視聴者からのご意見

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2013年1月

2013年1月に視聴者から寄せられた意見

アルジェリア人質殺害事件について、報道のあり方に批判的な意見が数多く寄せられた。大半は実名報道に疑問を呈するものだが、被害者家族への取材や報道の仕方に反発もあった。大阪市立桜宮高校の体罰による生徒自殺問題では、キャスターや出演者の発言に、「公正ではない」といった抗議が多かった。

2013年1月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,368件で、先月と比較して110件増えた。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話24%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別は、男性67%、女性29%、不明4%で世代別では30歳代30%、40歳代24%、20歳代18%、50歳代16%、60歳以上9%、10歳代3%の順になっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は593件《46局》だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、27件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

1月の視聴者意見は1,368件と先月より110件増えた。
アルジェリア人質殺害事件について、報道のあり方に批判的な意見が数多く寄せられた。大半は実名報道に疑問を呈するものだが、被害者家族への取材や報道の仕方に反発もあった。大阪市立桜宮高校の体罰による生徒自殺問題では、キャスターや出演者の発言に、「公正ではない」といった抗議が多かった。
バラエティー番組などでのCMへの入り方、特にむやみに引っ張るやり方に強い反発があった。誤字脱字など間違いの多さや、アナウンサーがタレントのようにふるまっているという意見もあった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は78件で、前月より2件減少した。
今月は、「いじめ・虐待に関する意見」が12件、次いで「性的表現に関する意見」が11件、「低俗、モラルに反する意見」が10件と続いた。
バラエティー番組における“罰ゲーム”について、いじめだけでなく体罰を連想させるとの意見が寄せられているほか、子どもたちの”言葉遣い”に放送が与える影響に関する意見が複数寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • アルジェリア人質事件において、政府と会社から「遺族への配慮もあり被害者の氏名公表は控える」とのことだったのに、実名報道した。これは問題ではないのか。キャスターが弁明していたが、「無念を晴らすための実名報道」なんて聞いたことがない。自分たちの立場を上手く利用した言い訳でしかない。もちろん遺族が公表を望んでいるならよいと思うが、望んでいないことをなぜ報道機関の勝手な言い分だけで報道するのか。
  • 遺族へのインタービュー取材を控えるべきだ。政府や会社が被害者家族のことを考え、名前を公表しなかったのに、すぐにマスコミは報道する。現地の状況が分からないまま発言を求め、亡くなっていたことが分かるとすぐ、「今の心境は?」などと馬鹿な質問をする。傷口に塩を塗りつける質問をすることが、遺族の為になるのだろうか。
  • アルジェリア人質事件では日本人を含め多くの人命が失われたが、相変わらず「興味本位」の報道で呆れた。ドラマであるかのようにBGMをつけて放送していた。コメンテーターは憶測混じりの無責任な発言、政府や会社の記者会見における記者の幼稚な質問。おそらく遺体が日本に到着すれば、また土足で葬儀に殺到するのだろう。マスコミは「知る権利」を盾にどれほど無礼な振る舞いをしてきたか。今もって自らの非礼を自覚する気配が見られない。事件は「エンターテインメント」ではない。猛省を促したい。
  • キャスターは「無念を伝えるために、数だけで表現するのではなくお名前をお伝えさせていただく」と言った。名前を言わなければ無念は伝わらないとでもいうつもりか。どれだけ遺族、視聴者を馬鹿にしているのか。遺族の感情を無視し、報道の自由の名の下に、勝手に報道する。放送倫理はどうなっている。
  • 報道の自由は、突然のテロで家族を失い苦しんでいる遺族の願いより優先されるべきものではない。この事件だけではなく、犯罪被害者の実名報道にきちんとしたルールを設け、実名報道は被害者遺族が望む場合だけにするよう徹底してほしい。
  • 大阪市立桜宮高校の体育科入試中止のニュースで、「市長の独断だ」と言っているが、それはおかしい。この学校は以前から体罰が問題になっていたのに、調査や改善もせず、体罰はないと嘘の報告をしていた。体罰問題の情報を隠匿したのはこの学校の責任者ではないか。生徒の為、受験生の為というのであれば、ちゃんとした情報を出すべきだ。「体罰があり、自殺者が出た」だけで、入試の中止が決まったように報道しているところもあるが、根本的な問題に触れもせず、市長の独断という批判はあたらない。
  • 桜宮高校で生徒が自殺した事件で、生徒が顧問に宛てて書いた手紙の内容が紹介された。それによると、生徒は「なぜ自分だけが暴力を振るわれるのか」と苦しんでいたようだ。それについてキャスターは「昔からキャプテンは怒られ役で、褒められることは稀だった。生徒はキャプテンとしての重責と体罰の辛さに耐えられなかったのだろう」とコメントした。「自殺したのは生徒が精神的に弱かったから」という意味に取れる。「精神的な弱さ」といった単純な理由で事件が起きたのではない。教育現場において、自殺者が出るほどの恒常的な暴力が黙認されてきたことが問題なのだ。生徒の資質に原因があるという考え方は間違っている。
  • 桜宮高校生自殺事件が報じられているが、マスコミの無節操さに憤りを覚える。つい数週間前までは、若者を体罰で指導する学校や団体を取材した番組を放送したり、「体罰やいじめは子どもが強くなるために必要」などという持論を展開する学習塾の代表を”カリスマ教育者”として取り上げたり、概して「今どきの若者はひ弱になった」と結論付けていたではないか。ところが、生徒の自殺が報じられて以降、まるで流行りものに飛びつくように「体罰は問題だ!」と騒ぎ始めた。マスコミが真に体罰を問題視しているようには感じられない。
  • 退職金の減額による年度途中の教師の退職が問題になっている。「職務への自覚がない」や「無責任」という公務員叩きのような論調が多い。しかし、公務員も労働者であり、退職金を計算してローンや退職後の人生設計をしている人も多いはずだ。民間も苦しい、その中で「公務員が?」という気持ちも分からないではない。しかし問題は、実施時期は適切かなど十分な議論もせずに条例を施行する国や行政にある。一方的に公務員を叩くことはおかしい。
  • 私は県の福祉部門で働いている。生活保護の申請に通らなかった方からは罵声を浴びせられ、「一家まるごと死ねというのか!」と怒鳴られる。そういった方々にとって、5000万円もの年収があったり、マンションの高額なローンを返済していたりと報道された芸人が今もテレビに平然と出ていることは、いかがなものか。「芸人の○○はいいのに、おれは駄目なのか!どっちが貧窮していると思っているのだ」と、あの事件以来何度も言われた。社会的な倫理からしても、ああいった方がテレビに出て、社会に容認されたような態度をとっていると、とても我慢ならない。どうかテレビに倫理観を取り戻してほしい。
  • 私は関西圏に住んでいるが、首都圏での大雪報道にうんざりしている。大雪も天災だから、何が起きたのか、これから何が起こる可能性があるのか、インフラの状況、交通規制、人的被害等は全国放送で報道すべきことと理解する。しかし、わざわざ報道すべき内容でもない些細なことも全国放送で延々と報道している。何年かぶりの大雪の苦労を楽しんでいるかのような、半分笑いながらの報道もある。沖縄の人も北海道の人も東北の被災地で避難生活をしている人にも、その報道が伝わっているという自覚があるのか。
  • 「爆弾低気圧」という言葉は、不適切な言葉だと思う。この言葉は避けるべきだ。理由は、低気圧は「爆弾」ではないし、その言葉が連想させるものは穏やかでない。頭上に爆弾があると連想させることは、戦争を経験した人たちへの配慮に欠ける。世界で紛争が絶えない中、爆弾という言葉を軽々しく使うべきではない。どこで誰が言い出した言葉かわからないが、正式な気象用語でないのであれば、使用は避けるべきだろう。
  • 元局アナウンサーが起こした死亡交通事故について、テレビの扱いが甘すぎないか。一般人が同様な事故を起こせばワイドショーでも徹底的にプライバシーを暴いて吊し上げるのに、この人に限っては完全に扱うことも憚られる雰囲気だ。この事故を取り上げたワイドショーでも、女性キャスターが元アナウンサーに同情して涙ぐんでいた。なんだか遠慮しているようだ。ただでさえこのような事故が多いのに、有名人に限ってこのような扱いでは示しがつかないだろう。
  • 昨年末、由布院でテレビ番組の取材と遭遇した。のんびり温泉に浸かっていると、数人のカメラクルーが入ってきて、断りもなくカメラを回し出した。リポーターも放送局もわからないし、私が写ったかどうかもわからないが、傍若無人さに呆れた。自分が写らなくても、異様な集団が入ってくればかなりのストレスだ。温泉取材の時は、一般客のいない時間か、貸し切りで収録すべきだ。客がいる時は事前に了解を得るなど、最善の配慮をすべきではないか。

【番組全般・その他】

  • ホームビデオの映像をまとめた「決定的瞬間」系の番組や、整形手術で大変身したというような番組で、よく使われる引っ張りの手法にうんざりしている。「その映像がこちら」と言った後で、「3・2・1」といった無意味なカウントダウンが入る。時には「その映像がこちら」と言ってカウントダウンが始まったものの、その映像が流れる直前でCMに入ることもある。さらにひどい場合にはCMをまたいでなおかつカウントダウンに入り、再度の直前の停止で別のコーナーに行き、番組の最後まで引っ張られたりすることもある。
  • バラエティー番組等でのCMへの入り方を不快に感じる。視聴者が待ち望む瞬間に突然CMになることが多い。スポンサーありきの民放だから、CMに入るタイミングを制作者なりに追求した手法なのだろうが、気持ちよくCMも見ようとは思えず腹立たしい。CMの後に同じシーンを繰り返すことも多く、イライラさせられる。最近では番組とCMとの区別がつかない時がある。同じタレントが出ている場合もあり、突然CMに入ることも如何なものかと感じる。制作者は、本当に自信のある番組を視聴者に届けようと思っているのか。番組を丁寧に作る意識に欠けるように思えてならない。
  • 最近のアナウンサーはたるんでいる。事実を正確に、聞き取りやすく伝えることが本来の使命であるにもかかわらず、漢字の読み間違えや誤った内容の報道が後を絶たない。政治家が同じことをしたら、鬼の首を取ったように何度も問題の場面を報道して笑うくせに、自分たちの時は何事もなかったかのように開き直っている。お笑い芸人と一緒になってバカ騒ぎをし、クイズ番組で無教養さを晒しては、へらへら笑っている。アナウンサーはタレントではない。自分の社会的な使命・役割をしっかり自覚して仕事をしてほしい。
  • 最近、テレビの番組宣伝で、やたらと字幕テロップを入れる。そのたびに「キーン、ピュー、ビュー、ボコボコ」等、変な擬音を使っているが、耳障りだ。何故あんな無駄なことをしているのか。視聴者がその番組を心地よく見続けたいと思うだろうか。すぐ真似をして、どの局も番組も「キーン、ビュー、ビュー」。実に不愉快だ。

【ラジオ】

  • その日のニュースをランキングするコーナーを聴いていて、気になることがある。リスナーからの意見を紹介する際、特に政治関係のニュースとなると、毎回といっていいほど「横浜市在住の40代男性」という人の意見が紹介される。それも何年も前からだ。こう毎回同じ肩書の人物の意見ばかり紹介されるのは変な感じがする。同一人物の意見なのか否かは不明だが、毎回「横浜在住の40代男性」とは不自然だし、関係者によるヤラセではないかとの疑いも出てくる。しかもその意見の内容が常に同じ方向を向いているから尚更ヤラセ臭い。
  • 女性出演者への出題として、「虫を食べる」「美味しそうに虫を食べる」というのがあった。ラジオならではのリスナーの想像をかきたてるところだが、その期待されるリアクションが案の定、極度に嫌がる女性喚き声だった。番組の企画を逸脱したディレクターのパワハラ=イジメ・虐待にも等しい行為を聞かされた。ネタバレ的にはこの虫はイナゴだったようだが、大津イジメ自殺追い込み殺人の虐待を連想させる。

【CM】

  • 汚い食べ方をするCMが多い。パンを目の前にぶら下げ、魚がエサに食いつくように下から食べる、わざと口の中に食べ物が入る様子を見せる、指をベチャットなめてみせる、汁物や茶漬けをズルズル音立てて吸い込むなど、表現が目に余る。そんなCMを見せられてもおいしそうだとは思わないし、購買意欲もわかない。
  • 最近の番組は、CMの時間が以前に比べて増えていると思う。番組の時間に対してCM時間の比率のルールなどはないのか。特に一時間番組の後半では、番組内容を細切れにしてCMが入っており不快に感じる。例えば、1分のCMの後10秒ほどの放送、そしてまた1分のCM、最後に30秒程度で番組が終了となっている。CMの時間配分等について改善する気はないのだろうか。

青少年に関する意見

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 始まった当初は面白かった番組だが、だんだん身体をいたぶったり、なぐったり、股間をみんなの前で連打する、などを行うようになった。いじめに直結するようなお仕置きが、平然とお茶の間に流れていて唖然とした。いじめ撲滅をしているのに、あれでは、いじめのヒントを得て、やりかねない子どもたちもいるかもしれない。あんな番組をだれもおかしいと感じずに見ていることに、恐ろしい感覚の麻痺を感じる。
  • “けつバット”は体罰だ。年々エスカレートしている。ニュース番組で体罰を批判しながら、バラエティー番組は体罰で笑いをとる。放送局として矛盾している。こんな番組が続いたら、イジメや体罰が後を絶たない。

【性的表現に関する意見】

  • 日曜のお昼の時間帯に、ラブホテルの話題を取りあげていた。”ある芸能人がラブホテルで浮気”との情報で、それを茶化しながらラブホテルの紹介(休憩○○円、宿泊○○円、浴室テレビなど)をし、出演者たちが「休憩ってなにするの?」などと言っていた。子どもと一緒の日曜の昼に流すような番組構成ではない。

【表現・演出に関する意見】

  • 小学生の孫と一緒にこの番組を見た。お笑い芸人が次々に卑猥な言葉を連呼し、その度に孫から「どういう意味か」と聞かれ困ってしまった。小学生も見るような時間帯に、このような出演者は出さないで頂きたい。また、出演者は”時間帯や番組内容”を考えてから発言していただきたい。

【言葉に関する意見】

  • 最近高校生の孫が「全然だいじょうぶ」や「全然おいしい」などと話している。テレビでもアナウンサーが「全然○○」と言っていた。「全然」は打消しや否定的な表現で「大丈夫」や「おいしい」などの肯定表現には不適切だ。テレビに出る表現者が日常的に使うと、子ども達に悪影響だ。放送で使うことをやめてほしい。
  • 「取らさせて頂きます」などの、聞いていて気持ち悪い誤用を平気で使うタレントがいる。この変な日本語が普通になってしまうのではないか、と怖い。影響力のあるテレビ番組で間違った日本語が多いということは、それこそ子どもの日本語に対して悪影響があると思う。

【動物に関する意見】

  • お笑い芸人が、水槽に顔を入れて金魚の入った水を入れるシーンは、動物虐待だと思う。見ていて不快だった。床にも金魚がこぼれていた。子ども達への悪影響にもなると思う。笑いを取るために、動物や生き物を使わないでほしい。