視聴者からのご意見

2008年2月に視聴者から寄せられた意見

2008年2月に視聴者から寄せられた意見

2008年2月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,371件で、1月と比較し19件の増加であった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール60%、電話35%、ファクシミリ2%、郵送ほか3%で、前月との比較ではEメールが4%減少し、電話は4%増加した。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性68%(前月比4%減)、女性30%(4%増)、不明2%となったが、これは深夜ラジオ番組での女性歌手の『羊水発言』によるものである。

世代別では30歳代(28%)、20歳代(22%)、40歳代(15%)、50歳代(10%)、60歳以上(9%)、10歳代(6%)の順となっている。

2008年2月に視聴者から寄せられた意見 1,371件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2008年2月件数 年度累計
人権等に関する意見 10 件 136 件
放送と青少年に関する意見 176 件 [ 意見内容 ] 2,093 件
放送番組全般にわたる意見 753 件 [ 意見内容 ] 6,977 件
BPOに関する意見・問い合わせ 50 件 953 件
その他(放送関連以外) 382 件 5,744 件
意見件数 計 1,371 件 15,903 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は632件(45局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[10件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 1件
  • (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

2月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,371件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が1,117件(全体の81%)で、前月の918件から199件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(731件:全体の53%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(216件:16%)、”低俗・下品な番組”(170件:12%)である。

次いで【報道・情報番組】に関した意見が743件(全体の54%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(488件:36%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(189件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(66件:5%)となっており、【情報ワイド番組・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から増加した。

2月の意見の特徴としては、女性歌手の深夜ラジオ番組における高齢出産の『羊水発言』と情報ワイド番組での『お詫びのための出演』や別番組での『生産農家侮辱発言』批判(放送局批判を含む)が150件、バラエティー番組や出演者(お笑い芸人)批判が141件、『捏造、やらせ、情報操作をしている番組』との批判79件、中国製餃子事件58件(前月から延べ95件)、スピリチュアル・占い番組批判として40件、自衛隊・イージス艦事故関連31件、ロス疑惑関連報道と『容疑者』表記への意見28件、沖縄米兵による少女暴行事件関連23件などが目立った。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(10件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が190件寄せられている。

【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は194件で前月と比較し18件増加した。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に120件の意見(前月比53件増:パチンコ台CM批判など)があった。

青少年に関する意見

2月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは176件と先月に比べ14件増えた。ラジオ番組での「羊水が腐る」発言に関して青少年委員会にも30件の意見が寄せられた。また男児ポルノ関連で、委員会の議事のあらましに関して14件の意見があり、番組で男児の裸を映すことに対する意見が11件あった。

BPOに関する意見

50件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は20件、問い合せは30件であった。

番組全般

【特記事項】

  • 中国産毒入り餃子の報道について。家計をやりくりするために働いて、それでも子供に食べさせるおかずを1品でも増やしたい母親が冷凍食品を買うような生活が「浮かれている」のだろうか?ニュースを見る視聴者は正確な情報を知りたいだけだ。キャスター個人の憶測や思想に偏った報道は慎んでいただきたい。
  • 「女性は35歳を過ぎると羊水が腐るから私は35を過ぎたら出産しない」という女性歌手の発言に、36歳で出産した私は侮辱されたような気がした。許せない発言だ。そして問題点がもうひとつ、後にこの番組は録音による放送だと知ったのだが、むしろこちらの方が問題だ。録音だとすれば、番組スタッフはこの不適切な発言をカットして放送できたはず。それをしなかった、つまり発言の問題性に気付かなかった番組担当者の倫理観のなさに驚いた。そんな人間が番組制作をしているのかとあぜんとした。

【取材・報道のあり方】

  • 暫定税率のニュースに関して印象操作になっているという感じがする。ニュースでは、(1)地方や国の道路財源がいくら減るか。(2)1台の車の使用にかかる税金の金額。(3)暫定税率が下がると地方経済が立ち行かなくなるという政治家の声。特に多いのは車利用者の暫定税率に関する感想の声。道路特定財源を知らなかった人が、ニュースを見ていると「暫定税率が下がると大幅に道路に使えるお金が減る」という印象を与えるのではないか?特別会計5兆7千億・一般会計3兆円・財投融資2兆円、合計で現在10兆7千億円を道路に使える。暫定税率撤廃で減るのは2兆6千億だ。撤廃後でも8兆1千億円を道路に使える。こういったことなどを報道しないと偏向報道をしているのではないかと思う。地方や国の政治家の話や車利用者の声を流すだけでは、心理学的に何度も流される政治家の声が視聴者に刷り込まれる。総道路予算額・暫定税率撤廃後の予算額なども報道しなければ、客観的な報道とはいえないのではないか?
  • 冷凍食品餃子殺虫剤混入による事件。以前に中国産食品の残留農薬問題が報道されたことから、憶測による中国産食品批判の偏見ともいえるマスコミ報道が始まった。問題の冷凍餃子製造工場が特定されると、入手した数枚の工場内写真から「素手で食品を扱っている」と不衛生さを批判する。また、最近では「問題の冷凍餃子販売元の株式を空売りしたトレーダーが犯人ではないか」という、裏付けもされていない中国インターネットの書き込みまでもテレビニュースで取り上げている。マスコミは、いつから裏付けもないいい加減な情報を垂れ流すようになったのか。インターネットには根拠のない誹謗中傷が星の数ほど存在する。偏見とネット情報、その危うさをマスコミは理解できているのだろうか。国民に誤解を与える報道は慎むべきだ。
  • 中国産餃子の中毒事件で、原因究明に向けた当局の動きを伝える各テレビ局は、全般に中国に遠慮したトーンになっており、歯がゆさを禁じえない。新聞報道のほうがその点、事実関係を冷静に述べ伝えてくれるのでまだ信用できる。以前から中国、韓国、北朝鮮に対する日本のテレビの異常なほど弱腰な姿勢が、日本国民にとって不利益を生じてきた。そこへもってきて餃子事件である。中国側に原因があるのははっきりしているにも関わらず、相変わらず奥歯にものの挟まったような論調が多く、見ている方もいい加減うんざりする。なぜテレビははっきりものの言えないメディアなのか。
  • 中国製冷凍餃子による中毒事件で、中国の現地紙の記事を誤訳して伝えていた。1日に放送されたニュースで「中国の一部のメディアが、毒餃子事件は日本のメディアの捏造だと報道している」と報道したが、正しい日本語訳は「日本のメディアが、毒餃子事件を騒ぎ立てている」であり、このニュースを見た自民党議員が外務省に中国側に抗議するよう要請した。一部の報道によると、2日に自民党本部で行われた「輸入食品の安全性に関する緊急対策本部」でも取り上げられたが、5日の同会で外務省の担当者は「報道のような事実はなかった。テレビの翻訳の誤り」と説明したと伝えられている。BPO検証委員会は、昨年11月27日に東京キー局で放送されたマクドナルド報道に対し4日に「安易な映像至上主義」と批判する意見書を出したが、完全に無視されているのではないか。BPOは自浄能力が認められない放送局に対し、厳しい勧告を出すべきである。
  • 女性歌手の発言に関する各番組のキャスターやコメンテーターの発言に、正直苛立ちを覚えた。「言葉狩りだ」とか「揚げ足取りだ」などと言っていたが、そもそもテレビが普段からそういう「言葉狩り」報道をやってきた結果、一般人の間でもそれが広まって今回のようなことになったのではないか。大臣の発言を都合よく切り取ってバッシングして辞任に追い込んだり、企業の謝罪会見の一部分だけを編集して面白おかしく放送する。そういう低俗な報道をやってきた結果が今回の騒動に繋がったのではないのか。何かがあるたびに全部ネットに責任を押し付けて、テレビは何も悪くないかのような報道をするのは正直不愉快です。
  • 女性歌手の録画インタビューについて、東京キー局では大きく「謝罪会見」と銘打ち、放送していました。内容を視聴しましたが、彼女はただの一度も頭を下げることも、視聴者に向かって謝罪することもなく、編集でのつぎはぎだらけの内容でした。私は彼女の暴言で特定された世代であり、謝るのであれば見てみようと思ったのですが、逆に気分が悪くなり、昨日は体調を崩してしまいました。「ごめんなさい」という言葉も、言葉に詰まってインタビュアーに向かって言ったのを、今朝の同系列のスポーツ紙では「謝罪」と報じています。番組を見なかった人は、あたかも謝罪したような印象操作を受けていることになります。報道は事実を伝えるものであって、企業の戦略に使われるべきではありません。厳罰をお願いいたします。
  • 税金の無駄遣いの特集が組まれており、「途中で工事がストップしたトンネル」が例に挙げられていた。このトンネルは地震対策上緊急に開通させなければならないと見切り発車したものの、用地買収が進まず頓挫しているとのこと。確かに役所の不手際で中途半端なトンネル工事が発生していることは否めないが、工事が必要であるということも否定できないと思う。仮に地震が起きた時には、「何故工事をしないんだ!!」と、役所を叩くことになるのであろう。地震対策としてこのトンネルの必要性も吟味した上で、この中途半端な工事を問題として取り上げるべきだと思う。報道番組は問題提起をするのが使命だと思うが、扇動すべきではない。今回だけではないが、何でもよいから役所や公務員を叩こうとしている様にしか思えない。
  • 外国では軍艦に敬意を表して、他の船が進路を譲るのが常識だ。大型船に飛び込むのは、自転車でダンプの前に飛び出すのと同じ。海の上では自分の命は自分で守るのが世界の常識。法律を振りかざしても、「板子一枚下は地獄」というように海は危険であり死ぬのは自分なのだから。”なだしお”の事故報道といい今回といい、日本の報道はおかしい。目新しい悪役を見つけ、中国の不祥事を報道しないために飛びついたのかと思う。これでは子供に「もっとニュースを見なさい」とは言えない。むしろ「そんなニュース番組なんて見るんじゃありません」と言ってしまいそうだ。正しい事実に基づいた報道をして欲しいものだ。
  • 1月27日に行われた大阪府知事選挙において、開票作業がほとんど始まっていない状況でタレント弁護士の当確報道がされたが、これは行き過ぎているような気がする。各報道機関が、視聴者及び当該選挙有権者が選挙結果を早く知りたいということを理由に出口調査の結果のみで当確を出すのは、投票の秘密を守るという公職選挙法に抵触するのではないか。また、報道機関がそのような行為をすることは、開票作業をする大阪府選挙管理委員会をはじめ、各市町村選挙管理委員会が不要ということにもなりかねない。また各報道機関は、このタレント弁護士の当確報道を流した後に、開票状況によっては他の候補者が当選確実になる危険性もある。一昨日の岩国市長選でのNHKのニュース速報でも、開票時に同数の4,000票で当確が出たが最終結果は1,800票にも満たない票差であった。各報道機関は、選挙報道において出口調査のみでの早期当選確実報道をするのは即刻やめるべきである。
  • 米国ロサンゼルスで過去に話題の人物の妻が銃撃を受けて約一年後に死亡した事件の報道について。かつて元容疑者を東京地検が銃撃殺人事件の殺人罪で起訴したが、03年に最高裁が検察側の上告を棄却し無罪が確定している。一連の報道について、NHKは「元社長」と伝えているが、民放は最高裁で無罪になった同氏を「容疑者」と、ロス市警の発表をそのままの表現で伝えている。報道機関は「元被告」と、統一すべきである。連日の報道で知り得たことは、カリフォルニア州は保険金殺人などの「1級殺人」には時効がないということくらいだ。
  • 精神疾患を患った男性が地裁で不起訴処分になったとの報道がありました。今回の報道は私たち精神障害者全員が犯罪を起こす危険性があるようにもとれる報道でした。問題は「精神科通院歴報道」です。精神障害者は病院に通院しなければ夜も眠れず、買い物などに出かける意欲をなくしたりします。また思い込みで自殺さえ考えることもある大変な病気です。しかしこのような患者であってもきちんとした薬の服用で症状は治る可能性のある病気なのです。それを安易に「精神科通院歴あり」とする報道は、精神障害者を侮辱し、また殺人を犯すようなイメージを世間に与えかねません。本来は罪を犯した人間も、もっと早く病院へ行っていれば予防されていたのです。このようなことをもっと理解して報道してください。もっと真剣に慎重に報道しなくてはいけないのではないでしょうか?
  • ホームレスによる資源ゴミの持ち去りに苦慮した熊本市が「ゴミ持ち去り禁止条例」を4月から施行することを伝えていた。見ていてあきれたのは、ゴミを収入源とするホームレスを擁護する論調に終始し、画面には「もう生きていけない」とのテロップを出し、熊本市を「弱者を排除する血も涙もない市」という捉え方をしていることだった。ホームレスがゴミ集積所を散らかしたり、学校の備品購入に充てるべくPTAが集めた資源ゴミを横取りするなど、市民の迷惑を思えば条例の施行は当然のことだ。某局の変な人権擁護論に基づいた報道には「待った」をかけたい。
  • ある住宅建設メーカーが建てた建物が壁量不足(強度不足)で国土交通省の指導を受けたというニュースを報道した。その中で建物を買った人のインタビューが流れ「・・・これは測量会社のミスだ」という怒りのコメントが放送された。しかし、この壁量については設計上の問題であって、この発言は「壁量は測量上の問題である」との誤解を生む結果になったと思われる。自分は測量会社の測量担当者だが、この放送の影響で測量作業に支障が出始めている。近隣の人の協力が得られず、仕事がストップすることもある。ゆくゆくは会社の業績面に影響が及ぶ可能性も無きにしもあらずだ。誤解を解くための訂正放送を求めたいと思っているのだが、どうすればよいか。
  • 天候の荒れ・強風に関するニュース内で、女性のミニスカートから太もも部分にかけてのアップが数秒間流れました。偶然映りこんでしまったという状態ではなく完全に女性のミニスカート姿を狙って撮影していました。強風のニュースで女性のミニスカートがめくれ上がる場面を取り上げること自体が報道として適切ではありませんし、その女性は撮られていたことを知らないまま全国に放送されたのではないかと思います。テレビでは毎年台風のニュースの際にも女子高生のミニスカート姿やスカートをはいた女性の足元を映すことがあり、大変不愉快に思っていました。今後は、二度とこのような報道と称した盗撮まがいの映像の撮影や放送をしないよう強く望みます。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 最近のNHKはお笑いタレントやオネエ系タレントをどんどん起用しており、番組全体が民放の番組と見間違うほど落ち着きのないものになっている。27日午後のゲストはとんでもない声の持ち主、28日は女言葉のタレントだった。NHKにはNHKならではの役割があり、それを期待して受信料を払っているのに、これでは視聴率最優先の民放と違わない内容ではないか。もっと出演者を厳選し民放とは一線を画す放送番組を作るべきだ。
  • 先日、子供の夜泣きをとめようと夫とドライブをしていたら、10代女性に人気の歌手が「羊水は35歳から腐ってくる」と発言したのでビックリした。35歳からは高齢出産に入るためそれに伴うリスクはあるが、羊水が腐るなどということは間違った知識だ。彼女は22~3歳だと思うが、それくらいの若いお母さんは沢山いる。私は34での初産だ。5年もすればそういった若い方のお子さん達と同じようにわが子も幼稚園に入園する。そんな中でこういった間違った知識のお母さんがいればとても恐ろしいと思う。私の年齢が原因で子供がいじめに遭いかねないと思った。もちろん時期が来て妊娠を経験し学べば、それまでの知識は改まるかとは思うが、10代のファンが真に受けてしまわないかが心配だ。なかなか敷居の高い性教育だが、親しみやすいメディアというラジオ媒体でこのような間違った知識を得るくらいなら、きちんとした性教育も各メディアで取り上げていただきたい。そしてもし間違った知識を放送した場合には、直ちに訂正していただきたい。
  • ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している女性歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。国内外問わず食の危険性が取り沙汰されている昨今、消費者が安心して食品を購入できる素晴らしいシステムだと思いますが、それをテレビに出て発言する人があからさまにバカにしてよいのでしょうか。だいたい常識のない芸能人や歌手がはびこる世の中にした放送界の常識度が問題です。彼女をはじめ若い人に影響力のある人(は多くが常識をわきまえず、オツムが弱い)ですから、これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。
  • 私が食事に行った店で撮影があった。番組スタッフから店内のお客全員に「お願いします」としか言わず、あたかも全員が撮影を喜んでいるかのごとく、すぐに撮影を始めるとはいかがなものかと憤慨した。私はテレビに少しも映りたくはなく、単に食事を楽しみにきただけだ。私は開店時間前から並んでいたのだが、他にも多くの方が並んでいた。開店してすぐに撮影をするのなら、番組側も開店前に並んでいる人たちに撮影があることを伝えるべきではないのか。入店前に聞いていればその店に入ることはしなかった。今回のように開店した後で撮影を説明するのなら、映りたくない人が退出する時間を与えるべきではないのか。配慮の欠けた番組スタッフへの憤りと、テレビに映っていないかという不安でおかしくなりそうだ。世間にはテレビに映りたくない人だって多くいるはずだ。番組を作る時点で視聴者より番組優先という姿勢でいるとしか思えず、人権を軽視しているとしか思えない。
  • 漫才師が総理大臣となったらという設定の番組で「病院のモラルが下がっている」など、現実と全く逆のコメントを堂々と発言されていました。これだけ新聞やTVで医師や看護師の労働環境が過酷で日本の医療崩壊の危機が叫ばれていて、日本の医療は医療従事者の気持ちだけで持ちこたえてる状況だと広く報道されている時に「この内容はないだろ…」と思いました。あの番組スタッフは医療現場をきちんと取材をしているのか、単なるプロパガンダ番組ではないのか等の疑問が頭をよぎります。さらにこの局の報道姿勢に疑問を感じます。今、同局系の企画の中で「医療崩壊を食い止める」ことを取り上げています。同じテレビ局で一方では医療崩壊を食い止めるとし、もう一方では崩壊に拍車をかける。この状況は良くないと思います。
  • 「四国に3本も無駄な橋を造った」という強烈な非難を受け深く傷ついた。国土の均衡発展のために全国から税を徴収し、全国の発展のために国が整備している事業に対し、漫才師が総理大臣と称し、勝手に「これは無駄」と発言していることに非常に不快感を覚える。それでは、東京の人間は便利で、田舎の人間は不便でいろというのか。同じように税金を納めているのに田舎に住む人間を下級市民扱いしているとしか思えない発言である。BPOとして番組に対する指導をお願いしたい。
  • 福岡県民vs熊本県民というテーマで、お互いの県民が罵りあうようなコーナーがありました。いたずらにお互いの県民感情を逆撫でして、しなくていいケンカをふっかけられたようで、いい気分ではありませんでした。血液型占いのように、差別や偏見を助長するのではと思います。また、あきらかにヤラセだとは思いますが、北海道の人が真冬に暖房を30℃にし、半袖でアイスを食べる様子が放送されていましたが、北海道の人がみんなそうであるかのように放送されていたのが気になりました。ただでさえ原油高騰や地球環境問題でデリケートなことなのに、間違った県民像が放送され、その県の人みんなが批判される原因を作る番組は、いじめと争いを生みます。恐ろしい。
  • 「電源を入れたアイロンをお風呂に入れて沸くか」という実験をしていましたが、実際に人間もお風呂に入って実験しており、感電死しかねないとても危険な実験だと思いました。こういうことを公共の電波を使って放送してはいけません。また、同番組で「栄養ドリンクでご飯を炊く」実験をしていましたが、食物を粗末にするだけの、普段は有り得ない実験だと思います。実際にご飯を食べたADも吐いていましたから。
  • お笑い番組に出演するお笑いコンビの片割れはいつも若手芸人や後輩の芸人の頭や腹を叩く、殴る等のやりたい放題の乱暴狼藉が絶えない。かなり本気でやっているらしく、やられた芸人は苦痛に顔をゆがめることもよくある。このような行為は見ていて不快以外の何ものでもなく、テレビを敬遠させる大きな要素になっている。お笑いに欠かせない「毒」はユーモアから生まれるものであり暴力やいじめとは全く違うものだ。
  • 悪徳詐欺商法シリーズの第3弾で「今回は、過去2回の緊急報告会で紹介した悪質事例を再検証しつつ・・・(番組HPより)」とのことであるが、番組内容の80%ほどは昨年夏と年末に放送されたVTRがそのまま使用されており、司会者からそのような案内やテロップの表示もなかったため「再放送か?」と錯覚するものであった。番組が終了したあと「ヤラレタな」と悪徳商法に遭遇したような感覚になり、番組制作倫理に疑問を感じた。番組の内容が悪質な詐欺の手口を紹介することにより、視聴者に注意を喚起するものであるだけに残念である。
  • 東京の放送局の夜の番組で、老年女性と交際歴のある芸人がその女性との性交渉を人形を使い再現していた。その表現は品のなさとともに、女性の尊厳を損なう内容であった。そのため放送局に意見の電話を掛けたが、担当者より「見ていただかなくて結構です」と言われるだけで電話を切られた。番組内容だけでなく、一般視聴者の意見を聞き入れることのないマスメディアとしての姿勢に疑問を持った。
  • 東京マラソンの特集があり、以前走ったアナウンサーが今回走るアナウンサーに対してアドバイスをしていた。その時「ゼッケンを見せれば地下鉄に乗って、ただで東京ビックサイトまで行ける」と放送した。私は「そうなんだ・・・」と思っていたが、本日、東京マラソンHPで上記番組での誤報道のお知らせが掲載されていた。そこで主催局のHPを見たところ、謝罪は全くされておらず「きのう、当社の番組で『東京マラソンのナンバーカード(ゼッケン)を見せれば地下鉄に乗れる』とのコメントをお伝えしましたが無料では乗ることが出来ません。一般の方と同様、公共の交通機関を利用する際は有料となりますのでご注意下さい」というお知らせを出しただけだった。参加者はもとより観客や視聴者などに多大な迷惑をかけているにも拘らず、謝罪がないというのはいかがなものか。番組プロデューサーが画面に出て、この件について謝罪すべきだ。HPのコメントだけでは許されない問題である。マスコミの取材方法はひどいものなので、BPOにもしっかりと注視していただきたい。
  • 午前中放送の情報ワイド番組は司会者をはじめ、出演者が何かにつけて「バカ」を連発するのが非常に不快。例えば女性アナウンサーがちょっとした失敗をした時など、待ってましたとばかりに「バカ!」と笑う。このような良くない言葉を放送番組で毎日言うとは。又、そんな番組を制作する人の品性を疑う。以前このテレビ局にその旨を電話で申し入れたのに改善されないため、今朝再度電話した。すると電話応対者は「前回のご意見はちゃんと担当者に伝えています!言葉の選び方もタレントの芸のうちなんです」と明らかにキレる寸前でこちらがオロオロする始末。何も無理なことを要求した訳ではなく「伝えてくれたかどうか」を尋ねただけなのに。

【その他、番組全般】

  • 国や地方の抱える天文学的な数字の借金の問題を真っ向から捉え、国民に警鐘を鳴らすような番組がほとんどない。憂うべき自体どころか、いまや崖淵に立たされている日本の今後を、政治家も官僚たちも楽観視、または見てみぬふりをしているテレビ各局には、国民だけでなく能天気な政治家たちの目を覚まさせるためにも、事実を伝えるという報道の大切な役目を果たして欲しい。
  • 現在日本では、外科医が20年後には0になると危惧されている。現在の医療崩壊、減医地域、閉鎖病院が増えている現状で変質的な元外科医が殺人を犯すドラマを放送することについての局の常識を疑う。また医師は高級車に乗る設定で国民に誤解を与える内容となっており、不適切だとは考えないのか。医療では、医師・患者間の信頼関係が一番大切で、特に日本の様な低医療費で最大限の効率を上げようという国ではそう言える。フィクションだからでは済まない。
  • 「生態調査中・・好評美人女医50人続編衝撃問診挑戦中」と称して、先々週から多数の女医を集めてその実態を聞くという放送をやっている。番組内では彼女達の年収や、今まで購入した最も高いものなどの質問があり、非常に高額なものばかりが取り上げられていた。私の身内には30代で大学病院に医師として勤務している者がいるが、大学病院で勤務医として働いている医師の給料は月に30万円強だ。そのため、バイトをしながら収入の確保をはかっている。職業柄、強いストレスで体調を崩したり精神的にまいっていることも多い。現在、勤務医の勤務環境の悪さや医師不足、給料の低さなどが問題となりニュースなどでも取り上げられているが、このような番組が流れるとそれらの問題が現実味を帯びなくなってしまう。我々は、それらの医療問題が一刻も早く解決して欲しいと思っているが、一般の方々が医師の生活を誤解したままの状態では、例え制度が変わったとしても私達の心は重いままだ。是非とも一般の視聴者が、番組出演の女医さんの生活を医師の大多数と勘違いをして捉えてしまわないよう注意書きを入れたり、司会者が説明をするなどの配慮をしてほしいものだと思う。
  • 家族に知的障害者を持つ者です。保育園のシーンで、同じクラスの保護者達が知的障害者の主人公を差別するシーンが何度も繰り返され非常に辛い思いをした。保護者役の女優に対して怒りさえ覚えた。知的障害をもつ母を題材にしたドラマとのことで楽しみに拝見していましたが、非常に残念でかつ腹立たしいです。人権問題になるのではないでしょうか。同じ思いを抱いた方も多いと思います。可能であれば番組内容の変更若しくは打ち切りを強く願います。
  • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。この障害を持つ加害少年達は自分の意思で事件を起こしたのであり、「障害があったので事件を起こしたのは仕方がなかった」わけでは決してありません。また、この障害があると事件を起こす事を発想しやすいわけでも決してありません。
  • 土曜日の早朝番組で広島のスノーボーダー遭難を特集していたが、ゲレンデスキーとバックカントリースキーを混同しゲレンデでも遭難の危険が多分にあるかのような報道だった。さらに「非常用携帯食料にはかりんとう」と結論していたが、もし本当にそんなものを持っていても凍結して口にすることは非常に難しい。一番驚いたのは実際に遭難現場の恐羅漢山頂に取材に行っていたが、何も装備を持っていなく彼らが遭難しても生還が非常に難しい状態での取材に見えた。スキー場の許可は取ったと言っていたが本当に取っていたのか?アンケートも100人に聞いてそれで統計が取れたかのような報道。有効数をサンプルにしているとは思えない。事実に基づかない結論の設定からの独りよがりの取材。この局は「あるある事件」から何を学んだのか?多くのバックカントリースキーガイド、ゲレンデ経営関係者、スポーツ用品販売者、そして愛好家を頭から否定し知識のない人に対して間違った認識を植え付けるような報道に強い憤りを感じた。
  • 猿が入る温泉について放送していた。猿の被害に悩まされ「猿捕獲」でその被害を食い止めている者としては、猿温泉の餌付けの担当者が「自分のところの猿は餌をちゃんとやっているから人間に危害を与えないが、それ以外の猿は危害を与える恐れがある」とコメントしていたのが気になった。オス猿の場合は色気づくと群れから離れる習性があり、群れのつくりが大変流動的になる。しかも人間から餌をもらっている猿は自分で餌を探すことをしなくなり、人間の持ち物をあさって餌を獲得するため人間に危害を加える恐れが出てくる。こうした猿の習性を丁寧に放送する必要があると思う。私自身、ワナによる猿捕獲を行って各家で数十万円にもなる猿被害を防いでいる立場で考えると、温泉猿の餌やり担当者のコメントは大変危険に思う。自然界で猿が人間と共存するのは大変なことだ。丁寧に取材して正確な報道を心掛けてほしい。
  • 原油高騰などのニュースを報じるアナウンサーが半袖の服装をしていると何か矛盾を感じる。寒い地域に住む者は灯油の値上がりのため、節約して寒い思いをしているのに、放送局内は半袖でも十分なほどの室温なのかと思う。
  • 提案だが、最近、薄暗い時間帯にも関わらずライトを点灯しない車をよく見かける。そこで、薄暗くなる時間帯や、悪天候により点灯した方がいいということを、車に乗る人なら聞いている可能性が高いラジオ放送で流してみてはどうだろうかと考えた。ラジオから流れるによって、「点灯しきゃ」という意識が生まれるのではないかと思う。また、聞いていないドライバーでも「周りが点け始めたから点けよう」という人が多いと思う。夕方少し薄暗くなってきた時間帯から数回、「ドライバーの皆さん、外が少し薄暗くなってきました。そろそろライトを点けませんか?早めの点灯で事故防止」のようなものをパーソナリティーが言ったり、そういった内容のCMを流すことも効果的かと思う。ラジオも放送の一部だと思うし、ラジオ全局の呼びかけにより、早め点灯する車が少しでも増えれば、放送が事故防止に役立ったということにもなるかと思う。よろしくお願いします。
  • タレントが他国の貧しい子供達に会いに行く番組。他国の現状を伝えるのは大変素晴らしいことだと思いますが、タレントを使う意味が分かりません。他国のドキュメンタリーではタレントを使わないで現状を伝えるのに対して、この番組ではタレントの感情移入もあり、ただのタレントのイメージアップの様に思え不愉快に感じました。しかも、親に捨てられた子供に対して「親に会いたいか」という無神経な質問をする、会いたいに決まっているではないですか。聞いたら余計に思い出してしまうではないですか。あまりに無神経過ぎる。これ以上、日本のイメージを悪くするような真似は止めてもらいたい。
  • “英語でしゃべる”という番組中、宮城県の松島で外国人観光客を英語で案内するシーンは「外国からの観光客」と紹介されていたのは嘘。出演していた外国人は仙台市在住の英会話教師で日本語も堪能だ。
  • サッカー東アジア選手権で中国人選手の日本人選手への暴行が行われた後に、中国人サポーター、中国人観客から日本人選手、日本人サポーターに対して大量の罵声が浴びせられた。しかし、中継アナウンサーは「今の(中国側)観客の声援の意味は中国監督の批判だそうです」とおかしな説明をした。私は中国語が理解できるのですぐに分かったが、中国人サポーターは「加油(ジャーヨー=がんばれ)」ではなく、「殺狗(シャーゴー=犬『日本人』を殺せ)」と日本人に対して叫んでいた。放送には日本人への罵声が収録されているからすぐ調べられるはずだ。アナウンサーは中国擁護の発言もしていたが、中国人サポーターの罵声を意図的に内容を変えて放送するのは亀田事件同様、捏造である。BPOとして東京の放送局の捏造に対して勧告するべきである。
  • 東国原知事や橋下新知事のようにテレビに頻繁に出る人は、県民・府民のみならず日本中に自らをアピール出来るのに比べ、国内の大多数の知事や市長などはその機会もなく、従ってその県や市がスポットライトを浴びることはまずない。地方の活性化が叫ばれている現在、平等であるべきメディアにおいてこのような機会の不均等があってはいけないのではないか。知事のメディア露出の度合いにより地方の活性化の成否が分かれるようなことだけは避けるべきだ。
  • 最近の民放テレビ各局が視聴率最優先で番組を作っていることは一般に知られるところとなっており、私を含め視聴者は冷めた目で番組を見ている。距離を置き冷静にテレビを見ると、取るに足らない話題をアナウンサーたちが騒ぎ立てたりしているのが滑稽に見るし、制作者の狙いも手に取るように分かるので面白い。昔ならすごいと思えたテレビだが、視点を変えると何だか馬鹿馬鹿しく映る。

【CM】

  • 本当に不愉快なのが民放で頻繁に仕掛けるCMまたぎの手法。このやり方で視聴者を繋ぎ止めようとするのは逆効果なので早急に民放各局に通達をして実施を止めさせるべき。理由としては、CMまたぎを頻発する番組は次から録画で視聴しCMを飛ばして視聴するようになる。スポンサーがどの企業かわからない。つまりCMまたぎをする意味がなくなる。万が一CMまたぎの間に流れたCMを見てもそんなやり方でしか宣伝ができない企業の商品やサービスは購入したくない。またその企業の姿勢に反感を感じる。何もいいことがないCMまたぎはその番組とスポンサーへの不信を招くから、それを規制する基準を設けて頂きたい。卑怯なやり方で視聴率稼ぎをするテレビ局は必要ない。そんな局や番組がなくなっても何も困らない。自浄作用がないメディアは存在意義がない。
  • パチンコ台のCMの規制について。韓国や台湾ではパチンコは社会的害悪が大きいということで規制の対象となり、いまや違法行為にまで及んでいるということを知った。日本も働き盛りの人々の社会現象となっている多重債務やギャンブル依存のほとんどがパチンコに関連していることは明白だ。このような麻薬に匹敵する恐ろしいパチンコなのに、CMなどの規制も非常に甘く「気持ちいい」「合体したい」というセックスを連想させる内容をお茶の間に流すことも何かがおかしい。これ以上日本にパチンコ中毒者を出さないてために正しい倫理の判断をしていただきたい。
  • 発毛・育毛のCMで、同社の社長らしき人が「(髪は)絶対生えてくる」と言っているが、これは一種の詐欺ではないか。400万円もかけた人でも生えてきたのはチョボチョボだけだったという。このため裁判に訴え200万円返ってきたと聞いているが、全国で被害者が大勢いるのではないか。何でこんなCMを局は放送するのか。
  • 現在放送されている車メーカーのCMを中止すべきである。何故なら、内容が非常にふざけ過ぎているからである。買い物用カートで店内を走るシーンは、非常に無礼極まりない。このCMを真似て、店内で怪我人が出ることも有り得るではないか。それだけでなく、テパートやスーパーマーケット店で働いている人に対する侮辱行為同然の内容でもある。また、CM冒頭の会社用キャッチコピーを音声化することもよくない。
  • 現在テレビで放映されているビデオソフトレンタル・販売店のCMで、女が男の頬をビンタしているのは見ていてすごく不愉快です。ドメスティックバイオレンスが問題になっているのにこんなCMを流す神経が理解出来ません。もし逆に、男が女をビンタしていればDVだと苦情が殺到する筈なのに、なぜ女が男をビンタするのは問題ないのでしょうか。これ以外にも、ドラマ等で女が男性の股間を蹴ったり、頭を物で叩いたりするのを頻繁に見かけます。最近のテレビは、女から男への暴力は肯定されるように演出されていてすごく腹が立ちます。これは男性に対する視覚的、精神的暴力であり、性差別でもあると思います。

【BPOへの意見】(「放送と青少年に関する委員会」関連を除く)

  • BPOで、光市事件裁判報道を検証するのはとても良いことだと思う。この問題は司法制度への無理解やバッシング報道、過剰演出などの刑事報道の問題が凝縮されている。ぜひ、個々の問題に背景まで深く検証してほしい。そして、提言だけにとどまらずにシンポジウムや研修会などを企画し改善してほしい。このような刑事事件報道の問題は裁判員制度が始まればもっと問題になる。刑事事件報道監視委員会や番組検証委員会の専門チームを作り、監視・指導を強化してほしい。
  • BPOのホームページで委員会議事録等を読んだが、これらは各放送局のその後の番組作りにきちんと生かされているのか?「のど元過ぎれば何とやら」とばかりにせっかくの苦い経験は彼方に忘れ去られ、次々と同じような失敗を繰り返しているのではないだろうか。失敗から学び取ることを徹底するために、各テレビ局の番組審議会はBPOから伝えられたことを漏らさずしっかりと確認するべきだ。

青少年に関する意見

【”羊水が腐る”発言に関する意見】

  • ラジオ番組。「35歳以上の羊水は腐っている。ガハハ(笑)」と、歌手が発言した。放送を聴く限り、35歳の羊水が腐っていることについての医学的理由もない発言だった。事実として、35歳以上の高齢出産についてリスクはあるとしても「羊水が腐っている」は、不妊治療をされている方やこれから高齢出産される方、またその家族の皆さん、全ての方の人権を無視した発言だと思う。また、この歌手のファンは若い世代が多く与える影響力も大きい。そのような方が、事実無根の内容を公共の電波で述べ、若い世代に間違った認識を与え、35歳以上の妊婦に対して偏見意識を持たせた可能性は十分にある。厳正な対処をお願いします。
  • ラジオ番組。「羊水は腐る」の発言で、放送局と歌手のHP上では謝罪の言葉があったが、録音番組なのに、そのまま放送されていることに納得がいかない。テレビでそのことの話題になっても、「そんなに騒ぎ立てることなのか?」といったコメンテーターもいる。この発言により、35才以上で生まれた子ども達の中には、「腐った子供」と言われて傷ついている人もいる。それなのに、未だにこの歌手をテレビ・ラジオ等に出すのは非常に遺憾だ。
  • バラエティー番組。先日ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。

【「男児ポルノ」関連】

  • 最近の視聴者の意見を見て思ったことだが、やっと男児の裸についての意見がとりあげられている。これはネットの間では以前から言われていたことだが、やっと重い腰をあげて取り上げたのだと思う。これを受けたのかどうかはわからないが、明らかに以前より男児の裸が減ってきたように思う。これを見る限り、やはりBPOの影響力はかなりのものだと思う。ここで思うのは、いかに我々とBPOの考え方に隔たりがあるかということだ。欧米はもとより隣の中国ですら子供の裸がテレビで流されることはないわけで、これを長年の間放置してきたBPOの責任というのはとてつもなく大きいものだと思う。
  • 議事録を読んだ。男児の裸に対して抗議するそうだが、それだけではなく、一般男性の入浴姿や男性芸人の露出など、最近のテレビは成人男性の裸が目に余る。女性の裸に関しては過剰に規制しているのだから、男性の裸の露出にも歯止めをかけるよう指示していただきたい。ガイドラインとして(1)一般男性が入浴してる浴槽にカメラを持ち込まない。(2)男性芸人が性器や尻などを露出する行為はわいせつであると認識させる。(3)女性の裸だけ規制し男性の裸は野放しにするのはおかしい。規制するなら男女ともする。しないなら男女ともしない。その辺の注意をお願いします。
  • バラエティー番組。夕食後の団欒の中、テレビを見ていた息子が突然「この子と僕、同級生だね」と言った。画面には6歳と11歳とキャプション付きで紹介された芸人のお子さんが映っていた。入浴のシーンで「あー!おちんちん出ている!」と息子。「あなたは嫌なの?」と聞く私に、「だって恥ずかしいじゃん。もう6年生になるんだよ。それに学校で馬鹿にされちゃうよ」との返答。局側がどのような認識をしているかは分からないが、小学校高学年といえば二次性徴も始まる年齢だ。そのような体の大きくなった男の子の性器を、形はどうあれ公共の電波で流すのはいささか問題があると言わざるを得ない。日本が児童ポルノの発信地と揶揄され、また男の子が性的な被害に遭うニュースも珍しくなくなって来た昨今、テレビ局は真摯に世論に耳を傾けるべきではないか?
  • 教養番組。偶然見た番組だが、医療関連の話題を進める中で、画面に赤ちゃんのおちんちんが映っており、困惑した。こんな映像を流しても問題ないのだろうか?

【低俗、モラルに反する】

  • クイズ番組。文字もろくに読めない芸能人をテレビに出して、それを番組内で笑い者にするのは問題だ。「こんな人間でもテレビに出られる」「勉強が出来なくてもいいんだ」と子供たちが誤解するのが恐ろしい。こんな非常識な人間をなぜテレビに出すのか?テレビのモラルと品格が疑われる。「日本人総バカ化」にでもする気か!マスコミの下品さもほどほどにして欲しい。
  • ラジオ番組。クイズ・なぞなぞコーナーのようなものがあるが、聞き方によっては性的内容にも取れる問題が出される。出題の男性アナウンサーの声にエコーがかかり、明らかに性的内容をうかがわせるいかがわしい演出がなされている。例:男の子が好きな女の子といるとき、すぐに立つもの云々。男性器の勃起を連想させるが、答えは「時間」だ。出演者は小中学生を含む女子グループであり、児童福祉法・青少年保護育成条例等法令に反する可能性がある。至急取りやめさせてほしい。
  • バラエティー番組。グラビアアイドルが保育園に訪れ、一日保育士に挑戦していた。子ども達を前に「この子たち、大きくなったらグラビアを見てくれるかな?」等の発言もどうかと思うが、子ども達がいなくなった教室で殆ど裸に近い格好で写真撮影を行うとは一体どういうことか。子供の教育現場でのこのような企画はするべきでない。また、このような企画に保育園を提供する園側も非常識であるし、けがらわしい。子ども達を守るべき場所で許される行為ではない。
  • 情報番組。出演者がタレントの大きな胸をさわり、タレントは恥ずかしげにしながらも嬉しそうな姿態をした。それを見ている女子アナウンサーは置物のタヌキをさわりながら口にも出来ない恥ずかしい言葉を使った。主婦や就学前の子供も見ているのである。この番組にしては最低最悪の下品な内容であった。情報番組なのだから相応しい内容を放送して貰いたい。
  • バラエティー番組。いつも楽しく家族で見ています。しかし、先週はひどすぎました。小さな子供が見ているのに、延々と性行為の話をし、お腹の空いた老婆を金品で売春させたという内容で。8時台といえば小学生でも見ている時間です。見ている小学生にどう説明すればいいのですか?編集すればいいだけなのに。番組の犯罪性を検証すべきではないでしょうか?
  • バラエティー番組。福岡天神の中心部にある公園内で、一般女性に声をかけ内股の温度が何度あるかその場で計ってもらうというコーナーで、温度計を挟んだ内股のアップを撮影し放送した。昼間の取材で未成年や老若男女を問わず衆目を集める場所で、このような倫理感のない、意味のない取材に腹が立つと同時にメディアの節操のなさに悲しくなった。

【報道・情報番組に関する意見】

  • 報道番組。東京都足立区における一家3人死亡の事件の映像について、放送倫理上問題があるのではないかと思った。取材のヘリが事件現場の倉庫らしき所で流血している映像を映した。警察や消防関係者がブルーシートで外から見えないように覆っているにも関わらず、敢えてそのような映像を放映したことはいかがなものか?そこまでの映像を流す必要性はあったのか?ただいたずらにショッキングな映像を流したとしか思えない。また、事件に巻き込まれた少年の写真も放映した。両手首切断という痛ましい事件にあった少年の今後の人生、世間からの目、人権といったことを考えると、顔写真を放映することは適切だったのか?これは、知る権利や崇高な使命に基づいたものではなく、ただ世間を驚かせる程度の動機による報道ではないか?
  • 北谷町の女子中学生への米兵の暴行事件の報道。事実なら米兵が100%悪いのは確かだが、女子中学生が夜中に繁華街をうろついていたことについては何も取り上げないのはバランスが悪いと思う。今までにも何度も同様の事件が起きているのだから、未成年が夜に繁華街をうろつくことの危険性や米兵について行かない様に呼びかけることも、今後の予防のためにも大事なのではないだろうか?
  • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。

【推奨意見・要望】

  • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
  • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
  • アニメ番組。このアニメは青少年に見せると凄く良いと思う。正義感の凄く強い主人公達や仲間達との友情など、今の日本人に足りないものを教えてくれます。良いことと悪いことがしっかり区別されていて、最近のアニメにしてはすごく良い影響を与えてくれるものです。これが、一部の地域の深夜番組になっているのが凄く残念です。
  • 教育番組。昭和40~50年代の世相が良く描かれている番組で感動した。若い人はこの放送時間では学校、職場に居るので視聴出来ない。このような番組は若い人に是非見て貰いたいので、土曜とか日曜の良い時間帯に放送して貰いたい。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 最近、時間帯にかかわらず、パチンコやパチスロのCMが数多く放送されている。年齢制限のあるものであり実体は賭博である以上、放送時間帯や内容についてはもっと考えるべきだと思うが、何らかの規制などはないのか?
  • テレビで成人映画のCMを流さないで欲しい。今日も女性の裸体が出る映画と、レスビアンを描く映画のCMを堂々と昼間に流しており、幼稚園から帰った子どもが目ざとく見つけて「なあに、これ?」などと言っている。成人指定の映画なのに、誰でも見られる昼間のテレビで宣伝するのはおかしい。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。次週の予告を見て不愉快になった。司会が、来週のゲストであるエジプト人の容姿を動物に例えるシーンがあった。この司会者の過激な発言はこれに限らず、他人の容姿や体の特徴をおもしろおかしく表現し笑いをとっているかのように見えるが、判断力のない子供が見ればいじめを助長しかねない。国境を越えれば人種差別にもつながりかねない。視聴率のために容姿を侮辱するような番組は見ていてとても不愉快になる。今後このようなことがないようにして欲しいものだ。
  • アニメ番組。第6話は、学校内での陰湿ないじめや暴力シーンがあまりにも露骨に表現されていて見るに耐えない。制作者は命の尊さを訴えたいのかも知れないが、表現方法に問題がある。放送が夜間~深夜の時間帯とはいうものの、録画すれば時間帯に関係なく視聴出来て、しかも無料放送なので視聴に関して何の制限を受けることもなく老若男女を問わず誰でも視聴出来る環境で、このような内容は極めて不適切ではないか。パッケージメディアが売れさえすれば、どんな内容でも許されると勘違いしている制作者には猛省を促したい。ある局では該当話数を放送せず、欠番扱い(予告もなし)としたそうだが、これは放送局として適切な判断だったと思う。

【犯罪を助長する】

  • ラジオ番組。リポーターが元暴走族であったことを自慢げに話しだした上に、他の出演者も悪意はなかったとは思うが、冗談交じりに未成年の頃の犯罪の話を長時間続けていた。全てのテレビ・ラジオ局の番組に於いて、あたかも未成年当時の犯罪自慢を容認するような言動が目立つ。忌々しい記憶が蘇る苦痛は犯罪被害者や遺族以外の方には理解し難いと思うが、例え出演者本人が更正していても正当化の理由にはならない。
  • 最近のニュースやワイドショーなどを見て感じるが、映画などで言うR指定の内容が多く、子供に悪影響影を与えると思う。殺人事件などでも、どうやって殺害したかなどを詳しくCGにして紹介している。夕方や朝などは子供も見ている。テレビにもR指定があってもよいのではないか。検討をお願いします。少年少女の事件が減るのも増えるのもメディア次第だと思う。ニュースだけではなくすべての見直しをお願いします。

【差別や偏見を助長する】

  • 情報番組。女性の髪型が取り上げられていた時、出演者がその髪型について「田舎の中学生みたい」と発言。完全に地方を見下した目線での発言だった。今日の放送でも謝罪はない。厳重注意と謝罪を要求する。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • アニメーション番組中に過激(残酷)なシーンがあり、公共の放送の内容として不適当と考えられました。問題のシーンは結婚式のシーンで無抵抗な者が残虐に殺され、生き残った少女の片手を奪うものでした。 見ている者の全てが善意の人間とはいえないことから、無抵抗の力士がリンチされるおかしな状況の社会に、問題の残る内容と感じます。

【人権に関する意見】

  • バラエティー番組。中国の高身長の人と低身長の人が日本で珍道中をする番組があった。二人とも明らかに何らかの病気でそうなっているのにあえて面白可笑しく放送しているのを見て、昔の見世物小屋を思い出した。子供も見る時間帯で放送局は何を考えて番組を作ったのか見識を疑った。見世物小屋とどう違うのか?実質的には同じだと思う。彼らが足を引きずりながら出演しているのを見て哀れにしか思えない。

【視聴者意見への反論】

  • 最近、「アニメがグロテスクだ」「性描写が多い」等と言われ打ち切りになっているものもあるようだが、それなら午後9時~11時台に放送されているドラマや映画なども過激なラブシーンや殺人シーンがあるので規制するべきだと思う。アニメはほとんどが深夜帯に放送されているので見る人はある程度限られるが、ドラマなどが放送されている午後9時頃は小さい子どもも見る可能性があるので規制する必要は多いにあると思う。
  • 海パン一丁やふんどし一丁などの裸芸人を否定する人がいるが、それは間違っていると思う。その人達も結局は働いているだけで酷いことをやっている訳ではないからだ。

【その他の意見】

  • DVDで韓国のテレビドラマを見ることがある。韓国で放映されたものをそのままソフト化することが多く、番組の冒頭に丸がこみで「12」や「15」という表示が出たり、「青少年の視聴に不適切なため、保護者の指導が必要」という旨の表記が出ることがある。現在放映されている韓国ドラマは、韓国では「15歳未満には不適」である。日本のテレビ番組も韓国を見習ってそのような表示をすべきではないかと思われる。強制力はなくともガイドラインとしてそれくらいの措置は必要ではないかと思う。