青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2000年6月

『進ぬ!電波少年』日本テレビ

『進ぬ!電波少年』に関する日本テレビからの回答

意見の要旨

  • “箱男”のコーナー。いじめを楽しんでいるように見える。大人が見れば演出であると理解できるが、子供はそうではない。笑いとしてみているので面白いと感じてしまう。遊びに自然に取り入れたりするのではないかと心配。

    (女性、50才位)

“箱男”とは:

人を信じられない芸人・川元文太が立方体の箱(120×120×120cm、トイレ有、外部への専用引出し付、出入り口溶接済)の中に入る。鹿児島・佐多岬から東京まで箱を押してもらうことで直接人のやさしさに触れ、川原文太が少しでも人を信用できる様にする為の企画。 東京ゴールまで外に出られない。《「進ぬ!電波少年」HPより》(コーナー終了)

局の回答

「箱男」という企画についてのご意見ですが、まずご理解いただきたい点はこの企画は本人の意思に基づいて行っているものであり、内容は人を信じられず他人とふれあうことが苦手な青年を、他人と交流せざるを得ない状況下に置きその心の変化と成長を見守るというものであることです。

箱男と子供たちとの交流の様子も何度か放送し、日本テレビには「今の日本にもあんなに温かい心を持った子供たちがいることを知って感動した」「ぼくたちの学校にも是非きてください。」といった、今回のご意見とは反対の意見も数多く寄せられております。

また、日本テレビでは、午後5時から午後9時までの時間帯は特に青少年に配慮して番組編成を行っております。当番組は日曜夜10時30分からの放送です。日本テレビでは、夜9時以降の時間帯は良識があり正しい判断ができる方々の視聴時間であると認識しております。