視聴者からのご意見

2009年9月に視聴者から寄せられた意見

2009年9月に視聴者から寄せられた意見

先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見などがあった。

衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。

9月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,379件で、8月と比較して755件減少した。

【視聴者意見のアクセス内訳】

方法: Eメール58%,電話37%,FAX3%,手紙ほか2%
性別: 男性71%,女性25%,不明4%
世代: 30歳代30%,40歳代25%,20歳代15%,50歳代13%,60歳以上13%,10歳代4%

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は574件(46局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、51件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

9月の視聴者意見は先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。また、「偏向」というキーワードで45件、「公平」では47件該当した。一方、芸能人の薬物関連報道への意見は今月は128件あったが、ワイドショーでの過剰報道への意見、保釈されたタレントをバイク・ヘリコプターで追跡取材することへの意見が多く、「人権」というキーワード検索で43件該当した。また、芸能界復帰を応援するような放送を諌める意見、覚せい剤事件をネタにしたバラエティー番組への意見、保釈されたタレントの謝罪会見を特別番組として編成したことの是非を問う意見も多く寄せられた。具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が、今月は110件。より広く「報道のあり方」を論じた意見が133件あった。キャスター・コメンテーターの発言への批判も多く、「不適切な発言」検索で55件、「不適格な出演者」検索で48件該当した。この他に、チャリティー番組のあり方についての意見があった。今月は久しぶりにバラエティー番組への意見が多かったが、内容がいじめであるという番組批判、あれでは芸ではなくただのケンカではないかという出演者批判の意見が多く寄せられた。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は37件。ラジオに関する意見は41件。CMに関する意見は40件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は、前月より約70件減少した。今月は「低俗・モラル」に反するとの批判が多く、先月に引き続き、芸能人の麻薬・覚せい剤関連の放送に対して多数の意見が寄せられた。また、バラエティー番組で、不人気タレントを決める投票を選挙の開票速報形式で放送した企画に対し、批判的な意見が11件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 総選挙投票終了後、番組が始まるや否や「民主300議席以上」という字幕が出た。しかも、候補者名を表示し、いつもの「当確」ではなく「当選」という表示をしたのにはあきれた。これが報道番組のやることだろうか?放送局は何のため、誰のために当確競争をしているのだろう。案の定2社では当確ミスを犯した。総務省から事前に慎重な開票報道の要請があったが、各放送局は「報道の自由」を盾に反発の姿勢を取っていた。これまでも選挙報道では多くの問題を起こしているのに、反省はないようだ。 衆議院選から1週間もたつのに、どこのテレビ局も「誰々は初当選」とか「誰々が落選した」などと騒ぎ過ぎだ。中には、落選した前議員が選挙戦の最中に土下座している映像をいまだに流している局もある。しかし、それよりも我々の日常生活にはるかに大切なのは「新しい人達による新しい政治の内容」である。国民はその変化を冷静に見て行く心の準備ができているのに、テレビ報道はお祭り騒ぎからまだ覚めず、気持ちの切り替えができていないようだ。報道する側がそのような浮ついた気持ちでは困る。
  • 今回初当選した女性新人議員を取り上げ、彼女が選挙後に地元の家々をまわり、挨拶しているところが放送された。しかし、これは選挙後に各戸をまわることを禁止した「公職選挙法178条」に違反するのではないか?その行為を制止するどころか、放送で紹介するなどもってのほかだ。
  • 今回の選挙前の報道では、「最高裁裁判官の国民審査」に関してほとんど取り上げられなかった。「政権選択」に焦点が絞られたのはしかたがないとしても、「国民審査」についての若い人たちの関心を高めるためにも、「国民審査」の意義や「裁判官らの人物や経歴の紹介」など、せめて必要最小限の情報だけでも取り扱ってほしかった。
  • 当選した議員本人が出演していたが、彼女を紹介する際、画面に「元キャバ嬢」という文字が出た。他の当選議員については、そのようなことはしていなかったと思う。テレビは職業によって人を区別するのか?私の妻は「元キャバ嬢」である。妻はその番組を見てすっかり気落ちしている。今後、差別的に前職を紹介するのは止めてほしい。
  • 刑事事件報道の際に「被告」という表現がされていますが、刑事事件の場合は「被告人」が正しい表現です。「被告」と表現するのは、あくまで民事事件です。数年前までは、ニュースでは確かに「被告人」という表現をしていたと思います。なぜ最近「被告」という表現に変わってしまったのか、なぜ放送で間違った言葉を使うのか理解できません。
  • テレビ画面の右下に「津波情報」がずっと出ている。しかも日本列島の地図上に黄色い縁取りがされ途絶えることなく点滅を繰り返しているために、見ていて頭がフラフラして気持ちが悪くなってしまった。局の視聴者センターに電話を入れたが、「重要な情報で、画面に表示する決まりがあるので仕方ありません」とだけ言われた。緊急情報ゆえの表示の必要性は理解できるが、もっと表示の仕方を工夫してほしい。
  • 首都高での事故のニュースで、事故直後の様子を撮影した視聴者提供の映像が放送されました。明らかに、トラックの運転中に携帯電話で現場を撮影したものでした。このような映像を放送するのは、いかがなものでしょうか。
  • 八ッ場ダム中止に関する報道ですが、ダム建設推進派の議員や住民の感情的な発言ばかりが報道されています。ダム建設反対派の意見が報道されず、特定の地権者や政党に偏向していると感じます。しかも「ダムの75%が完成している」と報道していましたが、この数字は「予算の75%が既に使用済」という予算消費率であって、工事進捗率は10%程度に過ぎません。「予算消化率」を「工事進捗率」と偽って報道するのは、虚偽報道に当たるのではないでしょうか。

【番組全般・その他】

  • 覚せい剤で逮捕されていたタレントが保釈されたが、謝罪会見後に病院に向かう様子をバイクで追いかけたり、ヘリコプターで中継していた。事故をおこして一般人や一般車両を巻き込んだらどうするつもりなのだろうか。また、入院先の病院前には今日も多くの報道陣がいるようだが、病院に通院する人の気持ちを考えないのだろうか。できるだけ他人の目に触れたくないと思いながら病院に行く人もいる。少しは「人権」ということを考えて報道するべきと思う。
  • タレントの保釈を伝える番組で「まもなくシャバへ」という字幕が出ました。覚せい剤に関わる事件であり、容疑者が芸能人なのでセンセーショナルに扱いたかったのかも知れませんが、この言葉遣いはどう考えても不適切です。放送人としての資質を疑います。
  • 毎日、夕方の韓流ドラマを楽しみに見ているのに、昨日は鳩山新政権誕生のために放送がなく、今日も覚せい剤タレントの保釈の中継で放送がない。政治に関することなら許せるが、たかがタレントが保釈されるくらいで特別番組が編成され、番組が変更されるのは納得できない。
  • バラエティー番組の王座決定戦の副賞として、覚せい剤事件で逮捕されたタレントが使用していた海辺の別荘の写真がモザイクつきで放送された。冗談だとしてもあまりに不謹慎ではないかと思った。視聴率のためなら、こんなことまでするのか。
  • チャリティー番組でありながら、深夜に「熱湯風呂」を放送していた。番組の趣旨にそぐわない内容なので、放送すべきではなかったと思う。この「熱湯風呂」に関しては、今年の春、東京で、ある母親がテレビで見た「熱湯風呂」を面白半分に真似て幼い我が子にやけどさせるという事件があった。この母親が悪いのは明らかだが、「視聴者の中にはとんでもなく非常識な者もいる」ということを常に忘れず、注意を徹底すべきだ。
  • 地震・津波などの緊急速報情報は、例えCM中でもテロップを流すべきだと思う。1秒の重要性というものを、もっと理解していただきたい。
  • その日は放送100回記念のお祝いを兼ねて都内のビアガーデンからの放送だったが、番組ディレクターに対し「罰ゲーム」として何度も一気飲みを強要し、周りも囃し立てていた。社会問題となっている「一気飲み」を放送番組が率先して行い、その模様を放送するとはどういうことなのか?
  • 「ドクターヘリ」について取り上げていたが、途中で開腹手術のシーンがあり、画面いっぱいに内臓が映った。医師が内臓をぐっとつかんで持ち上げ、その下に詰めたバスタオルに血液を吸わせる様子が、映像がぼかされることなく放送され、非常に衝撃的だった。もう少し視聴者に配慮してほしい。いくらドキュメンタリーとはいえ、こちらは「ドクターヘリ」について見たかったのであって、内臓を見たかったのではない。
  • 最近のテレビの報道番組や情報番組は、漢字の読み間違いや人名と写真の取り違えなど「間違い」が多すぎる。それらを訂正する際も「先ほど不適切な表現がありました」等と実に簡単に済ませているが、訂正役が女性アナウンサーに回って来ることが多いように思う。「女性が謝る方がソフトな印象を与えるから」という安易な理由なのだろう。
  • テレビのテロップに「障害者」という言葉が出てきます。しかし、「障害者」という言葉は「障がい者」と改めるべきだと思います。地方自治体でも「障がい者」と統一されているところが多く見受けられます。もっと敏感になったらどうでしょうか。
  • 地上波のテレビだが、朝からずっとテレビショッピングの番組や通販のCMが多くて、見る番組がない。今日は「コラーゲン」の紹介が延々と続き、終わったと思ったら「スチームモップ」の紹介が始まった。以前はこんなに多くはなかったが、最近特に多くなった。これではCS放送の「ショップチャンネル」と同じではないか。
  • 観光客が熊に襲われる映像が放送されていた。人が襲われている時に助けようとしないで撮影している人も倫理を問われるが、それを入手して放送する局の方もどうかと思う。
  • 元女子マラソンの選手がペーパードライバーで、慣れない運転をするという企画があった。しかし、他局のドキュメンタリー番組では、彼女が障害のある自分の子供を施設に車で送り迎えしている様子が放送されていた。「やらせ」ではないのか。
  • ペットの飼育放棄について放送していた。司会者が「最後の方にショッキングな場面がある」と前置きしていたが、それは、捨てられた犬が一ヵ所に集められ、ガス室で何十匹もが一度に処分されるシーンだった。中には有毒ガスが噴射されてもすぐに死なず、苦しそうにする犬もいた。その苦しそうな表情でその特集が終わったが、見終わった後に、そこまで放送する必要性を感じなかった。ガス室のボタンを押す指のアップがあったので、視聴者はそれで理解できたはずだ。この特集は安易に飼ったペットをポイ捨てする人への警鐘かも知れないが、あまりに残酷だった。放送倫理上問題があると思う。
  • 河川敷で石を積んで直火バーベキューをしている者に注意していたが、明らかな違法行為を放送の中で注意するだけで終わらせているのはいかがなものか。明らかに犯罪行為や違法行為であるなら、警察への通報や、取材ビデオに基づく告発がなされてしかるべきだと思う。放送で注意していたとしても、それで終わってしまうのであれば、犯罪行為を助長しているのと変わらないのではないか?
  • 女性お笑い芸人が、「一回30分バンドを巻いただけでウェストが6センチ痩せた」と放送で紹介していた。「これならば私にもできるかも知れない」と思い、番組で紹介していた「巻くだけダイエット」という本も購入し、試してみたが全く痩せない。何度巻いても痩せない。まるで詐欺にでもあったような気持ちになった。本当に彼女は6センチもウェストが減ったのだろうか?番組で紹介するならば、一人だけの実験ではなく、もっと多くの実験参加者が必要だと思う。こんな番組を信じて、本まで買って実行した自分自身が情けなくなる。本当に悔しい。
  • シルバーウィーク中のヘリコプター騒音が酷い。中央高速道路のインターそばに住んでいるが、連休の初日は深夜の12時過ぎまで騒音に悩まされた。「渋滞」するの分かっているのだから、一々、ヘリからの映像を入れなくても良いのではないか。テレビ局は周辺住民のことを考えて欲しい。
  • テレビ局の視聴者センターの対応が横柄で、視聴者の意見を聞く姿勢が全く感じられない。まず暗いトーンで電話に出て、相づちを打たない。話し始めて3分も経たないのに「充分聞いたので、それ以上長くなるなら手紙にして下さい」と言う。多くを望んでいるわけではない。せめて、突っぱねることなく、謙虚な姿勢で対応してほしい。
  • 制作費の削減によって、長寿番組の終了や出演者の降板などが目立ちます。仕方ないかも知れませんが、制作費のコスト削減を番組の質に反映させ過ぎだと思います。質が落ちれば視聴者は見ません。それこそ制作費のムダです。

【CM】

  • 発がん性物質が入っていたとして料理用オイルが販売停止されたが、そのニュースが民放で確認できない。「スポンサー」であるかどうかではなく、「情報」として放送すべきだ。
  • サプリメントのCMで、「血糖値が気になる方へ、今ならお試し1000円」と言っていたので早速電話をした。しかし、オペレーターに「お試しだけでは効果が実感できませんので、ひと月5000円分をお勧めします」と言われた。CMで言っていることと違うではないか。
  • 携帯電話の無料ゲームのCMが放送されている。娘がこのサイトにアクセスしてゲームをしているのだが、一ヵ月分の電話代が3万円もかかった。確かにゲームをすることは無料らしいが、それに伴う「パケット代」はお金がかかるとのことだ。CMでは「無料」ということを大きく放送し、「パケット代が別途かかる」ということは小さくしか放送していない。これ以上被害者を増やさないためにも、きちんとしたCMを放送していただきたい。

【BPOへの意見】

  • BPOは、各放送局に対して放送法を順守しているかをきちんとチェックし、指導して下さい。法令順守については、人権侵害以上に厳密に精査し指導するべきです。
  • 過去に寄せられた視聴者からの意見を読んでみると、政治に関する偏向報道への苦情がかなり多いことが分かります。しかし、一向に改善されないのはなぜなのでしょう。意見を寄せても放送局に取り合ってもらえないのであれば、BPOが視聴者からの意見を聞くことの意味がないのではないでしょうか。BPOの存在意義さえ分からなくなってしまいます。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ワイドショーで、覚せい剤で逮捕されたタレントのことを放送する際、使用方法の”あぶり”を説明していた。こんなものを放送したら若者が真似したくなる。また、覚せい剤の陽性反応は何日経てば「尿」から検出されないかも解説していた。私は覚せい剤中毒でダメになった人間を何人も見ている。若者の興味をかき立てるような放送はしないで欲しい。
  • 覚せい剤で逮捕されたタレント関連の報道がしつこすぎる。弁護士が「追い回すのはやめてほしい」と言っているにも拘らず、マスコミはタレントが入院する病院まで追いかけていた。これでは、「してはいけないこと」を子どもに教えようにも教えられないではないか。また、どこの病院に入院しているかについてもマスコミが追いかけたせいでわかってしまった。これは個人情報保護の観点から非常に問題だ。
  • 覚せい剤関連事件のことを放送しすぎている。有名人が罪を犯すと、事件とは関係のない私生活のことをしつこく放送するが、番組で取り上げるのなら「**が事件を起こしました」とタレント本人について伝え、残りは麻薬や覚せい剤の怖さなどを放送し、危機感を伝えてほしいと思う。今の放送は、ただ青少年に興味を与えているだけと感じる。
  • タレントがたくさん出てゲームやクイズで遊ぶという内容のバラエティー番組が多数あるが、何のために放送されているのか理解し難い。もちろんそれが彼らの仕事であることは理解しているし、特に民放は無料なのだから低俗な内容であっても仕方ない気もする。しかし、視聴者不在の放送内容であることが多いため、あきれ果てる。タレントが遊んでギャラをもらっている様子を子どもが見たら、まじめに働こうと思わなくなるのではと心配になる。

【いじめについて】

  • 「2人の芸人のうち、どちらがより不人気か?」を決める投票の結果が放送されていた。47対0で片方の芸人が勝つという結果だったが、以前どこかの学校であった「葬式ごっこ」を思い出すようないじめそのものだった。出演者もスタッフも司会者も面白がっていたが、そのうちの誰一人として放送前に止める者がいなかったのかと思うと情けなくなった。こうした番組を放送した放送局の姿勢にあきれた。
  • あまりの内容のひどさにがく然とした。陰湿な「公開いじめ」を延々と1時間も放送していた。芸人の親まで呼んで「不人気投票」をして人をおとしめ、それを皆で笑うという神経が理解できない。未成年が好んでみる時間帯の番組で、現代の中高生を悩ませ、自殺に追い込んでいる「いじめ」のお手本をやってみせているようで、不愉快きわまりなかった。

【性的表現について】

  • バラエティー番組で男性の出演者が女性の体の匂いを嗅いだり、肩に触るなどのセクハラまがいの行為をしていた。しかも、その触られた女性は未成年である。このようなシーンを放送され不快になった。触った人は司会に注意されたにもかかわらず、司会者を挑発するかのようなポーズをとっていた。女性を馬鹿にしてるとしか思えないシーンに強い憤りを感じた。放送局には細心の注意を払ってほしい。
  • 長寿トーク番組だが、毎週この時間帯に子どもが見るようになってしまいとても困っている。義理の父母も同居している中で、子どもから番組の生々しい、きわどい内容について質問され、気まずい雰囲気になってしまう。どうして日曜日のこの時間帯にこんなにきわどい内容を放送し続けることができるのだろうか?
  • ゲストアイドルに「占いだ」と言って胸を見せるように強要するなど、内容が実に性的で不愉快だ。朝や夕方は子ども向けの良い番組が多いが、深夜になるとこの局は極端にアダルト的で稚拙な番組を放送している。女性のセクシュアリティーを安易に売り物にしているなど最悪だ。深夜だからといって何を放送してもよいと思わないでほしい。実に遺憾であり、がっかりしている。

【言葉について】

  • 各局のバラエティーについてだが、「死ね」「殺すぞ」などの発言をやめてほしい。番組を見ている子どもだけでなく青年もその「罪深さ」を理解せずこの言葉を口にし、隣人の心を傷つけている。タレント自ら律することはもちろんだが、テレビ局もこれらの発言があった場合は放送することを絶対にやめるべきだ。

【人権について】

  • 覚せい剤で逮捕されたタレントの家族の写真をモザイク処理をせずにそのまま映していたが、子どもには関係ないではないか。報道機関が最低限持っていなければいけない基本的な良心がないとしか言えない。これは完全な犯罪だ。タレントが犯したのは覚せい剤取締り法違反に過ぎず、殺人を犯した訳でもないのに、報道が過剰である。

【動物について】

  • 捨てられた犬の特集を放送していた。ガス室に入れられた犬がもがき苦しみ死んで行く姿を映していたが、一緒に見ていた子どもが大変ショックを受けた。子どもでなくともあの映像はショックだ。この映像を見ても「犬を捨てる人は捨てる、捨てない人は捨てない」と思った。はたしてこの番組は警鐘になったのだろうか。それよりなにより、放送倫理として問題があると思った。

【非科学的な事柄について】

  • この番組は根拠のないスピリチュアル番組で、毎回出演者が「あなたの前世は」と言い、誰かの生まれ変わりのように表現している。こんな風に言われると、「人間は死んでも生まれ変われる」と受け取る子どもがいる。私は僧侶だが、これは子どもの「死生観」に関わる重要なことで無視できない。放送局にも何度も電話しているが、いまだに放送は続いている。

【マナーについて】

  • 食事をする場面の放送に関して、ドラマや映画などで演出上必要な場合を除き、正しい箸の持ち方をしていない場面を公共の放送で流すのはいかがなものかと思う。箸の持ち方は正しい方法を教育するべきだ。社会的に影響力のあるテレビで芸能人が間違った箸の使い方をしていると、それを見た子ども、大人までもがそれで良いと思ってしまう。お箸の国の日本の正しい文化継承の意味も含め、是非、間違った箸の持ち方は自主規制をしていただきたいと思う。

【CMについて】

  • パチンコのCMで、若者に人気のタレントを起用したものがよくある。若者をターゲットとしてパチンコ人口を増やそうとの狙いなのだろうが、これでは18歳未満の若者にも興味を持たせてしまいかねない。パチンコのCMに人気タレントを使うなとは言わないが、「18歳未満は入場できません」という注意を画面に大きく表示すべきだと思う。
  • 携帯電話向けゲームのCMで、「このゲームは無料です」とあるが、長時間やると当然莫大な通信料がかかる。CMとして説明が不足している。子どもたちがタダだと勘違いして被害を受けている。何とか規制して欲しい。