鹿児島テレビ「他局取材音声の無断使用」に関する意見
2014年2月10日 放送局:鹿児島テレビ
鹿児島テレビは、夕方のローカル情報番組『ゆうテレ』と週末の昼前の番組『チャンネル8』で、全国高校総体に出場した高校の男子新体操部を2013年6月と8月にあわせて3回紹介した。その際、選手を激励する監督の声を10か所で約2分間放送したが、これはワイヤレスピンマイクを使って、他局の取材音声を無断で受信・録音したものだった。電波法59条は、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受して窃用することを禁じている。
委員会は、取材クルーが認識していなかったとは言え、電波法違反があったことは明白なうえに、「取材・制作の過程を適正に保つようつとめる」と定めた放送倫理基本綱領の規定にも反しているなどとして、放送倫理に違反していると判断した。そのうえで、編集過程で音声の無断使用をチェックすることができなかった制作体制にも問題があったなどと指摘した。
2014年2月10日 第18号委員会決定
目 次
2014年2月10日 決定の通知と公表の記者会見
通知は、2月10日午後1時から千代田放送会館7階のBPO第一会議室で行われた。
また、午後1時45分から同2階ホールで決定内容を公表した。記者会見には26社50人が出席し、テレビカメラ7台が入った。
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2014年5月9日【委員会決定を受けての鹿児島テレビの対応】
標記事案の委員会決定(2014年2月10日)を受けて、当該の鹿児島テレビは、対応と取り組み状況をまとめた報告書を当委員会に提出した。
5月9日に開催された委員会において、報告書の内容が検討され、了承された。
鹿児島テレビの対応
目 次
- 1.委員会決定に関する報道
- 2.社内での報告と周知
- 3.番組審議会への報告
- 4.再発防止に向けた取り組みについて
- 5.BPO研修会
- 6.終わりに