放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 議事概要

第32回

第32回 – 2009年11月

最近のバラエティー番組に関する問題点

視聴者からの問い合わせにウソの説明をした民放局のバラエティー番組 …など

第32回放送倫理検証委員会は11月13日に開催され、民放連に対して11月17日に通知・公表を予定しているバラエティー番組の決定文案について詰めの意見調整を行った。
続いて、10月に放送された民放局のバラエティー番組で、当該局が視聴者からの問い合わせに対して、事実とは異なる説明をしていたことが判明した問題について議論した。その結果、当該局に事実関係についての質問書を出し、その回答をもとに改めて討議することにした。
事務局からは、BPO事例研究会の開催について説明があった。

議事の詳細

日時
2009年11月13日(金) 午後5時~8時
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
川端委員長、上滝委員長代行、小町谷委員長代行、石井委員、市川委員、里中委員、立花委員、服部委員、水島委員、吉岡委員

最近のバラエティー番組に関する問題点

最近のバラエティー番組に関する放送倫理上の問題点について、決定文案の詰めの作業として5回目の審議を行った。制作現場に届くことに配慮して、新たにカットを追加することや表現の手直しなど、若干の修正を行うことを決定した。
また、委員会の「意見」を実効あるものにするために、今後、民放連などとともに、シンポジウムの開催やブックレットの発行などを計画することとした。(11月17日に発表した意見書はこちらPDF)

視聴者からの問い合わせにウソの説明をした民放局のバラエティー番組

10月に放送された民放局のバラエティー番組で、町工場を経営するお笑いタレントAの父親が仕事で使用している研磨機に、別のお笑いタレントがAの運転免許証をかけて、一部を削ってしまうシーンが放送された。このシーンについて、視聴者から問い合わせがあった場合に、免許証は本物であるのに、美術品(小道具)であると回答するように指示が出され、実際にそのような対応がなされたことが当該局の説明文で判明した。討議の結果、当該局に対してどのような経過を経て、そうした対応になったかの事実関係を質問し、その回答を待って改めて討議することにした。

その他

連絡事項

事務局から、11月26日に全国の放送局を対象に「第1回BPO事例研究会」を開催し、2つのテーマのうち、「取材における事実確認のあり方」について小町谷委員長代行が報告することの紹介があった。

以上