放送人権委員会

放送人権委員会 ニュース・トピックス

2012年7月18日

『南三陸町津波被災遺族からの申立て』

本事案は、NHKが本年3月10日に放送した『NHKスペシャル「もっと高いところへ~高台移転 南三陸町の苦闘~」』について、津波の犠牲となった町の職員の遺族から、「放送に使われた写真で肉親の最期の姿を見て、大きな衝撃を受けた。写真を使うのであれば写っている全遺族の了承を取り、使用に際してはモザイクをかける等の配慮が必要ではないか」として、NHKに謝罪等を求めて申立てがあり、先月の委員会で審理入りが決定した。

その後、申立人とNHKとの間で話し合いが行われ、これを受け申立人から申立てを取り下げたいとする書面が、実質審理前の7月5日付で委員会に提出された。
7月17日の第185回委員会において申立ての取り下げを了承し、本事案の実質審理には入らないことを決めた。

放送人権委員会の審理入りとは?

委員会は、「放送によって人権を侵害された」等と申し立てられた苦情が、審理要件(※)を充たしていると判断した時、「審理入り」します。
「審理入り」が、ただちに、申立ての対象となった番組に問題があるという判断を意味するものではありません。

(※審理入りに必要な要件については委員会運営規則第5条をご覧ください。)