視聴者からのご意見

2025年9月に視聴者から寄せられた意見

2025年9月に視聴者から寄せられた意見

自民党総裁選をめぐる各社の報道情報番組にさまざまな意見が寄せられました。

2025年9月にBPOに寄せられた意見の総数は、2,157件で、先月から328件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ86.2% 電話 12.9% 郵便・FAX 0.8%
男女別は、男性 52.3% 女性 24.7% 無回答 23.0%で、世代別では10代 1.6% 20代 8.5% 30代 19.3% 40代 22.8% 50代 18.5% 60代 10.8% 70歳以上 4.5%
視聴者意見のうち個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。9月の個別送付先は41局で意見数は572件でした。放送全般に対する意見は146件でその中から12件を選び会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

自民党総裁選についての各社の報道番組・情報番組にさまざまな意見が寄せられました。ラジオに関する意見は61件、CMについては26件でした。

青少年に関する意見

2025年9月中に青少年委員会に寄せられた意見は63件で、前月から48件減少しました。
今月は「表現・演出」が21件と最も多く、次いで「要望・提言」の18件、「言葉」の15件などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 自民党総裁選が重要な政治ニュースであることはわかるが、連日ほとんどの社で多くの時間を使って報道されているのを見ると、結果として党の宣伝・アピールの時間になっているようにも見えてくる。

  • 自民党総裁選5人の候補者に対するインタビューの中で特定の候補者に対して強く批判的な姿勢を取っていると感じられる番組があった。

  • 奈良公園の鹿に暴力をふるう外国人がいるかどうかを検証するというニュース企画。そのような外国人を見つけることはできなかったというトーンで終わっているが根拠が弱く取材が足りないと感じた。

  • 「石破やめるな」デモについてはほとんどすべてのテレビが報道したと記憶しているが「やめろ」デモについては逆にほとんどの社が報道しなかったのではないか。そのことがネットでも話題になっている。テレビは公平性に欠けるという批判を招かないよう意識した方がいいのではないか。

  • 静岡・伊東市長の学歴問題を各社多くの時間を使って報道しているが、イスラエルによるガザへの攻撃や中露朝3国の連携が及ぼす影響をはじめもっと重要なニュースをしっかり伝えてほしいと思う。

  • 毎年恒例の大型チャリティー番組の中のマラソン企画。酷暑をしのぐため不要不急の外出を控えるようニュースで毎日呼び掛けているのに矛盾していないか。出演者やスタッフなど関係者の安全を脅かす企画は考え直す時期ではないかと思う。

  • ネット上のフェイクニュースに気を付けるようにとテレビはアピールしているが、情報番組などで専門家でもないコメンテーターが政治経済や国際情勢を語っているのを見るとどっちもどっちではないかと思えてくる。

  • 最近のテレビ報道を見て感じるのだが、「外国人差別」という言葉の多用によって、「外国人」と言えば「差別」を受けるものという風に固定化したイメージを視聴者に植えつける結果になってはいないだろうか。ひとつひとつの事件や出来事の中には「本当の差別」もあれば「差別とは異なるもの」もあるだろう。事柄をつぶさに正確に伝えてほしいと思う。

  • 熊に襲われた被害者の容態を報じるとき、ただ「命に別状はありませんでした」とだけで終わってしまうことがあるがこれでは熊被害の深刻さが伝わらないと思う。重傷なのか軽傷で済んだのか、後遺症が残るような負傷なのか否か、しっかりと取材してほしいと思う。

  • 近年豪雨災害が増え浸水した現場からの中継をよく見るが、転倒や転落、水流を伝わる感電、感染症などに対してしっかりと安全対策を取っているのか疑問に感じることもある。中継するレポーターや取材スタッフの安全が十分に守られていると視聴者が安心できることが大切で、それが視聴者の災害に対する意識を高めることにつながると思う。

  • 殺人や強盗、窃盗など犯罪の手口をこと細かに報道することに違和感を覚える。事実を詳しく伝えることは大切なことだとは思うが模倣犯が現れることを避けるために手口についての報道には配慮があってもいいのではないか。

  • 万博開催期間終了が迫りまだ使われていないチケットのことを「死に券」と呼んでいる番組があった。死を軽んじているようにも感じられ違和感が残った。

  • 最近の報道番組はニュースを伝える時間の量と比べてグルメ・エンタメ・海外ハプニングの映像を流す時間のほうが多いと感じる。だから「どこかから圧力がかかって伝えるべきことを伝えていない」などとネットで言われてしまうのだと思う。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 子ども向け特撮ヒーロードラマで主人公が、飲食店のツケを仲間から金を借りて支払うシーンがあった。その借り方が、仲間が財布を取りだした瞬間に財布ごと奪い、お札を抜き取ると財布を床に投げ捨てるというひどいものだった。お礼の言葉もない。気分の悪くなるシーンだった。

  • 高校生が出場するクイズ番組。問題を答えさせるまで、男子と女子を、ハンデをつけることなく同じ条件で走らせていた。このまま体力勝負の作問が続くと、各校から体力では勝てない女子が選抜されなくなると思う

【「要望・提言」】

  • 戦後80年関連で、太平洋戦争中の激戦の島での体験を語るドキュメンタリーを幼い孫といっしょに見た。体験者が鼻水を流しながら涙するシーンで孫が「このおじいちゃん、汚いねぇ」とひとこと。本人の了解を得たうえでのシーンだと思うが、もう少し配慮があってもよかったのではないか。

  • 地上波テレビの深夜アニメについて、子どもが見たらどうするのかという意見があるが、それは保護者など周囲で教育する大人の責任の問題だろう。規制を強くすると、ファンである視聴者がオリジナル作品を楽しめなくなるのでは、と懸念する。そこまでして放送局が自重する必要はないのではないか。

【「言葉」に関する意見】

  • テレビ出演者の言葉に不快感を覚える。若者言葉なのか「難しい」を「むずい」と言ったり、「恥ずかしい」は「はずい」と言ったりする。高校生の発言ならまだしも、成人の発言としてはおかしいし、さらにその言葉にテロップまでつけるのはいかがなものだろうか。もう少し、言葉に注意を払ってほしい。