日本テレビ『芸能★BANG ザ・ゴールデン』審議入り決定
放送倫理検証委員会は7月13日の第62回委員会で、上記番組の審議入りを決定した。
対象となった番組は、芸能記者などが出演して芸能情報をバラエティー手法で伝える日本テレビの深夜レギュラー番組『芸能BANG+!』が、5月4日のゴールデンタイムに2時間スペシャルとして放送された、『緊急放送!芸能★BANG占い・離婚・・・渦中のアノ人が記者軍団と激突SP』で、週刊誌などで話題になっている女性タレントと占い師の同居騒動にまつわる話を大きく取り上げた。
新聞の番組欄で、「今夜遂にスタジオへ・・・オセロ中島騒動の占い師が謎の同居生活全貌激白」と告知し番組内ではオープニングから45分以上にわたって同様のスーパー、ナレーションなどを繰り返し、女性タレントと同居していた占い師が出演するかのように放送したが、実際に出演したのはこの占い師と一緒に住んだことのある別の占い師の女性で、放送後、当該局に対して多数の抗議が届いたほか、BPOにも視聴者からの多くの意見が寄せられた。
委員会は、当該局からの報告をもとに討議を行った結果、視聴者の信頼という放送倫理の根本を裏切る放送ではないかとして審議入りを決定し、次回の委員会から審議する。
放送倫理検証委員会の「審議」とは?
委員会は放送倫理上問題があると考えた番組について、取材・制作のあり方や番組内容について、審議をします。委員会は、放送事業者および関係者に対し、番組についての関連資料を求めることができます。審議の結果、委員会は、放送倫理上問題があったかどうかなどを意見としてまとめ、当該局に通知し、公表します。
* 審議については、同委員会「運営規則 第4条」をご覧ください。