視聴者からのご意見

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2016年5月

2016年5月に視聴者から寄せられた意見

交通事故の際の運転者の病歴についての報じ方や、女子中学生が電車に飛び込み自殺したニュースに関して、配慮を求める声。中国人のマナーなどを取り上げた番組について、一部の人の行為が中国人全体の習慣であるかのように受け取られかねない内容だった、との批判など。

2016年5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,273件で、先月と比較して396件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール71%、電話27%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性66%、女性31%、不明3%で、世代別では40歳代28%、30歳代26%、50歳代18%、20歳代17%、60歳以上9%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は569件【48局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、17件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

熊本地震の報道に関して、引き続き意見が寄せられた。
交通事故の際の運転者の病歴についての報じ方や、女子中学生が電車に飛び込み自殺したニュースに関して、配慮を求める声が寄せられた。
中国人のマナーなどを取り上げた番組について、一部の人の行為が中国人全体の習慣であるかのように受け取られかねない内容だった、との批判が寄せられた。
"不倫問題"で活動休止中の女性タレントが出演した番組に関して、さまざまな意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は40件、CMについては26件あった。

青少年に関する意見

5月中に青少年委員会に寄せられた意見は74件で、前月から3件減少した。
今月は、「表現・演出」が19件と最も多く、次に「危険行為」が8件、「性的表現」が7件と続いた。
「表現・演出」では、出演者が刺青をしていたことや、海外の"どっきり企画"を紹介する番組について意見が寄せられた。
「危険行為」では、先月に引き続き、バラエティー番組で、ミニトマトをかまずに何個口に入れることができるかを競っていたことについての意見が目立った。
「性的表現」では、夕方のバラエティー番組で、アシスタントの女性に卑猥な言葉を言わせたことなどについて意見があった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 地震災害現場から中継の際に、報道する側の人間だけがヘルメットをかぶっている。つなぎの作業着を着ているリポーターもいる。安全上必要なのだろうが、住民が防護用具などをつけていないのに、リポーターやカメラマンのいでたちには違和感を覚える。

  • 熊本地震に対して各国から支援の手が差し伸べられているが、申し出た国によって伝え方に差があるようだ。アメリカからの支援については大々的に伝えるが、アジア諸国からの支援についてはあまり取り上げられていない。厚意については、区別なく伝えるべきだ。

  • 神戸での自動車事故のニュースで、「容疑者にてんかんの持病はない」との説明があった。この病気が原因であったのなら、この情報も必要だろう。だが、なぜ早い段階で、「てんかん」を患っていたかどうかについて触れなければならないのか。私もこの患者だが、程度は人それぞれだ。表現一つで当事者や家族を悲しい思いにさせることを考えていただきたい。

  • 「てんかん患者」が起こした交通事故がワイドショーやニュース番組で報じられるが、この病気について知識のない視聴者に偏見を植え付けることになっていないか。患者団体「日本てんかん協会」に中傷の電話が殺到したことがある。患者は、不可解な職場の配置転換や解雇、求職先からの門前払いなどの不利益を受けている。条件がそろえば誰でもかかる病気であり、症状にかなりの個人差がある。視聴者がこの病気に関して正しい知識を持てるように、番組で取り上げていただきたい。

  • 女子中学生2人が都内の駅で電車にはねられて死亡したニュースを伝えていた。飛び込み自殺したと見られるとしながら、実名で報道していた。「速報」ではあったが、扱いは適切だったのか。遺族の心情を考えると胸が痛む。

  • 都内の駅で2人の女子中学生が電車に飛び込んで自殺する出来事があったが、娘を亡くしたばかりの母親にマイクを向ける取材には疑問を覚えた。事故や犯罪に遭われた人の家族に対しては、本人達が望まない限りそっとしておいてあげるべきだ。どのような気持ちでいるのかは十分想像できるからだ。

  • 常磐道でバスと乗用車が正面衝突し、車を運転していた母と6歳の女児が亡くなる事故があったが、その直後に自宅にいた遺族(ご主人)にインタビューしていた。「亡くなったお二人に言葉をかけてあげるならば?」などというデリカシーに欠ける質問をしていた。涙をこらえ気丈に答えていたご主人がふびんでならない。

  • ニュース番組で、中国で起きた交通事故を紹介していた。横断歩道で子どもが車にひかれ、体の上をタイヤが乗り越えた。横たわったその子のところに人々がかけ寄る映像で、「命に別状はなかった」との説明があったが、そもそも命に別状がないのであれば、取り上げる必要性はあったのだろうか。ショッキング映像を集めた番組ならば見るかどうかを判断できるが、ニュースでこのような映像を流すのは如何なものか。

  • 未成年が事件を起こした時に、少年の自宅や学校の周辺などで取材を行っているが、その少年が容疑者であるということを広めているようなものではないか。再犯の防止や更生の観点からも疑問に思う。

  • 沖縄で起きた女性遺体遺棄事件で、コメンテーターが「日米関係は、これぐらいでは傷つかない」と発言し、司会者も訂正しようとしなかった。人が殺されているのに、「これぐらいでは」とはどういう神経なのか。沖縄の人達の心を傷つけたはずだ。それに、日米関係にも大きな影響が出ている。

  • マンションの女性コンシェルジュが俳優夫妻の部屋に侵入した事件について、各局が大きく取り上げて容疑者を実名で報じていた。単に住居に侵入しただけの軽微な事件なのに、これを実名報道するというのならば、ほとんどの住居侵入事件について実名で伝えなければならなくなるだろう。話題性や被害者の知名度によって容疑者の扱いが変わるのはおかしい。

  • 保育士不足問題を追う中で、複数の認可保育園を運営する企業を取り上げていた。だが、同社のある保育園をめぐっては、運営体制に問題点があるとして、区議会でも取り上げられている。この企業を紹介したのは適切だったのだろうか。

  • 「自閉症スペクトラム障害」と少年事件の問題を追った番組を見た。私は施設で心理士をしているが、"自閉症スペクトラム=犯罪を行う"かのような偏見が誤りであることを伝える番組で、感心して見ていた。しかし、「児童自立支援施設」の入所児童を取材した場面で、「不良行為をするおそれのある少年達を自立させる施設」と説明していた。これには、厚労省の定めた「家庭環境その他の環境上の理由」という同施設の入所規定が抜けており、家庭の事情により入所している児童たちも、何らかの"触法"をしたと思われかねない。施設から学校に通う児童に対して、偏見を生むおそれもあるのではないか。

  • 各局でオバマ大統領の広島訪問を伝えている。歴史的な出来事かもしれない。しかし、若者や国民の多くは「アメリカの大統領が初めて広島に来た」と騒いでいるだけで、真珠湾攻撃から広島・長崎に原爆が落とされるまでの経緯について理解しているのだろうか。この機会に、当時のことを丁寧に説明する番組があっても良いのではないか。

【番組全般・その他】

  • "不倫問題"で芸能活動を休止していた女性タレントが番組に出演していたが、テレビに復帰させるのは早過ぎではないか。最低限、質疑応答ありの記者会見を開き、きちんとしてから出演させるべきだ。視聴者やファン、仕事関係者に対して筋を通していないと思う。

  • 朝からタレントの"不倫問題"を面白おかしく騒ぎ過ぎだ。彼女が政治家であるならともかく、タレント活動をする一人の女性として、出演できなくなった今の状況は気の毒だ。不倫によって視聴者の誰かに迷惑をかけたわけでもない。プライベートな問題をネタに叩くことはやめるべきだ。

  • "不倫騒動"で出演を休止していた女性タレントを番組で復帰させたが、事前収録した情報が放送前に流れることで、騒動を視聴率稼ぎに利用したのではないか。話題になれば不倫さえも利用するのか。

  • 日本に住む中国人や中国人観光客によるマナー問題を再現VTRなどで紹介し、スタジオの在日中国人50人が意見を述べていた。中国人のマナーをめぐるトラブルについては、これまでも日本のテレビで報じられるたびに、ネットを通じて中国国内でも「あり得ない」「海外に恥をさらさないでほしい」などと、批判の声が上がっていた。日本に暮らす中国人はなおさら、一部の人によるそのような迷惑行為に怒っている。しかし、この日出演した中国人達の発言から伝わってくる内容は、"日本にいる中国人にはマナーの悪さに問題を感じていない人が多い"というものだった。番組は中国人の考えを正しく伝えていない。

  • マナーの悪い中国人を取り上げ、ほとんどの中国人が非常識であり、マナー違反が中国では当たり前であるかのように伝えていた。マナーの悪い人は実際にはごく少数であり、私の周りの在日中国人は日本人の偏見を無くすため、人一倍マナーを守って生活している。その努力が番組で踏みにじられたように感じた。中国人も多数出演し、そういった行為について意見を述べていたが、編集され、おかしな発言ばかりが放送されたのではないか。

  • 日本に来て5年になる。初めてテレビ番組に対して非常に怒りを覚えた。どの国にもマナーが悪い人はいるはずだが、ごく一部の中国人による事例を取り上げ、中国人全体の習慣であるかのような編集や演出があったと感じた。番組は誇張・歪曲されており、ルールを守って日本で暮らしている大多数の中国人への偏見が助長されるのではないか。

  • 鳥を蹴ったら死んでしまった、というエピソードを笑い話にしていて胸が痛んだ。犬や猫ではなく、鳥などの小動物だったら笑い話にしても許されるのか。

  • 世界の"衝撃映像"を集めた特集だったが、UFOが出現する動画などがいかがわしかった。作られた映像や、事実が確定していない情報を流していたと感じた。いい加減な内容の番組は放送すべきでない。

  • 大学OBのタレント・有名人によるクイズ対抗戦で、出演した法曹関係者が「東大以外は専門学校」と、専門学校をさげすむ発言をした。私の娘は専門学校で、国家試験合格のために勉学に励んでいる。差別的発言が流され、不愉快だった。

  • 両目の間の距離が長い"魚顔"の人は視野が広いかどうかを検証しようと、街頭でそのような顔立ちの人に声をかけ、実験参加を要請する企画があった。結局、タレントで実験することになったが、人の容姿を引き合いに出し、能力を試すような演出は如何なものか。

  • 大型トラックに乗りこんだ男性タレントとスペシャルゲストが、ドライバーと一緒に国道1号線を駆け抜ける企画だった。沿道の食堂やお店、観光情報などとともに、トラックドライバーの意外と知られていない仕事ぶりや魅力も紹介されていた。ドライバーのイメージ向上にも繋がると思う。続編を期待している。

  • 終電を逃した人の家について行くという番組だが、それぞれの人生ドラマがあり、それを聞いて胸打たれる人、勇気をもらった人もたくさんいるのではないか。多くの人に是非見てもらいたい。

  • 各局の女性アナウンサーが多数出演した番組で、あるベテラン女性アナウンサーが、若い女性アナウンサーに向かって「社会情勢を理解してニュース原稿を読んでいるのか?」「報道番組をやっていたなどと言えるのか?」などのコメントを投げかけていた。タレントと一緒に騒いでいる"女子アナ"にはウンザリしていたところだ。よくぞ言ってくださった。

  • 自身の政治資金問題が浮上した知事のあだ名をテレビ投票で決めていた。「ハゲ暴れ牛」「巻き添えさん」「ねずみ男」「ケチ事」の4択で、どれもひどいものだった。投票の結果、「ケチ事」になり、出演者が笑っていた。あだ名を視聴者に投票してもらって決めるという神経を疑う。

  • 高齢の父親が「最近、プロ野球中継が以前より少なくなった」と嘆いている。なかなか外へは行けないので、テレビ中継だけが楽しみのようだ。CSでは専門チャンネルもあるらしいが、受信契約する余裕はない。地上波でも衛星放送でも構わないので、プロ野球中継を増やしていただきたい。

  • バラエティー番組では、これでもかというぐらいにテロップが出る。色、形、大きさなど、やりたい放題だ。全部不要とは言わないが、あまりにも過剰だ。NHKですら民放の後を追っている。テロップの氾濫を不快に感じる者は私だけではないだろう。

【ラジオ】

  • DJがリスナーと一緒に世界中のさまざまな問題について考えるとともに、社会活動をしている企業や団体、人物にスポットを当てるという番組だ。その最終回を聴きながら泣いてしまった。ラジオを聴いて泣くなんて初めてのことだ。こんな良質な番組のスポンサーや協力した企業、団体の名前は一生忘れないだろう。

  • この番組では「うんこ」や「けつ」などの下半身ネタが多すぎではないか。最近は他番組でボツにされたとされる視聴者からの投稿を読み上げていたのだが、その内容がまた、品がなかった。

  • 「リスナー参加型番組」として、リスナーと話したりメールを読んだりするのだが、同じリスナーからのものが多く面白みに欠ける。他の人からもメールを募集するなど幅を広げていただきたい。

【CM】

  • ゴキブリなどの駆除剤のCMを食事の時間帯に流されるのは、気分が良くない。スポンサーあってのテレビであることは分かるが、時間帯に配慮していただきたい。

  • なぜ、消費者金融のCMが多いのか。借金を推奨しているようで気になる。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 音楽番組に複数のバンドが出演したが、刺青をしている人が目立った。一部の人は服で隠していたが、そのまま映っている人が多く、不愉快になった。スポーツ選手などにも刺青をしている人が増えているが、すべての日本人が刺青を容認しているわけではない。外国とは宗教や文化が異なるので、快く思わない人の方が多いのではないか。子どもたちに悪影響を与えないよう、刺青を隠して出演させるなど、制作側が配慮すべきだ。

  • 海外の"どっきり企画"を紹介する番組を見た。ターゲットをエレベーターに閉じ込めて電気を消し、生きたカエルやネズミを投げ入れるいたずらをしていたが、場合によっては犯罪として立件されかねないような企画だと感じた。視聴率を取るためにはどんなことをしてもいいのか。不愉快だし、教育上も不適切だ。

【「性的表現」に関する意見】

  • 夕方のバラエティー番組で、出演者がアシスタントの女性に卑猥な言葉を言わせたり、公営ギャンブルについて話したりしている。時間帯を考え、もっと子どもの視聴に配慮してほしい。

  • ゴールデンタイムのバラエティー番組で、出演者が性風俗産業について話をしていた。子どもと一緒に見ていた家庭も多いと思われる。配慮が欠けているのではないか。

【「差別・偏見」に関する意見】

  • 子どもたちに人気のバラエティー番組で、"罰ゲーム"として、同性愛者が多く集まると言われている地区でロケをする企画があった。同性愛者を貶め、偏見を助長するような言動もあり、「同性愛者は笑いの対象にしても良い」との差別意識を与えかねない。番組を見た性同一性障害や同性愛などのLGBT(性的少数者)の人たちは傷ついただろう。学校でのLGBTへのいじめが国際的にも大きな問題となっているなか、このような企画を行うべきではない。