第274回-2024年12月16日
「水を張った洗面台に顔面を押し付けるドッキリ企画」などについての「討論」…など
2024年12月16日、第274回青少年委員会を千代田放送会館BPO第一会議室で開催し、榊原洋一委員長をはじめ、8人の委員全員が出席しました。
会議ではまず、「痛みを伴うことを笑いの対象とする」演出が顕著だったバラエティー番組について、前回11月の委員会に引き続き、「討論」が行われました。
11月後半から12月前半までの1カ月の間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
12月の中高生モニター報告のテーマは「最近見たアニメについて」でした。
委員会ではこれらの視聴者意見や中高生モニター報告について議論しました。
最後に今後の予定について確認しました。
議事の詳細
- 日時
- 2024年12月16日(月)午後4時00分~午後6時30分
放送倫理・番組向上機構BPO第一会議室(千代田放送会館7階) - 議題
- 「水を張った洗面台に顔面を押し付けるドッキリ企画」などについての「討論」
視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
今後の予定について - 出席者
- 榊原洋一委員長、吉永みち子副委員長、飯田豊委員、池田雅子委員、
佐々木輝美委員、沢井佳子委員、髙橋聡美委員、山縣文治委員
「水を張った洗面台に顔面を押し付けるドッキリ企画」などについての「討論」
11月の委員会に引き続き、バラエティー番組でピンポン球を上半身はだかの男性芸人に高速で打ち付ける企画と、同番組の企画で、「水攻め」と称してターゲットの男性芸人の顔面を水を張った洗面台に押し付けるドッキリ企画について「討論」が行われました。
ある委員は「当委員会のいちばん大きな特徴は『放送局と視聴者との間の回路になる。一緒に考えましょう』というところにあって、そこは絶対に大事な核として維持しなければならないと思う。それを踏まえて何ができるかを考えるべきだ」としたうえで、「新たな見解やコメントを出す前に(放送局の制作担当者との)対話の機会を設けるべきだろう」と述べました。
別の委員は「バラエティー番組を見るうえでの『お約束』というべきものが、視聴者との間で通用しなくなっている。これは若者のテレビ離れという現象の表れのひとつかもしれない。(10月の委員会で議論になった)バラエティー番組でのファッションチェックの企画の場合、審査員は辛口というのが『お約束』だったわけだが、そのことが今は通用しなくなって、批判的な意見がたくさん来た。『お約束』が通用しなくなった状況を制作者側と共有することがいちばん大事だと思う」と指摘しました。
さらに別の委員は「委員会として(見解やコメントなどで)もう一度意見を言うとしても、結局、屋上屋を架する感じになってしまい、その次の対応ができなくなる懸念がある。今回は(制作者側に対して)『バラエティー番組の制作がさまざまな厳しい制約の下に置かれていることを踏まえて、共に考えていく機会を設けましょう』と呼びかけて、勉強会なり研修会などを企画してはどうか」と提案しました。
一方、子どもの視聴者の視点も加味すべきだとしてほかの委員は「意見を多く出すのは大人ばかりだ。子どもからはほとんど来ない。『子どもの意見どおりに動きましょう』ということではないが、子どもがテレビのこういう状況をどう見ているのかを知る機会を設けられないか」と述べました。
この問題については次回以降も「討論」を継続することになりました。
視聴者からの意見について
11月後半から12月前半までの1カ月の間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
平日夕方の報道番組で、自民党参議院議員の自宅マンションから出火し議員の家族2人が焼死した火災を報じる際、炎に包まれたベランダで家族と見られる人影が火に液体をかけているような映像が「視聴者提供」として放送され、視聴者から「あまりにショッキングな映像だ」などの意見が寄せられました。
担当委員は「たしかにショッキングな映像だったが、子どもに対する影響というより、(報道機関として『視聴者提供映像』使用の)一般的な判断に関わることなので、当委員会での検討事案ではないだろうと思う」と説明しました。
10代の中学生から「学校の授業で情報リテラシーを学んでいるが、先生が『マスメディアの言うことを鵜呑みにしてはいけない』『インターネット配信のライブストリーミング番組が実はいちばん公平な報道をしている』と話していた」との意見がありました。
ある委員は「これだけで判断してはいけないと思うが、学校でのリテラシー教育が十全なものではないということだから、子どもたちを誰がどのようにケアすべきかは大きな課題だろう」と述べました。
担当委員は「(SNSなどのネット空間では)『オールドメディアはだめだ』などマスメディアに対する逆風が強くあって、学校の教員のなかにもそういう感覚の人がいるのかもしれない。大人である教員の認識がそうだと、子どもたちに『信頼できるのはもはやテレビではない』という価値観を伝えてしまうのだろう」と指摘しました。
このほかに大きな議論になる番組はなく、「討論」に進むものはありませんでした。
中高生モニター報告について
12月のテーマは「最近見たアニメについて」で、合わせて16番組への報告がありました。
複数のモニターが取り上げた番組は『アオのハコ』(TBSテレビ)、『クレヨンしんちゃん』『ブルーロック』(いずれもテレビ朝日)、『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』(いずれもフジテレビ)、『名探偵コナン』(読売テレビ)で、作画やストーリー展開についての意見などが届いています。
「自由記述」にはアニメに関する意見のほか、選挙関連番組や放送上の演出についての意見も寄せられました。
「青少年へのおすすめ番組」では『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ)に8人から、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)に6人から、『犬のお仕事~ニュージーランド編~』(NHK BS)に3人から感想が届いています。
◆モニター報告より◆
【最近見たアニメについて】
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『チ。~地球の運動について~』(NHK総合)
今の我々の生活では、例えばLGBTQの問題に代表されるように、過去の価値観に過度にとらわれることが問題を引き起こす事例が多く起こっている。このアニメは、常識に過度にとらわれすぎる私たちの普段の行動に疑問を呈するとともに、正しい常識との向き合い方について教えてくれる作品だと思う。(高校1年・男子・兵庫) -
『科学×冒険サバイバル』(NHK Eテレ)
子どもから大人まで分かりやすく学べると思う。イラストでウイルスの説明があったのは分かりやすかった。番組の最後に“今回の振り返り”があると学びを定着できてもっと良くなると思った。(中学2年・女子・鳥取) - 『アオのハコ』(TBSテレビ)
- 高校生という青春の時期だからこその感情を、アニメーションと声優の方々の声が綺麗に包み込んでいたので、感情移入しやすく胸が熱くなった。アニメーションが水彩のような透明感のある絵で、1人1人の表情がまっすぐに伝わりやすいと思う。背景のリアルな描き方とキャラクターのアニメ感ある描き方が時々噛み合わず少し違和感が残る場面もあったが、丁度よい対比にも感じられるので、今季で一番刺さるアニメだと思った。(中学2年・女子・埼玉)
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シーンの一つ一つがリアルでありそうな場面が多く、見ていてドキドキしました。第10話ではプール掃除の用具片付けのシーンで、猪股大喜が鹿野千夏の腕を思わず掴んだところがドキドキしました。(高校2年・男子・山口)
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『勇気爆発バーンブレイバーン』(TBSテレビ)
想像していた以上にリアル志向のアニメで驚きました。往年のロボットのような見た目をしているのは主人公のロボットだけで、それ以外はリアル調のロボットや実在する兵器が登場するため温度差がすごかったです。久しぶりにリアルタイムで最終回までテレビにかじりついて見ていました。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(毎日放送)以来の、熱中して見たアニメでした。(中学3年・男子・千葉) -
『ラーメン赤猫』(TBSテレビ)
登場人物が少ないので取っつきやすく気軽に見ることができました。設定や雰囲気から子ども向けのアニメだと最初は思っていましたが、働くことの意味や労働契約の大切さを教えてくれる、考えさせられる番組だと思いました。(高校1年・女子・愛知) -
『聲の形』(日本テレビ)
タイトルの「聲」が「声」ではないのは、気持ちを伝えるのは声だけではないという意味が込められているからだと思いました。小学生の頃に一度観たことがある映画ですが、時間が経つとこんなに感じ方が違うのかとびっくりしました。自分の心の成長を感じました。(高校1年・女子・岐阜) -
『薬屋のひとりごと』(日本テレビ)
このアニメがとても好きで、コミカライズ版も読むほど主人公の猫猫(まおまお)に惹かれています。自分をしっかり持ち、広い視野と多くの知識を持って判断・考察をする猫猫のような人になれるよう、これからも勉学に励みたいです。また身分を示す位の構成は初心者でも分かるように簡略化されていて、中国ドラマよりもポップな感じの物語で安心して見ることができます。(高校2年・女子・愛媛) -
『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日)
刺激的なところが好きで、小学生の頃はレンタルビデオ店で何度も借りた。時事ネタも多く、特に印象に残っているのは2014年3月7日放送の「消費税が上がるゾ」というお話だ。現実とリンクしていて実際に4月から消費税の引き上げがあった。小学1年生が消費税の仕組みを理解するのは困難だが、アニメーションによる可視化で私でも理解することができた。(高校2年・女子・青森) - 『ブルーロック』(テレビ朝日)
- 良い意味で期待を裏切ってくるので毎週の放送が楽しみだ。サッカーを知らない私でも技やレベルの高さが分かるように説明してくれるし、「自分の挑戦を自分で見つける」「本番のアドリブ力の強さ」といった人が強くなるためのキーワードが多く出てきて心の強さや柔軟な考え方も大切だと伝わってくる。(中学1年・女子・鹿児島)
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プレイヤーが自分の殻を破り“エゴ”をむき出しにするシーンや、各々の武器を活かしたスーパープレーは、実際の試合を見ているような感覚になります。主人公が「自己の分析」や「考え方」をうまく言語化できていて、目標に対して「どうすれば成し遂げられか」を常に考えているので、僕も真似しようと思いました。(高校2年・男子・神奈川)
- 『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ)
- 最近視聴していなかったので、まるちゃんの声が変わっていて驚きました。前の声優さんの声は昭和っぽさがありましたが、現在の声優さんは最近のアニメの声という感じがして、時代の変化を感じました。(中学3年・女子・東京)
- 『ちびまる子ちゃん』は小学生の頃まで視聴していたが、今回久しぶりに見て、まるちゃんは意外と辛辣なことをサラッと言っていたのだと気がついた。テレビの型や値段設定など、漫画開始当時のまま現在も放送され続けているところはすごく歴史を感じられていいなと思った。(高校2年・女子・東京)
- 「よその家がうらやましい」回は高校生の私にも響くものでした。「よその人たちもそれぞれの環境で自分なりに頑張っているから、自分もこの境遇で楽しんで生きていこう」というメッセージがあったと思います。数年ぶりに視聴して、子どもだけでなくいろいろな世代が様々な受け取り方ができると思いました。今回はTVerで一人で視聴しましたが、また家族と一緒にテレビで視聴したいです。(高校3年・女子・熊本)
- 『サザエさん』(フジテレビ)
- 登場人物の名前もキャラクターも知りませんでしたが長く続いているアニメなので視聴しました。お母さんがよく言う「昭和の感じ」「昭和みたい」の意味が分からなかったのですが、『サザエさん』を見て「昭和みたい」だと思いました。かなり大人数で住んでいてコタツを囲んで話をしたり、裏の家の人と話をしたり、おばあちゃんと若いお母さんが一緒に台所に立ったり、おじいちゃんと若いお父さんが割と早く帰宅したりしていて、子どもたちが学校から帰るとお母さんたちが家にいるのには驚きました。30分のアニメですが“昭和”のことを考えながら視聴することができました。(中学1年・男子・山梨)
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幼い頃から見ているお気に入りのアニメですが、高校生になって視聴する機会が減っていました。39年ぶりに新キャラクターが登場するとSNSで多く取り上げられていたので視聴しました。良くも悪くも昭和時代の家族形態をよく表していて、家族団らんのシーンは昭和ならではだと感じられて良いのですが、『サザエさん』には性別役割分業が残っています。私としてはマスオさんが料理をしたり、サザエさんがパートなどをしたりするシーンも見たいです。(高校3年・女子・奈良)
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『鬼滅の刃 桂稽古編』(フジテレビ)
映像がとてもきれいで、景色や和服といった日本の美しさを改めて感じました。でも頭が飛んだり体が燃えたり刀で血が飛び散ったりなど残酷なシーンがあって、たとえ深夜放送で13歳以上が対象でも録画視聴する子どももいると思うので、テレビは映画より規制が難しいと思いました。今回の内容は原作のストーリーが中途半端な所で分割され、戦いもなくつまらなく感じました。スト―リーと曲のイメージも合っていませんでした。(中学2年・女子・秋田) -
『夜桜さんちの大作戦』(毎日放送)
私の推しアニメです!作画もいいし原作を壊さずにストーリーを作っていて、とても見やすいです。武器の描写が多いですが、きちんと表現出来ていてすごいと思いました。(中学1年・男子・山形) -
『歴史に残る悪女になるぞ』(毎日放送)
転生モノで「悪女に転生したので破滅しないようにしたけれど結局まきこまれてしまう」というストーリーはよく見るが、「自分から悪女になろうとする」ものは見たことがなく、新鮮味があって面白かった。(中学1年・女子・神奈川) - 『名探偵コナン「乱歩邸殺人事件」』(読売テレビ)
- グロテスクな絵が少なく、殺人事件のシーンでも気持ち悪くならないところが良いです。また災害時などに役立つような豆知識が豊富なところも良いところだと思います。原作回はキャラクターが豊富でとても面白いですが、アニメオリジナル回はいつも麻酔銃で誰かを眠らせて事件を解決するワンパターンなので、バリエーションをもう少し増やしてほしいです。(中学2年・男子・東京)
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実在する場所がアニメに登場するのはスペシャル感が強くて良いと思います。このようなコラボを沢山制作すれば、日本のアニメをより海外にアピールできると思います。(中学2年・女子・東京)
【自由記述】
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アニメは動画配信サイトで先行配信されるので、テレビで視聴する機会が減っていると感じる。テレビが先行放送やオリジナルストーリーの放送をするなど、独自性を出す必要があると思う。(高校1年・男子・長崎)
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小学生の頃、子どもの日に『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』(いずれもテレビ朝日)が放送されなかったのがショックだった。子どもの日には子ども向けの番組をメインに放送してほしい。(高校2年・女子・青森)
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小さい子どもはアニメを通して学んだり大きな影響を受けたりするので、ある程度対象年齢を絞る方が、子どもの発達に合わせたアニメが制作できるのではないかと考えています。視聴者の年齢層や影響などをどのように考え、伝えたいこととのバランスをどう取りながらアニメ制作を進めているのか気になります。(中学3年・女子・長崎)
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選挙で若者の投票率が低いというニュースをよく見るが、選挙に行かない人は「あまり政治が分からない」という人が多いのだと思う。ニュース番組の中で政治や選挙の仕組みに触れる機会を作り、毎日少しずつ政治用語や言葉の意味を噛み砕いて伝えてほしい。意味が分かる方がニュースを見ようと思うし、さらに疑問が湧いてくるので、政治に関心を持つ人が増えると思う。(中学2年・女子・鳥取)
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兵庫県の斎藤元彦知事に対して多くのマスコミが批判的な報道(おねだり疑惑やパワハラ疑惑)をしていたのに再当選したことは、多くの日本人がテレビや新聞の報道を信用していないという事実が浮き彫りになったように感じました。また国境なき記者団が毎年発表する「報道の自由度ランキング」で日本は今年70位に下落してして、このままマスメディアの信頼がなくなり日本人の主な情報源がSNSになってしまったら、フェイクニュースや悪意のあるデマ、それによる暴動や治安悪化を招きかねないので、やはり信頼できる放送機関の存在は大切だと思います。報道のあるべき姿について、今一度考える必要があると思います。(中学3年・女子・東京)
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闇バイトについて。夕方のNHKニュースで特集(犯人の証言や闇バイトに手を染めるまで)しても10代の子どもは視聴できない時間なので、TikTokなどでQRコードを配信してニュースへ誘導するとよい。“闇バイト”という名称を変更して、重犯罪だというイメージを若者に定着させてほしい。(中学2年・女子・東京)
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『ベストアーティスト2024』(日本テレビ)でAぇ!groupがファンに囲まれた360°ステージでパフォーマンスをしていたのですが、高さがなく柵で区切られただけなのでファンの顔とかぶってよく見えないなど、ステージ構造を見直してほしいと思いました。動物園にしか見えなくてアーティストへのリスペクトも足りないと思いました。(中学3年・女子・神奈川)
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私が住んでいる地域では、テレビ朝日系列で日曜の午前10時に『懐ドラマ』という枠があります。私が生まれる前のドラマが再放送されていることもあり、毎週楽しみにしています。深夜帯でもいいので、全国放送でもこのような取り組みをすると面白いと思います。(高校1年・女子・愛知)
【青少年へのおすすめ番組】
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『犬のおしごと~ニュージーランド編~』(NHK BS)
今まで知らなかった犬の仕事を知ることができましたが、犬たちが長時間働かされているのではないかと心配になりました。犬たちにストレスや負荷をかけないように、どのような取り組みがされているのかも紹介してほしいです。(高校1年・女子・愛知) - 『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ)
- ナレーションの声が聞きやすかったです。(中学1年・女子・神奈川)
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番組の最後に『出張!がっちりマンデー!!』の宣伝をしていた。この番組を最後まで見た後、行きたいと思った。(高校2年・女子・青森)
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『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)
世界が感動する日本のスゴい文房具の紹介でした。普段何気なく使っている文房具ですが、私たちが不自由なく使うための発明や生産工程の工夫が凝らされているんだと思いました。(高校3年・女子・栃木) - 『わが校自慢!VS.ハイスクール』(毎日放送)
北野高校(大阪)と興国高校(大阪)の対決がとても面白かった。高校生が学年を超えて協力しているところに青春を感じ、自分もやってみたいと思った。それぞれの勝負に勝った高校の生徒たちが感激していたところはドラマのようだった。同じ高校生としてみんなが楽しそうに練習しているところがとてもうらやましかった。(高校1年・男子・兵庫)
◆委員のコメント◆
【最近見たアニメについて】
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中高生は作画にもストーリーにも現実的な要素を求めていると感じた。
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「アニメを見ることが少なくなった」という報告が意外と多いと感じた。
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『勇気爆発バーンブレイバーン』(TBSテレビ)を見たが、勇気・友情をテーマに自衛隊のパイロットと米軍のパイロットが協力して戦うストーリーが美しく描かれていた。ただ、いま国内で「防衛力強化」「軍事力増強」といった議論が出ている中で、そういったテーマに問題意識を持たず無条件に受け入れる雰囲気が醸成されていくのではないかという怖さがあると感じた。
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サブスクリプションでのコンテンツ視聴が定着しつつある中で、コンテンツメーカーである放送局の存在感が明らかに薄くなっていると感じる。特にアニメやドラマでは顕著で、どこの放送局が制作しているのかをほとんどの視聴者が意識していない現状があると思う。
【自由記述について】
- 「“闇バイト”という名称を変更してほしい」という意見があったが、“闇”よりも“バイト”という響きの方が耳に残りやすいため若い人たちは“闇バイト=アルバイト”と認識してしまう懸念がある。マスコミはこういった言葉をもっと丁寧に扱うべきだと思う。
今後の予定について
次回は2025年1月28日(火)に千代田放送会館BPO第一会議室で定例委員会を開催します。
以上