青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2003年3月

『ハロー!モーニング。』テレビ東京

『ハロー!モーニング。』に関するテレビ東京からの回答

意見の要旨

  • 普段の番組内容は子ども向けにできていて楽しく見ている。しかし、2月23日の放送で、モーニング娘。の新メンバーが、DVD撮影をしている映像が流れてびっくりした。まだ中学生の少女たちが、水着やブルマーを着て床に寝転ぶ様子が生々しく映されていたからだ。世間では水着やブルマーは“イヤらしいもの”の対象になっているし、現在学校教育の場ではブルマーは使用されていない。見ているほうも不快だし、出演している少女たちもかわいそうだ。

    (女性 東京)

  • 中学1~2年生の女の子にブルマーなどはかせてマット運動をさせるなど、露骨な性的とも取れる描写が目に余った。セクハラではないのか。ファン層や放送時間帯を考えると、幼い子どもも多く見ていると思われる。それなのに、あの放送内容はあまりに配慮が足りない。

    (女性 17歳 東京)

  • ビデオ・DVDの撮影の様子を紹介するのを見て不快に思った。文句が言えない新人のアイドルの子にブルマーや水着を着せ、マット運動などをさせる。なぜそんな必要があるのか。あのようないかがわしい映像をテレビで流さないでほしい。まるで児童ポルノのようだ。今時ブルマーなど、風俗関係の人しかはいていないではないか。

    (女性 26歳 東京)

など、主に20・30代の女性から意見が寄せられています。

局の回答

『ハロー!モーニング。』は、モーニング娘。のメンバーを中心とした若いアイドルたちが、歌・踊り・コント・ゲームなどを繰り広げ、日曜昼に若者たちを中心に楽しんでもらうバラエティー番組です。あふれる若さと、さわやかさを多くの若者に感じてもらおうというコンセプトで制作しています。

番組内のモーニング娘。新メンバーの「DVD撮影」の模様の中で、「水着姿」「ブルマー姿」のシーンがありましたが、決して興味本位なものではないと考えます。視聴者の方から「水着・ブルマー姿」に対してご批判を受けましたが、映像内容はむしろ健康的な姿を描いており、「いやらしさ」を感じさせるものではありません。

しかし、放送と青少年に関する委員会に批判が寄せられたことは真摯に受け止め、今後も番組内容、映像表現には細心の注意を払っていく所存です。

また、制作スタッフも常に議論を重ね、十代のアイドルが出演するという性格もあり、映像表現が青少年に与える影響を念頭におきながら制作しています。今回の視聴者からのご指摘を受け、制作スタッフもより一層、視聴者、特に児童・青少年とテレビ表現に関して考えて参りたいと存じます。

以上