放送人権委員会

放送人権委員会 委員会決定

2007年度 第31号

エステ店医師法違反事件報道

委員会決定 第31号 – 2007年6月26日 放送局:日本テレビ

見解:放送倫理違反
エステ店経営者が医師法違反で書類送検された事件を伝えた2007年2月の日本テレビの報道について、経営者が「盗み撮りした映像が使われ、まるで極悪人のように報道された。名誉も毀損されプライバシーも侵害された」と訴えた事案。

2007年6月26日 委員会決定

放送と人権等権利に関する委員会決定 第31号

申立人
東京都町田市在住のエステ店経営者
被申立人
日本テレビ
対象番組
日本テレビのニュース番組
放送日時
2007年2月7日「NNNニュースD」午前11時30分から放送(関東ローカル、45秒)
「NNN Newsリアルタイム」午後4時50分から放送(関東ローカル、2分)
「NEWS ZERO」午後10時54分から放送(全国ネット、3分)

申立てに至る経緯

申立人は、東京都町田市所在のエステ店を経営しているが、2006年10月31日町田警察署から医師法違反容疑で家宅捜索を受け、2007年2月6日同容疑で書類送検された。
日本テレビは、翌2月7日3回にわたってこの事件を「エステ店経営者が医師法違反容疑で書類送検」と放送したが、その放送内容について申立人は「盗み撮りした映像を使ってまるで極悪人のように報道された。名誉も毀損され、プライバシーも侵害された」と日本テレビ側に抗議した。
その後、申立人は「文書での回答要求も断られた。ラチが明かない」として2月15日付でBRCに「申立書」を送付し、謝罪放送、文書での謝罪等を求めている。
これに対し、被申立人の日本テレビは「本件報道は、申立人が医師法違反で摘発され、書類送検された事実を誤りなく伝えたものだ」と主張している。

目次

  • Ⅰ. 申立てに至る経緯
  • Ⅱ. 申立人の申立ての要旨
  • Ⅲ. 被申立人の答弁の要旨
  • IV. 委員会の判断

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2007年8月28日 【委員会決定を受けての日本テレビの対応】

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