日本テレビ『news every.』の「飲み水の安全性」報道に関する意見
2012年7月31日 放送局:日本テレビ
福島第一原発の事故の影響で懸念されている水道水の安全性の問題を特集企画で検証した際、最近「宅配の水」として利用者が急増しているボトルドウォーターについても取り上げた。この中で、利用者として紹介され、子どものためにも宅配の水のほうを選ぶとコメントした女性が、一般の利用客ではなく、宅配水メーカーの経営者の親族で、同社の大株主でもあったことが判明した事案。
委員会は、約1年前に同じ放送局の同じ番組の「ペットビジネス」報道でも、類似の問題が繰り返されたことを重視して比較検討した。その結果、取材・制作スタッフが実績のあるベテランだったため内部チェックが空洞化したこと、1年前の教訓をもとに策定された「企業・ユーザー取材ガイドライン」が現場で血肉化されておらず機能しなかったことなどを指摘した。
2012年7月31日 第14号委員会決定
目 次
2012年11月9日 【委員会決定を受けての日本テレビの対応】
標記事案の委員会決定(2012年7月31日)を受けて、当該局の日本テレビは、局としての対応と取り組み状況をまとめた報告書を、10月30日、当委員会に提出した。
2012年11月9日に開催された委員会で、報告書の内容が検討され了承された。
目 次
- 1. 委員会決定の報道
- 2. 委員会決定内容の周知徹底
- 3. 番組審議会への報告
- 4. 委員会決定前の取り組み
- 5. 委員会決定後の取り組み
- 6. おわりに