青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2000年11月

『24時間テレビ』日本テレビ

『24時間テレビ』(8月19日・20日放送)に関する日本テレビからの回答

意見の要旨

  • 日本テレビは20年以上にわたって、身障者のための「24時間テレビ」と称して募金活動をしている。が、不思議なことに日テレ自身も、番組に出ているタレントたちも、ただの1円もカンパをしていないのである。ところが彼らに対しては通常よりも高額なギャラが払われているという。CMの収入が多いことによって可能なのであろうが、視聴者にはしつこいほど募金を呼びかけておきながら自らは全く金を出さないというこの図々しさにはあきれて物が言えない。知らず知らずのうちに洩れてくる、このようなうわさが子ども達の耳に入れば「大人って汚いなあ」と思うようになるだろう。それが怖いのである。

    (東京 男性)

局の回答

  • タレントの募金について

    タレントが1円もカンパをしていないとのご指摘ですが、ほとんどのタレントはご自宅より武道館へ募金をお持ちになります。その様子は当日の放送で紹介されておりますので、ご覧になられた方はお解りと思います。決して局側で用意したものではありません。

  • 日テレ自身も募金していない云々・・・について

    「24時間テレビ」の募金のほとんどは全国の視聴者から寄せられた募金ですが、協賛する企業もさまざまな形で24時間テレビに協力しています。たとえば日産自動車では「福祉車両」3台を現物寄付していますし、セブンイレブンやイエローハットでは全国のお店で、JCBではカード募金で協力していただいています。これらにかかる費用はすべてそれぞれの企業で負担しています。日本テレビでも同じように募金の回収・集計や管理・運営等にかかり事務局費用は募金からではなく、日本テレビが全額負担しています。

  • 出演して頂いているタレントのギャラについて

    24時間テレビに出演して頂いたタレントのギャラについては、基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払をしております。但し、それは通常の拘束時間に対して払うものの何割かにあたる程度であり、タレントによっては謝礼を辞退される方もいらっしゃいます。「通常より高額のギャラが支払われている」というご指摘は事実無根です。

    目に見えないところで様々な人達に支えられ、成り立っているのが「24時間テレビ」なのです。