青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2003年8月

『水10!ワンナイR&R』フジテレビ

『水10!ワンナイR&R』に関するフジテレビからの回答

意見の要旨

  • 王監督の顔を便器に見立てて、口から飛び出した水で尻を洗う商品を紹介するというコントがあったが、王監督をバカにしており非常識もはなはだしい。やっと良い事と悪い事の判断ができないような放送局は、言論の自由、表現の自由などを言うことはできない。

    (男性 41歳 北海道)

  • ジョークとは程遠く、ただ有名人を愚弄しただけの下らないコント。あまりに無節操だ。

    (男性 30歳 栃木)

  • 王監督の顔を便器に見立てたコントは、世界のホームラン王であり国民栄誉賞をもらった人に対して、あまりに失礼ではないか。視聴率をとれば良い、人の耳目を集めれば良いというテレビ業界の姿勢がこのようなことを生むのではないか。

    (男性 56歳 東京)

局の回答

問題の「ジャパネットはかた」のコーナーは、テレビ通販番組「ジャパネットたかた」をパロディ化したもので、不定期に放送しているものです。

今回のパロディは、手法・表現として行きすぎたものであり、局として、これを充分にチェックできずに放送してしまったことを深く反省しております。

この件につきましては、ただちに王貞治監督ならびに福岡ダイエーホークス球団に直接おわびするとともに、8月20日放送の番組冒頭、須田哲夫アナウンサーの顔出しで「先週のワンナイR&Rの中で、福岡ダイエーホークスの王監督ならびに球団・関係者の方々に不快の念を与え、ご迷惑をおかけしましたことを深くおわびいたします。」とコメント謝罪いたしました。

さらに8月30日放送の「週刊フジテレビ批評」で、広報部長が視聴者の皆様への事情説明を行うとともに、王監督ならびにダイエー球団・関係者の方々におわびいたしました。

今回の事態を受けて、弊社の社内組織であるテレビメディア検討委員会、テレビメディア検討小委員会、考査会議、広報視聴者対応会議、そして制作プロデューサー会議等において、番組のチェック機能のさらなる強化策について検討するとともに、スタッフの放送倫理意識について改めて自覚を促しました。

9月10日の番組審議会でも議題として取り上げます。

社内での検討の結果、今後の番組のチェック体制につきましては、企画段階での編成・制作上長による事前チェックを行い問題発生を未然に防ぐとともに、従来より番組の納品を早めることによってチェック時間を十分に取るなど、編成・制作のダブルチェック体制を更に強化することにいたしました。