第31回 – 2009年10月
バラエティー番組の問題点について
第31回放送倫理検証委員会は10月30日に臨時に開催され、バラエティー番組の問題点に関して集中審議を行った。事前に提出された決定文案に対して議論した結果、若干の手を加えることを前提に、全委員の合意が得られたので、通知・公表の手続きに入ることにした。
議事の詳細
- 日時
- 2009年10月30日(金) 午後6時~8時
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- バラエティー番組の問題点について
- 出席者
- 川端委員長、上滝委員長代行、小町谷委員長代行、石井委員、市川委員、里中委員、立花委員、服部委員、水島委員、吉岡委員
バラエティー番組の問題点について
バラエティー番組全体に見られる放送倫理上の問題点について、4回目の審議を行った。この1年の間に視聴者からBPOに寄せられたバラエティー番組に対する批判的な意見の分析を踏まえつつ、テレビ番組全体に対してバラエティーが果たしてきた役割をどう評価するか、バラエティーという表現形態と放送倫理との関係をどう考えるかなどについて、決定文案の検討と詰めの議論を行った。
「放送基準ではバラエティー番組が鬼っ子のように扱われているが、この際バラエティーの倫理基準はどうあるべきなのかをきちんと議論することが必要だ」「バラエティー番組制作者は、志と確信を持って番組を制作すべきだ」「規範にとらわれずに新しい表現方法を開拓して表現の自由の限界を拡大していくのがバラエティーの特性だから、放送基準を機械的に当てはめるには適さない」といった意見が大勢を占めた。
その結果、安易な番組作りに陥り視聴者からイエローカードが出されている今日のバラエティー番組について、当委員会が民放連に対して放送基準とは異なる実効的な指針の作成を提案すると共に、放送局の制作現場の人々の参加を前提としたシンポジウムの開催を働きかけ、ブックレットの発行を検討することにした。
なお、決定文案は若干の修正と追加を行って、11月17日に通知・公表する運びとなった。
以上