視聴者からのご意見

2025年4月に視聴者から寄せられた意見

2025年4月に視聴者から寄せられた意見

テレビ局の対応をめぐる第三者委員会の結論を報じた番組に多くの意見が寄せられました。

2025年4月にBPOに寄せられた意見の総数は、2,058件で、先月から90件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 84.2% 電話 14.4% 郵便・FAX 1.4%
男女別は、男性 48.4% 女性 26.0% 無回答 25.6%で、世代別では10代 1.4% 20代 9.6% 30代 18.6% 40代 24.4% 50代 18.9% 60代 11.6% 70歳以上 2.4%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。4月の個別送付先は33局で、意見数は651件でした。放送全般に対する意見は122件で、その中から11件を選び会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

元タレントと女性のトラブルに関するテレビ局の対応などを調査した第三者委員会の報告が公表され、その内容を報じた番組に意見が寄せられました。ラジオに関する意見は64件、CMについては12件でした。

青少年に関する意見

2025年4月中に青少年委員会に寄せられた意見は62件で、前月から8件増加しました。
今月は「表現・演出」が26件と最も多く、次いで「要望・提言」が18件で、以下「言葉」や「報道・情報」などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 第三者委員会の報告を読むとテレビ局内の人権意識に問題があることがわかる。それは当該の局にとどまらないのではないかとも思えてくる。いじめやハラスメントを想起させるバラエティー番組の演出はそうした人権意識の低さに原因があるのではないか。

  • 第三者委員会の記者会見以降各社とも元タレントの性暴力と断定的に報じているが、加害者とされる側は守秘義務に従い詳細を語っていない。第三者委員会が性暴力と認定した根拠について詳しく解説してほしいと思った。

  • 第三者委員会の報告をめぐるスタジオトークの中で、被害者とされる人に対するセカンドレイプとも受けとれるようなやり取りがあった。

  • 兵庫県知事をめぐるさまざまな事象を追いかける報道番組。番組内容を批判する立場の人の意見をもっと詳しく紹介してもよいのではないかと思った。

  • タレントをレギュラー出演者として起用するニュース・情報番組が多すぎると思う。視聴者は各分野の専門家から正確な情報を聞きたいのだ。タレントのコメントが必要なのかどうか、番組を作る人に改めて考えてほしい。

  • タレントのスキャンダルやテレビ局の不祥事の話題を取り上げる時間が長すぎる。政治と経済、国際関係など重要なニュースをもっと詳しく伝えてほしい。

  • SNSやYouTubeなどネット上にテレビ局の報道内容を批判する声が多数ある。テレビ局側はこれに対して反論や説明をせず放置しているが、それが放送に対する信頼の低下を招いているのではないかと思う。ネット上の意見に向き合う姿勢があってもよいのではないか。

  • トーク番組とアニメ番組、全くつながりのない2つの番組がEPG上で1つの番組としてくくられていて録画の際に支障が出る。

  • 前世の記憶を持つという少年を取り上げた番組。事実と断定できないことをあたかも事実であるかのように放送するのはいかがなものか。

  • 人気俳優2人の不倫報道について。各社の取り上げ方が比較的落ち着いていると感じるが、2人の事務所がともに否定していることが理由なのだろうか。もし事務所に対して局が忖度しているのであればがっかりだ。

  • テレビはゴールデンタイムと呼ばれる時間帯の番組に多くの制作費を使っていると聞くが、その時間帯にリアルタイム視聴できない人も少なくない。配信などを使った視聴が増えているのだからゴールデン以外の時間帯の番組にもお金をかけていいと思う。

  • 間に合わないとかチケットが売れていないとか開幕前は批判一色のように見えた万博の報道だが、始まってみれば各社とも手のひらを返したかのように見どころを楽しそうに紹介している。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 子ども向け特撮ヒーロードラマで、図書館を舞台に暴れまわり、蔵書を銃で撃ちぬく描写があった。図書館は静かに利用するというルールを守らず、ヒーローが蔵書を毀損するのはひどいと思う。子どもに悪影響があるだろう。

  • バラエティー番組で、抱きついてきた着ぐるみのクマの口から突然、緑色の大量の液体を浴びせられるドッキリがあった。(ターゲットの)芸人は「溺れる、死ぬ」と苦しがっているのにかけ続けるのは、全く笑えないし度を越している。子どもが見たら面白がって、いじめにつながるだろう。

【「要望・提言」】

  • 深夜の恋愛ドラマ。フィクションとはいえ不倫することが純愛であるかのように描くのは、一般的な倫理観とはかけ離れている。見ていて気分が非常に悪くなった。子どもが見る放送時間帯ではないが、高校生などの倫理観には大きな影響があるのではないか。

  • 子ども向け特撮ヒーロードラマで、大統領の肩書を持つ人物が卑劣な悪役として登場した。子どもに「政治家は皆、極悪人だ」と印象付けるような描写はやめてほしい。

【「言葉」に関する意見】

  • 情報バラエティー番組で、芸人の女性司会者が、元タレントについて「クズやな」と評する発言をした。公共の電波を使った侮辱だ。「クズやな」という言葉を子どもが真似して友だちに言っているのを見て驚いた。発言を訂正してほしい。

【「編成」に関する意見】

  • 子ども向けの人気アニメの放送時間が深夜帯に変更されたが、これはよくない。低年齢の子どもが、寝ているはずの深夜に見るのは好ましくないだろう。元の午前帯に戻してほしい。