第201回–2024年12月
テレビ東京『激録・警察密着24時!!』委員会決定を通知・公表へ
第201回放送倫理検証委員会は、12月13日に千代田放送会館で開催された。
7月の委員会で審議入りしたテレビ東京の『激録・警察密着24時!!』について、11月の委員会で意見書の修正案に関する議論は終了しており合意が得られたため、来月にも当該放送局へ通知して公表することになった。
9月の委員会で審議入りした毎日放送の『ゼニガメ』については、先月の委員会で意見書の骨子案が提出されたのに続き、今回は担当委員から意見書の原案が提出された。原案に関する詳細な説明のあとに議論した結果、次回の委員会までに修正案を作成することになった。
11月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。
議事の詳細
- 日時
- 2024年12月13日(金)午後4時~午後6時50分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 1. 毎日放送『ゼニガメ』について審議
2. 11月に寄せられた視聴者・聴取者意見を報告 - 出席者
-
小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、長嶋委員、西土委員、毛利委員、米倉委員
1. 毎日放送『ゼニガメ』について審議
毎日放送は、2024年7月17日に放送したローカルバラエティー番組『ゼニガメ』で、出張買取業者に密着取材する企画を放送したが、翌7月18日に番組に事実と異なる放送があったことを公表し謝罪した。さらに、2023年11月と2024年5月の放送分でも事実と異なる内容があったことが判明し、9月4日に「一部事実と異なる内容があった」とする調査結果を発表し謝罪した。委員会は9月に審議入りし、10月の委員会で意見書の骨子案が提出されたのに続き、今月の委員会では担当委員が作成した意見書の原案が提出された。担当委員から原案に関する詳細な説明があり、他の委員からは複数の質問や意見が出された。
今後は担当委員が来年1月の委員会に向けてさらなる検討を進め、修正案を作成する。
2. 11月の視聴者・聴取者意見を報告
11月に寄せられた視聴者・聴取者の意見としては、第一に、11月17日に投開票された兵庫県知事選に関するものが約540件あったことを事務局から報告した。具体的には「斎藤知事の問題をテレビ各局が報道していたが、インターネットによってウソだと分かった」「選挙期間中、テレビで選挙の報道があまりされていないことが選挙結果を左右した。SNSを利用する人と、テレビなど既存メディアを利用する人の間で、格差が生まれたのではないか」などの意見が寄せられた。第二に、11月27日に東京都文京区で発生した火災で、炎を背景にした人のシルエットがうつる映像を放送した局があったことについて「非常にショッキングであり配慮すべきだ」など批判的意見が約250件寄せられたことを事務局から報告した。
以上