2014年11月に視聴者から寄せられた意見
突然の解散・総選挙に政権批判ばかりなのは如何なものかなどの意見。夫の毒殺容疑の女性を集団で執拗に追い回す取材は横暴ではないかといった声。練習中に他の選手と激突した著名なスケート選手の演技を称賛するかのような放送に対し批判の声など。
2014年11月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,121件で、先月と比較して140件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール74%、電話23%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性66%、女性31%、不明3%で、世代別では30歳代33%、40歳代27%、20歳代15%、50歳代14%、60歳以上8%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は527件【30局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。
意見概要
番組全般にわたる意見
突然の解散・総選挙が発表され、政局が風雲急を告げたが、政権を批判するばかりなのは如何なものかなどといった意見が寄せられた。
青酸カリによる夫の毒殺容疑の女性を、集団で執拗に追い回す取材に対し、余りにも横暴ではないかといった声が寄せられた。
著名なスケート選手が練習中に他の選手と激突するという痛ましい事故があったが、本番で演技したことを賞賛するかのような放送に対し、批判の声が寄せられた。
大物芸能人の晩年の闘病を描いたノンフィクションを下敷きにした番組に対して、余りにも事実と違う、一方的な再現ドラマではないかといった意見が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は30件、CMについては50件あった。
青少年に関する意見
11月中に青少年委員会に寄せられた意見は82件で、前月から32件減少した。
今月は、「表現・演出」に関する意見が22件と最も多かった。次に「いじめ・虐待」が9件、「編成」「性的表現」「暴力・殺人・残虐シーン」がそれぞれ7件と続いた。「その他」は9件あった。
「表現・演出」については、バラエティー番組の出演者がゲストの楽屋に入り込んで私物を損壊した行為について、「青少年が悪ふざけの範囲として許される行為だと思いかねない」など、複数の意見が寄せられた。
また、バラエティー番組のコーナー内で、子どもがタレントや自身の母親を叩いたことについて、「暴力的で不快だ」「子どもをたしなめるべきだ」などの意見が寄せられた。
意見抜粋
番組全般
【取材・報道のあり方】
-
安倍首相が北京での会見で「解散は何ら決めていない」と発言したにもかかわらず、テロップでは「もう解散は止まらない」「政権与党が無駄な税金を使おうとしている。国民は怒るべきだ」と解散ムードを煽り、政権に対するイメージを少しでも悪くしようとしている。中立な報道をしなければならないテレビ局がこういう煽り方をすることは如何なものか。
-
衆議院の解散が強まったことを受け、「年末の忙しい時期に冗談じゃない」「多額の費用をかけてやる必要があるのか」などと批判一辺倒だ。解散は意味があって総理が決断するもので、その判断は国民・有権者が下せばいい。選挙は国民の意思を示す大切な機会だ。
-
前政権の時は散々政権のまずさを強調した報道があった。しかし今回の解散・総選挙の報道では総選挙に至る経緯を話題にしているだけだ。アベノミクスが失敗に終わったことは言うまでもない話だが、この点についてあまり話題にしない。放送局は現政権の権力をチェックする気があるのだろうか。国民は2年間の安倍政権で何が達成されたのかを知りたい。拉致、原発、広島の土砂災害の復興等々期待していたことは何も出来ていない。民主党政権の時に追及したように現政権の失態を非難するべきだ。
-
選挙結果の報道でいつも違和感を覚えることがある。投票の締め切りが夜8時に終了すると、開票率0%の状態ですぐ「当選確実」と言い出す。出口調査の結果というが、本来は誰に投票したかは言いたくないはずだ。それを無理やりに聞きだし、選挙結果に利用することはおかしい。視聴者は深夜まで開票の結果を一喜一憂しながら見守っている。さらに付け加えたいことは過去に「当選確実」が間違いだったことがあった。そのような間違い起こさないためにも、開票途中の「当選確実」は不要である。
-
福島の原発事故は災害ではなく人災だ。今もなお、東日本大震災による原発事故の放射能に脅え、帰宅できずにいる被災者がいることを忘れてはならない。それにもかかわらず、原発に携わった人間の責任を追及する番組は未だに放送されていない。二度と同じ過ちを起こさないよう、責任を徹底追及する番組を作るべきだ。
-
閣僚の公選法違反や政治資金疑惑などを話題にする際、それらの追及のために国会の審議に遅れが生じ、重要法案が店ざらしになっているかのような論調が目立つ。しかしある野党議員の指摘によると、百十数時間の国会審議のうち、不祥事追及に割いた時間は数時間とのことだ。そもそもこれらは、「公選法違反問題」である。閣僚の資質が問われているのである。スキャンダルで野党が国政の足を引っ張っているかのような報道は、どうみても公正・中立でない。逆に閣僚の答弁こそ、不誠実で無駄な時間稼ぎをしている。政権のネガティブな面をなぜ伝えないのか。
-
"夫毒殺"容疑の妻を十数人で逮捕前に取り囲み、傘をどけながら強引に取材を行っていた。同じ質問を繰り返し行いながら、許可なく写真を撮り続けていた。あまりにも居丈高なモラルに欠けた取材に、不快な思いをした。
-
各局とも「ハロウィンに渋谷交差点で騒ぐ若者達」の様子を報道していた。仮装とはいうものの、なかにはメークで、ゾンビになりきっている者もいた。アップに映し出された顔は、気持ちが悪かった。警察への届けも出さずに、大人数で勝手に道路を占拠することは違法行為でもある。テレビが「盛り上がっていますね」と面白おかしく取り上げることで、このような行為が正当化されてしまう。
-
番組の意図に沿った意見のみを恣意的に拾うことは新聞の投稿欄も同様だとこれまで容認してきたが、最近は視聴者の公平な意見を取り入れているとは到底言い難い、スタッフの職権濫用が目に余る。毎回多くの投稿が来ているのにもかかわらず、一部の投稿が連日、採用されるということは統計的にも異常だ。常連らしき投稿者が採用されないことの不平を番組タグ付きでツイッター上でつぶやくと、異常なまでの反応の早さでの該当者のつぶやきが採用される。何千と投稿が来ている中で、このような不自然な事例は何度も確認している。明らかにスタッフによる番組の私物化だ。
-
大阪の雑居ビルで女性を刺したということで、無職の男が殺人未遂で現行犯逮捕されたことを伝えていた。容疑者は6年前、女子高生殺害事件で起訴されたが、無罪が確定している。しかし番組のなかで、執拗にそのことを取り上げ、あげくにアナウンサーが死んだ女子高生の母親のコメントを読み上げる始末だった。誘導報道そのものの伝え方に、唖然とした。
-
日中首脳会談の開催決定の紹介の後、中国人民への街頭インタビューと、中国の外相の記者会見の様子のみを報じていた。この報道姿勢に疑問を感じる。まず、日本国民の声を拾わなかったのはなぜか。また、日本側の政治学者の分析を紹介しなかったのはなぜだろうか。番組で紹介された中国政府の態度に、「日本が望んだから会談してやった」というよう印象を持った。日本側の様子が紹介されないことで、相対的に中国政府側の態度が強調される感じになっている。日本側の態度を一切報じず、中国側の態度に傾倒した報道姿勢は、「公正性」に著しく欠けるものではないか。
-
国民の生活に直結する法案について、最近では"消費税増税"を取り上げることが多い。しかし出演者に偏りがあり、公平な議論がされていない。例えばある人物は番組に頻繁に出演して持論を展開しているが、彼は証券会社関連の人間である。つまり発言は証券会社の視点に立ったものであり、一般国民の生活には当てはまらない。しかも番組内では、誰も反論をすることがない。放送する以上、色々な意見を持つ人間を出演者として選び、公平な番組作りをするべきだ。
-
沖縄県知事選の結果を受けて、県民の街頭インタビューを放送したが、選挙の争点だった基地移設に「反対」する意見のみだった。これでは県民がみな、辺野古移設に反対であるような印象を受ける。移設推進派の人の「賛成」意見もあったはずだ。賛否両方の意見を放送しないことは、世論誘導につながる。
-
テレビの出演者は政治に関して無責任な批判をする。今回の増税も「国民の生活が」と言い、先送りすれば「財政が」と言う。また「こんな忙しい時に解散」「税金の無駄」と解散も批判する。マスコミは政治に関して無責任な批判は慎むべきだ。政治報道のあり方を変えてほしい。
-
長野県で震度6弱の大きな地震が起きた。しかし、その直後に地震速報の放送を開始した局は、2局だけだった。他のテレビ局は、番組を変えずに字幕速報だけだった。正直、ショックだった。震度6強の地震が起こっているのに、テレビ局の対応が悲しかった。東北大震災があってまだ3年半だ。それなのに、この反応の鈍さ。自分は福島在住だが、震災直後、やはりテレビでは地元の情報が得られなかった。当然、テレビはキー局が中心だから、地元の放送が流せなかったのだ。民放キー局は所詮、東京以外の災害は対岸の火事なのかもしれないが、キー局として、放送メディアとして、やるべきことはやってほしい。
-
韓国人による対馬の仏像窃盗事件に対する司会者の言い分があまりにも不愉快だった。仏教の「執着を断つ」という話を絡めて、まるで盗まれた日本側が、お金の為に他人のものを平気で盗む犯罪者を許せと言っているようにも聞こえた。法治国家としてあり得ない考え方であり、唖然とした。
【番組全般・その他】
-
脳震盪が疑われる状況で競技を行ったスケート選手は、他の競技であれば継続を停止させられたかもしれない。傍目には感動的かもしれないが、出場を強行したことは決して美談にはできない。今後の競技生命にすら影響が出かねない。中継も完全に感情移入してしまい、正常な判断ができていないように見えた。この状況が如何に重大であり、慎重に対処しなければならないかをしっかり伝えていただきたかった。いたずらに視聴者に「感動」を植え付け、今後似たような状況で、より重大な事故が起きるかも知れない。
-
著名作家のノンフィクション作品が、事実であるかの如く感動の純愛ものとして放送された。しかしその放送は視聴者に誤解を与え、故人をはじめ、マネージャーや故人の親、娘を冒涜する内容だった。著書は、未亡人の証言のみに基づいて書かれており、事実と大きく異なっているらしい。未亡人以外の証言はほとんどない。こういった作品をさも事実であるかのように放送することは、著しく倫理を欠いているのではないのか。
-
ノンフィクション本に基づいての再現ドラマだった。私は関西在住で、彼の大ファンだったので楽しみに見た。番組が終わり、あまりにも美談で綴られた再現ドラマに、家族一同釈然とせず腑に落ちない気持ちになったが、壮絶な癌の闘病生活に涙せずにはいられなかった。しかし、この本は虚偽に塗り固められた取材によるものだといわれ始めている。真偽は今のところ定かでないが、仮に番組が虚偽の物語をノンフィクションと偽り放送したため、沢山の方が本を買ったとなると、責任問題になるのではないのか。
-
急死した歌手の闘病生活と妻との出会い等を放送していましたが、虚偽の内容が多く、視聴者に誤解を与える内容だった。メモも、本人の筆跡ではない可能性が高く、またこの放送で紹介された著書はノンフィクションと語られていましたが、後日、ノンフィクションでないと分かりました。番組を信じて本を購入した方も多く、私も放送翌日に本を購入してしまいました。人を騙すような番組内容は問題ではないでしょうか。
-
"出稼ぎおじさん"という内容だった。福島から出てきているタクシードライバーのおじさんが「月に一度福島に帰るのが楽しみだ」ということでついて行った。家で家族との会話がないことを出演者一同が笑い、バカにする始末だった。たしかに「しゃべると家族で泣いてしまうのだろう」というフォローがあったが、見ていて腹立たしかった。未だに被災県から出稼ぎに来ている人がたくさんいるのに、何を考えているのか。
-
レギュラー出演者が、「アダルトビデオのナンパものが今は好きだが、数年後は痴漢ものに好みが変わっているだろう」と発言していた。痴漢は犯罪だ。苦しんでいる被害者がたくさんいる。冗談で口にすることではない。そういった種類のビデオが規制されない理由は知らないが、バラエティーのテレビ番組で取り上げる話ではない。犯罪に対する意識が低い。毎週楽しく見ていたが、がっかりした。
-
一つのテーマについて専門家からじっくりと深い話を聞けるので、勉強になる。こういう骨太の番組は地上波にはない。男性司会者にバランス感覚があり、安定感と権力側に対しても厳しく切り込んでいく迫力がある。話を聞き出すことも上手い。ノートをとるぐらい価値がある哲学的な話が聞けたり、昭和天皇実録を特集した回では、戦争時の緊張感など、歴史が目の前に迫ってくるような心持ちがした。こういう良質な番組が制作できるところにこそ、BSの可能性がある。
-
ドラマの中で、実在する高校の名前を出して、"バカな学校"だと烙印を押した。在校生、卒業生、各関係者の思いを考えれば、いかに失礼なことであるかわかるはずだ。二度と同じ過ちを犯さぬよう、番組担当者に猛省を求める。
-
実際に起きた殺人事件を取り上げてクイズにした。事件を再現ドラマにし、複数の容疑者から犯人を推理させる問題であった。しかし惨殺された被害者の家族や容疑者とされた人のことを考えると、クイズのネタにするようなものではない。
-
水泳の選手が韓国の記者のカメラを盗んだとする事件を取り上げていた。彼が「やっていない」と言ったことに対し、出演者の精神科医が、「仮にやっていないなら、やったことの重大さにパニックになり、やっていないと信じたい思いから、やっていないと言っているのではないのか。そういった事は精神病のひとつの症例としてある」といったような説明した。「そのことが今回の事件に当てはまるということではないですよね」とフォローがあったことは救われるが、精神科医の発言は選手の人格を否定し、個人を攻撃するものなのではないのか。
-
今回の女性タレントはマスコミが一丸となってバッシングし、大問題になったのに、それよりも長期的に不倫をしていた大物タレントには誰もバッシングしなかったことはおかしい。人によって態度を変えている。大概の人は不倫でテレビに出られなくなるのに、相手が芸能界で力があるからといって同じことをしても、「女遊びは芸の肥やし」で済まされるのは不公平ではないか。相手によって発言を変えるコメンテーターも情けない。弱いものいじめと変わりない。
-
日本女性に乱暴なナンパを進めるとんでもない外人に対して「そんなやつは他にも沢山いる」という発言に怒りを感じた。確かに女性を軽視する人もたくさんいるが、それを安易に認めるとは何事か。女性の人権や名誉のため署名を集めている人にも大変失礼で、男性に暴力的なことをされた経験の方は恐怖すら感じる。海外で遊んでくる男の人たちと混同することもおかしい話だ。
-
「呪い代行業者」について特集していた。代行会社という詐欺を行っている会社を追及するのかと思いきや、実際に呪いの代行を行っている人を登場させ、呪いが実際にあるのかどうなのか、討論するという内容だった。呪いは宗教とは違うが、信じるか信じないかは人それぞれであり、「あなたが知らない間に呪われているかもしれない」と不安を煽る番組を放送することはいかがなものか。
-
小馬鹿にしたような内容が本当に不快だ。始まった頃はここまではなかった。特にMCの男性タレントへの執拗な、見ようによっては「いじめ」とも取れるいじり方は度を越えている。何故そこまでするのか理解できない。深夜帯のテレビの楽しみな番組の一つだったのに残念だ。初心に返って、番組の作り方を今一度考えてほしい。
-
「セクシーな写真集に恥ずかしがる犬」というのを紹介していたが、たしかにセクシーな写真集を見せると前足で顔を隠し、恥ずかしがっているように見える。しかし、写真集を見せるときに、犬を抱いている飼主が後ろから意図的に息を吹いている様子が分かる。つまり、息を嫌がった犬が前足で頭を触る行動を、番組では"恥ずかしがる"としているのだ。もはや演出の範疇を超えている。
-
"高額宝くじに当選した人はどんな人?"というテーマがあり、実際に当選した人を取材するコーナーがあった。一軒家に住む高齢の男性だった。その時の取材の仕方に問題がある。一軒家のチャイムを鳴らすところから始まって、外観はモザイクなどの加工処理もなく、そのままだった。玄関から本人が出てきたので、そこの住人だということがわかった。最近では高齢の方を狙った詐欺が多発している。家の外観がそのまま放送されることで不利益になることもあり得る。一度、映像が流れればずっとそれを記憶する人もいるかもしれない。そういったことに配慮していないことが不思議だった。
-
多くの番組で市民権を得たかのごとく、あたりまえにワイプが入るが、目障りだ。スタジオの芸能人の物欲しそうな顔や、つまらないリアクションなどはどうでもいい。「見たくなければ見なければいい」というかも知れないが、ひどいときは、画面の大事な部分にくだらない小画面がかぶってしまう。「ワイプ芸人」なる輩も存在するようで、いかに小画面で面白いリアクションをするか腐心しているとも聞く。あの「ワイプ」には作り手の良心が全く感じられない。「dボタン」で消せるようにしてほしい。
-
女性作家と人気のゆるキャラが出るので見た。出演者の過去の仕事の経歴や内容が分かるおもしろい対談で、楽しかった。ゆったりとした進行で出演者と寛いでいるところがよい。これからも、内容の質のよい対談のテレビやラジオの番組を残してほしい。
-
防犯についての番組だった。カギ番号から合鍵を作る事ができることを世間に知らしめる必要があるのか。紹介していた業者は「本人確認が出来なければ製作しない」と言っていたが、だから安心ではなく、放送することが問題だ。更にもっとひどいことは、U字のドアロックを開ける方法を、モザイクもなく放送した。このような内容を見て、まねる悪い人物がきっと出る。世の中に犯罪者を増やすつもりなのか。本当に見ていて不愉快になった。
【ラジオ】
-
私は視覚障害者なので、「大相撲九州場所」をラジオで聞いている。音声だけでは、力士の大きさなどがわからないので、力士一人一人の年令や出身地、身長体重を言葉で紹介してほしい。
-
円形脱毛症で悩む若手芸人の髪を抜く「いじめ」だった。本人が嫌がるのに強引に髪の毛を抜き、その場にいる人は「笑い」として処理しようとしていた。これは学校や社会で行われる「いじめ」の構図そのものだ。円形脱毛症はストレスや悩みが原因という見方があり、深刻な症状を抱える人も少なからずいる。デリケートに扱うべき話題だ。
-
毎年、リスナーを集めて寺でお祭りを開催し、その様子を公開生放送している。私もお祭りに参加していたのだが、多くのリスナーを前に、落語家に袴と下着を脱がせて、お尻を出させていた。観客の前でお尻を見せる行為は、やられた人はもちろん、観客にも失礼だ。
【CM】
-
ラーメンのCMを見て家族で驚いた。面白さや怖がる度合いは、個人差があるのかもしれないが、こういった類のCMを放送する意図が分からない。実際に我が家の子どもも、大泣きして大変だった。CMの後で流れるメロディーを覚えていて「あれ、もうやだ!」「食べるとああなっちゃう」と言っている。
-
CMの途中で、「緊急地震情報」の一部と同じ音声が流れている。気をひかせようとしているのだと思うが、とんでもないことだ。「緊急地震情報」に類似した音声を流すことは、国民の安全のために絶対禁止するべきだ。
-
ゲーム会社のCMだが、レイプを連想させる内容だ。性犯罪を誘発するのではないか。このような内容が、青少年が視聴する時間帯に何回も放送されている。日本のマスメディアは青少年の健全な育成を考慮しているのだろうか。
青少年に関する意見
【「表現・演出」に関する意見】
-
バラエティー番組の出演者がゲストの楽屋に入り込み、ゲストの私物をハサミで切ったり、壊したりするシーンを放送していたが、そのような演出が許される時代ではない。使えるものを壊すような場面を子どもに見せたくないし、まねをしても困る。
-
深夜のアニメ番組の表現規制が厳しいと感じている。少年剣士を主人公としたアニメなのに、斬られた箇所さえ分からず、違和感がある。幼い子どもが視聴する時間帯ではないし、原作の読者層から考えても善悪の判断がつく視聴者層であると思われる。不要・過剰な表現規制は作品の質の低下を招くので、やめてほしい。
【「いじめ」に関する意見】
-
バラエティー番組で、芸能人がそれぞれ自慢のオートバイを持ち寄る企画があったが、そのうちの1人のオートバイだけを他の出演者が馬鹿にしていた。また、スタッフがオートバイにわざと照明機器をぶつけたり、出演者がフェルトペンで落書きしていた。このような行為を学校で行えば「いじめ」になるのに、面白いこととして放送する考えが理解できない。
【「暴力」に関する意見】
-
バラエティー番組のコーナーをスタジオで観覧していた子どもが、ハリセンでタレントや自身の母親を叩いて暴れるシーンがあり、不愉快な思いをした。仮に演出であれば、そのような企画は許されるべきではないし、子どもが自ら暴れたのであれば、そもそも放送するようなシーンではない。
【「その他」】
-
子どもに人気の高いアニメ番組に出てくる、猫の妖怪のキャラクター設定について懸念がある。当該キャラクターはチョコレート菓子が好きという設定だが、本物の猫にとってチョコレートは毒物である。子どもたちが「猫はチョコレートが好き」という誤った情報を基に、本物の猫にチョコレートを与えてしまうと猫の体調に重大な悪影響を与えることになってしまうので、注意を促すべきだ。