」を付けてしまったり値段が一番離れていた人が罰ゲームを受ける。しりとりのテーマは例えば「流行りの食べ物」だったら、パンケーキ→キットカット→トマトラーメン(ンがつくので失敗)と答えて行き、罰ゲームは超激辛料理を食べるなど。値段をピタリと当てた人は、その物を食べたりもらったりできる日本テレビ チーフプロデューサー: 芸人などで、実際にやると楽しそうな企画です。芸人本人が楽しむ以上の面白さを、どう視聴者に伝えていくか、(タレントが楽しんでいるだけではなく)が企画のポイントとなりそうです。
テレビ朝日 Bプロデューサー: 答えの連鎖を楽しむなら「しりとり」だけにすると、答えを狭めてしまうかもしれません。さらに「しりとり」と「値段」ふたつの、どちらかひとつに絞った方が面白そうです。たとえば「流行の食べ物」がテーマだとしたら、最初100円のものからスタートし、次の人はそれより高い食べ物を探しにいくなどのゲームにすると良いと思います。 - ●埼玉・中学2年・男子
番組名:「知ってる?さ・い・た・ま」
出演者:バカボン鬼塚(MC)・星野源(ゲスト)など埼玉県ゆかりの有名人にゲストとして番組に出演してもらう
番組のねらい:今年一年間の埼玉のニュースを楽しく学べる
番組の内容:バカボン鬼塚さんを中心に番組を進めていく。その年一年に起こった埼玉のニュースをわかりやすくクイズ形式にしてわかりやすく・楽しく伝える番組にする。また、さまざまな年代の人に楽しんでもらうためにいろいろな世代のニュースをクイズにする日本テレビ チーフプロデューサー: エリア限定のニュースということで、視聴者の幅をどう広げていくか、また、ニュースを扱うということで、クイズ形式が番組としてふさわしいかどうか、ニュース内容によって(被害者加害者が存在するようなケース)、扱いが適切かどうか考えていく必要がありそうです。
テレビ朝日 Bプロデューサー: その土地のローカルニュースは、面白いと思います。全国ではそんなにすごくないニュースが例えば埼玉ではスッゴイ重大ニュースになってるなど、その土地土地の、「年間知られざる重大ニュース」として取り上げるといいかもしれません。さらに、そのニュースの当事者を取材するなどすると、面白いと思います。 - ●神奈川・中学3年・女子
番組名:「みんな集まれ!」
出演者:朗読 神谷浩史【声優】
番組のねらい:大切な人と過ごすクリスマスを一回目とし、毎週月曜日に放送する。何かとストレスの多い時代、子どもはもちろん、毎日忙しくしている大人にこそ絵本の読み聞かせにはセラピー効果があるので、安らぎの時間を提供できると思う
番組の内容:各界で活躍している人に思い出に残っている絵本を1冊選んでもらい、それを毎回神谷浩史さんに朗読してもらう。(10分)残りの時間は選んだ理由と、その作品にまつわるエピソードや作者の他作品の紹介・本屋さんの紹介(オリジナリティあふれる書店も多いので)するコーナー(5分)テレビ朝日 Bプロデューサー: 絵本に特化するなら、その人の絵本の思い入れ、人生観を熱く描いた方がいいと思います。そんなに思い入れのある一冊を、あこがれの声優が読んでくれる。そうすることで、その人は思い出があふれ出て感動するという展開にすると、一冊の絵本からその人の人生観が見える感動のストーリーが描けるかもしれません。
- ●愛知・中学3年・男子
番組名:「君の知らない世界の授業」
出演者:毎回ゲストが入れ替わる(レディーガガさん、錦織圭さん、クリスチャンラッセンさんなど)
番組のねらい:この番組は世界各国でどこの国でも見られるように放送します。自分が普通に生きていたら絶対知らないような事を授業にして楽しく知ってもらうための番組です。時間も土曜の夜8時からと家族みんなで見られる時間帯です。
番組の内容:この番組は世界で活躍している様々な分野において素晴らしい技術を持っている方を日本に限らず世界から呼び、ゲスト先生として授業をしてもらう。世界で放送するため吹き替え機能を使います。他にもSNSで連動し視聴者参加型テレビにします。生放送ではないのですぐにコメントやお便りを読むことはできませんが次週にできるだけ多くのコメントやお便りを紹介します。コメントやお便りを読まれた方は番組特製グッズを贈ります。その中でも抽選に勝ち抜いた方の数名には放送で来てくれたゲスト先生からのプレゼントも贈ります。いつも通っている学校ではきっと学ばないような事を授業としてたくさんの人に知ってもらいたいです。日本テレビ チーフプロデューサー: グローバルな視点に立った、素敵な企画だと思います。キャスティング例に挙がった方々が先生になるとすれば、エキサイティングな放送になりそうです。
テレビ朝日 Bプロデューサー: 成功を収めた人の話は聞きたい人が多いテーマです。実際著名な人の講演会は面白く盛況です。しかし、話が苦手な人もいるので、進行役を立てるとか、成功を収めた異ジャンルの二人が成功の秘訣を聞きあうなど成功者の秘訣を引き出す工夫があれば、見やすくなると思います。 - ●神奈川・中学3年・男子
番組名:「世界の果てまで行ってQ」
出演者:内村さん、出川さんなど
番組のねらい:世界で著名な科学者等の皆さんに、難しい質問をブツけて、珍解答を得ること。
番組の内容:(1) 科学の世界では著名な科学者の方に直接会いに行き(世界の果てまで;外国)簡単な質問(日本語以外で)をして、どのくらい噛み砕いて子ども(出川さんにも判るように)でも判るように説明していただけるか、そのギャップを視聴者が楽しむ。(2) 科学者の方が、専門用語を出来るだけ使用しないことが、条件日本テレビ チーフプロデューサー: 世界は勿論、日本でも可能な企画だと思います。「説明の仕方の違い」をどうエンターテインメントにしていくかが、演出工夫のポイントです。
テレビ朝日 Bプロデューサー: 科学者などその職業を生業としている専門家に協力を仰ぐのであれば敬意を払って番組作りすることが大事です。難しい事柄をいかに簡単に説明するのかという点については目の付け所が良いと思います。それを生かすために例えば、難しい事項を、日常の分かりやすい身近な現象に置き換えたり、例えたりして見せると良いと思います。 - ●兵庫・中学3年・男子
番組名:「せんたく」~あなたの選択がすべてを決める~
出演者:アナウンサー1名、男性お笑いコンビ1組、女性タレント1名
番組のねらい:一方的に見るだけではなく、番組自体を見ている視聴者自身が作っていき、映像コンテンツとしての面白さだけではなく、自分が操っているかのようなゲーム的要素をデジタル放送の長所を生かし盛り込む
番組の内容:生放送の年末バラエティー。生放送で街をブラブラするのだが、最大の特徴はデータ放送を最大限に生かし、どう行動するか、何をするのかをリアルタイムで見ている視聴者が色ボタンで投票し、決める。例えば進む方角や飲食店でどのメニューを頼むか、電車に乗ってどの駅で降りるかなど。さらに一回で完結するわけではなく次年は前年の終了地点から再スタートし、連続性がある。番組を作るのは視聴者であるということ。今までにも色ボタンで答えるクイズなどの番組はあったが、番組の内容を決めるような番組はなく、この番組はある種のゲーム的要素を含んでいる。年末番組としてだけではなくレギュラー番組としても良いかもしれない日本テレビ チーフプロデューサー: テレビの"双方向"への可能性を検討した素敵なコンセプトです。出演者が実際に感じる緊張感、興奮をどう視聴者に伝えていくかが、ポイントとなりそうです。
テレビ朝日 Cプロデューサー: 「ラスボス=最終的な目標」を何にするかで番組がガラッと変わると思います。ある種ロールプレイングゲームのような企画で面白い企画です。ただし生放送で街をブラブラ…する場面をガチで放送する場合、放送できないカットやカメラが入れないエリア、さらには映り込みの人達の許諾等々様々な問題をクリアしなくてはなりません。 - ●高知・高校1年・女子
番組名:「オリンピックについて考える」
出演者:過去のオリンピック選手など
番組のねらい:どの世代でもオリンピックについて興味を持ち、みんなが国際問題やオリンピックの必要性を考える
番組の内容:まず、オリンピックで行われる競技やそれらのルール説明、見どころ、注目国や選手などについて放送する。また、名場面やハプニングなどを放送して若い世代でも楽しんで見ることが出来るようにする。特にオリンピックの成り立ちについて特集を組み、スポーツという文化の必要性やあり方のついて考えられる番組にする。また、参加国の情勢や国の問題などを放送し、世界全体としての問題として扱う。例えば、難民問題やドーピング問題にも触れ、スポーツ精神についてや、国と選手との関係などについても議論する。最後に、2020年に行われる東京オリンピックについて、開催までの道のりや問題点なども放送して、みんなで東京オリンピックを楽しみに出来るようにするテレビ朝日 Dプロデューサー: 各局で同じような企画が放送される中「ここを見てほしい!」というメインネタを中心に構成すると他企画との差別化ができると思います。まずはオリンピックについて「視聴者が何を見たいのか?知りたいのか?」リサーチから始めると、より良い企画が生まれてくるはずです。
- ●京都・高校1年・男子
番組名:「先生たちのワイドショー」
出演者:学校・塾の先生方
番組のねらい:若者のニュース離れが叫ばれて久しい。専門用語が多く使われ、専門家による解説が難解に聞こえることもあって、従来のニュース番組は若者には敬遠されがちなのだ。そこで、学校や塾などで日々教鞭をとっている先生方だけで番組を構成することで、学生にとって近づきやすく、そして分かりやすいニュース番組を目指す
番組の内容:毎週日曜日の朝、日々学生を教えている先生たちが、一週間のニュースの中から「未来に向けて、若者たちに知ってほしい、考えてほしい」、あるいは「受験で必要になる」ニュースを取り上げ、学生にとって親しみやすい言葉で解説を行う。通常のワイドショーでは取り上げられないようなニュースにも着目する。また、学生たちから寄せられた素朴な疑問にも、先生たちが分かりやすく答える。番組は、先生たちが丸テーブルを囲み、ディベート形式で進行する。その場で出された未来志向の視点を、視聴者である学生にリアルタイムで問題提起し、意見を募って番組内で紹介する日本テレビ チーフプロデューサー: 学校の先生たちのワイドショーは、斬新なコンセプトです。キャラクターの際立った先生だと面白くなりますね。先生達の「ものの見方」が露わになりますので、先生方の見識もシビアに問われることとなります。
テレビ朝日 Eプロデューサー: 着眼点は良いと思います(「分かりやすいニュース」)。ただタイトルに"ワイドショー"と付ける事で、どんなニュースを扱うのか視聴者も迷うので、タイトル名も一工夫あるとよりベターです。学校や塾の先生というのも面白い発想です。扱うネタをブラッシュアップしていけば、番組のワンコーナー的な企画として目玉になる可能性はあると思います。 - ●福岡・高校1年・男子
番組名:敬老の日スペシャル「1泊2日昭和へタイムスリップ」
出演者:福岡の高校生3人組
番組のねらい:昭和40年代の家電や家具がそろえられた部屋で、高校生3人が1泊するのをカ メラで密着する。携帯電話やパソコンは一切使用しない生活を体験する。1日の過ごし方、時間の使い方、会話やコミュニケーションの仕方が今とはどのくらい違うのか。本当に便利な生活とは何かを考える
番組の内容:木造で築35年以上の家には、昭和40年代の家具や家電が揃えられている。そこで高校生3人が1泊2日寝泊まりする。携帯電話とパソコン、ゲームは持ち込み禁止。3人にとって一番の不便は何か。また、この経験をすることで高校生たちは日常をどのように感じるようになるのかをカメラで密着する。日本テレビ チーフプロデューサー: 「○○のない生活」をテーマとした、体験型ドキュメントバラエティーは、過去にもありますが、敬老の日ということで、さらに見やすくなるかもしれません。
テレビ朝日 Cプロデューサー: 「平成生まれの高校生が昭和40年代の設定の部屋にこもる」というアイデアの入口は面白いです。ただ山奥キャンプ体験と同じで、1日で不便さを感じてもらうのは難しいかもしれません。衣食住すべて昭和40年以前の設定にこだわり、当時から続く店以外では買物禁止、部屋から出ずに自炊…など何か番組的にルール(しばり)があると良いと思います。 - ●東京・高校2年・女子
番組名:
出演者:三吉彩花、小松菜奈、黒島結菜、山﨑賢人、吉沢亮、平野紫輝
番組のねらい:次の日学校で必ず1回は話題になるような、皆が見るドラマ
番組の内容:いじめや犯罪のない学園ドラマ。以前やっていた『ごめんね青春』のように、女子高と男子校で分けて話が進んでいくドラマ。女子高や男子校の生徒はキャラが濃い人が多いと思うので、『ごめんね青春』のように合併はせず、それぞれで話が進んでいき、塾などで交流していく姿を描いていく内容。テレビ朝日 Fプロデューサー: 宮藤官九郎さん脚本のドラマ『ごめんね青春』をイメージした、負の要素を排除したドラマの着眼点は良いと思います。ただそのしばりの中で「次の日学校で必ず1回は話題になる…」内容を目指すのであれば、何を話題にするのかを考えるのが必須になるでしょう。"必ずどんでん返しがある"“必ずスカッとする内容がある"とか、ブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか。
- ●広島・高校2年・女子
番組名:「私が俳優です」
出演者:進行役(2名)スタジオで見る人(4名)
番組のねらい:俳優たちのアドリブ力を見るという番組。演目だけ提示し、後は15分間、俳優たちだけでドラマを作るというもの
番組の内容:台本一切なしで作る即興演劇番組。ドアを開けたらカウントスタート。15分間演技をしてもらう。副音声でスタジオの声が聞ける。コントもあり、泣き笑いOKな番組です日本テレビ チーフプロデューサー: 『スジナシ』という有名な番組がほぼ近い形として放送されています。アドリブでのお芝居にどういった枷を作るか、視点を変えれば新しい企画として成立する可能性がありそうです。
テレビ朝日 Gプロデューサー: 演技に興味のない視聴者にも、この即興演劇を見るモチベーションを考えないと企画としては成立するのが難しいと思います。台本一切なしの即興演劇、しかも15分というのはそうとうハードルが高い企画です。なかなか出演していただける俳優さんはいないと思いますが、発想はとても面白いです。 - ●東京・高校2年・男子
番組名:「映画再発見の旅」
出演者:司会者は上田晋也さん。他は真面目な芸能人の人と面白いことを言える人が半々くらい
番組のねらい:今まで作られた名作映画を多くの人に知ってもらいたい。その際、楽しい番組の運営を心がける
番組の内容:日本や世界の映画にスポットを当て、毎週一つ映画を取り上げてその映画のロケ地に行き、その作品の作られた経緯や魅力などを語るテレビ朝日 Hプロデューサー: 映画というジャンルはマニアが多く、地上波にその深掘りを求めている方は少ないように思えます。ただし名作映画はいつになっても色褪せないものだと思います。それらの映画を今の時代に置き換えて見せていくなど映画に興味を持たない人にも引っかかる構成が必要ではないかと…。情報番組の1コーナーとしては成立していると思います。
- ●山口・高校2年・男子
番組名:「テレ・ラジ」
出演者:男性アナウンサーと女性アナウンサーが司会する。ゲストは、毎週入れ替わりで、SNSやホームページで募集した視聴者。選ばれた視聴者は、年代も性別も人種も職業もばらばらになるように構成したい。
番組のねらい:インターネットの普及によって、若者のテレビ・ラジオ離れが進んでいる。若者を中心とする視聴者に開かれた番組(視聴者参加型の番組)を通して、テレビ・ラジオの魅力を再発見してもらいたい。
番組の内容:テレビ・ラジオの同時放送が望ましい。これによりテレビでみる楽しさとラジオで聞く楽しさが両方味わえると思う。
・コーナー1「TwitterVoting」:ツイッターの投票機能を使用して、今週起こったニュースについて、視聴者の意見を聞こうという企画。ハッシュタグをつけてそのニュースに対してコメントをすることも可能。投票結果とコメントを随時紹介する。経済・ITなど、どのようなニュースでもよいが、政治について取り上げると若者が政治に対して関心を持つことができ、政治参加への意欲が生まれるのではないのだろうか。
・コーナー2「Rediscovery テレ・ラジ」:「昔のテレビ・ラジオのほうが面白かった」と大人の人は言う。実際に昔の番組を視聴し、司会、ゲスト、視聴者が討論し、今のテレビ・ラジオと何が違うのかまた何を求めるのかを紹介する。ここで、昔の番組の良いところ悪いところを洗い出して、現代のテレビ・ラジオになにを求められるのか考えたい。
・コーナー3「Watch Local テレ・ラジ」:テレビやラジオでは、その地域独特のローカル番組が多くある。その中でも人気の高い番組を紹介することによって、地方の活性化にもつながると思う。
各コーナーの合間には、ラジオのように音楽を流したら良いと思う。音楽を多く流すことは、ラジオのとても良いところだと思う。テレビで視聴する場合には、ミュージックビデオなどを楽しむことができる。ラジオで聞く場合には、純粋に音楽を楽しむことができる。
日本テレビ チーフプロデューサー テレビとラジオの同時放送する際に、テレビ・ラジオお互いの「強み」は何か、意識すると、お互いの特性を生かした相乗効果のある番組になりそうです。若者が意見を発信する場としてのラジオテレビ同時放送番組は楽しみです。テレビ朝日 Fプロデューサー: 視聴者がメイン出演者でテレビとラジオ同時放送という発想は斬新です。またSNSの投票機能も駆使したり、未来のマスメディアが向かう道を探るような試験的企画だと思います。出演者の会話やBGMなど音声のみでも魅力がある構成、討論テーマ、視聴者意見を見いだせるかがカギだと思います。
- ●大分・高校3年・女子
番組名:「戦慄!!恐怖の夜」
出演者:やるせなす 稲川淳二 菊池亜美 疋田紗也
番組のねらい:まだ暑いので涼しくなるように
番組の内容:肝試しや心霊映像の紹介 心霊写真の紹介では専門家に解説をしてもらいます。あと、今子ども達の間で流行っているコックリさんのような遊びなどの紹介をしますテレビ朝日 Hプロデューサー: 心霊映像、心霊現象といったものは疑惑を持たれるものが多く、ネット情報社会の今では共感しづらいジャンルのような気がします。ただ紹介するのではなく「心霊映像はこうやって作られる」など科学的検証などを行い、あえて作為的に作られたという前提で真っ向否定していく方が視聴者は楽しんでくれるかも知れません。
- ●東京・高校3年・女子
番組名:「てれクイ」
出演者:オリエンタルラジオ、タレント、モデル、俳優、芸人など+α
番組のねらい:家族みんなでワイワイしながら見られて会話のきっかけになり、また知識も増える番組にしたい。親や兄弟、友達などと一緒に違う世代・ジャンルの内容を見ることで他者を理解しようとする姿勢を持ってほしいし、実際仲良くなれると思う。オリラジ司会は私の趣味です。
番組の内容:普通のクイズ番組。小学生のとき見ていた『IQサプリ』や『平成教育委員会』のような何の変哲もないクイズ番組が今はない気がする。特番や2時間スペシャルより、毎週1時間コンスタントに楽しみにできる番組がほしい。また、個人で動画配信できるコンテンツが普及している今だからこそ、家族全員で大きなテレビを囲んでワイワイできる番組があるといいと思う。雑学的なもの・小学校~高校の科目などに加えて、たとえばアニメ・声優・昔の映画・宝塚・クラシック音楽・ファッション・電車など興味がなければ触れなさそうなジャンルにも焦点を当てて、毎週「全然有名ではないがそのジャンルに詳しい人や人気がある人」を出演者として呼べたら良いと思う。普段テレビを見ない層も「今週は○○の特集だから見る」となるかもしれないし、毎週番組を見ているうちに今まで全く知らず興味がなかったことに関心が湧くかもしれない。それは自分で好きなものを選んで見るネット経由とは違う、テレビだからこそできることだと思う。日本テレビ チーフプロデューサー: 家族で共有できる番組は、今後さらに重要となるはずです。より具体的にイメージしてみると、いい企画が発想できそうです。
テレビ朝日 Cプロデューサー: シンプルなクイズだと視聴者が飽きてしまうので、例えばクイズ問題以外でも…情報の意外性、珍答・誤答の面白さ、ルール設定の新しさなど+αがあれば企画が成立する可能性はあります。オリエンタルラジオなど具体的なMCの名前を出すと、展開のイメージがわくので企画書としてとても良いと思います。 - ●群馬・高校3年・男子
番組名:「さまざまな職業について知ろう」
出演者:桝太一、バナナマン、その他ゲスト
番組のねらい:僕には就きたい職業がない。それにも関わらず、テレビで放送されているのはバラエティー番組やドラマ、アニメなどの娯楽番組ばかりだ。バラエティー番組で、この世にはこんな職業があり楽しみ、やりがい、大変さなどを伝えれば興味関心が湧き、職業に対する視野を広げることが狙い
番組の内容:この世には知らないところで様々な仕事が経済を回すために動いている。しかし、私たちは働いたことがないから実際にそれについてよく分からない。それなのに、高校では理系文系の選択をする。大抵の人は理系の方が職業の選択が広いという理由だけで、文理選択をしているだろう。それらの理由として考えられるのは、子どものころに様々な体験、経験をしなかったからだ。という訳で僕が考えた番組はその仕事のプロに密着して仕事のやりがい、つらさを伝える番組である。しかし、これはプロフェショナルの番組のパクリである。だから、大人がインタビューをするのではなく、子どもがインタビューをすることによって子どもの目線から職業を知ることができると考えられる。そうすれば、職業について興味関心が湧く番組になり、将来の職業に就くときでも広い視野で職業を見ることができるだろうテレビ朝日 Dプロデューサー: 様々な職業人の姿は非常に興味深いです。一見地味な仕事に関わる職業人からも人間味を演出(引き出して描くこと)できれば可能性は大いに広がると思います。その際は取材する側の力量・経験・熱意が大変重要になると思います。
- ●福岡・高校3年・男子
番組名:「ラジwatch」
出演者:毎週同じMCの方1人とゲストのアーティスト(グループ可)
番組のねらい:いつもは、ラジオでしか聞けない雰囲気をまさかのテレビの画面で見られる!ラジオ離れしている若い方~お年寄りの方まで、ラジオの魅力をテレビから発信したい。
番組の内容:セットは、ラジオと同じ。週代わりでアーティストをお迎え。お迎えするアーティストは、今週目玉の方を中心に呼ぶ。また、オリンピックの期間では、オリンピックに関する特集や正月·お盆·クリスマスなどの特集をすることで、アーティストの呼ぶ頻度を抑えることができる。また、月ごとに演歌の方中心や10代ターゲット中心などにすることで、幅広い視聴者が見ることができる。この番組の最大の特徴は、ラジオを見ることである。いかにラジオと同じ状況作り出すことかが大事になってくる。そこで、ラジオの内容ですが、お便りを読んで回答したり、歌を歌ったり、そのアーティストについての質問をしたりするなどして、視聴者に向けてラジオってこんな感じなんだぞ!と、伝えることができれば良いと思う。テレビ朝日 Gプロデューサー: 既存の音楽番組との差別化があまりわかりませんでした。セットがラジオ風というのは面白いと思います。ラジオならではの良さが何なのか、ラジオの魅力はどうすれば表現できるのか・・・などを明確にして、どんなコーナーをやるべきか、考えるともっと楽しい番組になるかもしれません。
- テレビ朝日
- Aプロデューサー『EXD4』『おいしい王国ごはんジャパン』『題名のない音楽会』『トリハダ 秘スクープ映像100科ジテン』担当
- Bプロデューサー『トリハダ秘スクープ映像100科ジテン』担当
- Cプロデューサー『クイズプレゼンバラエティQさま!!』担当
- Dプロデューサー『林修の今でしょ!講座』『橋下×羽鳥の番組』担当
- Eプロデューサー『爆笑問題のぶっちゃけ寺』担当
- Fプロデューサー『お願い!ランキング』『学生HEROES!』担当
- Gプロデューサー『お願い!ランキング』『はくがぁる』担当
- Hプロデューサー『キスマイ魔ジック』『まとめないで』担当
【9月の報告】
32人の中高生モニターにお願いした9月のテーマは「夏休みに見て気になった番組の感想」でした。また「自由記述欄」と「青少年へのおすすめ番組について」の欄も設けました。今回はテスト期間と重なったモニターも多かったようで、いつもより少ない23人からの報告でした。
「夏休みに見て気になった番組の感想」では、「オリンピック関連」と『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)にそれぞれ5人から報告が寄せられています。「オリンピック関連」では、親子で競技を見て感動したという意見や、4年後の東京オリンピックに夢を馳せた意見があったほか、NHKと民間放送の違いを分析したモニターもいました。一方、「自由記述欄」には「パラリンピックをほとんど放送しないのはなぜですか」という指摘も寄せられています。
『24時間テレビ 愛は地球を救う』には、「感動した」、「勇気をもらった」という意見とともに、「違和感がある」というモニターもいました。また、同じ時間帯に放送していた『バリバラ』(NHKEテレ)に言及した意見が2人からありました。ドラマには3人から、『NHKスペシャル』(NHK総合)には違うテーマに関して2人から報告が寄せられました。
「自由記述欄」には、「台風以外のニュースも伝えてほしい」、「夏休みで夜遅くまでテレビやラジオに接する人が多いので性的表現には気をつけてほしい」との意見や、BS放送での編成に触れ「テレビが泣いている」と訴える意見もありました。
「青少年へのおすすめ番組」には、7月に放送された『"繰り返さないために"~尾木ママと考える教育論~』(仙台放送)や、9月に放送された『芸術ハカセ~人生が面白くなるアートの新説~』(テレビ朝日)など、 5つの番組に感想が寄せられました。
◆委員の感想◆
【夏休みに見て気になった番組の感想について】
- リオオリンピックの中継について、複数の放送局を比較して良い点や物足りなかった点などを指摘する意見や、2020年開催予定の東京オリンピックでの放送のあり方についての言及があった。モニター報告を通じて、このような視点が育ってきていることを実感した。
- 障害者を取り上げた番組を見て単に感動するだけではなく、「普段、自分がどのような視点で障害者に接しているかを自問自答した」との感想が寄せられたことは意義深い。
- インターネット情報を基に、番組制作の裏側にも想像を巡らせているようだ。意見を見ると、放送には真実や誠意を求めていることがよく分かる。
- 中高生モニターと同年代の人を取り上げた番組についての感想が多くあり、同年代への興味が深いことがうかがえる。
- オリンピックや障害者を取り上げた番組について、モニターから色々な見方が示されたが、パラリンピックの取り上げ方についてどのように思ったかも聞いてみたい。パラリンピックを見て励まされる障害者がいる一方、そうではない人もいると思う。
- トーク番組を視聴したモニターが、番組の制作過程にまで想像を巡らせていた。夏休みに放送局を見学したことが少し影響しているとしたら嬉しいことだ。
- 番組予告で内容を明らかにし過ぎだとの苦言があったが、共感できる。
- 『NHKスペシャル 未解決事件File05 ロッキード事件第3部 日米の巨大な闇 40年目のスクープ』(NHK総合)について、「その当時の日本の政治の深い闇にスポットをあてることで、そこから得られる教訓を今の世の中に知らしめる意図を感じる」との感想があった。番組の意図を深く考えて、しっかり評価できていると感じる。
- 番組を見て、単に「良かった」「面白かった」などの感想を寄せるのではなく、番組の良い点を自分に引きつけて意見を述べたり、論理的に説明したりできるようになってきたと感じる。建設的な意見も多く感心した。
- 『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)について、「障害者のチャレンジ企画が多いが、もっと他のチャリティー活動もできるのではないか」との意見があった。確かにチャリティー=障害者支援ではない。ハッとさせられる意見だった。
【自由記述について】
- インターネット上では情報が飛び交っているにも関わらず、マスメディアではあまり扱っていない出来事について、マスメディアが自己利益のために情報を出していないのではないかとの記述があった。インターネット上での情報とマスメディアでの情報が異なると、このような反応をする若い人は多いと思う。一般的な話として、個人が憶測を含めて意見や考えを示しているインターネット情報とは違い、マスメディアでは安易に情報を流すのではなく、丁寧に節度を持って放送していることを分かってもらう必要があろう。
- BS放送でいわゆる通販番組が多いことについて、「テレビが泣いている」との苦言が寄せられている。良質な番組が多い一方、確かにこのような番組も目立つ。
【青少年へのおすすめ番組について】
- 各局が青少年におすすめする意図が分かりにくいとの意見があった。各放送局には、もう少し意図が分かるような番組選択や見どころの説明をしてほしい。
- 宮城県で起こったいじめによる中学生の自殺を取り上げた、『"繰り返さないために"~尾木ママと考える教育論~』(仙台放送)を視聴したモニターがいた。地元での事件ということもあり、真剣に見てくれている。「全国放送することにより、いじめ問題に取り組んでいる人たちのヒントになる」との意見のとおり、ぜひ、他の地区でも放送してもらいたい。
◆モニターからの報告◆
【夏休みに見て気になった番組の感想について】
- 『リオオリンピック関連番組』(NHK総合ほか)今年の夏はリオオリンピックが私の家のテレビにはよく映っていました。父がスポーツ好きだから、普段はあまりテレビを見ない父ですが一緒に見ました。重量挙げの三宅選手と体操選手はすごかったです。重いものを持ち上げたり、ありえない動きの体操を見て感動して驚きました。(長崎・中学1年・女子)
- 『24時間テレビドラマスペシャル 盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜』(日本テレビ)今回のドラマを見て思ったことは、ヨシノリ先生の演技が良かったと思った。もともと明るかった先生が、目が見えなくなってしまったことをきっかけに、とても暗くなってしまい、どうなってしまうか心配だったが、最後には、もとの先生に戻って、安心した。性格も同じなのか分からないが、現実にあんな先生がいるなんてすごいと思った。(東京・中学1年・男子)
- 『NHKスペシャル 未解決事件File05 ロッキード事件第3部 日米の巨大な闇 40年目のスクープ』(NHK総合)最近本やテレビ番組で田中角栄が取り上げられていて、ある種ブームになっていたので興味を持ちました。再現ドラマを使い、臨場感にあふれる内容でとても引き込まれました。事件の詳細を知らない私達でもわかりやすく、詳細まで丁寧に作られていました。多くの実際の証言や資料を基にしていて、これまでわからなかったことや、あまり知られていなかった真実なども知ることができ、とても核心に近づいているように感じられました。ただ未解決事件なのでその結論は視聴者の考えにゆだねられている部分が多いと思いました。今、その当時の日本の政治の深い闇にスポットをあてる事件を扱うことで、そこから得られる教訓を改めて今の世の中に知らしめる意図もあるのかもしれないとも感じました。(宮城・中学1年・男子)
- 『所さんの目がテン』(日本テレビ/西日本放送)この番組は岡山県の津山高専の人達が出演していたので気になって見てみました。全国各地の色々な場所から集まった高校生が科学実験を見せてくれるという内容でした。実験は私達中高生や大人が見ても面白いものでしたが、小学生にとっても楽しんで見られるようなものばかりでした。それに小学生にとっては自由研究のテーマを決めるのにも役立つのでとても良いと思いました。(岡山・中学2年・女子)
- 『リオオリンピック関連番組』(NHK総合ほか)僕がリオオリンピックに興味を持った一番の理由は、自分自身が学校の卓球部に入っているので、今回のリオオリンピックで、卓球の男子と女子がどちらもメダルを獲得した試合を見て、すごいなと嬉しく思ったからです。また今回のオリンピックでは、日本選手全体で獲得したメダル総数が41個と過去最高で、その中にはこれまであまり目にする機会がなかった、カヌーや競歩などでもメダルを取っていたので、「こういうスポーツもあるんだ」「日本人選手が活躍していてすごいな」と感じました。4年後の東京オリンピックがとても楽しみになり、東京大会では自分がやっている卓球や、以前習っていた水泳などを見に行きたいと思います。さらに、自分は教科の中で英語が一番好きなので、大会のボランティアなどとして、東京オリンピックに携わることができたらいいなと思いました。(東京・中学2年・男子)
- 『バリバラ』(NHK Eテレ)この放送回の時は、「検証!『障害者×感動』の方程式」と題して『24時間テレビ』の裏番組で放送されたので驚きました。レギュラー出演者の元アメリカ柔道代表の大橋さんが今年の『24時間テレビ』にも出演したこともあり、それらしい音楽やキーワードで、いかにも健気な障害者として大橋さんを描き、それを壊すように使えない発言を連発し、そのたびスタッフが「その話いらないっす」「いやそこ大変な感じで行きましょ」などと『24時間テレビ』をパロディー化して放送。24時間番組の舞台裏では、ああいった演出が入っているのかなと思うと報道の自由に対して少々複雑です。24時間テレビでは、障害や難病を持つ人が、さまざまな難題に挑戦する感動的な企画は人を感動させ、勇気づけられます。でも一歩見方を変えたら、「自分の人生はうまく行っていないけれど、あんな大変な人もいるんだ」と上から見下ろす視点で障害者を見ていないか?と障害に対する意識について考えさせられました。私自身ボランティアで様々な身体的に障害を抱えている人達と過ごしてきましたが、障害そのものは何も特別なことではありませんが見下し感?みたいな意見が飛び交うのは閉鎖的な島国日本の悪いところなのでしょうね。(神奈川・中学3年・女子)
- 『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(フジテレビ/東海テレビ)このドラマは幼い頃からの夢だった囲碁のプロ棋士に挫折した主人公がコネで入社した会社で頑張っていくという話です。このドラマは普通のヒューマンドラマですが、主人公の成長を見るととても応援したくなる気持ちや、自分も少しのことで落ち込んでいてはだめだなぁと感じることがあります。主人公はコネで入社したため初めは周りからつまはじきにされますが、誰よりも一生懸命努力し仲間ができたり課長に認められたりするところはとても感動します。もしこのドラマで描かれていることが本当なら会社には入りたくないなぁと思ってしまうような理不尽なシーンもありますが、逆にそこがリアルで面白いなぁとも思います。主人公はそんな理不尽なことでも文句ひとつ言わず努力しているところがとても心に響きます。社会に出てから世の中の厳しさを知る主人公ですがそれは現実でもあり得ることだと思います。周りにいる大人で世の中のリアルな話をしてくれる人はなかなかいないと思うので、このようなドラマを見て少しは社会のなり方を学ぶことも大切なんじゃないかと思います。夏休みにはたくさんのテレビを見ましたが、このドラマが一番心に残りました。頑張る勇気をくれる素敵なドラマだと僕は思いました。(愛知・中学3年・男子)
- 『日曜ビッグ「秘境の地からやって来た!仰天ニッポン滞在記」』(テレビ東京/テレビ大阪)インドネシアに暮らし、今も原始的な生活を営む先住民族「ダニ族」が訪日し、様々な体験を通じて、日本の文化や暮らしに触れるという内容の番組です。今までありそうであまりなかった番組でとても面白かった。特に日本人ですらも好き嫌いが分かれる食品(梅干しなど)を何の抵抗もなく、自然と食べることや、味覚が違うこと、日本の文化と遠く離れたインドネシアのダニ族の文化の意外な共通点(先祖崇拝など)を知ることができ、とっても面白かった。この番組は今までの日本と海外の違いを比較する番組とは違い、ダニ族から見た異国という視点から見ることができとても楽しい番組だった。ただ、改善してほしい点を挙げるとするならば、帰国後、生活がどう変化したかや日本についてどう思い、それを人に伝えたかを知りたいと思った。つまりは日本滞在終わりました。はい、終わりではなく、帰国後・・・というような事後談があるとより面白い番組になると思った。(兵庫・中学3年・男子)
- 『バリバラ』(NHK Eテレ) この番組は『24時間テレビ』が終わってから話題になっていたので見てみた。確かにとても面白かったし訴えたいことがよく伝わってきた。それに『24時間テレビ』について障害者を感動の道具としている"感動ポルノ"だと言っていて、私も実際その番組を見ていてそう思ったし、共感できた。だけどあまりにも裏番組を意識し過ぎていて気になった。黄色いTシャツを着ていたり、番組のテーマだったり「対24時間テレビ」を主張し過ぎていたと思う。こういう裏番組を真っ向から批判するような番組をNHKが放送するのはいかがなものかと思った。限度があると思うし、公平さが欠けていて見ていて不快になった。(東京・高校1年・女子)
- 『全国高等学校野球選手権大会』(NHK総合/Eテレ)この夏休みは甲子園をよく見る夏でした。きっかけは県大会で自分の通っている高校が決勝まで行き、直接会場まで応援に行ったことでした。残念ながら惜しくも勝つことはできませんでしたが、野球や甲子園に興味を持ちました。テレビで見る甲子園は、なんだか熱意で満ちているように感じました。選手の気持ちや緊張感が見ているこちらにも伝わってきて、すごくドキドキしました。こんな風に何かに一生懸命になってみたいと思いました。私が甲子園を見て感動したのと同じように、全国の高校生に甲子園を見てもらい、チームワークの凄さやその熱意を感じてほしいなと思います。また、スポーツ番組は伝える人の主観が入ってしまうので難しいと思いますが、誰もが気軽に楽しんで見ることが出来るようにしてほしいです。(高知・高校1年・女子)
- 『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ/読売テレビ)障害を持つ人にスポットを当て、そのチャレンジをサポートするという内容が主になっている番組だが、「障害者を取り上げるといつも感動話になる」という声を多く耳にした。この番組の裏でNHKが「障害者=感動」の方程式に疑問符をつける内容の番組を放送したことも話題になった。自分も周囲も、感動的な、悪く言えば「重い」内容が長時間続くことにうんざりしていた。特に、今回はパラリンピックの年だったせいか、障害者チャレンジの内容が多かった気がしている。もう少しやることがあるのではないか。熊本地震の被災地を支援する活動や、自然環境を保護する活動、チャリティーを冠しているのであれば、もっとバラエティーに富んだ内容を放送できると思う。また、今回初めて『24時間テレビ』の深夜帯の放送を視聴したが、時間を何とかして埋めようとしている感があった。突飛な例ではあるが、欧州サッカーの試合を中継してみるとか、深夜でしかできないことをもっと考えてもいいと感じた。(大阪・高校1年・男子)
- 『プロフェッショナル 仕事の流儀「プロサッカー監督・森保一」』(NHK総合)サッカーJリーグのサンフレッチェ広島監督・森保一さんの指導方針や思考について取りあげてあり、とても興味深かった。ぼく自身も中学、高校とサッカー部に所属しているので、森保一さんの話は心に響いた。夏休み期間中は、部活動の時間も普段よりも長く、顧問の先生と話す時間も長くなる。ぼくのパーソナリティーを顧問の先生に知ってもらうことと、顧問の先生の人柄をぼくらも知ろうとすることの大切さが理解できた。今回は、番組内容と実生活を照らし合わせて見ることができて興味深かった。プロを目指す訳ではなくても、チームをまとめることや目的を共有することの難しさと楽しさが感じられた。(福岡・高校1年・男子)
- 『NHKスペシャル ふたりの贖罪(しょくざい)~日本とアメリカ・憎しみを越えて~』(NHK総合)太平洋戦争中、敵として戦い、戦後は相手国への憎しみと信仰の狭間で葛藤しながらも、伝道の道を進んだ日米二人の軍人の物語。私自身はキリスト教徒ではないが、学校で聖書の勉強をしているので気になり、視聴した。ただ事実を淡々と伝え、戦争や宗教に対する主張はあまりせず、あくまで視聴者に判断を委ねているのに好感が持てた。(神奈川・高校2年・女子)
- 『トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!』(TBSテレビ/テレビ山口)この番組は、犬や猫など様々な動物をとりあげて、面白映像やかわいい映像、珍しい映像などを放送する番組です。家族で楽しく見られる番組なので、家族でよく見ています。この日の放送では、「動物と暮らして幸せ!2時間SP」と題して放送していました。熊、猫、犬などの動物と暮らす中でのさまざま「幸せ」のあり方が描かれていました。どれも視聴していてとても心が和らぎ楽しい時間になりました。中でも印象に残ったのは、飼い主と愛犬たちの闘病生活の話です。その愛犬たちは、16歳と14歳でとても高齢で病気を患っています。そんな中でも飼い主はありったけの愛情を持って接していました。たくさんの思い出を作ってくれた動物を最期まで責任を持って看取ることが「家族としての当然の義務」だと言っていました。この飼い主と愛犬たちの「絆」を感じて、とても感動しました。私も猫を飼っていて、たくさんの楽しい家族との思い出を作ってくれています。そんな猫を最期の時まで愛情をもって接してあげようと決意することができました。しかし、番組の最後では、中華街に行ってグルメレポートをしていました。これは、生き物には全く関係がありませんでした。今回だけでなく、この番組は生き物とは全く関係のないトークも多い気がします。生き物が主役の番組でこのようなトークは取り上げるべきではないと思います。(山口・高校2年・男子)
- 『坂上忍の好きか嫌いか言う時間』(TBSテレビ)二つの違う立場の人たちが討論(?)する形式のトーク番組で、「東大生VS京大生」「外国人からみた日本」「上京してきて思ったこと」などのテーマをCM予告で見て、面白そうだと思って録画し、家族と一緒に見ました。京大生や外国人などインタビューされている人のキャラが濃くて面白かったのですが、途中でちらっと「1ヵ月間インタビューをした結果~」と言っていたのを聞いて、「あぁこれ面白いやつ厳選されているんだなぁ」と思って、放送されて私たちが見る完成形までに企画したり、会議したり、インタビューしたり、編集したり、といった制作過程を経ているんだ、と感じました。夏休み中、TBSの局内を見学したことが記憶に残っていて、だからこそ裏側に想像を巡らすことができたのかもしれません。番組の企画自体は面白かったのですが、3時間は長いと感じました。もうひとつ、テレビのバラエティー番組について思っているのは、予告で番組内容を明かし過ぎなのではないかということです。バラエティーはその後(または次週)放送する部分の一番面白いシーンやオチになるシーンを予告で晒してしまうことが多いため、実際の番組を後で見ても「なんだ、これだけか」という気分になります。そしてラスト5分くらいのCMの前に、その後の内容の予告としてだいぶ煽る感じのテロップが出るのに、CMが終わるとだいたいそのシーンは数秒で、もう番組が終わってしまう、という展開が多く、だいたいは見るのが面倒になって止めてしまいます。でもテレビだからできる良い部分もあって、それはスポンサーを表示している画面の横や上下に1行くらいの予告を載せていることです。あれは視聴者に「チャンネルはそのまま!」にさせるため端的に内容を伝え期待させられるキャッチコピーが練られていて、面白いなーと思います。「美男高校地球防衛部」というアニメのそのテロップが毎回凝っていて、楽しんで見ています。(東京・高校3年・女子)
- 『リオオリンピック関係のハイライト番組』(NHK総合)地球の裏側で開催されていた、リオオリンピック。どの時間帯のNHKを見ても、飽きることのないような番組構成で素晴らしかったです。いま、リオパラリンピックのまっただ中ですが、パラも同様に直前スペシャル等で盛り上げていて、オリンピック同様に楽しむことができています。しかし、これが東京オリンピック・パラリンピックだったら、どうでしょうか?仕事や学校に通っている人がリアルタイムで見ることができません。そのような人たちにも楽しんでもらう努力(お手伝い)をメディア(特にテレビ)がするべきです。そこで、最低でも仕事や学校から帰る時間に合わせて、ハイライトを流す。時間の都合が合えば、日本人出場の試合を全部録画で流す。さらに、その放送番組のホームページでアーカイブスが無料で見られるなど、様々な努力をすることでメディアという組織から日本をオリンピックまたは、パラリンピック一色にできるのではないか?と、考えました。(福岡・高校3年・男子)
【自由記述】
- 8月という事で戦争関連のテレビ番組がたくさんあったので、歴史を知る大切なきっかけになりました。(東京・中学1年・女子)
- 台風が来てすごく大きなニュースに取り上げられていましたが、ニュースの中で台風の同じ映像を何度も流すのではなく、他のニュースも時間をとって伝えてほしいです。台風のニュースばかりで他に起こっていることがあまり知れないのは少しもったいないです。(岡山・中学2年・女子)
- 夏休みということもあり、夜遅くまで、テレビやラジオを見たり、聞いたりしている人がたくさんいると思います。その中で、性的表現などを含めての発言をしている番組が見受けられました。もう少し、そのところの管理をしてほしいと思いました。(埼玉・中学2年・男子)
- 少し気になったのがオリンピックはどこの局も放送しますが、今開催しているパラリンピックはどこの局もほとんど放送していないのはなぜですか。僕はオリンピックだけでなくパラリンピックにもとても興味があるので放送してほしいです。僕から見るとオリンピックは放送するのにパラリンピックは放送しないなんてパラリンピックに出場している選手の方に対して少し失礼だと思います。放送しない理由があれば教えてほしいです。(愛知・中学3年・男子)
- 最近目立つのがBSの番組の手抜きです。ほとんどが商品の販売のCM。「お電話待ってます」とスタジオからの実演販売。食傷気味です。ひどいです。総務省はこんな番組(CM)の垂れ流しをするのであれば、免許の剥奪も考えていいのでは。番組情報を見れば一目瞭然です。プロデュ―サーさんたちも、予算が無いからといって、単に「枠」さえ埋めればいいという発想を止めてほしいです。テレビが泣いている。(東京・中学3年・男子)
- 最近の番組はあまりにも告知目的の番組(特にバラエティー番組)が多すぎるような気がする。単刀直入にいえば告知目的のバラエティー番組は面白くない。告知目的であることが明白な番組の場合チャンネルを変えることが多い。もう一つ多いと感じるものが、衝撃映像をまとめた非常に手抜きにしか見えない番組。すべての番組が違う映像を紹介するのならまだいいのだが、一度放送した映像を別番組で見ても全くもって面白くない。こんなものはインターネットの動画を閲覧することと何の変わりもなく、もっとテレビにしか成しえない番組を放送してほしい。(兵庫・中学3年・男子)
- 毎年夏休みに、日本テレビ系列の放送局で『24時間テレビ』が放送されています。日本で1番有名なチャリティー番組です。障害のある方の挑戦であったり被災地でのことを特集したりと、すごく感動したり考えさせられる番組だと思います。しかし、毎年やらせではないだろうかや、障害のある方への対応の悪さなどが指摘されています。いろいろ問題はあるとは思いますが、1年に1回くらいはあのような番組があっても構わないのではないかとも思います。ただ、放送する以上、嘘ではなく本当の実態を見せるような番組にしてほしいです。(高知・高校1年・女子)
- 8月に学生たちの間で絶大な人気を誇るロックバンド「RADWINPS」が『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出演。テレビ初出演となった。SNSなどではティーンエイジャーを中心に多くの反応があった。「若者のテレビ離れ」が叫ばれて久しいが、私自身、若者をターゲットにした番組(アニメも含む)がゴールデンの時間帯になかなか進出しない現状を感じている。ゴールデンの時間帯は、家族で見ることができる番組が求められるようだが、そこで敢えてある世代だけを狙った番組を放送してみると、家族間での趣味の共有によって話題が生まれるというメリットも期待でき、面白いかもしれない。(大阪・高校1年・男子)
- 民放の特別番組で時々警察に密着した番組が放送されています。警察がどんなことをしているのか知ることができて良いとは思いますが、取材することによって警察の方の邪魔になるのではないかと疑問に思うことがあります。また、被害者にも容疑者にも人権があります。顔にモザイク加工などはされていますが、誰なのか特定されないように最大限の配慮が必要です。また、このような番組は都市の警察官の動きに密着することが多いと思います。だから、地方の交番のような所でも密着取材をしたら身近で多くの視聴者に興味を持ってもらうことができると思います。(山口・高校2年・男子)
- SMAP解散報道について、マスコミが事務所批判を全くしないのがおかしいと思います。ネットでは確実に事務所が勝手に解散を進めたという風に書かれている記事ばかりなのに、テレビなどで取り上げないのが不思議です。マスコミとジャニーズ事務所との癒着を感じます。私のお母さんがファンなので、毎日いろんな情報を聞きますが、ファンにとっては悲しく怒りたくなる報道ばかりなので正しい情報を発信してほしいです。(大分・高校3年・女子)
【青少年へのおすすめ番組について】
- 『"繰り返さないために"~尾木ママと考える教育論~』(仙台放送)私の住む市で起こった中学生のいじめによる自殺を取り扱った番組でした。アナウンサーの方が一人と尾木ママと呼ばれる尾木直樹さんと二人で番組が進められました。事件についての詳細が示され、アンケート結果や第三者委員会の様子が伝えられましたが、実際のところまだ裁判で係争中ということもあり、あまり詳しいところまではわからず、今までテレビで見聞きした内容とほとんど同じでした。コメンテーターも尾木先生お一人だけだったので、正直意見に偏るところがあり、もう少しほかの方の意見も聞いてみたいと思いました。いじめを繰り返さないとタイトルにありましたが、いじめに取り組む学校も一校だけの紹介だったので、市内外にかかわらず、全国でも他に取り組んでいる様子を伝えてもらえれば考えるヒントになるかもと思いました。(宮城・中学1年・男子)
- 『VS嵐』(フジテレビ/北海道文化放送)吉本芸人チームが対戦チームでくると、各試合の合間のトークがいつもより笑えるものになっています。映画やドラマの対戦者だと宣伝目的なので中身があまり面白くありません。ですから、今回のような対戦者が多くなるとお笑い好きの方も視聴するのかなと思いました。(北海道・中学2年・男子)
- 『第36回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ/中京テレビ)僕とそこまで年の変わらない方々がとても難しいクイズに挑戦している姿はとてもかっこ良いと思いました。今回の日本だけでなく海外に行きながらクイズを答えるというシステムはとても面白いと思いました。回答者も頑張ろうという気持ちになると思いますし、何よりとても景色が綺麗で良かったと思います。クイズに関してはとても難しく僕にはわからない問題がほとんどでしたが見ているだけでも勉強になったと思います。もう少し視聴者も参加できるようになるともっと面白くなると思います。dボタンでの学校紹介が僕的には良かったと思います。(愛知・中学3年・男子)
- 『テクネ 映像の教室』(NHK Eテレ)僕は小学生の頃映画監督になりたかったので、テクネには興味がある。今回紹介されていた3つの手法も、Eテレの子ども番組や民放のアニメなどに使われていることに気付くと得した気分になれた。(福岡・高校1年・男子)
- 『芸術ハカセ~人生が面白くなるアートの新説~』芸術史について解説する知的教養バラエティー番組はあまり見たことがなかったので、興味をひきました。さまざまな芸術家の知られざる学説が面白かったです。司会の葉加瀬太郎さんも芸術に対して専門的な知識を持っていて、解説も分かりやすく、葉加瀬さんによる演奏もありました。初めて知ることも多く、飽きずに視聴することができました。中でも日本でも知られる「蛍の光」がベートーヴェンの編曲だったということには驚きました。芸術史だけでなく建築史や科学史などでも同じような知的教養バラエティー番組があっても面白いと思います。(山口・高校2年・男子)
調査研究について
2015年10月に行った立命館守山高校アンケート調査リポート「高校生のメディア・リテラシーに関する探索的研究-バラエティー番組に対する感想をめぐって-」を、10月8日9日に静岡大学浜松キャンパスで開催される、第13回子ども学会議でポスター発表することになったとの報告がありました。
今後の予定について
- 10月14日に開催予定の留学生との意見交換会(立命館アジア太平洋大学)について、進捗状況の報告が事務局からありました。
- 来年3月5日に日本テレビの協力を得て開催予定の2016年度中高生モニター会議に関して、進捗情報の報告が事務局からあり、担当は最相副委員長に決まりました。
- 在京局との意見交換会・勉強会について、来年1月をめどに開催することにし、内容について検討しました。
その他
- 第13回子ども学会議ポスター発表報告
日本子ども学会主催の第13回子ども学会議(10月8日~9日、静岡大学浜松キャンパス)において、「高校生のメディア・リテラシーに関する探索的研究―バラエティー番組に対する感想をめぐって―」を発表しました。
発表にあたっては、菅原委員がポスターを前に説明を行いました。学会関係者や学生からは調査規模や方法を高く評価する声が相次いだほか、同研究を踏まえて来年度に実施する本調査への期待が多く寄せられるなど、44のポスター発表の中でもひときわ高い関心を集め、優秀ポスター賞を受賞しました。
同研究は2015年10月に立命館守山高校の生徒およそ300人を対象に実施したアンケート調査を分析したものです。バラエティー番組の一部(お笑いタレントの罰ゲームのシーンなど)を集団で視聴してもらい、意見を尋ねるとともに、普段のテレビやラジオ、新聞、インターネット利用等のメディア接触状況、メディア・リテラシー等に関してアンケート調査しました。
研究では、番組に対して倫理的な問題を感じている生徒や、「いじめにつながる」と考える生徒は少なかったものの、自分たちよりも幼い小中学生が真似したら危険であり、このシーンを不快に思う人もいるだろうと客観的に判断している生徒が相当数いることなどが分かりました。