第202回 – 2013年10月
大阪市長選関連報道事案の通知・公表の報告
宗教団体会員事案の審理・・・など
10月1日に行われた「大阪市長選関連報道への申立て」事案に関する「委員会決定」の通知・公表について、事務局から報告した。「宗教団体会員からの申立て」事案について審理し、「委員会決定」案をさらに検討した。
議事の詳細
- 日時
- 2013年10月15日(火)午後4時~6時15分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 1.大阪市長選関連報道事案の通知・公表の報告
2.宗教団体会員からの申立て事案の審理
3.その他 - 出席者
-
三宅委員長、奥委員長代行、坂井委員長代行、市川委員、大石委員、小山委員、曽我部委員、田中委員、林委員
1.「大阪市長選関連報道への申立て」事案の通知・公表
10月1日に行われた本事案の「委員会決定」の通知・公表について、事務局が概要を報告した。当該局の朝日放送から放送対応の報告があり、決定を伝えるニュース番組の同録DVDを視聴した。決定は「本決定の主旨を放送する」ように求めているが、委員から「裏付け取材がなかったという重要な指摘を、他社は伝えているのに当事者として何ら触れず、自社のコメントを延々述べている」「いい放送を出したが、表現方法だけ問題だったとすり替えている」「決定の主旨は分かっていると思うが、なぜこういう放送がされたのか」などの発言があった。
朝日放送からは改善策を含めた取り組み状況が3か月以内に報告されることになっており、委員会は今回の放送対応を踏まえて報告の内容を検討することになった。【詳細はこちら】
2.「宗教団体会員からの申立て」事案の審理
テレビ東京が2012年12月30日に放送した報道番組『あの声が聞こえる~麻原回帰するオウム~』で、番組で紹介された男性が、公道で盗撮された容姿・姿態が放送されたほか、カウンセリングにおける会話や両親に宛てた手紙の内容が公にされるなどプライバシーが侵害されたとして、謝罪と今後二度と当該番組を放送しないと誓約するよう求めて申し立てたもの。
この日の委員会では前回委員会の議論を反映した新たな「委員会決定」案について、プライバシーの侵害と公共性・公益性との関連、放送倫理上の問題としてどうとらえるか、などについて議論を深めた。
次回委員会で、さらに審理を進める。
3.その他
次回委員会は11月19日に開かれる。
以上