視聴者からのご意見

2008年10月に視聴者から寄せられた意見

2008年10月に視聴者から寄せられた意見

国際的な金融・経済問題と政局に関する報道が多かった。また、情報番組やワイドショーに対して「節度のない麻生首相批判や中傷」との指摘が寄せられた。バラエティーやお笑い番組、ワイドショーに向けた意見と同様に、キャスター・コメンテーターの一方的な発言に対する批判も多かった。

2008年10月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,089件で、9月と比較し165件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール54%、電話41%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%。
男女別は男性72%、女性24%、不明4%で、世代別では30歳代25%、40歳代19%、20歳代16%、60歳以上15%、50歳代10%、10歳代3% の順となっている。

2008年10月に視聴者から寄せられた意見 1,089件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2008年10月件数 年度累計
人権等に関する意見 9 件 44 件
放送と青少年に関する意見 102 件 [ 意見内容 ] 995 件
放送番組全般にわたる意見 583 件 [ 意見内容 ] 4,196 件
BPOに関する意見・問い合わせ 34 件 449 件
その他(放送関連以外) 361 件 2,533 件
意見件数 計 1,089 件 8,217 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月通知数は475件(39局)であった。またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し36件を全加盟社・局に送信している。
(訂正:前号の「放送全般意見の送付数●」は47に訂正します)

意見概要

人権等に関する苦情

10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 121件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

【情報ワイド・バラエティー番組】1,192件(全体の109%) 前月比99件の増加

  • “不適切な内容、不適格な出演者”(702件:64%)
  • “低俗・下品な番組”(369件:34%)
  • “倫理観欠如、局の責任”など(121件:11%)

【報道・情報番組】関連645件(全体の59%) 前月比1件の増加

  • “取材・報道のあり方・批判” (409件:38%)
  • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(144件:13%)
  • “報道の公平・公正性と内容批判”(92件:8%)

*【情報ワイド・バラエティー番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

10月はマスコミ全体では国際的な金融・経済問題と政局に関する報道が多かったものの、BPOに寄せられた意見では金融・経済問題が20件、政治・政局関連意見が59件となっている。これとは別に、主として情報番組やワイドショーに対して「節度のない麻生首相批判や中傷」との指摘が30件余寄せられた。バラエティーやお笑い番組、ワイドショーに向けた意見と同様に、政治・経済に関した情報番組に対しても「不適切な表現や発言」「放送のあり方を問う」との指摘を中心に、キャスター・コメンテーターの一方的な発言に対する批判が多い。
このほか、10月の意見では、とりわけバラエティー・お笑い番組やワイドショーの出演者の「聞くに堪えない言葉」や「不愉快な内容」「芸人の番組内のいじめ」についての批判・抗議が前月比で100件の増となっており、「不適格な出演者とともに番組の質の低下が目立つ最近の傾向」が、視聴者の放送(テレビ)離れを招くとする指摘が増えている。

青少年に関する意見

10月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは102件と先月より30件近く増えたが、今年度の月平均の60%程度に留まっている。
ジャンル別では10月に始まったドラマに対する意見は目立つが、今月もバラエティー系番組に対する批判が多く報道系番組に対する意見は少ない。

BPOに関する意見

34件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見15件、問合せ19件であった。「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は77件寄せられた。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 東京で「妊婦が救急搬送を断られたあげく死亡した」というニュースを朝から晩まで流しているが、相変わらずうわべだけのニュースばかりで根本問題にまで掘り下げたニュースはない。この原因は今の医師免許制度にあると思う。今の医師免許制度では、医師免許さえあれば免許取得後の診療科目は医師の希望で何にでもなれるという。こんな制度では産婦人科や小児科など勤務条件が過酷な診療科目の医師は増えないのは当然だ。そういった問題点を解決する方策を政府は何もしていないのではないか。その辺りの問題について取材・報道する局は一つもなく、相変わらずうわべのニュースばかりをかしましくがなり立てている。例えば「医師免許取得後の診療科目を産科や小児科に限った医学教育制度」を確立したりする方法もあるだろう。そのような根本的な問題に踏み込まない政治の現状を取材・報道することこそ本当のジャーナリズムではなかろうか。
  • 蒟蒻ゼリーで17人が死んだそうだが、それに対しメーカーに責任があるかのような報道と野田大臣の行政指導があった。しかし、このような事があっていいのか。今までに餅で死んだ人は数知れないと思うが、餅の業界に対してはそのような報道も大臣の行政指導もなかったと思う。こういう偏った報道を規制するのが行政の立場ではないのか。それを業者を呼びつけて指導すればおしまいという姿勢に呆れるばかりだ。おかげで業者は製造中止という非常に厳しい判断を下さなければならなかったのだろう。おそらく社員やパートの人にも影響が出るだろう。国はそういう人々を救う用意があるのか?仮にも大臣という立場の人が世論に媚びて、体裁だけ整えるような仕事をしては困る。私は蒟蒻ゼリーの愛用者でも何でもないが、どうか報道の倫理として、メーカーだけに責任があり親や保護者には責任がないような報道の仕方を改めてほしい。報道しっぱなしで、当該企業に対して何も責任を感じないマスコミは許せない。
  • 夜の報道番組でのキャスターのニュースの扱いが公正・公平を欠き偏向しているように思う。政治家の動静についても、ある一面だけを取り上げて「良い・悪い」を決め付け、真面目な政治ネタは抜いてしまう。私は九州でローカルニュースを扱うプロダクションで働いているが、ローカルニュースはそれなりにオーソドックスな形で扱っており、キー局のようにワイドショー的な扱いはしていない。政治家のプライベートな面ばかりほじくるのは放送倫理上も問題があるのではないか。少なくとも私達はローカルニュースを報道倫理を守りながら扱っているが、この番組を見ていると、自分のやっている仕事にまで誇りが持てなくなる。
  • 10月上旬のビジネス情報サイトの「麻生首相に解散の気配なし。解散日程を勝手に捏造したマスコミの困惑」と題した記事を読んで感心した。麻生総理は一度も解散すると言っていないのにマスコミは勝手に解散だと叫び、今度は先送りだと吠えている。根拠のない憶測報道は控えてほしい。
  • 新聞のテレビ欄で関西の放送局の情報番組の予告を見た段階での意見。10月中旬、全国で初めて愛知県豊橋市に設置された防犯カメラ付きの飲料自動販売機が、何者かにカメラ部分を壊され、自販機本体に「監視社会」と落書きされる事件が起きテレビでも報道された。今朝の番組欄には「自販機にまでカメラ!監視社会の是非を徹底討論」とあるが、これを読むと自販機に防犯カメラを設置すること自体に問題があるかのような印象を受ける。自販機損壊はれっきとした犯罪行為であるのに、討論の流れによっては犯罪を正当化することになりかねない。この場合、せめて「監視社会」という今回の落書きと同一の四文字をテレビ欄の見出しに使うことは避け、例えば「プライバシーと防犯のはざま」等ほかの言い方で表すべきだったと思う。何故なら、「自分の行為がマスコミを動かした」などと犯人を思い上がらせ、犯行をエスカレートさせてはならないからだ。
  • 大阪府は第二京阪道路の用地買収に応じなかったとして某市の保育園の畑を強制収用した。早朝のワイド番組でこの問題を取り上げていたが、一方的に地権者・保育園の立場にたって大阪府側を責めており、内容が偏っていた。しかし、大阪府はもともと4月に明け渡してもらうはずのところを、保育園の要望に沿って今まで待っていたのだ。土地の収用を2週間遅らせると将来6~7億円の損失が出るという。司会者はそういったことには触れずに、まるで市民をマインドコントロールするかのように大阪府の強制収用を非難した。このため大阪府には非難の電話が殺到しているという。番組ではせめて双方の言い分を事実に基づいて紹介し、後の判断は視聴者に任せるべきだ。
  • 週刊誌の八百長疑惑記事の問題で、日本相撲協会と前理事長が発行元の出版社を訴えて係争中であるが、21日の夕方の東京キー局のニュースで平成3年9月に国技館で開かれた日本相撲協会の緊急会合を元幕内の力士が録音していたテープを放送していた。民放の2局は共にキャスターが「独自にテープを入手しました」とコメントしていた。しかし、放送された録音テープの内容は当時監察委員長の理事が「簡単に金で手に入れるということは、稽古も何もしなくていいことになる」「関連した者は相当な処罰をする」と発言したもので、全く同じ内容だった。はたして、裁判で証拠として提出される予定の録音テープを放送することが許されているのか疑問である。このような報道は視聴者を誘導する偏向報道に当たるのではないか。
  • 事件の報道で、容疑者のことを「○○子容疑者」のように苗字ではなく名前のみで表すことがよくあるが違和感を覚える。日本人はよほど親しい間柄でない限り苗字で呼び合うのが普通であり、逆に下の名前で呼ぶのは親しみを表すか子どもに対する時である。家族間の事件の場合、加害者と被害者の苗字が同じであるため分かり易くするために下の名前を使うのかも知れないが、まるで親しみを込めて容疑者を呼んでいるような印象で馴染めない。そこで、同じ苗字による混同がありそうな場合はフルネームで、そのほかの場合は苗字で容疑者名を表すように統一してはどうか?

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • ロス疑惑の元社長の自殺問題を取り上げて、新しく始まった関西の局の番組の司会が「パフォーマンスでTシャツで首を絞める真似をしたら、間違って本当に首に締まってしまった」と笑いものにしていた。ゲスト出演者だけでなくスタジオ内のスタッフの笑い声もあったので、余計笑いものにしている雰囲気が露骨に漂った。テレビを見ていて、私は非常に不快に感じた。三浦元社長の残された家族がこの番組を見たら人権侵害で訴えるのではないか。それにしても、民放の番組は悪くなる一方だ。
  • 関西の大手芸能事務所の芸人が面白いというのが理解出来ない。彼らは面白いのではなく、ただふざけているだけ、声が大きいだけだ。反社会的な言動も多いと思う。私と同じ事を思っている人に今までたくさん会った。実際には「嫌い!」と思っている人の方が多いのではないか。最近、テレビが面白くないという話題が目立つが、この事務所所属の芸人にも関係あると思う。東京キー局の土曜日のニュース番組で、事務所所属の芸歴が長いタレントが局のアナウンサーに対して「俺に逆らったらどうなるか分かっているのか。今後はお前の名前を呼び捨てにする」と発言していた。
  • 土曜深夜の”芸人をめざす”番組の早期打ち切りを望む。前回の放送は、地上波では考えられないような低俗な演出のオンパレードだった。ボカシこそ入っているものの、何の理由もなく若手芸人を校庭のような屋外で全裸にし、性器を露出させ尻をカメラ=視聴者に向けさせて撮るなどしていた。あまりの嫌悪感に目をそむけたが、「見たくなければ見なければいい」という問題ではない。屋外でのロケだとすれば法にも触れると思うが、それほどひどい内容だ。報道に当たっては放送の中立性や公平性をいう放送局が、一方ではCS等の専門チャンネルでもやらないようなAVまがいの企画を平然と放送していることは信じ難い。この他にも、出演した若手芸人全員を上半身裸のブリーフ1枚の姿にして熱湯を浴びせることで笑いをとろうとしたり、若手芸人の立場が弱いのにつけこんだ制作者の性的横暴ぶりが際立っている。番組の作り手がゲイか女かは分からないが、自分の欲求を満たすためだけの番組を公共の電波でタレ流すのはやめていただきたい。18才未満視聴禁止のゲイ向AVやH系の有料でチャンネルでやってくれと言いたい。
  • 毒舌の女性歌手が、若手芸人宅を突撃訪問した。この歌手たちはやりたい放題だった。若手芸人にも最低限のプライバシーはある筈だ。この歌手と行動を共にしていた男性芸人が若手芸人の車のドアミラーを押し曲げたり、窓を閉め切った部屋の中でサンマや肉を焼き、近所の人が気付けば火災と見間違うほどの煙を部屋に充満させるなどしていた。出演者の歌手・芸人共に芸暦40年の人間である。若手芸人が断れないことを見越した上での行為だろうが、テレビで放送する内容ではない。出演者も制作者も共に倫理感が欠落している。
  • 東京のテレビ局の木曜夜7時からの放送で、「予言者」と称するペテン師を無責任に取り上げる態度には憤りを覚える。「9月13日に岡崎市でマグニチュード9の大地震が発生する」という予言が大ハズレだったにも拘らず、これは「予言ではなく警告だ」と言い逃れをさせた上に、怪しげな「大学教授」を利用して外れた予言を無理やり辻褄合わせしていた。挙句に「5つの警告」と称して、恐怖を煽るような「予言」を垂れ流す無反省さと厚顔無恥ぶりには心底呆れ返った。このような番組を制作したスタッフとテレビ局の関係者は猛省すべきだ。
  • 東京キー局の金曜夜の番組の宣伝で「ゼッテェ、殺してやろう!」という言葉を繰り返し放送している。現在の社会背景を考えればあまりに粗雑でガサツな言い方で、番組制作者はメディアやタレントが視聴者に与える影響力を過小評価している。たかが流行語程度のもので、番宣広告のコピーであったとしても、「刺激的で記憶に残ればいい」というのは安易すぎる。一考をお願いしたい。
  • 札幌に住んでいるが、地元のラジオで深夜に東京キー局からネットで放送されるラジオ番組を聴いている。深夜の番組はお笑いタレントのコンビをパーソナリティーに起用していることが多いが、「テメーこの野郎」「誰に物を言っていると思っているのか」など野卑な言葉を投げあいながら喧嘩することも多い。大変殺伐として聞くに堪えない内容で、とても「番組」といえる代物ではない。BPOでも一度聴取してみてはどうか。とてもじゃないが、このまま野放しにしておいてよいレベルの問題ではない。
  • 東京キー局の午前中のワイドショーでホストクラブのホスト2人の売り上げ対決を美談のように放送していた。内容といえば19歳のOLにどんどん注文させて13万円を払わせたり、若いキャバクラ嬢に何十万円も使わせたりするものだった。しかし、未成年の客に断れないような状況で注文させるのは悪質な行為であるし、300円のコーラが5千円、どう見ても千円もしない料理が8千円、更には何万円もするシャンパン等、まさに”ぼったくり”だ。それを何の批判もせずに面白おかしく放送するのはおかしい。出演者は皆、笑いながら見ていたが、よく笑えるものだと思って寒々しい気持ちになった。それにしても、この商売の仕方は法にも触れる行為なのではないかと思った。
  • 民放各社のニュース番組で北京五輪のフェンシングで銀メダルを獲得した選手が、大手菓子メーカーに入社することになったことが報じられています。このニュースの中で各社とも「ニート剣士」という言葉を使っていますが、同選手は「ニート」ではありません。 正確には「選手は『フリーター』という形で選手としてトレーニングをして北京五輪に出場し、銀メダルを獲得しました。そして今月の21日に大手菓子メーカーより採用決定をもらう運びとなりました」と、報道すべきだと思います。ニュースでは「フリーター」と「ニート」という言葉を間違って使っていますが、これは「フリーター」「ニート」への誤解を招き、今後その人たちが就職活動をする上で会社側の偏見を招くことにもなります。ニートは「無就業引きこもり」を指し、「フリーター」は「日雇い労働者並びに非正規雇用下で働いている人たち」を指します。今後は誤解を招かないように、正確な報道をお願いします。
  • AV界ではカリスマ男優と呼ばれるらしい者が出演し、「女性の悦ばせ方」と称してダッチワイフを使い、わいせつな実技指導を行った。しかもだんだんエスカレートし、「嫌がる女性を従わせるには」などリアルに性犯罪を指南するような内容も紹介され、見ていて不快でならなかった。来月にはこの特集の第2弾が放送されるとのこと。ますます猥褻さ・暴力性を強めることだろう。いくら深夜とは言え、このような公序良俗に反するものをテレビで流すのは許されないと思う。
  • この番組は東京キー局の制作だが、関西のテレビ局で水曜日に視聴している。関西では深夜の26時30分から放送されているが、この番組は毎回あまりにも過激な内容が多すぎる。22日の放送では「カレー味のウンコを食いたいか。それともウンコ味のカレーを食いたいか」と問いかけていた。また街頭では、出演者の女性が描いた「リス」と「栗」の絵を見せて、これをなんと読むかとインタビューしていた。正解は「クリトリス」だったが、このような女性の性器の一部の名称を答えさせようとする猥褻な問いかけを街頭でインタビューをしてよいと思っているのか。放送時間帯の如何に拘らず、このような過激な内容の番組を公共の電波で放送するべきではない。テレビが常時録画できる時代になり、リアルタイムの放送時間の配慮は意味をなさなくなっている。「深夜の放送だから」というのは言い訳にならないことを考えるべきだ。
  • “女はソレを我慢できない女優たちがメンズキャバクラ体験!”では、真昼間からホストクラブの特集をしていた。メンズキャバクラという所らしいが、水商売を昼間から放送することに制作者の常識のなさを感じる。深夜ではなく昼間の時間帯であり、また子ども達が見る可能性もある土曜日の昼間に放送することが非常識である。視聴者層の主婦にホストクラブに行くことを勧めるかのような内容の番組を制作すること自体に局の常識のなさを感じる。ホストクラブにはまり、借金を作り、家庭を破壊する主婦が多い中、「ホストクラブは素晴らしい。容易に楽しめる」と錯覚させるようなテレビ番組を放送することは日本のモラルの崩壊を招くと思う。
  • 東京のキー局が制作する「お笑い」は、人に暴力を振るったり、暴言を吐いたり、嫌がることを強要して人を傷つけることで見せ物にして、バカにし、蔑んで嘲笑う。とても真っ当な人間のすることじゃないし、正気の沙汰とは思えない。セクハラやパワハラとなんら変わらない弱い者イジメだ!近年、陰湿なイジメが横行し凶悪犯罪が激増し社会が歪んでいるのもマスコミが元凶である。マスコミは日本を崩壊させる気なのか?
  • 「笑えないけどスゴイ芸」で、公道ではないものの、暴走族に扮した芸人が改造バイクの排気音で音楽を演奏するというのをやっていた。2台のバイクが並走してギヤを操作しエンジンの回転数を上げ下げし、排気音の高低をつけて童謡のチューリップと鉄腕アトムのメロディーを”演奏”したもの。こういうものをテレビで放送すると、今度は公道で真似をする奴が必ず出てくると思う。そうなったとしたら誰が迷惑をこうむるのか、番組制作者はよく考えてもらいたい。
  • 落語家と離婚した女性タレントによる別れた夫に対する一連の攻撃が毎日のように報道されているが、長時間を割いて取り上げるほどのネタではあるまい。どう見ても彼女は自己愛の塊のような幼児性の強いキャラクターであり、注目を集めるために金屏風の前であのような会見を行った。それを連日伝えた放送局は彼女の自己宣伝に加担させられたと言う訳だ。「言うだけ言ったから後はもう聞かないで欲しい」という極めて自己中心的な要求をマスコミに対して出したことでもメディアが彼女にまんまと利用されたことが証明される。あの程度のネタは芸能ニュースのコーナーで皮肉の一つも交えてあっさりと伝えれば充分だ。そういう取り上げ方の巧い海外のニュースを参考にして欲しい。
  • 今年もまたプロ野球の「優勝記念ビールかけ」を放送しているが、毎年毎年、馬鹿みたいに同じ事をしているのを見せられる視聴者は不快だ。毎年批判の声が寄せられているのに、一向に止めようとしない。もうプロ野球中継は一切見ない事にしようと思う。いや、中心選手に何人も去られた可哀想な広島カープが優勝するのなら見る気になるかもしれない・・・。

【番組全般、その他】

  • 私と妻、そして妻の母の3人で昼食を取っていた時に、東京のラジオ局の朝から昼過ぎにかけての番組で、かつて作詞家として活躍した出演者によって60歳位の女性からの投稿葉書が読まれた。内容は「23歳で両親と死別したことを友人に話すと『よかったね。あなたは幸せだ』と言われ驚いた。後日、同じ友人と話した時に『私はこれから親を看なければ(介護)ならないから』と言われ納得した。私はこの年で親を看なくてもいいから幸せだと実感した」というものだった。そのとき妻の母は「長生きしてごめんね」と涙を流しながら泣いていた。友達同士など内輪でこのような話をする事は悪いとは言わないが、誰がどういう立場で聞いているか分からない公共の電波でこのような投稿を読み上げることは控えるべきではないか?実際に介護をしている人、されている人、介護をしていなくても長生きをしている親を持つ人たちがどんな思いをするか考えていただきたい。今日は非常に悲しい思いをした。
  • パンを喉に詰まらせて死んだ小学生の報道と、蒟蒻ゼリーで死亡事故があった時の報道の仕方が違うのはなぜか。ある局で、食べ物を喉に詰まらせての死亡事故の原因<ワースト3>を放送していた。1位は餅、2位はパン、そして3位が米だったが、蒟蒻ゼリーの時にはそういう比較は放送されず、ただ製造会社の責任を追及するような報道の仕方であったと思う。私は、蒟蒻ゼリーの事故原因はゼリーの形ではなく、あくまで食べた方の自覚の問題だと思ったので、総務省とBPOにその意見を送った。そうしたら、パンを喉に詰まらせて小学生が亡くなるという事故が起きてしまった。私が言いたいのは、「問題は食品の業者にあるのではなく、食べる消費者の方に問題があるのだ」ということを政府や放送局がきちんと国民に告げるべきだ、ということである。今年だけで食べ物を喉に詰まらせて亡くなった人は600人以上にのぼるそうだが、蒟蒻ゼリーによる死者は、野田消費者行政担当大臣が苦言を呈した時点で通算で17人だったと思う。この事実を見る限り、政府と報道がしていることは、製造会社に対するいじめ以外の何ものでもないと思いますがいかがでしょうか。
  • 介護業界の人手不足と介護者となった家族がケアサービスの不足から退職せざるを得ないことを東京のテレビ局が取り上げていたが、気になる点が2点あった。介護退職者が介護サービスを利用する場面の構成で、番組では(1)夫が講習を受ける。(2)事前準備として介護サービスを利用する。(3)ケアマネが訪問して、利用料金が支給限度額を超えているので多額の自己負担分が出ることを説明をする。という流れだったが、一般的に(2)と(3)の流れは逆である。商品の価格である利用者負担分を利用後の説明にして、ケアマネが利用の開始をすることはきわめて異例だし、説明不足の度合によっては不適切として事業所自体が監査対象にすら成りかねない。また、番組が介護サービスの主たるものであるかの様に報じた「施設サービス」に比べて、いたずらに高額であるかのような誤解すら与えかねない。介護サービスの利用者は人数比では圧倒的に「在宅サービス」の利用者の方が多い。先にも記したが、介護職員の人材不足の現場や場面説明として施設だけが取材されていたが、国策が在宅重視の方向で進められている現状とも、また、地域で支えるという普遍化の考え方とも異なっている。
  • 都内に建設が予定されている「ペットの火葬場」を巡って、建設に反対する住民の言い分を取り上げていた。住民らは反対理由として火葬の際の臭気を挙げていたが、コメンテーターや他の出演者がそれに同調し、住民の言い分に理解を示していた。しかし、動物の死骸の処理法等を細かく定めた「化製場法」により、動物の焼却炉の建設には相当厳しい基準が設けられている。区が建設を許可した施設は当然この基準を満たしたものであり、ダイオキシンや臭気の拡散は有り得ない。これについては念のため区にも問い合わせて確認した。そうなると住民が反対する本当の理由は「居住地のイメージを損なうものは嫌だ」ということではないか?出演者らはその点を突かずに住民の反対コールに安易に同調するばかりだった。事実を正確に分析した上で客観的な意見を示せないようでは、コメンテーターとして勉強不足であり失格なのではないか。又、このような話題を報道番組で放送するテレビ局にも疑問を感ずる。
  • 歴史検証番組を毎週、欠かさず見ている。”臭いものに蓋”をする傾向のある日本だが、「被差別部落でひどい差別を受けた人々が立ち上がった」ことや、「明治時代は知的障害のある子供はずっと隔離していてもよいと言われていた」という事実を取り上げ、名家出身の才女だった近代女子教育者の石井筆子さんに知的障害のある子供が生れ、それをきっかけに知的障害のある子供達への療育に心血を注いだ生涯を送ったことを紹介していた。今でこそエリートとして持ち上げられることの多い医師という職業だが、緒方洪庵など創始者の多くは自分自身や身内などが大病で苦しんだという事実も紹介された。これまで、存在も知らなかった昔の人々のことを分かり易い解説で取り上げている。最後の締めの解説は、創作作品とは違いハッピーエンドで終わるものが少なく、涙さえこぼれるときもある。日本人は歴史をあまり教えないと言われているが、これはいい番組だと私は思う。
  • 「テロ対策特別措置法」について「国益のためにさっさと通すべき」とコメントしていたが、国益との意味が理解出来なかった。アメリカ同時多発テロ事件を受けて制定された法だが、イラク戦争への流用疑惑が未だに明らかにされていない問題や、給油燃料の調達先が総合商社等の2社が独占受注している問題など、不透明な問題が山積している。また、前防衛事務次官の収賄容疑事件で判明したように、不透明性が”汚職”の「温床」になっていることは明らかである。第二次大戦で「国家のため」「国益のため」と国家権力で経済統制を行い、軍人のみならず、民間人にも多数の犠牲者が出た歴史を忘れてはならない。公共放送で「国益のため」とのコメントは相応しくない表現である。
  • 生活保護の受給者の方がワーキングプアと呼ばれる人々よりも経済的に恵まれていると報道されているが、事実であれば納税者として放置できない。各市町村は生活保護を受けるに至った困窮の原因については不問にすることが多いとも報道されている。しかし、生活保護は皆の税金で成り立つ制度なのだから、誰もが納得できる万全の仕組みを整えるためにテレビの特集番組などで徹底的にその実態を明らかにしてほしい。これまでの同制度に関する情報は、何か事件が起きた際にそれに絡んで細切れに報道されるのみで、全体像が分かる報道はなかった。私の住む市では暴力団関係者が生活保護制度を悪用して何億円もの金を市から騙し取る事件があった。騙される役所が愚かなのだが、市民としても、皆がもっと知識を持ち、目を光らせるべきだったと反省もしている。市町村によって支給額に違いがあるなどの難しい点もあると思うが、総合的に生活保護制度の仕組みを学べる番組を期待している。
  • 東京キー局のゴールデンタイムの番組で、年金暮らしの老夫婦が「公園で放し飼いになっている猫の為に」といって、猫の餌を主人公が勤務するスーパーで万引きするシーンがあった。主人公は理由を聞いて同情し、スーパーの店長と共に猫の餌を買って持たせて帰らせた。しかし、これはおかしいのではないか?これでは店側が万引きを容認しているように見える。猫を公園で放し飼いにするのは糞の害などで問題になっているし、万引きそのものが犯罪である。それにも拘らず、自らの年金を削って猫に餌を与えていたことだけを美談にしている。更に万引きした理由として「猫が病気になり、病院に連れて行ったので金が無くなった」と説明していた。病気の猫を放置出来なかったのはわかるが、それが万引きをすること、そして公園で放し飼いをすることを容認する理由にはならない。ドラマの中でこのような描写をするのは如何なものか?
  • 11月4日放送予定の「~失敗者のタメになる話~」に、社会問題にもなっているストーカー事件で逮捕された芸人を出演させるという。テレビ局として「話題になれば良い」「視聴率さえ取れれば良い」という姿勢が見えて不快だ。ストーカーを問題提起する内容にすべきで、このような者を出演させて、犯罪行為を「失敗者のタメになる話」として美化するべきではない。女性差別・ストーカー行為の正当化に繋がる。わざわざテレビに出演させてストーカーを正当化すべきではない。
  • 今、どこの局でも”朝バナナダイエット”を取り上げ、「バナナは美容、健康、ダイエット全ての面で優れている」というようなニュアンスで放送しているが、バナナにはカリウムが多く含まれているので、体調によっては食べてはいけない人もいる。現に私は医者からバナナを食べる事を禁止されている。それなのにバナナのいいところばかりを謳っているのは非常に危険だと思う。どんなものでも100%健康にいいものなどない。テレビが与える影響を考えて放送していただきたい。
  • テレビのニュースには、キー局から送られてくる全国ニュースと地元局のニュースがある。しかし、どの報道にも情報を発信した放送局の責任があるのだから、ニュースの画面の隅に情報発信局が明確になるように表示してほしい。共同通信やタス通信など、ニュース配信会社からのニュースを放送する場合は情報提供会社名を明示するのだから、多チャンネル化している現在、テレビ報道に当たっては情報の発信会社をしっかりと明示し、責任ある報道をしてほしい。そうでないと、放送局へ電話しても「その件についてはキー局へ電話して下さい」など、たらいまわし状態になる。無責任です。
  • 最近、地上デジタル放送への移行についての告知が増えているが、その告知内容に深みがない。現在、全国の都道府県庁所在地近郊で地上デジタル放送が既に行われているが、アナログ放送は2011年7月24日までに終了すると告知されている。一方、北京オリンピックで50%を超えると予測されていた一般家庭でのデジタル対応テレビの普及率は、この9月現在で47%と伸び悩んでいる。また、現在でも地上デジタル対応テレビや変換チューナーの値段が高く、学生や低所得者層、特に年金受給者はとても買えない状況にある。この普及率を上げる為には、デジタル放送がどうしたら見られるのか、それに要する費用はいくらなのかを詳しく告知する必要がある。たとえば地上デジタル対応テレビやチューナーの購入方法と値段、UHFアンテナの取り付け方と購入方法と値段、又はケーブルテレビに加入する方法とその料金等についての詳細な情報が必要だが、現在の告知では触れられていない。また、「現在のアナログテレビは使用できなくなる」などと称して、高齢者を対象にした詐欺セールス事件が全国で多発している事も紹介すべきである。なお、地上デジタル対応テレビやチューナーの購入には助成金を出すべきであると考えている。
  • 日曜日の討論番組で、金融危機と景気悪化の状況下で大企業がその犠牲を雇用者と中小企業に押し付ける動きが紹介された。しかしキャスターは「大企業がつぶれたらいいと思っている」と言い、その発言をさえぎった。自らの主観的な判断で異なる論点の発言を中断させるやり方は、キャスターとして適格だろうか?それでは番組を「キャスターの主観に偏らせる結果」に向かわせることとなる。番組全体から見た出席者の偏り、異なる論点を明らかにするレベルから、局およびスポンサーのキャスターに対する要求の強さが分かるが、キャスターもジャーナリストとしての見識を身につけるべきではないか?改善していかないと、放送法にいちじるしく違反する結果となる。
  • 私は朝と夜に短時間しかテレビを見る時間がないが、貴重な朝の時間帯はまともに視聴するに値しない番組ばかりでうんざりしている。民放のいずれの番組も芸能ネタの垂れ流しが殆どで、低俗この上なく何の役にも立たない。NHKも最近は「食の安全」絡みの報道ばかりでくどい。仕方なくNHK-BSで海外ニュースを見るのだが、日本にいるのにまともな日本のニュース番組が見られないというのも奇妙な話だ。深夜ならともかく、せめて朝くらいは芸能ゴシップをやめてきちんとした報道番組を放送して欲しい。但し新聞やスポーツ紙の記事をそのまま流すのはご免だ。また、番組のコメンテーター陣にはタレントではなく専門家を揃えて欲しい。
  • タレントが田舎を訪れ、一晩泊めてくれる家を捜し歩く過程でその町のいろいろな家が紹介されるが、これは泥棒に対して「この町のこの豪邸には金がありそうだ」「あの家は留守がちだ」「この家には年寄りしか住んでいない」「あそこは台所からなら侵入できる」・・・等々、押し入る家についての情報を提供しているようなものではないか。泥棒被害防止のために演出上の改善を望む。
  • •最近のテレビは「ニュース番組」と「ワイドショー番組」の境目がなくなってきている気がする。せっかく生放送なのに、その特性を無視して、事件や事故など時間の経過で事態が大きく変動する可能性のある項目を後回しにする。そして、スポーツや芸能で話題となっていることでもあれば「トップ項目」としてそちらを優先する。しかし、芸能やスポーツに時間を大きく割くのではなく、生放送の特性を活かしたニュースの質と量を増やすべきではないだろうか。
  • •最近のテレビでは字幕に合わせてアラーム音が入るが、入れすぎではないか?最近では「ニュース速報」や「地震速報」に加え、「緊急地震速報」もテレビで流れるようになった。効果音を入れて番組を盛り上げたいのはわかるが、音だけを聞いていると、どれが緊急情報なのかが分かりにくい。各局で速報音は違うので、似たような効果音は控えたほうがよいのではないか?

【CM】

  • ある日街角で、お父さんと小学生くらいの娘さんが信号待ちをしていた。すると、娘さんがパチンコ屋さんの看板を見て「あーマリンちゃんだー」と父親に話しかけた。”マリンちゃん”とは、テレビで宣伝しているパチンコのキャラクターだ。しかし、子供が親しみを感じるパチンコのキャラクターとは如何なものか。これが過去に放送されたテレビアニメのキャラクターならまだ問題がないかと思う。最近のパチンコのCMは節操がない。放送時間もさることながら「これがパチンコのCM?」と思うような内容のものばかりで最後まで見ないとパチンコのCMとは分からないものも多い。パチンコのCMは冒頭に業界共通の音を付けるなどして「これはパチンコのCMです」と前置きをして放送するべきではないか?

【BPOへの意見】

  • BPOのHPでは、BPOによく寄せられる質問と答え、また、寄せられた質問の傾向や分析が掲載されている。これによりBPOの貴重な役割が具体的によくわかった。従来、放送に関する希望や意見は個別に局に宛てても改善されることはないとあきらめていたが、その面からもBPOの存在や活動は大切な意味があるとわかった。また、BPOは放送界の内部機関のようなもので、第3者的な自律性はないのではないかと誤解していたが、そうではないと感じた。以上の点で、BPOのHPは見やすいことと合わせて良いサイトであると思う。今後も健全な放送のための活躍を期待している。
  • 番組やテレビの現状に対する苦情など、BPOのホームページに載っている視聴者意見を読んだら「全く同感だ!」と思うものばかりだった。BPOはこのような意見の一つ一つについてチェックし、各局に改善を求め、その結果を報告させるなどしているのか。ただ視聴者意見を当該局に報告するだけというのであれば、視聴者に対する”ガス抜き”にすぎず、我々がBPOに意見を述べる意味などないのではないか。視聴者意見を番組の質的向上にきめ細かく活かすために、BPOは各局を指導・監督する強い権限を持つべきだ。
  • 10月5日の朝4時頃、私は渋谷駅前で泥酔して路上に寝込んでいるサラリーマンらしき男性を見かけた。盗難の標的になる心配もあり無視できないので、体を揺さぶり「始発電車が来るまで起きて待て」と声かけを試みた。数回揺さぶっていたところ、近くで取材をしていたテレビ局の番組制作会社のスタッフだという二人の男性が私に近づき、「あなた、この人のポケットをまさぐっていましたね?」と言う。彼らは泥酔者を狙った犯罪を取材中とのこと。勿論私は否定したが埒が明かず、ちょうど目が覚めた泥酔者も含め4人で近くの交番に行き、調べて貰ってようやく疑いは晴れた。しかしその後、「取材した映像に自分が映り、演出によって窃盗犯のように扱われるのではないか」と不安になり、もらっていた取材者の電話番号に連絡し質問した。すると彼は「先ほどの映像をテレビの番組で使用する可能性がある。但し番組名や自分の所属する制作会社名は明かせない」と言った。テレビ局に電話をし、「取材者の氏名から制作会社名や担当番組名を調べ、私の映像が不当に扱われないようにして欲しい」と頼んだが、「数多くいる制作スタッフの名前を頼りに番組名を調べるのは無理だ」と断られ、途方に暮れている。いきさつをBPOにも知って貰いたくて電話をした。
  • 9月1日付け視聴者意見の確認と報告。【視聴者意見概要】8月の東海豪雨で運転していた車が交差点内で停止し水没しそうになった。たまたまテレビ局スタッフが取材に来ていたので助けを求めたが、「今仕事中だから助けられない」と断られた。その後一般の人達の協力で車を移動させることができ被災せずにすんだ。また、自分は視聴していなかったが、この模様を取材したテレビ局と東京キー局が放送したため知人から多くの問合せが寄せられた。災害時のニュースということで映されることは仕方がないと思うが、助けを求めたにもかかわらず救助もせずに水没状態で困っている状況を勝手に映し放送するのは納得できない。この局は取材と人命救助をどう考えているのか。【在名局からの問合せ】BPO報告で上記意見を読んだ。これが当社のことかどうか取材現場や視聴者応対セクション等に調査・確認をしたが、当社には該当事項はなかった。今回、念のためにBPOに当社のことなのかを確認した。また、意見が当社を指しているか否かに拘らず、当社としては「災害取材と人命救助」については一概に「こうあるべき」と判断できない難しさがあるものの、様々なケースも想定しながら「どうすべきか」を社内で検討課題としていることを伝えたい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ドラマ番組。日本の学校の教育現場でこんなことが起きているのか?暴力を振り回す学生、いじめを受けている場面、そして無力な先生が映し出されていたが、この番組を見ながら笑っている小学生の息子を見たら悲しい気持ちで一杯になった。こんな番組は日本の教育文化に恥をかかせるだけだ。視聴率を上げるために番組を作るのは資本主義の基本かもしれないが、教育問題を安易に扱う番組は決してよい番組とはいえない。日本の教育レベル低下が叫ばれているが、このようなテレビ番組にも関係があることは間違いないだろう。この番組の放送を中止してもらいたい。
  • バラエティー番組。タレントがコントの中で女性の胸を揉んだりお尻を触ったりするシーンがあった。さらに女性の衣服を脱がして下着姿にするなど、子供が見ている時間帯の番組とは思えない演出をしていた。視聴率が獲れれば何をやってもいいのか?このタレントの番組はお色気が多すぎる。いい加減にしてほしい。
  • バラエティー番組。この番組は毎回楽しみにしているが、今回の放送では褌姿のタレントが床にツルツル滑るローションを撒いたバレーボールのゲームに参加していた。ローションに足をとられて滑って転ぶと褌が濡れて身体に密着し、非常に見苦しい姿になっていた。こんな格好を子ども達が見ている時間帯にテレビで放送するべきではない。
  • バラエティー番組。一糸まとわぬ女性のマネキン人形に干しぶどうを付け、それを左右に5体ずつ並べ、どのくらいの時間で全ての干しぶどうをなめられるか競争する企画を放送していた。この番組は、私の住んでいる地域では局の都合上深夜に放送されるが、殆どの地域では青少年も起きている午後11時台に放送されていると聞く。いくらマネキン相手だとはいえ、午後11時台の番組でこんな卑猥な内容を放送して良いのだろうか。番組では以前にもこういう企画を流していたと紹介していたが、もう少し青少年への影響を考えて欲しい。
  • ラジオ番組。放送内容が下ネタばかりで下品で低俗。昼間は低年齢層のリスナーも聴いていると思うので、下品な番組はやめて欲しい。
  • 民放は関西系のお笑い芸人の下ネタを連日放送しているが、番組基準はどうなっているのか。民放連放送基準の第3章「児童および青少年への配慮」第18項には「時間帯に応じ、児童及び青少年の視聴に十分、配慮する」と定め、更に第4章「家庭と社会」25項では「社会の秩序、良い風俗・習慣を乱すような言動は肯定的に取り扱わない」と定めているが、各局は、現在放送されているお笑い芸人主体の番組が基準を満たしていると判断しているのか。

【暴力・殺人シーンについて】

  • ドラマ番組。初回の放送を見ただけの感想だが大変怒りを覚えた。子ども達の健全な心を育むためにふさわしくない言葉やシーンがあまりにも多い。命をゲームのように軽く扱い、殺人の場面や人が血を流す場面が何度もあった。銃で撃たれた瞬間自体は映っていないが、そのシーンは十分に予測できるし、却って想像をかきたてられる。「テロ」「殺す」「殺したい」「残虐」「誰も死ななかったのは残念だ」など、日々、生徒達に命の大切さを教えている小学校教員の私には聞くに堪えない言葉が無造作に使われていた。このドラマを多くの子ども達が見ているかと思うと大変悲しい。なぜ、小学生等が見る時間帯にこのような番組を放送するのか?次世代を担う子ども達を育てる責任ある大人のすることではない。「見なければよい」という意見もあるだろうが、テレビはスイッチを入れると自動的に手軽に目に入るメディアで、個人の意思に拘らず偶然目にする場合もある。その良さもあるがマイナス面もある。それを考えるのが放送に携わる人たちの義務ではないか?テロから人々を救う正義のヒーローが”ハッカー”とは呆れる。”天才高校生”で人気のある俳優が演じている。子ども達が憧れないわけがない。しかし、ハッカーは不正行為だ。それを正当化するストーリーを堂々と放送するとは何事か!放送時間を遅くするか、放送を中止していただきたい。子ども達が見る時間帯には、温かい心、正しい心を育むような番組を放送していただきたい。
  • サスペンスドラマですが、非常に残酷な殺害シーンがリアルに描かれていて不愉快な気分になりました。喉をナイフで掻き切り大量の血が天井にまで飛び散っていましたが、動脈が切れる様子までリアルでした。夕食を食べながら家族で見ていたのですが、それを見てひとりが嘔吐してしまいました。その後もずっと自分の手で首のあたりを抑えていましたが、心に傷でも残ったらどうしようと心配しています。映画なら確実にR-15に指定されているレベルです。それをゴールデンタイムに放送することが許せません。放送するなら深夜にしてもらいたいと思います。番組制作者は作品を作るのに夢中で、視聴者側のことを全く考えていないのだと思います。
  • アニメ番組。17時から30分間放送しているが、内容がグロテスクな上、かなり問題があると考えられる。冒頭に注意のテロップを出しているが、共働きの場合は、この時間帯は大抵留守になっているのでこのテロップには意味が無いと思う。番組内容がどう考えても子供に悪影響を与えるような内容なので、夕方の時間帯に放送するのは止めたほうがいいと思う。他局が行っているように深夜放送にすべきではないか?

【性表現について】

  • バラエティー番組。最近、男児の入浴現場や男児が全裸でいる状態を放送している番組が多い。この番組では小学三年生程度の男の子を男性タレントの入浴に付き添わせ、でん部などを含み全裸の状態を背後から30~40秒ほど放送していた。さらに男の子の股間部分には動物の象のマークを付けモザイクとしていたが、男児の性器を象で表現していることは一層わいせつ性がありセクハラ的で不快だった。この番組は立派な児童ポルノに相当すると思う。小中学生の男の子の場合だけ、入浴現場に侵入して全裸を撮影する番組が一向に減らない。本人たちも本当は嫌なのに撮られているケースも数多くあるはずだ。今回もこのシーンの画像流出があった。女の子の入浴シーンはほぼ厳禁化されているのに、男の子は裸やプライベートの現場を撮影される現状には憤りと懸念を感じる。
  • バラエティー番組。男の子が全裸で泥遊びをしている場面があった。幼稚園児くらいの小さい子だったが、局部位にはモザイクがかかっていた。その後、風呂の場面で3人の小学生男子が撮られていたが、モザイクをかけるということは、ここはいかにも”いやらしい部分です”とアピールしているようなものだ。モザイクをかける以前に、裸の男の子の入浴シーンを放送してはいけないのだと思う。更にこの番組は3週間ほど前にも小学5年生の男の子の入浴シーンをモザイクつきで流していたが、頻度も高すぎる。男の子の裸を映すのは児童ポルノだ!モザイクをかけなければいけない範囲まで映すことは異常だと思う。いい加減にしてもらいたい。ちなみに、インターネットのテレビの実況掲示板や少年を話題にする掲示板に、そのシーンのキャプチャー画像(動画)を毎回アップしている人がいるという事実が恐ろしい。

【言葉に関する意見】

  • バラエティー番組。「芸能界で女装して一番キレイな男は誰だ!?」で男性のお笑い芸人が女装していたが、審査員たちから「キモイ!」「ヤバイ!」との発言が連発された。実は審査員を務めていたのは美容専門学校の生徒達である。テレビ番組の影響で言葉の乱れが激しいと言われているが、この年代の女性たちだけではなく、小学校の低学年の子ども達までもが日常生活でこのような表現を使っている現状を、放送関係者はどのように考えているのか。
  • どうして他人のことを「アホ」「バカ」呼ばわりするような芸能人ばかりを登場させるのか。我々大人はこのような輩の出る番組についてはチャンネルを替えたり番組を見なければそれで済むが、問題は子どもだ。近所の子どもたちはテレビを真似て、大人をつかまえて「アホ・バカ」呼ばわりしている。最近の親は子どもに甘いので、こういうことに対して全く注意しない。これはこれで問題だが、放送局も子供への影響力の大きさを自覚してほしい。

【食べ物に関する意見】

  • バラエティー番組。先日、船橋市の小学6年生の男子生徒が給食のパンを喉に詰まらせて死亡するという事故があった。早食いを他の人と競うという発想が起こった背景に、テレビで放送されている大食い・早食い番組の「他の人と競う」という発想が重なって見える。「人と競いながら食べる」という主旨の番組が、長々と続いて放送されているのが原因と思えてならない。この局の編成は大食い・早食い番組に煽りすぎだと思う。以前にも中学生が似たような事件で亡くなったと思う。この番組を断固放送しないようにしていただきたい。
  • グルメ番組に限らず各地の名産を紹介する番組が多い。その中で、出演者が食べながら紹介するシーンがあるが、総じて食事のマナーが悪い。例えば帽子をかぶったまま食事をする。他にも箸の持ち方が間違っていたり基本的なマナーを守れない人が多い。このような映像は子ども達に間違った知識を与えかねない。きちんとしたマナーを守った番組を制作していただきたい。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。芸人を格付けしたり、芸人を偽のメールで騙して遊んでいるが、若手芸人に対する「いじめ」である。また「ブラックメール」の企画では、グラビアアイドルになりすましてメールを送って男性芸人を騙し、二人のデート現場を別室からモニターで監視して笑いをとったりしている。また、番組のロケだと嘘をついて芸人をホテルに宿泊させ、睡眠中の部屋に忍び込んで、寝起きの驚いたスッピン顔を映したりもしている。このような芸人を起用し、人権を無視した内容の番組を公共の電波で放送することに、テレビ局は責任の大きさを自覚するべきである。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 以前は消費者金融のCMが多く放送され批判を浴びたが、最近はパチンコ台のCMが目立つ。パチンコは一種のギャンブルであり、韓国では2006年にパチンコそのものが法律で禁止されている。パチンコ店の経営者は、風営法第18条に風俗営業者として「満18歳未満の者について営業所に立ち入らない旨を入り口に表示」するよう義務付けられている。しかし、幼児から年寄りまで年齢に関係なく見られるテレビではアニメ画面を使用したパチンコ台のCMや、劇場アニメで話題を呼んだ作品のパチスロのCM等が子ども達が見ているゴールデンタイムに放送されている。民放の経営がCMで成り立っていることは理解出来るが、BPOの放送と青少年に関する委員会が「パチンコCMの現状と課題」について審議したが、各民放にはどのように伝わっているのか甚だ疑問である。

【推奨意見】

  • アニメ番組。この番組は実話を元にした子育てアニメで、1歳~5歳の3人の姉妹を中心に、ある家族の何気ない日常を描いた作品である。基本的にお笑いが多く、時には見ている側に「どうだろう」と思わせる場面もあるが、子ども達の何気ない成長に感動する両親や親戚との親密な付き合い、子ども同士の交流、そして漫画家でありながら子育てをする母親など、育児放棄などの事件が多い昨今、この番組から学ぶ所は多いと思う。家族で安心して見られる番組だが、放送エリアが狭い事と視聴が難しい時間帯に放送されているのが残念だ。

【放送局に対する意見】

  • 放送局は「省エネ」や「エコ」と叫びながらも自社では深夜までくだらない番組を放送している。果たしてテレビは深夜まで放送する必要があるのか。子供も含め、普通に生活している人たちの生活時間に合わせて放送すればよいのではないか。夜遅くなったら寝る。テレビは放送を終了する。これが健全ではないか?

【編成に関する意見】

  • ドラマ番組。再放送を午後2時頃から夕方5時頃まで、2回分放送していた。本放送は22時からだったので中学生の子供に番組を見せないようにすることも出来たが、このような時間帯に放送されると、親も働いている時間なのでどうしようもない。特に今日放送された内容は、DVをはじめ自殺のシーンなどもあった。世の中には発達障害や心の病になっている子ども達も多くいる。そのような子ども達は非常に感化されやすく、ドラマをドラマとして見ることが出来ないことが多い。放送局は視聴率ばかりを考えて番組を制作しているように感じる。

【委員会に対する意見】

  • 青少年委員会では「中学生モニター制度」を取り入れているが、何故モニターの対象が「中学生」だけなのか?青少年委員会の「青少年」という言葉がさしている範囲は中学生だけではないのだから、もっと幅広い世代を対象にしなければ意味がないのではないか。小学生から高校生、大学生までと範囲を拡大したほうが良いと思う。あらゆる世代から多様な観点において、幅広い意見が得られるし、委員会にとってもプラスになると思う。ぜひともご検討のほどよろしくお願いしたい。