第176回 – 2011年10月
広島での意見交換会
委員会運営上の検討課題 ……など
10月4日に広島で開かれた放送人権委員と中国・四国地区のBPO加盟放送事業者との意見交換会について、事務局からの報告をもとに意見を交わした。委員会運営上の課題について議論を続行した。関連で苦情申立て書の新しい書式とBPOホームページからのダウンロード方式について検討し、実施に向けて細部を詰めることになった。
議事の詳細
- 日時
- 2011年10月18日(火) 午後4時~5時50分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 広島での意見交換会
委員会運営上の検討課題
9月の苦情概要
その他 - 出席者
- 堀野委員長、樺山委員長代行、三宅委員長代行、大石委員、小山委員、坂井委員、武田委員、田中委員、山田委員
広島での意見交換会
放送人権委員会は10月4日、広島で中国・四国地区のBPO加盟放送事業者との意見交換会を行った。毎年1回、各地区毎に順次開かれているもので、広島では6年ぶりの開催となった。当日は放送局側から14社・63人、委員会側からは9人の委員全員と事務局が出席し、「東日本大震災報道」や「顔なし、モザイク映像の多用と報道の信頼性」等のテーマについて3時間半にわたって意見交換した。またテレビカメラ5台が入り記者7人が取材に訪れた。
この日の委員会では、地元の各テレビ局が意見交換会について報じた当日のニュースの録画DVDを全員で視聴し、出席者への事後アンケート調査の結果を事務局から報告した後、各委員が感想や意見を述べた。
アンケートには「伝えるべきは伝えるというメディアとしての気概を持てという委員の皆さんの意見を重く受け止める」等の回答と合わせ、若手がより多く出席できる場の設定、意見交換会の回数増への要望等が寄せられた。
委員からは「放送倫理の向上というBPOの大きな目的からは意義ある会だったのではないか」とする意見や、事後アンケートで出た要望を受けての提案も出された。来年度の課題として事務局で検討することにしている。(意見交換会の内容については後日掲載)
委員会運営上の検討課題
今月の委員会では、これまでの検討結果をふまえ、苦情の申立てから、審理、「委員会決定」の通知・公表に至るまでの委員会運営のあり方について取りまとめをした。また、関連で苦情申立書の新しい書式とBPOホームページから申立て書式をダウンロードする方法について、事務局からの説明をもとに検討した。その結果、実施に向けて今後、細部を詰めることになった。
事案審理において申立人と放送局の両当事者から直接話を聞くヒアリングについての検討は、次回委員会に持ち越した。
9月の苦情概要
9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情・相談・批判の内訳は以下の通り。
- 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・2件
(個人又は直接の関係人からの要請) - 人権一般の苦情や批判・・・・・・・・‥14件
(人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)
その他
- 東日本大震災報道に関するBPO意見交換会を、11月25日に仙台で開催することを事務局より報告した。当日は地元局現場記者からの報告をもとに災害報道について議論を深め、全国の放送局が生かせる点を学ぶことにしている。
- 次回は11月15日(火)に開かれることになった。
以上