第178回 – 2011年12月
委員会運営上の検討課題
在京・在阪放送局への聞き取り調査 ……など
審理において当事者から直接事情を聞くヒアリングを改善するための具体案がまとまった。BPO事務局が行った在京・在阪の放送局への聞き取り調査の報告をもとに意見を交わした。
議事の詳細
- 日時
- 2011年12月20日(火) 午後4時~6時25分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 委員会運営上の検討課題
在京・在阪局への聞き取り調査
11月の苦情概要
その他 - 出席者
- 堀野委員長、樺山委員長代行、三宅委員長代行、大石委員、小山委員、坂井委員、武田委員、田中委員
委員会運営上の検討課題
審理において申立人と被申立人(放送局)の双方から直接事情を聞くヒアリングの改善について、前回委員会の議論のまとめをもとに詰めの検討を行った。
この結果、書面審理で明らかになった論点や申立人が明確に主張していない点を含め、委員会が問題意識を持つに至った放送倫理上の問題点についてヒアリング前に書面で送付することや、ヒアリング終了後に書面で回答の追加、補足ができること等の改善を講じることでまとまった。
また、苦情申立ての受理から「委員会決定」の通知・公表に至る委員会運営のあり方全般についてもこれまでの検討をもとに最終的なとりまとめをしたが、申立ての受理をめぐって議論となり、次回、さらに検討することとなった。
在京・在阪放送局への聞き取り調査
BPO事務局では2011年9月から10月にかけ在京・在阪の民放テレビ局およびNHK計12局と在京のAM民放ラジオ3局を対象に、BPOの活動について聞き取り調査を実施した。調査はスタッフが各局に出向き、BPOを担当する部門や報道・制作現場の関係者に直接面談して尋ねた。
この日の委員会では、調査結果を(1)BPOの委員会決定や意見書の局内での周知等、BPOの活動全般について局がどう受け止め対応しているか、(2)放送人権委員会に対する局からの意見・要望、の二つに分けてそれぞれ事務局担当者から報告し、これを受けて各委員が全体的な感想や意見を述べた。
次回から、放送人権委員会への意見・要望について議論することにしている。
11月の苦情概要
11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情・相談・批判の内訳は以下の通り。
- 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・2件
(個人又は直接の関係人からの要請) - 人権一般の苦情や批判・・・・・・・・・・・15件
(人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)
その他
- 放送人権委員会では2月にNHKを訪問することになった。放送現場を視察した後、関係スタッフとの意見交換を予定している。
- 次回委員会は2012年1月17日(火)に開かれることになった。
以上