青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2001年2月

『めちゃ2イケてるッ!』フジテレビ

『めちゃ2イケてるッ!』(3月3日放送)に関するフジテレビからの回答

意見の要旨

  • 青少年委員会の見解を受けて“しりとり侍”を中止したことに対し「楽しませようと思ったらいじめと取られた」などと言って、反省の色はなく逆ギレしている感じだった。今の子ども達が注意されると逆に食ってかかるのと似ている。大人がこのような姿勢を示すこと自体、子どもに悪影響を与えるのではないか。また、全裸で走り回っておいて、小さな子どもが喜んだことを「笑ってるんだからいいんだ」と言い訳のようにしているのはおかしい。

    (電話 神奈川 女性)

  • 自民党や民主党の検討している規制法案には反対だが、3月3日の放送を見ると、フジテレビが見解をまじめに受けとめ、自主的にコーナーを打ち切った、というようには見えない。客が喜べば何をやってもいいと考えていると取れる。委員会を隠れ蓑としてしか捉えていないのではないか。見解を聞きたい。

    (Eメール 長野 男性Mさん)

局の回答

「めちゃ2イケてるッ!」につきましては、昨11月の青少年委員会の見解を受けて、“7人のしりとり侍”コーナーをどうするべきか、制作者を含めて社内で議論を重ねました。社内にも「中止すべき」「改善して続けるべき」などさまざまな意見がありました。委員会の見解に対する反論もいくつかありました。しかし、番組の持つ影響力の大きさと委員会見解を十分考慮した結果、ご存知のように中止を決断した訳です。この決定に至る中で制作者も青少年委員会の存在意義や見解の持つ重要性を十分認識しております。

しかし、3月3日の放送分につきましては「反省がなく逆ギレしているのでは・・」とか「見解を不服に思っているのではないか」「客が喜べば何をやってもいいと考えていると取れる」とのご指摘を真摯に受け止めるとともに、番組の表現方法に至らない部分があったと言わざるを得ません。

いうまでもなく、青少年に対する配慮は、青少年委員会まかせで達成できるものではありません。テレビ局の自律自浄があってこそ達成できるものと考えております。

「めちゃ2イケてるッ!」の制作にあたりましては、特に若い世代に人気があることを認識し、青少年に与える影響を十分に配慮して、家族で楽しめる番組作りを目指してまいりたいと存じます。