視聴者からのご意見

2011年8月に視聴者から寄せられた意見

2011年8月に視聴者から寄せられた意見

岩手県産の米をプレゼントするという企画で、誤って「怪しいお米」「セシウムさん」などのダミーのテロップが23秒間流れた。被災者の気持を逆なでする非常識な内容だとして多くの批判意見が寄せられた。タレントの島田紳助が引退に際し、暴力団と芸能界の関係について、多数の批判が寄せられた。

8月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,705件で、7月と比較して262件減少した。 意見のアクセス方法の割合はメール72%、電話26%、FAX1%、手紙ほか1%。性別は男性72%、女性26%、不明2%。年代は30歳代35%、40歳代26%、20歳代19%、50歳代9%、60歳以上6%、10歳代4%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は969件[46局]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、27件を会員社に送信している

意見概要

番組全般にわたる意見

8月の視聴者意見は2,705件と前月より262件減少した。 原発事故の影響で、農作物や魚介類などへの放射能汚染が懸念される中、岩手県産の米をプレゼントするという放送中に、誤って「怪しいお米」「セシウムさん」などのダミーのテロップが23秒間流れた。視聴者から被災者の気持を逆なでする非常識な内容だとして多くの批判意見が寄せられた。
暴力団会長との交際などを理由に、タレントの島田紳助が引退することになった。暴力団と芸能界の関係について、視聴者から多数の批判が寄せられた。
菅首相の退陣を受けて行われた民主党代表選挙は決戦投票の結果、野田佳彦氏が海江田万里氏を破り、新首相に選ばれた。選挙の模様を中継する際に誤った情報が放送され、投票行動に影響したのではないかとの苦情があった。
東北の被災地をめぐる意見では、支援に来ていたボランティアをテレビ局が自局のお笑いイベントのために使ったとして非難する意見が多かった。また、被災地陸前高田の松を京都五山の送り火の薪として燃やそうという企画をめぐって、行政サイドの対応が二転三転したことから多くの視聴者から批判があった。
ラジオに関する意見は41件、CMに関する意見は75件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は132件で、前月より50件ほど減少した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が49件、次いで視聴者意見に対する反論・同意が24件、性的表現に関する意見が14件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、情報番組のメインキャスターの発言に対し「暴力団などの“闇社会”の勢力を肯定、擁護している」との批判意見が集中的に寄せられた。視聴者意見に対する反論・同意については、主に深夜アニメへの批判に対して、家庭教育の重要性や保護者の役割を説く意見が寄せられた。性的表現に関する意見については、アニメやドラマ、バラエティー番組などに対して「過剰な性的表現が不適切だ」などの批判意見が散発的に寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 不謹慎きわまりない内容のテロップについて、東海テレビは謝罪文の中で「操作ミスによる送出が原因」としているが、問題なのは操作ミスではなく、あのテロップの内容だ。東海テレビは「担当者の認識不足とともに、番組プロデューサー、ディレクターのチェック・管理体制の甘さがあったことを深く反省する」としているが、これも論点がずれている。あのテロップは当該番組関係者全員の本音が露出してしまったもので、テレビ放送事業者としての資格に欠ける。
  • 東北の人間として、「怪しいお米セシウムさん」騒動に怒りを覚える。日頃、東海テレビのスタッフが陰で被災地を笑いものにしていることがよくわかった。リハーサルの時点で不謹慎だと叱る人はいなかったのだろうか。リハーサルで使用したものが流れてしまったミスに対してではなく、そのような意識を持った人がメディアを担っていることが不快だ。
  • 「セシウムさん」テロップに代表されるように、放送に携わる人間の「低い倫理観」が問題だ。各放送局でも今回の件は問題だと報道しているが、彼らにとっての問題は、電波で流れてしまったことであり、低い倫理観そのものではない。あのような言動は内部では特別なものではなく日常的なものなのだろう。今までずっとまじめだったのに、たまたま最初の”おふざけ”が、放送されてしまったなどということはありえない。周りの人間が知らなかったはずもない。
  • 一番問題だと思うのは、マスコミ関係者の”おかしな意識”が表に出たことだ。神妙な顔をして悔やみを述べても、その裏では被災された方々、風評被害にあわれた方々を嘲笑い、番組のネタにと思って番組を作っているのではないかということだ。風評被害を食い止める側の放送局がやってはいけないことであり、多くの人々が視聴するものを作っているという意識が希薄だ。誰も聖人君子ではないが、せめて人並みの神経と気遣いを持つべきだ。
  • 検証番組を見たが、テロップを作成した張本人は言い訳ばかりだ。岩手県民への謝罪が一言もなかった。この検証番組を放送して東海テレビは果たして良くなるのか。僕は良くならないと思う。汚名返上には気の遠くなるような長い年月を要することをしっかり自覚してほしい。
  • 被災地支援のボランティアの方にタダで会場設営をさせたと知り、怒っている。テレビ局に問い合わせたところ「南三陸町へ企画を提案し、賛同いただけたため」という説明だった。本当に失礼な話だ。本来、こうした会場設営や現場の誘導スタッフは、予算を組んで、それなりの金額で発注するものではないのか。その人件費をケチって、タダで済ませようとしたとしか思えない。もし本当に、被災地の復興を思っての番組であれば、被災地の人間に仕事を発注し、正しく人件費を支払うべきだ。
  • なぜ暴力団と関わりがあった島田紳助をそこまで擁護するのか?暴力団は一般社会の敵ではないのか。以前から週刊誌等で取りざたされていたにもかかわらず、司会者として起用していたテレビ局は問題だ。「今、引退するのはもったいない。これほどの人物がテレビ界から去るのはいかがなものか」。いったい、テレビ局の存在意義はどうなっているのか。まるでテレビ局自体が暴力団の存在を認めているように思える。民放テレビには本当に呆れた。
  • 司会者が、島田紳助の引退について「みなさんも、闇社会の人に助けてもらうことがあるはずだ」と社会常識とはかけ離れた発言をしていた。反社会勢力に対する認識が甘すぎるし、もしかしたら発言者自身も連中とかかわりがあるのではないかと思わせる口ぶりだった。

【番組全般・その他】

  • 「大阪のオカンあるある」と題して、大阪オカンのよくある行動を紹介していた。しかし、その内容が首をかしげるものばかりで、一緒に見ていた家族も「これはあり得ない」と口をそろえて言っていた。数年前に血液型性格分類の番組が問題視され、徐々に減少していったと聞いた。現に今では同種の番組はほとんど見られない。血液型はダメだが、県民性は許されるということか。どちらも根拠が不透明で差別や偏見を助長するものだと思う。
  • 終戦記念ドラマスペシャル「この世界の片隅に」を見た。戦争で友人を次々と失い、同居していた幼い子まで爆撃でなくしてしまうところを見て、胸が詰まる思いだった。友人を大切にすることの大切さや、平和のありがたさを改めて考えさせられた。毎年この時期になると終戦記念企画と称したドラマが増えるが、このような番組は8月に限らず随時放送すべきだ。悲劇が繰り返されないよう、私たちはニュースなどで社会の動きを知り、今何をするべきか学ぶ必要があると思った。
  • 人力でペダルを漕ぎ、プロペラを操作するタイプの飛行機を用いた大会だが、見ていてとても感心した。番組内で被災地の大学が紹介されたときには、会場内の人々から応援メッセージが沢山放送されていて、まるで震災復興の象徴になるような特別番組だった。
  • 7~8人である店の料理、又はある企業の冷凍食品の1位から10位を当てる番組。出演者がどの食品も最上級の言葉で褒めることに違和感がある。味覚は人それぞれであるのはわかるが、レンジで加熱した冷凍のから揚げを、それがさも一般の中華料理店の味をしのいでいるというような表現はいかがなものか。食べてみたがおいしくなかった。
  • お笑いタレントが着ぐるみで動物に接近するというものだったが、ライオンやハイエナ、ゾウに接近し、本当に危険だった。シマウマの格好をしたタレントにスタッフが「死んだふりをしろ」と言い、ハイエナが襲ってきた。着ぐるみの足は食いちぎられ、設置したカメラには牙が刺さるほどの穴だった。誰も助けず自力で逃げた。次はゾウの着ぐるみを着てゾウに接近、足を取られ転倒。そこへゾウが近づく。踏みつぶされそうになり、自力で逃げる。番組を作った人は馬鹿かと思った。一歩間違えば死んでもおかしくない。それを見て馬鹿笑いするタレント。これに倫理があるのか。
  • 大勢のアーティストを出演させておきながら、内容は全部「日本の名曲200」というもので、過去のビデオだった。いっさいアーティストの生歌がなかった。新聞や宣伝などでは、アーティストが実際に歌うようなことを言っておきながら、番組構成はビデオ。視聴者をだましたようなものだ。歌も歌わずビデオだけ見せられたアーティストにも大変失礼だと思う。
  • コンビニやファミリーレストランに芸人が集まり様々な食品を食べたり、クイズをしたりする番組が急増した。番組の面白さや、良し悪しはともかく、ただの店のコマーシャルにしか見えない。放送法には、「対価を得て広告放送を行う場合には、その放送を受信する者がその放送が広告放送であることを明らかに識別することができるようにしなければならない」とある。言い換えれば、企業からテレビ局に金銭を支払っているのなら「広告」に該当するため、バラエティーではなく広告番組であることを明示してほしい。毅然たる処置を取るべきだ。
  • 地デジ移行からこのかた、見たいようなテレビ番組がない。制作費の縮小、視聴率至上主義。テレビ離れが進んでいるから、視聴者の心をぐっと掴んで離さないような番組をどんどん世に出してほしい。一番忸怩たる思いをしているのは、良質な番組を作りたいと、頑張って仕事をしている人達だろう。そういう人たちを応援したい。
  • 地デジに完全移行したにもかかわらず、番組の品質向上が見られない。バラエティーやお笑い系が大半を占めており、高画質・高音質のハード性能を生かした番組が少なすぎる。もっと魅力ある番組をお願いしたい。
  • 地デジ化されたが、肝心のテレビ番組は相変わらずくだらない内容ばかりで、以前と少しも変わらない。高齢者や視覚障害者、低所得者をおいてけぼりにしてまで、地デジ化することに意味があったのだろうか。このままの放送を続けていれば、視聴者に見放される日もそう遠くないと思う。
  • クライマックスやこれからという時に必ずCMが入る。大変見苦しい。視聴率を上げたい気持ちは分からなくもないが、きっちり見せてからCMを入れても変わらないと思う。「まだまだ続く」「この後すぐ」等の後は次週への予告だったり、最後の締めだけのことがほとんどだ。次週の予告なら予告でかまわないではないか。最近のテレビは「しっかり見せる」ということへの配慮が欠けているように感じる。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 芸能人の引退報道の中で、キャスターが「一般人も闇社会の人間に助けてもらっているはずだ」などと暴力団を擁護するような発言をした。暴力団撲滅に社会が向いている中、夏休みで子どもも見ている時間帯に公共の放送でこの発言は問題があると思う。芸能界では一般的にそのようなことがあるのかもしれないが、「みなさん」と一括りにされることには憤りを感じる。
  • 高級料理の値段を当て合い、最下位の人間は食事代を全額支払うというバラエティー番組中の企画のゲストに、小学生の子役タレントが出演した。この子役タレントが最下位になっても保護者と称した別のタレントが払う特別ルールが採用されていたが、いくら子役本人が支払わないとはいえ、小学生に高額の料理をオーダーさせ、実際に食事させるという行為はきわめて非常識だ。番組を見た同世代の子どもの金銭感覚がマヒしてしまうのではないかと心配である。
  • インターネット上の掲示板で違法薬物取引がなされているという報道番組の特集の中で、隠語の解説があたかも違法薬物の取引の仕方を説明しているようだった。注意を促すつもりだろうが本末転倒だ。今は夏休みで好奇心で薬物に手を染めかねない若者も多い。このような報道をする放送局はモラルに欠ける。
  • バラエティー番組で人類滅亡説などを取り上げることがあるが、未来を諦める子どもが出てくるのではないか。以前放送したものと同じような内容だし、不安を煽って何が楽しいのか。この話題についての番組は良くないと思う。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜からゴールデンタイムに移ったバラエティー番組だが、番組の大半は性についての話題だ。専門家からの意見や芸能人の話が全体を盛り上げているが、子どもには過激すぎて見せられないし、出演者の発言やテロップについて子どもに聞かれても答えられない。深夜ならいいと思うが、もう少し考えて放送すべきだ。ためになる話題もあるので見たいのだが、性についての話題になると家族がしらける。
  • たまたま見たアニメだが、モザイク処理はされていたものの、人型をした怪物の男性器を見せるシーンがあり、夕方の時間帯の番組内容としては非常に不適切だ。子どもという視聴年齢層も考えれば不快極まりない。

【危険行為に関する意見】

  • 危険だが面白い映像を紹介するバラエティー番組で、映像の途中に「危険なので真似しないでください」とテロップが出ていた。注意テロップを出すくらいなら、始めから放送しないか、子どもが見ない時間に放送するべきではないか。または、番組が始まる前に注意テロップを出すべきではないか。見てからでは遅い。子どもに悪影響を与えるような放送はしないでほしい。

【編成に関する意見】

  • 子どもも視聴するであろう番組は、青少年の寝る時間に配慮し午後9時以降には放送すべきでない。メディアや社会全体が子どもや家庭のあり方に配慮することが必要ではないか。
  • 性的、暴力的表現が過剰なドラマ。深夜枠であることを考慮すれば問題はないのかもしれないが、この番組の宣伝では性的なシーンなどが毎回のように使われていて、その上夏休みでもあるこの時期に昼間の再放送までしている。録画しなければ子どもが見る機会の少ない深夜と違い、簡単に視聴することができる時間帯に、このような表現が盛り込まれている作品を放送することは問題がある。

【表現・演出に関する意見】

  • テロップについて。日本語は冗長になりやすいため、端的にまとめたテロップはわかりやすくて良いと思うが、最近は「一字一句をテロップ化する」ことが多い。リモコン一つで字幕放送を表示できるので、冗長な文章をテロップにする必要はないのではないか。子どもの正しい日本語のセンスが磨かれないのではと危惧する。

【言葉に関する意見】

  • 近年、芸人などの影響により日本語が汚されている。「ヤバイ、メッチャ、マジかよ、リアル」などがよく使われているようだ。これを見ている少年少女が真似をして、言葉遣いも乱れてくる。

【殺人シーンに関する意見】

  • 2時間ドラマや刑事ドラマで、リアルに表現された殺人シーンが多過ぎる。先日も、子どもが刑事ドラマの殺人シーンについて話していた。子どもの好奇心を助長し、現実へ発展しないとも限らない。殺人ドラマではなく、心温まる感動ドラマを放送してほしい。

【マナーに関する意見】

  • スタジオ収録や生番組等の出演者で着帽が散見されるようになった。建物中では脱帽することは社会人としてのマナーだと思う。番組の制作者側に意識が欠如している。子どもへの教育上問題もあるだろう。マナーに反することは、たとえ出演者のキャラとしても自粛するべきではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 子どもに見せたくないという価値観のもとに表現を萎縮させようとする意見が目立つ。子どもが見ると困るものは外に出れば溢れているが、それら全てのものに対し「規制すべき」と言うのか。子どもが不意に見てしまったら、親がちゃんと家庭で説明することが教育だろう。大人になった時、様々な困難に対処できる強さを身に付けるという点からも、不健全なものからただ隔離する方が子どもの未来を阻害しうることを理解すべきだ。
  • ドラマの主人公が暴力団に所属しているキャラだからといって、それだけで「暴力団を美化している」「番組を見た青少年が暴力団に加入して犯罪でも起こしたら放送局はどう責任を取るのか」などというのは余りに短絡的かつ幼稚だ。まともに育った青少年ならドラマひとつで暴力団に加入しない。暴力団に加入するような人間に育てたのは保護者だろう。

【CMに関する意見】

  • 公開直前のホラー映画の宣伝を最近よく見るが、小学生の子どもが見て脅えていた。恐がって夜は親のそばから離れない。私も今日初めて見たが、やっぱり恐くて見てしまったことを後悔した。見る側は宣伝を選べないのだから、もっと配慮があっても良いのではないか。
  • 私が子どもの頃は、パチンコCMなど深夜にしか流れていなかった。しかし最近は昼間からゴールデンタイムにまで及んでいる。5歳の息子にも「これはなあに?」と聞かれる始末。明らかにモラル違反だ。CMを流す時間帯の規制をすべきだ。