2014年1月に視聴者から寄せられた意見
児童擁護施設を舞台にしたドラマで、人権を踏みにじるものだ、という意見の一方、現代の問題を捉えていて考えさせられると、賛否両論。また、大晦日のバラエティー番組で、お尻から他人の顔に粉を吹きかけるなどのいくつかのシーンに批判の意見が多数あった。
2014年1月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,309件で、先月と比較して991件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール76%、電話21%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性62%、女性35%、不明3%で、世代別では30歳代29%、40歳代28%、20歳代18%、50歳代16%、60歳以上7%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は1,467件【45局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。
意見概要
番組全般にわたる意見
東京都知事選挙が告示されたが、特定の候補者ばかり取り上げ、他の候補をないがしろにしているといった声や、ある政策ばかり俎上にのせるのは偏っているのではないかといった批判が寄せられた。
自衛隊の輸送艦と釣り船との海難事故が発生したが、まだよく分らない状況で輸送艦に落ち度があるかのように決めつける論調は、如何なものかといった声が寄せられた。
児童養護施設を舞台にしたドラマに対し、施設で実際に生活している子ども達の人権を踏みにじるものだといった意見がある一方、フィクションなのだし、ドラマのなかの言葉尻を捉えるのではなく、もっと大きな視点でみるべきだといった意見も寄せられた。賛否両論、多くの声が寄せられた。
早朝の子ども番組の出演者の衣服に卑猥な英語表記があったことに対し、批判が殺到した。
ラジオに関する意見は57件、CMについては48件あった。
青少年に関する意見
放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は368件で、前月より267件増加した。これは、「子ども番組の出演者の衣装に英語で性的な言葉が書かれていたこと」「児童養護施設(グループホーム)を舞台にしたドラマ」へ多くの意見が寄せられたことが主な理由となっている。
今月は、「性的表現に関する意見」が96件、「表現・演出に関する意見」が62件、次いで「要望・提言」が46件、「いじめ・虐待に関する意見」が39件と続いた。
「性的表現に関する意見」では、前述の出演者の衣装の件のほか、22時台に放送されているアニメの表現が過激だとの意見が多く寄せられている。「表現・演出に関する意見」では、年末のバラエティー特番の中で、お尻から他人の顔に粉を吹きかけるシーンなどに多数の意見が寄せられた。
そのほか、前述のドラマに関して、賛否両論、多くの意見が寄せられている。
意見抜粋
番組全般
【取材・報道のあり方】
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東京都知事選について、特定の候補予定者ばかり扱っていた。なかには、他にまともな候補予定者がいないかのような印象を与える発言を行ったコメンテーターもいた。全体を通し一貫して特定の候補者を持ち上げ、他の候補予定者の印象を損なう放送が流された。
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都知事選について取り上げていた。その内容が明らかに元総理の立候補を批判し、原発即時ゼロの公約が非現実的であると結論付け、また、原発問題というシングルイッシューで立候補することがけしからんという内容であった。一方、自民党が支援する元大臣が正統な候補者であることをことさら印象付け、原発即廃止という政策を批判する同氏の主張に時間を割き、同氏が離党した政権党から支援を受けることに対して何ら問題点も指摘しなかった。
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海上自衛隊の輸送艦と釣り船が衝突した事故について報道していたが、まだ事件の詳細がわからないにもかかわらず、キャスターはまるで輸送艦側に大きな責任があるかのように同席した専門家に対して問いただしていた。専門家は「どちらにも落ち度がある」と返答していたが、キャスターは輸送艦に非があると専門家に発言させようと誘導しているかのようだった。放送法の「中立性」に反するのではないか。
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冷凍食品から農薬が検出された問題で、商品の回収について、司会の男性が「輸送費をかけて送るのは面倒くさい」と発言した。コメンテーターも「私も捨てちゃう」と同調した。商品回収は「安全確保」や「返金」だけが目的ではなく、農薬混入の手がかりになる情報収集の意味もある。発言は「情報提供は面倒だからしなくていい」と言っているようなものだ。報道機関なら逆に積極的に返品を呼び掛けるべきだ。
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農薬混入問題に関するニュースの中で工場に勤める人のインタビューが流れた。仕事を終え自転車で帰宅する人を走って追いかけて取材していたため、自転車に乗っている人は柵がある方へ追い込まれ、怪我をする可能性があるほど危険な状態であった。取材を受ける側がけがをするかも知れない状況で取材を強行するのは、問題があるのではないだろうか。
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「安倍首相の靖国参拝支持率の電話アンケート」をとっていたが、支持が多かったと発表されると、司会をはじめ皆で「同じ人が何度も電話しているに違いない」「こんな調査は統計的に意味がない」と言い出した。自分たちでアンケートをお願いしておきながら、望んだ結果とは違ったから、それを否定するとは、視聴者を馬鹿にしているのではないのか。それに、1人で何度も投票できたのならば、それは不支持の集計にもいえることなのではないか。始めから答えありきならば、わざわざアンケートを取る必要はない。
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安倍総理の靖国参拝について、各メディアは「日本は世界から孤立した」などと報道している。しかし実際に批判しているのは、中国と韓国の2カ国だ。韓国は前大統領が竹島に不法上陸している上、中国も防空識別圏を勝手に設定したりと、やりたい放題だ。
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静岡でのことだった。テレビ局の車が3台ほど路肩に停車し、撮影していた。救急車がサイレンを鳴らして走って来たが、関係者は車を移動させることなく撮影を続けていた。そのため救急車がしばらくその場で立ち往生していた。1分の遅れが命取りになるような緊急事態だというのに、いつまでも撮影を続けている関係者の常識のなさにはあきれた。スクープ映像を撮るためなら人命救助を妨害しても良いと思っているのか。
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高齢の夫がこれまた高齢の妻に暴行を加え亡くなる事件があった。妻は長年にわたり認知症を患っており、夫が介護をしていた。この日のニュースでは、その事件現場の自宅が大きく映し出されていた。いかなることがあっても、人が人の命を奪うことは絶対に許されない。しかし、高齢の老人が1人で介護し、愛すべき妻を自ら殺害してしまう状況は、社会のひずみのように思える。夫も精神的に追い詰められていたのではないのか。事実を放送することは当然だが、わざわざ自宅のアップまで放送する必要があるのか。
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特集コーナーで、わいせつな成人向けビデオに出演していたことで有名な女性が美化されて取り上げられていた。病気の特集ではあるが、この女性の活躍ぶりや健闘ぶりなどが美化されて放送していたため、見ている一般的な女性の性道徳に悪影響が出る恐れがある。病気の特集は評価出来るが、出来るならば一般的な女性を取り上げるようにしてほしい。
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強盗・強姦の容疑者の逃走事件があった近所の者だが、昨日も今日も複数機のヘリコプターが上空を飛び大きな騒音に迷惑している。事件発生当初ならいざ知らず、翌日の空撮など意味がない。近くには病院もある。報道機関のヘリコプターの騒音をもっと真剣に考えるべきだ。
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NHKの新会長の発言は、視聴者として看過できない。戦前は、軍人や政治家が国民を扇動する風潮が日本を席巻していた。そして、マスコミがこぞって戦意を高揚し、若者を戦場へ送り込む手足となった。そういった国を復活させたいのだろうか。記者の質問の仕方を問題視する向きもあるようだが、何だか報道機関が政権の意向に迎合しているようで、日本の将来に危惧の念を抱かざるを得ない。
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「警察24時」などと称して、警察が犯人を逮捕する瞬間を放送しているが、テレビなどのマスコミは、「警察がいきすぎた捜査をしていないか」など、権力を監視して報道することが役目ではないのか。警察を一方的に持ち上げることはおかしい。きちんと批評する番組も放送するべきだ。
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気象予報と併せてPM2.5と黄砂の拡散状況を随時流してもらいたい。公共の電波の趣旨と国民の命を守る観点からお願いしたい。刻々と状況は変化するので、きめ細かに報道してほしい。
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成人式の時期になると、「いつから若者は成人式で暴れるようになったのか?」といった話題をどこの局でも報道するが、元をたどれば、マスコミが取り上げ始めた十数年前からではないのか。更に「このような行為をする子は、逆に社会で成功するタイプだから」などと、ボケたことを言うコメンテーターもいる。
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神奈川県での行方不明女児が無事保護されたというニュースが放送された。行方がわからなくなったポイントをスタートとし、発見・保護された市の交番までの道程をグーグルアースを使い再現していたが、スタート地点である場所の映像は明らかに「女児の家」を含む数件に絞った表示のされ方だった。グーグルアースはインターネット環境があれば誰でも利用できるため、該当位置を容易に調べることが出来てしまう。プライバシー侵害に繋がるのではないか。
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女子児童がわいせつ被害を受けた事件について、被害者に対する配慮を欠く報道があった。NPO職員の男が、学童保育の送迎車の中で小学生の女児の下半身に触るなどのワイセツ行為を働き、逮捕された事件だ。学校の特徴のある窓の映像とともに「小学5年生の女子児童」「知的障害がある」などと、本人が特定されやすい情報を明らかにした。さらに、容疑についても「下着の中に携帯電話を入れて撮影した」ことまで詳細に報じていた。本人や家族のことを思うと、せめて「小学高校学年の女子児童」などと、ぼかして伝えるなどの配慮をすべきだし、犯行内容もここまで明らかにするべきではない。
【番組全般・その他】
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年末の長時間バラエティーを見た。出演者の汗から塩を取り出し、大福に混ぜ合わせて食べさせるという、見ていて不愉快なことをやっていた。笑いのために食べ物を粗末にするということは多々あるが、今回の件はその範囲を明らかに超えている。
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年始のバラエティー番組だった。芸人がゲームを行う段階で、数名の芸人の母親が出てきて息子(芸人)のために(息子に100万円を払うとウソをつき)ゲームを行うという企画だったが、内容があまりにもひどかった。芸人の母親にワサビを食べさせたり、顔に落書きをさせたり、最後には鼻にフックをかけ鼻がちぎれそうになるまで引っ張ったりしていた。母親たちは「息子のためにがんばる」と半泣きになりながらゲームを行っていた。初老の母親にあんなことまでさせるのは、笑いどころか不快感しか残らない。これは問題ではないか。配慮のかけらもなく、出演後の母親たちの体調に問題はなかったのか。
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児童養護施設に入っている子たちを馬鹿にした、差別的ドラマだと感じた。これは明らかに、児童養護施設のことすら知らない作家や局側が、あからさまに養護施設の子ども達を偏見の目で見たうえでのドラマだと思う。おそらく今後、学校などでドラマの主人公のあだ名を使って、いじめなどが起きるだろう。そもそも養護施設には、本当に訳ありで入所している子たちがいるわけで、その子たちがこのドラマをみたらどんなに悲しむだろうか。
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番宣を見た当初から不快だった。母も同様に不快だと言っていた。私の地区には身寄りのない子どもが通う児童施設があり、私の友人も多数そこに住んでいた。彼らは児童施設の職員の方々を「兄さん、姉さん」と言って慕っていた。様々な事情で預けられ辛いはずなのに、逞しく生きる彼らを私は尊敬し、応援していた。この番組はそんな彼らに対する冒とくだ。まだ考えの浅い、若い世代にこんな番組を見せたら、いじめを助長し彼らが生きづらい世になってしまう。今回の題材だけは許すことができない。
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1回目の放送から差別や偏見を生むと中止を求める騒ぎに発展しているが、私や周りの母親たちの1話を見ての感想は違うものだ。物語の初めでの施設や施設長の描き方は少し極端ではあったが、愛情が全く感じられないというものでもない。誰か特定の人を指してさげすんだり偏見をもたせるものというよりは、多くの人々に問題提起をしている秀逸なドラマだ。辛い立場に今いる子ども達には、きっと励ましや勇気を与える展開になってくれるものと信じて、最後まで見たい。
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番組の放送中止に対して反対する。私には娘がいる。子育てに苦悩することもある。第1話を見て、私は子どもとはなんなのか、考えさせられた。「人権侵害」という意見も分かるが、厳しいことを言わせてもらえばそれが現実だと思う。何度も何度も繰り返して見た。親として人間として教えられることが多いドラマだと思う。子ども目線からの世界や大人の身勝手さがきちんと出ている。現代の問題をこのドラマは伝えている。この番組を楽しみにしている人もいる。
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養護施設のドラマを放送することで、関係者の人権が傷つけられるというが、ドラマの表現に極端な意見を出すということは、如何なものか。人は誰もが"いい人"とは限らないし、暴言を吐くことも人格の一つだ。悪い意味でドラマと現実が一緒になってしまう人をこそ、問題視すべきだ。これでドラマが打ち切りになることがあれば、抗議をした人達は「一つの側からでしか見ることができない人」と見られ、支援もされなくなるだろう。だから、昔の番組はある意味良かったのだ。一部の側の人間の意見を聞くことなく番組を作れた。今の番組は周囲に流され過ぎている。今の番組をつまらなくしたのは、こういう意見を平気でいう視聴者だと思う。
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子ども番組の出演者の衣装に、卑猥な意味の不適切な英語が書かれていた。着用は一度ではなく、数回にわたっているようだ。誰かが意図的に選んだのなら悪質だし、まったくの不注意ならば、番組を制作する資格がない。子どもを対象にした番組だけに、責任は重い。改善を強く希望する。
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年末恒例の音楽番組で、アイドル女子グループのメンバーの1人が突然、「グループを卒業する」と発表した。そのような発表は、自分たちのライブやイベントですればいいことだ。公共の電波で放送されている番組を私物化すべきではない。個人的な発表に過ぎないことを報告するために番組を利用するなど、非常識極まりない。売名行為と捉えられても仕方がない。
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芸人の寝起きに、逆バンジーを仕掛けるという企画をやっていた。人間が寝ている状態では循環機能が低下しており、意識も消えている。この状態で逆バンジーをすると、心停止などの危険性が考えられる。また、就寝中の芸人のベッドにバンジー装置を仕掛けるために、「普段飲めないお酒を飲ませ、無理やり寝かせていること」が2番目の問題点だ。飲めないお酒を飲んで就寝し、横になったままの寝起きで逆バンジー。大丈夫と考えたのかもしれないが、人間は驚くと何が起こってもおかしくない。事故があったらどうするのか。
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グラビアアイドルのマッサージのシーンが最悪だった。彼女が悪いというより、時間帯も考えず演出をした制作スタッフが悪いと思うが、それにしてもいやらしい表現が不快だ。ゴールデンタイムにふさわしくない。
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年始のバラエティー番組だったが、家族で楽しめる内容でとても良かった。特に冒頭のアイドルグループの寝起きドッキリは、メンバーが用意された仮設の小屋に宿泊し、翌朝に小屋の壁が倒れ小屋の前で待機しているファンの前でコンサートをするという内容だったが、正月のだんらんの場にふさわしい、グループのメンバーにも好印象を与える、いい番組だと思った。来年も期待したい。
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12月30日は、地上波が年末特番の編成の時期だが、あるBS局は、夜9時から11時まで通常放送だった。そのおかげで、好きなレギュラー番組を見ることができた。地上波の民放テレビ局も通常編成の良さを見直してほしい。
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最近話題の女性テレントの背中の大きな刺青を、子ども達が見ている時間帯に放送した。「タトゥ」と言っていたが、普通の人は、反社会的な組織を連想する。話題作りなのかもしれないが、放送対象にすることはおかしい。刺青を見たことのない多くの純粋に育った子どもがいるという事実も考えてほしい。子どもに見せたくない番組を新春早々流された。子どもが家族と見ている時間帯に反社会的組織を連想させる画像は流さないでほしい。
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"世の中の要らない人間"を取り上げるコーナーがあり、「4人競技のボブスレーの真ん中の2人の選手や、オーケストラの指揮者が要らない」などと言っていた。深夜帯のバラエティー番組だとしても、その分野に携わる人間の必要性を否定する放送は、問題だ。各分野のプロを目指す人間にとっては、生きがいにしている方々もいるだろう。
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「エベレスト登頂プロジェクト始動」を見た。素人のエベレス挑戦は危険すぎる。この挑戦は、仕事を選べない女性のタレントの弱みにつけ込んだ一種のパワハラだ。お笑い芸人が気の毒であると同時に、登山を愛する者として「世界最高峰」を甘く見ないでほしい。やらせで登りきるということもあるのかもしれないが、それこそ一般の人達が簡単にエベレストに登れると誤解も生み、危険なのではないか。芸人の「エベレスト挑戦」はバラエティーのレベルを超え、登山家を侮辱することにもつながる。挑戦を中止すべきだ。けが人や死者が出てからでは遅い。
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番組のなかで中卒をバカにしていた。私と妻は共に団塊世代で、妻はこの歳になってもいまだにコンプレックスを感じている、妻の同期の友人(中卒)も同じで、そのような話題になると顔が暗くなる。中卒はバカなのか。出世出来ないのか。私は高卒だが、今では妻のおかげで幸せに暮らしている。普段愚痴も言わない妻が、一言「ヒドイ」と寂しそうに呟いた。今の日本を築いた団塊世代のなかには高校にいけない人達もいた。その心情を察していただきたい。
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途中まで楽しく見ていたが、男性タレントの話で一変した。何の脈略もなく怖い話をした。怖い話の番組はもちろん、お化け屋敷、ホラー映画、CMですら、子どもの頃から苦手なので、ホラーは一切見ない。しかし不意に話を始めたので聞いてしまった。いまでも頭から離れない。なぜあの話をあのタイミングでオンエアしたのか。テロップで注意喚起したり、「CMの後」などの予告をすることができたはずだ。あの話を誰が喜ぶのか。記憶を消すことはもちろんできず、この先一生つきまとうだろう。
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俳優の「実子騒動」は放送しないでほしい。世の中には養子縁組の親子もいる。テレビで「実子」「DNA鑑定」「親子関係不存在」などといった言葉が飛び交ってはいい気はしないだろう。知らない方がいい場合もある。また、当事者はまだ未成年だ。海外にいるとはいえ、未成年者を巻き込んだ泥沼騒動は放送するべきではない。
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1週間のうちに何度も訂正が入る。今日もあったが、同じ週に数回「先程の○○は××でした」と訂正が入る。あまりにも多過ぎる。訂正を流せばいいという適当な姿勢が見て取れる。苦情を言っても「担当部署に伝えます」の一言で、改善される気配がない。
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「新幹線の中で泣く子に対し、舌打ちをするのはどうか」というテーマの企画があった。その議論には疑問もあったものの、考え方は人それぞれで別に構わない。問題は男性アナが「子どもがいる人といない人では考え方が違う」と発言したことだ。私は子が出来ない体だが、小児のいる親の気持ちは理解できるつもりだ。放送のプロである局アナの差別的発言、見識の低さに憤りを禁じ得ない。
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放送のなかで「勝ち組」「負け組」という表現がよく出てくるが、もし、稼げる人間が「人生に勝った」、そうでない人間が「人生に負けた」という意味なら、これは差別用語に当たる。簡単に「勝った」「負けた」などという言葉は使わない方が良い。同じように、人生の「成功者」という表現も、何をもって「成功」と言うのか、意味不明だ。これも主観的な言葉であり、差別用語に当たるのではないのか。
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番組の中でスポーツ新聞の記事を取り上げた。外国の女子高生の「処女権」がオークションにかけられたというものだった。過去には高額で落札されたこともあったという。女性を差別する内容であり、子どもにも有害である。この番組の不適切な内容は他にもある。以前には、アメリカで麻薬が合法化されたということが放送された。放送の時間帯も、放送の内容も問題が多い。改善してほしい。
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この番組を毎週見ている。見ていて気分が和む。ただ、字幕放送に対応しておらず、聴覚障害など耳の不自由な方には会話の内容が確認できない。この番組に限らず、BSでの字幕放送対応番組が少ないと思う。BSの字幕放送の充実を望む。
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地方都市を舞台にしているアニメで、キャラクターの制服は実在の学校などの制服をモデルにしている。地元の人間が見たらすぐにそれと分かるデザインだ。その制服で、スカートをまくりあげ、下着を見せて踊るシーンがあった。私はモデルになった学校の卒業生だが、母校らしい制服が下品な演出に使われていて、不快になった。また、実際に同じ制服を着て通う後輩たちがいる。アニメのせいで彼女たちが変な目で見られてしまうのではないかと心配だ。
【ラジオ】
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正月の帰省渋滞中のドライバーに向けて、「オンエア曲に合わせてクラクションを鳴らす」ことを促すような発言が数回あった。みだりに警笛を鳴らすことは道路交通法で禁じられている。仮に、出演者が道路交通法を知らなかったとしても、実際に一部のドライバーがこのようなことを行えば、周囲に対して迷惑や交通上の異変と誤解を与えるなど混乱を招く。良識を欠いた放送だ。
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音楽を紹介する番組のいくつかで、唐突に彼らの政治的思想を一方的に述べる場面があり、違和感を覚える。とくに最近は政権に対する批判的な主張が繰り返されて、聞くに堪えない。音楽番組を装いながら一般のリスナーに向けて特定の政治主張を吹き込むことは不適切ではないのか。
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パーソナリティーが「バスに乗ったとき、停車ボタンを押しても知らんぷりをして降りないという"軽いいたずら"をしてみてはいかが」と楽しそうに話していた。とんでもない話だ。私のような地方の高齢者にとって、バスは大切な移動手段なのだ。こんないたずらなどされては迷惑だ。公共放送が、なぜこのような内容を放送するのか。断固抗議する。
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びっくりした出来事を投稿するコーナーの中で、「自販機でジュースを買ったら、買った金額以上のお釣りが出てきた」という投稿が採用されていた。投稿者は、この行為を何度も繰り返したという。警察に届けるわけでもなく、お金を取得したらしい。これは自販機の故障に乗じた「つり銭詐欺」であり、刑法の詐欺罪に該当する。お金を儲けたと自慢するかのようなこの投稿に対して、出演者の一人は「こういうことをやっちゃだめ」と軽く注意していたが、それならはじめからこの投稿を紹介するべきではない。
【CM】
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冷凍食品やインスタント食品や酒類のCMで、わざとらしく音を立てて食べたり飲んだりすることが不快だ。逆に食欲がなくなってしまう。和食で音を出しても良いものは、うどんや蕎麦などの麺だけだ。食品などのCMでこのような過剰な演出は必要ない。
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近頃の携帯ゲームのCMは「スマートフォン限定」ばかりだ。PHSなどを利用する人も多く存在するのに悪意を感じる。また、ある携帯ゲームのCMでは、歩きながらスマートフォンを操作する場面があった。「歩きスマホ」といわれるこの行為は非常に危険であるにもかかわらず、当たり前のように放送することは法令を無視している。
青少年に関する意見
【性的表現に関する意見】
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出演者の衣装に視聴者を不快にさせる英語が描かれていた。子ども向けの番組でこのようなことはあってはならない。
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高校生のラブコメディーアニメかと思っていたら、下着姿の女子高生にアダルトグッズ(のような物)をつけさせたり、いわゆるアダルト描写が多い"大人のアニメ"のようだった。22時半からの放送ということもあり、我が家の子ども(中学生)は、普通のアニメくらいのつもりでチャンネルを合わせてしまったようだが、過激な内容に驚いていた。何も知らない子ども達への悪影響を考えてほしい。
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小3の息子と見ていたバラエティー番組の間に、恋愛ドラマの番宣が流れた。その中に、ベッドシーンや子どもに聞かせたくないようなセリフ、キスシーンがあった。これは、多くの子どもが見ている21時前の時間帯に流すべき内容の宣伝ではない。このドラマ以外にも最近のドラマ番宣は子どもに見せたくないようなものばかりだ。もっと配慮ある編成を強く希望する。
【表現・演出に関する意見】
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このバラエティー番組は全体的に下品極まりない。大晦日は子どもも遅くまで起きてテレビを見ている。常識のある番組づくりをしてほしい。某漫画家の汗から精製した塩を大福餅に混ぜ他人に食べさせたり、芸人の顔に向けてお尻から粉を噴出させていた。不快極まりなくチャンネルを替えた。最近は下品ネタやいじめに繋がりかねないネタが多い。
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ドラマの役名は、養護施設で育った子どもにとって大変心の傷になる。ドラマの内容に対して関連機関が抗議を出したことも当たり前のことだし、それに対する放送局の対応は的を射ていない。「最後まで見てほしい」とは宣伝効果をねらって発言しているようにしか思えない。子どもを産む、育てるとはどういうことなのかを訴えるドラマかもしれないが、養護施設で過ごしている子ども達に対する配慮がなさすぎる。
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ドラマの過剰演出に違和感を覚えた。おそらく第1話ということも加味した演出であり、回が進むにつれてドラマの雰囲気も良くなるだろうという予測は、大人であれば可能だ。しかし、子どもには無理だろう。社会的影響の大きいテレビ放送で、なぜ子どもの成長を阻害することをするのか理解に苦しむ。
【いじめ・虐待に関する意見】
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暗いところが嫌な人を閉じ込めて、最後は泣き叫んでドアを蹴破るほど立腹するという内容だったが、スタジオでビデオを見ている人達が心配をせずに、むしろ悪口を言っていた。これでは、イジメビデオではないか。中に入れられた人が演技ならいいというものではない。
【要望・提言】
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このドラマは最後まで是非放送してほしい。その後に、親の責任、社会のあり方、放送、報道のあり方、視聴者としてのドラマの見方など、各自の立場から考えること多くあると思う。ある意味、今回のドラマは「ドラマなどでは人権をどう配慮すべきか」を考え話し合ういい機会ではないだろうか。ドラマの途中ではなく、最後まで視聴した上で、良し悪しを議論するべきだ。大人の都合で犠牲になった子ども達を受け入れる機会と感じている。
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子ども達の愛を伝えていくドラマだ。絶対に中止しないでほしい。最後まで放送していただきたい。中止しては、すべてのドラマが、事実に基づいたものでなければならなくなる。このドラマはフィクションだ。
【低俗、モラルに反する意見】
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女性タレントが背中のタトゥーを公開した。これはファッションなどのレベルではない。刺青である。子どもも見る時間帯に公共の電波で公開するような内容ではない。また、彼女は頑張っているシングルマザーとして、番組にも出演したことがあり、その影響は大きい。タトゥーをファッション感覚でいれる若い人が増えていることを考えると、今回のタトゥー公開はいかがなものか。
【人権に関する意見】
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私は児童養護施設職員だ。あまりにもひどい内容に絶句した。ドラマだから誇張されているだろうとは思うが、誤解を与える内容だ。職員が暴力をふるうのか。子どもをペット扱いするのか。とても傷ついた。もっと児童養護施設や子どものことに関心を持ってもらいたいとは思うが、この作品は子ども達や私たち職員の気持ち、人権をあまりにも考えていない。改善していただきたい。
【差別・偏見に関する意見】
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ドラマで児童養護施設の職員が子ども達に罵声を浴びせたりペット扱いしたりと、事実と異なる内容に怒りを覚えた。私は、訳あって子どもを施設に預けている身なので、今後子どもが学校で差別に遭うのではないかと心配だ。
【委員会に関する意見】
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審議入りしたアニメについて、放送内容自体は、視聴者が分別をわきまえて視聴できる大人に限定される深夜帯で放送していれば、特に問題がなかったと感じている。今回の件は青少年向けでない内容を早い時間に流してしまうという、放送局のあまりの配慮のなさに問題があったのではないか。放送局側も、既に放送時間を改めて反省している。アニメ制作側の責任が問われ、制作の際に萎縮してしまい表現の自由や創作意欲が失われることがないように配慮願いたい。